市長からの返事、超特急できましたが・・

先日(3月2日)もお伝えしましたが、2月27日の長崎新聞の記事のインパクトは大きかったようで、コロナで石木ダムがより必要なのか?という話題があちこちで聞かれました。

そこで、まず、こんなチラシを作ってみました。
出勤してくる市役所や水道局の職員の皆さんにお配りしました。







7時半から8時半の予定でしたが、10分ほど前に500部を配り終えてしまったので、残りの時間、いつものように市役所前スタンディングを行いました。



今日はこれで終わらず、秘書課へ公開質問状の提出に向かいました。突然の訪問にもかかわらず、職員の方は誠実に対応してくださいました。



その質問状は、こちらです。



最後に記したように、施政方針説明の中での発言なので、既に根拠となるものはあるはずで、回答に時間を要するものではないと思いましたが、議会中ということもあり、19日までに回答をお願いしました。

郵送は時間がかかるので、メールでと書いておいたところ・・

なんと!想定外の速さで・・何しろ早いのなんのって!その日のうちに返信が届き、ビックリでした~

しかし、中身を読んで、がっくり!



こちらが提示した5つの質問には何1つお答え頂けませんでした。

そして、「『感染症対策に伴い公衆衛生面で 水需要が高まると予測し 』との発言は行っておらず、記事の内容につきましては、長崎新聞に掲載されたものでありますことから、株式会社長崎新聞社様へお尋ねいただければと存じます。」とのこと。

確かに、コロナで「水需要が高まる」とはおっしゃっていないようですが、

昨今の感染症対策で求められる公衆衛生の役割や・・・の影響を考えると、事業の必要性・緊急性はますます高まってきている」と説明されたのですから、感染症(コロナ)対策が石木ダムの必要性を高めているとお考えなのは間違いないようです。

では、なぜ、コロナが石木ダムの必要性を高めるのか、その根拠が知りたいですね~

また、皆と話し合って、対応したいと思いますが、取り急ぎの経過報告とします。

コロナ対策で石木ダムが必要!?

新聞報道で佐世保市議会での朝長市長の発言を知って驚いた。


なんと、「コロナ対策のために水需要が高まる=石木ダムの必要性、緊急性がますます高まっている」という趣旨の発言だったようだ。

それを聞いて「なるほどそうかも・・」と思った議員も多いかもしれない。
市民は尚更だろう。
確かに以前より手洗いをよくするようになったからと。

しかし、よく考えてほしい。
手洗いで増えた水の量がどのくらいになるか?と。
一方、コロナにより営業自粛や営業時間の短縮で飲食店の水使用量は、どのくらい減っただろうか?
ホテルや旅館も同じ。そして、客数減少により、シーツやタオル等の洗濯物も減り、クリーニング業界の水の使用量も減少しているはず。
また、休校期間中は、学校で使われる水も給食センターで使用する水も皆無だったはず。

つまり、コロナの影響で水使用が増えた場面もあれば、減った場面もある。
プラスマイナスでどうだったか?それが大事。
その結果、水需要が大きく伸びているならば、市長の発言も、賛成はできないが理解はできる。

しかし、事実は逆だ。

全国に緊急事態宣言が出された昨年4月~今年2月まで11ヶ月間の、佐世保地区の給水量を見てみると、


前年同月と比較して増えていたのは4ヶ月で、残り7ヶ月は減少していた。
給水量のトータルでみても、前年よりも1.7%のマイナスとなっていた。

朝長市長の発言は、事実や科学的根拠に基づかない「思い込み」もしくは「希望」であって(あるいは市民を騙す確信犯と見る向きもあるだろう)、「石木ダムの必要性はますます減少している」のが現実である。

顧みれば、石木ダムの利水目的はコロコロ変わってきた。

針尾島に計画されていた工業団地のために新たな水源が必要

大渇水を経験して、渇水に備えて新たな水源が必要

佐世保市は慢性的な水不足で余裕ある水源が必要

老朽化したダムの補修改修のために代替ダムが必要

感染症(コロナ)対策に伴う水需要の増加に備えて必要

こんなにも目的を変える、あるいは追加しなければならないようなダムは、必要ではないことの証ではないだろうか。

石木ダムの目的は、石木ダムを造ること、ただそれだけに見えてしまう。
そんな意味のない公共事業は一日も早く止めるべきだ。

そして、目の前の、コロナ禍で苦しんでいる市民を救済することにこそ、貴重な税金を使ってほしい!

445億円に膨張した石木ダム事業費



やっとこの数字が公開されました。

石木ダム関連事業費92億円膨張

私たちが石木ダム関連事業費の増額に気づいたのは今年6月です。

6月4日付けの建設通信新聞デジタル版を見て初めて100億円近い増額を知りました。水道局に問い合わせると、令和元年度再評価資料に公開済みだと言います。

https://www.city.sasebo.lg.jp/suidokyoku/suigen/documents/siryouhenn_151-200.pdf

この資料の6ページの表4.1がそれです。



虫メガネで見てもわからないような小さな文字なので拡大してみます。



え?合計で445億円?(この表の数字の単位は千円なので、ここは、44,550,000,000円ということ)
いつの間に?これまでは353億円だったはず…

前回(平成24年度)の再評価資料を見てみると、



やはりそうです。

そこで、この2つをわかりやすく1つの表にまとめてみました。

細かい区分は省いて、各設備費の合計額を算出し、用地補償費・調査費・事務費は合計して諸経費としました。



ダム負担金と水源地整備費は変化無しなので、水道設備関連の事業費が92億円増え、全体として石木ダム関連事業費は353億円から445億円に膨れ上がったということがわかります。

この件について、再評価の委員会審議のときも、議会報告のときも、一切触れられていません。議員の皆さんも何も聞いていないとおっしゃっています。

水道局はそれで問題無いとお考えのようですが…

公共事業の再評価制度の目的は何でしょう?

それは「透明性の確保」です。

人口減少社会における財政難の中で大型公共事業を進めるには、「効率的な実施及びその透明性を一層確保することが重要」と厚生労働省の再評価実施要領にも書かれています。

そして、再評価は定期的なものの他に、大幅な工期延長や事業費の増加があった場合にも行わねばならないとあります。今回の再評価では工期の延長については検討されましたが、事業費の増加について全く触れられなかったのは不思議です。

新聞によると、事業費が増加した理由は、ダム建設に伴い、近隣の老朽施設を統合して整備する方針に改めたためで、市水道局は「別々に整備するよりも大幅なコスト削減になる」とのことです。

そうかもしれません。だとしたら、なぜそのように説明しないのでしょう?いかなる理由にせよ、事業費を増やしたことは確かなのですから、その理由を、再評価や議会の場で説明すべきです。事業費を負担するのは私たち市民なのです。

445億円もの事業費が妥当かどうか議会に諮るべきです。それほどのコストを払っても私たちは石木ダムを必要としているのかどうか、市民にも考える機会を与えるべきです。

例えば・・・
大家族のAさんちでは、ずーっと前から洗濯機がもう1台欲しいと思っていました。いよいよ買おうと思って電器店に見に行くと、10万円の洗濯機の他に、5万円の乾燥機があり、セットで買うと13万円にしてくれるそうです。

「いまお使いの乾燥機もそろそろ買い替えなきゃいけないのでは?セットで買うと2万円もお得ですよ」と店主は勧めます。

でも、Aさんは10万円ほどしか用意してなかったので、あと3万円は何かを削って調達せねばなりません。帰宅して家族と話し合いました。

長男「来年になったら僕は県外就職するので、僕の分の洗濯はなくなるよ」

長女「私も看護学校の寮に入るから、私の分も減るはずよ」

妻「それなら、洗濯機はもう買わなくていいわね。今ある1台で間に合いそう。それより、確かに乾燥機は新しいのが必要かも。今のはかなり古いから、電気代がかかり過ぎてる。買い替えた方が良さそう」

Aさんも「なるほど!」と納得して、結局5万円の乾燥機を買うことにしました。結果、足りないどころか、5万円のおつりがきたので、それは2人の子どもたちの引っ越し費用の足しにすることにしましたとさ。めでたしめでたし。

石木ダムを造るという前提で考えると445億円でも安いとなるのでしょうが、その前提を外せば、445億円もかけてダムが必要なのか?という根底からの見直しができます。

必要なところに必要な金額を!

何が必要で何が不要か、行政も市民も、常に勇気をもって見直したいものです。自分ちの家計簿なら常にやっていること。難しいことではないはずですが…

百聞は一見に如かず!

意見書の提出を終えた嶋津先生(ダム検証のあり方を問う科学者の会)と共に、佐世保市水道施設の見学ツアーに、いざ出発!

といっても、午前中は、嶋津先生のご希望により、相浦川の取水場を外から見て回るだけ。相浦川には3つの取水場があり、1つ(相浦取水場)だけが安定水源で、2つ(四条橋取水場と三本木取水場)は不安定水源と位置付けられているけれど、その違いを実際に見てみたい!ということで・・・

まずやってきたのは、最下流の相浦取水場。安定水源と言うだけあって、たっぷり水はあるようですね。

続いてこちらは、四条橋取水場。四角く囲ったところから取水しているのですが、こちらも下流にザーザー流れているので、十分取水できているはず。

それからしばらく上流に車を走らせ、たどり着いた三本木取水場は、周囲が木立に覆われ、対岸の茂みから垣間見ることしかできませんが、

こちらも取水量はたっぷりあるようです。取水口全体が水で覆われていますから。嶋津先生も、水量は大丈夫そうですね~と。

その後、満水の川谷ダムを道路から確認し、柚木浄水場も遠めに見て、午後からの見学地である、山の田浄水場へ。見学は1時からですが、その前にここでお弁当を食べさせて頂きました。
2015年に完成した山の田浄水場です。

100年の歴史があった旧山の田浄水場と大野浄水場を統合させた新山の田浄水場で、セラミックの膜ろ過方式を採用した最新設備の浄水場。厚労省だけでなく、防衛省の補助金も頂いて建設されたようです。

佐世保市水道局の施設ですが、運営するのは佐世保アクアソリューション(メタウォーター関連会社)だそうで、説明には、水道局職員とアクアソリューションの社員のお2人が!

どちらもとても親切で感じが良く、嶋津先生だけでなく私たちからも次々に質問が飛び出しましたが、どんな質問にも丁寧にわかりやすく説明していただき、たいへん勉強になりました。

これは、以前の山の田浄水場のろ過方式の説明模型です。緩速ろ過と言って、煉瓦や砂利を何層にも重ねて微生物の力でゆっくりろ過する浄水システムです。薬品を多用する急速ろ過と違って美味しそうですが、浄水速度が遅いので、広い敷地が必要です。

一転してこちらは今の山の田浄水場のろ過システム。

ここには800本もの円筒形のものが並んでいますが、この中にセラミック膜でできたろ過装置が詰まっているのです。

この太い管の中には原水が入っており、

こんな水!

その原水をこの装置に通過させます。

中はこのようになっています。この小さな丸い穴(セル)を通った原水はセラミック膜でろ過され、四角い穴から浄水となって吹き出し、浄水池へ送られていきます。

ほら、こんなにきれいに!

浄水は浄水池へ送られ、そこから各地へ配水されていきます。

一方、セルの内部に着いた不純物は逆洗工程によって剥がされ、それを圧縮空気でブローして濃縮槽に送られます。不純物は下に沈むので、上澄水はまた浄水工程に戻されろ過されます。

その結果、原水の99.9%が水道水になるのだそうです!素晴らしい!

そうして集められた0.1%の真っ黒な汚泥。それを天日干しすると、浄水ケーキと呼ばれる土の塊ができ、それは野菜の苗を育てる土として利用されるのだそうです。

99.9%という利用量率=安全率の高さ!これは注目に値しますね。

必要な水源量の算出にあたっては、一日最大給水量を、この安全率で割って計算するのですが、安全率が高ければ高いほど必要な原水量は少なくてすみます。

例えば、一日最大給水量が10万㌧の場合。

安全率が90%なら、10万÷0.9=11万1千㌧ですが、

安全率が99%なら、10万÷0.99=10万1千㌧となり、1万㌧も少なくなります。

佐世保市水道局は水需要予測の計算においては、安全率を90%として計算しています。ここでも実績を無視しているようです。

もちろん、他の浄水場(広田と柚木)は、ここより低い安全率ですが、それでも全体で97%ほどだと聞いています。正しいデータを使って算出してほしいものです。

このようなモニターを見ながら、ここでは常に現状を把握しながらろ過が無駄なく安全におこなわれているようです。

おや?こちらのモニターは何でしょう?

こちらは、いま、この山の田浄水場へどこからどのくらい水が送られてきているかを把握するモニターだそうです。

ん!これは? やっぱり・・・。

三本木取水場からの導水量は、1時間に180㌧ですが、

なんと、四条橋も相浦川取水場も、ゼロ!です。

取水されていないのです。

私たちは先ほど見てきたばかりです。一番水がたっぷりに見えた相浦川からは取水せず、一番少なく見えた三本木からだけ取水してます。

WHY? 質問したところ、お答えはこうでした。

三本木からは自然流下でこちらに入ってきますのでコストがかかりません。相浦川や四条橋はポンプアップの電気代や水質の問題があるので、通常は三本木からの水を使います。足りない時だけ相浦川や四条橋も・・・。

やはり!

佐世保市水道局は、慣行水利権を有する三本木や四条橋は水量が不安定な不安定水源として、保有水源とは認めていません。今回の再評価でも、「慣行水利権22,500㎥/日を保有していますが、いずれも不安定水源であることから、安定的な取水が望めません」と書かれていますが、それはマチガイ?嘘?ですね。

慣行水利権の三本木からは毎日安定的に取水しているではありませんか!

安定水源の相浦の方が取水していないではありませんか!

また、取水していない相浦や四条橋は水量が少なくて取水しなかったのではなく、三本木の水で足りていたから取水しなかっただけのこと。



帰るときに気付きました。1階の床のタイルに貼られた佐世保の地図。そこに印されたダムや浄水場など。

海と山に囲まれた自然豊かな佐世保市。この自然に育まれた川の流れと、昔からそこで取水されていた慣行水利権こそ大事にすべき水源では?この水利権を放棄して、石木ダムから水を持ってこようだなんて・・・将来に禍根を残す愚策です!

佐世保市民の声



いよいよ強制収用が現実のものとなってしまう日の長崎新聞『声』の欄に、佐世保市民男性(松口さん)の投書が掲載されました。

石木ダム建設のための強制収用は「人道に対する罪」の道に繋がるものであり、「強く抗議する」と断言。「私たちはどうすれば13世帯の人々を守ることができるのかを見つけることができるはずだ」と書かれています。

とても共感しました。でも、「知事にはその先頭に立ってほしい」という言葉には疑問を感じました。強制収用の手続きを進めているのは県であり、そのトップが知事なのですから、現状ではあり得ないことのように思われます。

もちろん、知事の考えが変わるとか、(もともと知事自身は強制収用はしたくなかったが周りに押し切られていたとしたら)英断を下す勇気や覚悟を持つとか、そういう可能性も無いとは言えません。が、それには大きな県民世論の後押しが不可欠です。

やはり、私たち県民とりわけ佐世保市民が声を上げ、行動を起こすことがとても大事だと思います。

松口さんは、既にその見本を示してくださいました。松口さんの後に続く人がもっともっと増えることを願っています。

今日はもう1人、佐世保市民女性のSTさんの投稿も知りました。STさんは新聞投稿ではなく、佐世保市のフェイスブックからメッセージを送って、それに対するお返事が届いたということでメールをいただきました。

そのメールを以下に貼り付けます。

 

私が送ったのは9/9[月)14時 

内容は下記のとおりです 。

 

9/8の集会に行き

会場は立ってる方もおられるほど たくさんの方々が集まりました。
 

弁護士さんからの話

地権者さんの話

反対運動を手伝っておられる方の話を聞きましたが

 

一番驚いたのは

当時の町長さんから土下座されて 

ダムは作らないと書いてあることを信用してサインされた覚書。
 

<写真にとった覚書を送りました。>

 

戻る勇気

立ち止まり話し合う機会をぜひ設けてください。
 

 

そして今日、8時39分に返事が来ました。

ST様

まずもって、覚書に関しましては、本市が石木ダム事業に参画する以前の話であるため、本市がこの件に関して、コメントできる立場にはないことをご理解ください。
ただ、本市としましては、石木ダム事業は、本市の水源不足の解消のため、必要不可欠な事業と考えておりますので、今後とも県を中心に市及び町と連携して、事業へご理解を得られるよう、様々な機会をとらえて努力してまいりたいと考えております。

水道局水源対策・企画課 0956(24)1111(内線:3519)

 

相変わらず「本市の水源不足の解消のため、必要不可欠な事業」との決まり文句ですね。いつまで言い続けるのでしょう。直近のグラフを掲載します。

 
昨年度の一日最大給水量は、77,968㎥でした。
予測値104,310㎥の4分の3にも満たない実績でしたし、佐世保地区の保有水源10万㎥からは十分おつりがきます。

確かに覚書については水道局職員には答えようがないでしょう。ここは市長が答えるべきです。でも、答えない。市長も答えられないというのが本音でしょうが、共同事業者としては知事に問い合わせても市民に答えるべきですよね。

STさんのように、佐世保市のHPからでもFBからでも気軽にメールやメッセージを送って、石木ダムへの思い(疑問や意見)を市長や水道局長に届けるのもいいですねー

これは1人でもできること、すぐにできることです。
あなたの素直な気持ちを朝長市長に届けてみませんか?

まるで壊れたテープレコーダー



(9月18日朝日新聞)

17日におこなわれた「公共事業チェック議員の会」による石木ダムについての国交省と厚労省へのヒアリングの記事。

ここに書かれているように、国交省も厚労省も、石木ダム事業に多額の補助金を出しているにもかかわらず、事業者は長崎県や佐世保市なので我々は「答える立場にない」というのが基本的な姿勢です。

今回は、長崎県と佐世保市にも参加要請をしたと(チェック議員の会から)聞いていたので、私もわざわざ上京したのですが、ふたを開けてみると「議会中のため対応できる職員がいない」とのことで欠席でした。「対応できない」のではなく「説明できない」から「逃げた」のかな?残念至極!その思いを嘉田由紀子参院議員が代弁してくれました。

嘉田議員:ダム建設において、利水の場合の財政負担は、その大半を水道料金におんぶしている。佐世保市水道局の経営計画を知りたかったが今日は欠席とのことで聞けなくて残念。経営計画を出すよう、国として指導できないか?

厚労省水道課:経営計画の策定そのものは佐世保市水道局が決めるものであり、国が関与すべきではない。

初鹿衆院議員:石木ダムには国庫補助が入っている。国民の税金を使っているのだから、国にも一定の責任があるではないか。

厚労省:国としても持続可能な水道事業のために、事業体が基盤強化を果たしていくよう指導はしている。

嘉田議員:佐世保市は老朽化が進んでいて漏水率が高い。ケアするための費用もかかる。ダムと漏水と、トータルで水道料金がどのくらい上がるのか、それがわからないとダムに賛成とか反対とか市民は言えない。市民にしっかりとデータを出すよう指導してほしい。

厚労省:収支の見通しの作成は努力義務化されている。その作成に当たって水需要の予測とそれに対応するための計画はオープンにするよう指導している。

大河原議員:佐世保市は何度も水需要予測を出しているが、それについて国はどのようにチェックしてきたのか?

初鹿議員:みなさん、こちらの資料をご覧いただきたい。



過去の予測はいずれも右肩上がりで、その後の実績値は横ばいか減少で、予測は大きく外れている。直近のものがこちら。



特に2014年度から2015年度は大きく跳ね上がっている。このような予測は不自然だと思わないか?思わないなら、その根拠を示してほしい。

厚労省:水需要予測は、水の安定確保のために、その能力規模の策定を行うもので、予測値は渇水や事故などの非常時への対応も含めて算出されている。渇水や事故が起きなかった場合は実績値が予測値を下回るのは当然であり、両者に差があることで予測がおかしいとは言えない。

初鹿議員:僕が聞きたいのは、ここ。この3年間でポーンと跳ね上がっている。特に2013年度から2014年度のところ。1年間に1日の給水量が10,000㎥以上増えている。そのわけを知りたいと言っている。それに答えてほしい。

厚労省:繰り返しになりますが、渇水だの事故だのがあったとしても安定して水を供給するというのが・・・差があるからといって直ちに見直す必要があるとは言えない。

嘉田議員:もちろんリスクを見込んでの対策は必要です。しかし、佐世保のような急激な右肩上がりの予測を出している事業体が全国にどれくらいあるのか示してほしい。それとも佐世保だけがハイリスクなのか?だとしたら、それは何故?その説明が無ければ、国民は納得できません。

厚労省:繰り返しになりますが、需要予測は渇水だったり事故だったり・・・

もう聞き飽きた!あなたたちは壊れたテープレコーダーか?「渇水だったり事故だったり・・・」それを繰り返すばかり。それしか言えないの?エリート中のエリートであるはずのあなた方なのに!我慢できなくなって挙手をして発言させて頂きました。

佐世保市民:私たち市民もこの予測が示されたときは驚きました。佐世保だけ急激に人口が増えるはずもないし、大型工業団地ができるとか明確な根拠があるわけではなかったので。ただ石木ダム供用開始予定年度に合わせて予測値が急激に増えていたので、私たちはダム有りきの数字合わせだと思っていました。実際、その後の水需要は増えるどころか減っています。直近(9月13日)の給水量は、68,840㎥でした。残暑が厳しいこの時期でも7万㎥を切っています。一方、保有水源は実際のところ10万㎥あります。(市は安定水源としては77,000㎥しかないと言っていますが、市が不安定と位置付ける水源からも毎日取水しているし、渇水時にも取水しています。安定水源と何ら変わりありません)十分足りています。もちろん水源にたっぷり余裕があることは良いことでしょうが、だからといって、隣の自治体の住民の生活を破壊してまで水が欲しいとは私たちは決して思ってはいません。そのことを伝えるために佐世保からやってきました。

水源連共同代表嶋津氏:ダム計画のある水道事業体は需要予測を過大に出すんですよ。そして、ダムが完成したら予測を減らす。当別ダムに参画した札幌市。宮ケ瀬ダムに参画した川崎市、横浜市、横須賀市、みなそうですよ。ご存知なければ、よく調べてください。

嶋津さんの発言にやっと壊れたテープレコーダーも静かになりましたが、今度は国交省のお役人が「繰り返しになりますけど」の言葉を連発。

初鹿議員:利水も治水もこんなに疑問だらけの石木ダムのために、住民の土地が強制収用されようとしている。強行させていいのか?住民や県民の理解を得るために公開討論会を開くよう国交省は助言できないのか?

国交省:それは県が決めることであり・・・

初鹿議員:そうは言っても、国交省から長崎県に何人出向しているのか?副知事も土木部長も主要なポストは国交省が占めているのではないか?反対派を説得できるような議論を、堂々と公開の場でやるよう、県の河川課に指導できる立場にいるではないか。

国交省:繰り返しになりますが、それは事業主体である県がお決めになることで・・・

 

私にとって石木ダム関係省庁へのヒアリングへの参加は3回目ですが、お役人の対応は今回が最悪でした。何を聞いても返ってくる言葉は同じ。判を押したように。壊れたテープレコーダーのように。
対話にならない。一方通行。

こうやって切り抜けていく方が出世していくのでしょうか。
それに負けない議員の皆さんはさすがです!
これからも、公共事業チェック議員の会の皆さんの活躍に期待します。

水道の未来



3月16日(土)午後、アルカスSASEBOにはたくさんの佐世保市民が集まり、水ジャーナリスト橋本淳司さんの講演に耳を傾けました。



講演のタイトルは「佐世保の水事情と水道民営化を考える」で、やや硬いタイトル。にもかかわらず、約130人もの方々が参加されたことは、私たち実行委員(佐世保市民有志)にとって予想以上の結果でした。

中には、嘉田由紀子さん(水行政に詳しい元滋賀県知事)の話が聴きたくてやってきたのに、突然の体調不良(インフルエンザの疑い)によるキャンセルでがっかり!という方もおられましたが、そんな方でさえ、「橋本さんの話は予想以上に素晴らしかった。来て良かった!」と喜んで帰っていかれました。

まぁ!そんなに良い講演だったの?聴けなくて残念!とお思いの皆さん、ご安心ください。近々、実行委員の1人がYouTubeにアップする予定ですので、アップされたら、石木川まもり隊ブログでも公開します!ぜひ、お楽しみに!

こちらの新聞記事が、その内容を的確に伝えていますが、



橋本さんの講演のテーマは、まさに人口減少!

人口減少→水道料金収入の減少→施設の維持管理費の不足→施設の老朽化→自治体にとってはお荷物。

そんな中で出てきた水道の民営化案。



政府はコンセッション方式なるものを推奨していますが、それにはデメリットも多いんですよね。

これまでの業務委託の場合、私たちの水道料金は市水道局に支払ってきましたので、それは100%水道事業のために使われましたが、コンセッションの場合、契約した民間企業に支払うので、その料金収入から役員報酬や株主への配当金、法人税などが支払われます。その分、当然、水道事業の質やサービスの低下が予想されるし、経営状態も民間は不透明になるので心配です。

そのようなことから、民営化した海外のケースでは、水道料金の高騰や水質の悪化を招き、再公営化がどんどん進んでいます。

そこで、橋本さんは、水道を持続させるには、ダウンサイジングこそ大事だと力説。



人口減少社会において水道事業を持続させるには、発想の転換が必要。

新たな施設を造って投資する時代の考え方から脱却し、今あるものを補修し更新して持続させる。大規模化ではなく、縮小化、ダウンサイジングこそ大事。

水道から水点へ。遠くから導水するのではなく、地元の地下水、伏流水、雨水を活用。山間地域など。

そのような話を、第2部のトークセッション(橋本淳司×辻井隆行パタゴニア日本支社長)では、さらに広げたり、深めたり。



中でも、会場の関心を集めたのは、水道料金の話。

前述のような老朽化対策やダウンサイジングをせずに、旧態依然のままの運営を続けていると、2040年には水道料金をこんなにも上げざるを得なくなるという予測の表が紹介されました。



これは橋本さんが作られた資料ではありません。「新日本有限責任監査法人 水の安全保障戦略機構事務局」の作成によるものです。新日本有限責任監査法人とは、国内4大大手監査法人の1つです。

そこがまとめた資料「人口減少時代の水道料金  全国推計 推計結果」(2018年3月29日)https://www.shinnihon.or.jp/about-us/news-releases/2018/pdf/2018-03-29-02.pdfの中の1ページを取り出したものが上の写真です。

この推計によると、2040年の時点では、長崎市よりも佐世保市の方が水道料金は高くなっています。(20㎥あたり)

2015年=佐世保市4,119円、長崎市4,433

2040年=佐世保市5,827円、長崎市5,770

何故でしょう?それは老朽化対策にどれだけ取り組んでいるか、将来のツケを減らす努力をどのくらいしているかの差と言えるでしょう?

ところで、この表を見て皆がギョッとしたのは、川棚町のデータでした。
値上げ率248%!?全国トップ9位の値上げという予測。
う~ん、この要因は何でしょうねー
人口減少だけではなさそうです。

最後に会場からの質問を受け付けると沢山の手が上がりました。

Q:雨水や再生水の利用が大事だと思う。それを広めるにはどうしたらいいか?

A:雨水を溜めることは水源確保だけでなく、下水の負荷を軽くしオーバーフローを防ぐ。また、ヒートアイランド現象対策にもなり、温暖化への対応としても有効。個人と行政の間に水道サポーターのようなものを作ったらどうか?水道局と市民がもっと近づいて意見交換できるような仕組みが必要。岩手県矢巾町のような。

Q:周りには石木ダムが必要と言う人もいるが、人口減少社会への危機感が足りないと思う。私は不便を感じていない。足りないと思うなら工夫して暮せば良い。ナンバーワンではなくオンリーワンの佐世保を目指すような社会にするには、どうしたらいいのか?

A:水についての教育も大事。こどもたちに情報を発信し、考えさせる。先生が教えるのではなく、子どもに考えさせる。子どもは未来を切り開く力を持っている。

その他にも、漏水率についてや、地域格差をなくすには、水道事業はなぜ独立採算制を取るのか等々の質問が出されました。

最後に、辻井さんが「昭和」という言葉を投げかけ、それがキーワードとなって、橋本さんは素晴らしいメッセージで締めてくださいました。

辻井:最近、高校生が「昭和時代」と言ってるのを耳にした。僕らが明治時代と言うように、若者にとっては過去の時代なんですね。この春には新しい年号が生まれる。1ヶ所に大きなものを造って遠くに届けるという昭和の発想は、もう古い。切り替えなければならないですよね。

橋本:過去を振り返るタイミングは年号が2つ変わった時のようです。江戸時代を振り返れたのは大正時代。明治時代を振り返ったのは昭和のとき。私たちもまもなく昭和の呪縛を俯瞰して見られる時代に突入しようとしています。

橋本:これから我々は気候変動に悩まされるだろう。それは水となって表れる。水が無くなったり、大雨が降ったり。そのとき人間の力には限界がある。生きものや、森や土に守ってもらうしかない。新しい時代を機に、これからは水の循環に目を向けてみませんか?川の流れを追いかけたり、さかのぼったり。水版ブラタモリをやって、自然を大切にしてもらいたいと思います。

という提案に、笑いや拍手が巻き起こり、皆さん、笑顔で会場を後にしていかれました。

難しい話を分かりやすく語って頂いただけでなく、佐世保水道に関する私たちの悩み(漏水や石木ダム)に風穴を開けて頂いたような気がします。

佐世保市民の皆さん、佐世保市水道の未来のために、私たちにできることは何か?発想を切り替え、新たな視点で、一緒に考えていきませんか~

    (^^)/

 

水道局へ再質問状を提出しました

みなさん、遅くなりましたが、佐世保市水道局へ再質問状を提出しましたので、ご報告します。

11月29日のブログでもお知らせしたように、水道局から届いた回答はたいへん丁寧で誠実な内容でした。提出4団体の一致した見解としては、公開の場で説明会を開いて頂けないのはたいへん残念だけれど、今回示された誠意をしっかり受け止めて、今後に繋げようということになりました。

つまり、佐世保市民としての共通の目的(佐世保の水の未来にとって、より良い選択をするために、情報や意見を交換し合って理解を深めよう!)に沿って、今回いただいた回答をまずは理解し、その上で再質問があれば提出しようということです。

そして、みんなで感想や意見を出し合い、まとめたものがこちらです。

水道局へ再質問状2018.12.11

 

数人の方に「その後どうなったのですか?」とのメールやお電話を頂きました。

関心を持って頂いている方、ありがとうございます。

また、ご意見やご感想など遠慮なくお寄せ下さい。

みんなで考えていきましょう~

佐世保市水道局長から回答が届きました!

公開質問状の回答期限が過ぎていると思うが、まだ返事は届かないのか?との問い合わせを頂きました。

ご報告が遅れましたこと、お詫びいたします。
11月13日に提出した公開質問状に対する回答は、11月24日に届きました。

20181122佐世保市回答 4団体宛て

佐世保市水道局長名の回答書で、各質問にはたいへん丁寧にお答えいただきました。
正直なところ、予想以上に真摯な説明で、感動さえ覚えました。

しかし、残念なことに、説明会の開催は「考えておりません」とのことでした。
理由は「広聴の取組み」もしているし、「司法の場で係争中」だから。

でも、大多数の市民は司法の場に関わっていません。

広聴の中で出てきた意見の多くは、石木ダムが本当に必要なのか?という疑問の声が圧倒的に多かったことを私たちは知っています。(数年前の市議会総務委員会にて「市長への手紙」や「意見箱」に寄せられた石木ダムに関する意見のほとんどがダムの必要性を疑問視するものだったと秘書課長証言)

「佐世保市議会においても毎年、多数の賛成による承認を得て事業を推進させていただいているところで、石木ダムによる新規水源開発は、多くの市民の方々が必要とされている事業と認識しております」とのことですが、

議会と市民の意思が一致していると言えるでしょうか?
形式的にはそうあるべきですが、現実はどうでしょう?
それを確認するためにも、説明会を開催し、生の市民の声に耳を傾けてほしいのです。
私たち市民も、水道局職員の方から直に話を聞くことによって、そうだったのか!それは知らなかった!それで疑念が解消された!など、互いに理解し合えるのではないでしょうか?

だから、新聞記者さんから電話取材を受けたとき、そのようにコメントしました。



電話取材があったのは回答日の11月22日でしたが、その時こちらには回答文書は届いていなかったので、中身についてはコメントのしようもありませんでした。
当方に届いたのは24日でした。(翌日は祭日だったので郵便配達はお休み)

内容についての感想などは、また後日、このブログで掲載させていただきます。
今回の質問状は4団体で提出しましたので、そのメンバーが集まって、今後の対応を協議します。
その意見交換を経た上で、私たちの見解を示したいと思います。

関心を持って見守ってくださっている市民県民の皆様、もうしばらくお待ちください。

佐世保の水がピンチ!!??



水がピンチ!?

どこの話?

小さな小さな字で「佐世保市水道局渇水対策本部」と書いてあります。

えー!それは大変!断水になったらイヤだなー困るなー

受け取った市民の多くは不安になったことでしょう。

このチラシは、



9月6日の「水を大切にする日」に、アーケード街や五番街で配布されました。

翌日の新聞にも記事が掲載されていました。



水を大切にする日=なぜか石木ダム建設促進をアピールする日なのです。

朝長市長が「大渇水の状況になりつつある」と言ったそうですが…

そこで皆さん、クイズです。

この日の貯水率は何%だったでしょうか?

東京から来ていたお客さんは、「30%?」

いやー、そこまでいってたら、とっくに時間給水になってますよー

他の人が「50%?」

いやいや、それほど深刻ではないです。

「じゃあ、60%?」

うーん、そこまでもいってないんですよねー

「えー!まさか70%?それでピンチ!なんて言わないでしょ?」

そう思うでしょ?ところがどっこい、佐世保では言うんです。

だって、この日の9時時点の貯水率は、81.7%だったんですよ。

それを知ってか知らずか、市長は「大渇水になりつつある」と言うんですから…あまりにもいい加減ですよね。

知ってるはずの水道局が「水がピンチです!!」なんてチラシを配布するんですから…こちらは確信犯ですよね。

節水を呼びかけ、水を大切にしよう~という趣旨なら大賛成ですが、渇水になりそうだと不安を煽って、ダムを造ろう!と呼びかけるのは、あまりにも不誠実だと思います。

こちらのチラシでは、



100年後の子孫のために石木ダムを造りましょうと言っていますが、100年後の佐世保の人口がこのままだとでもお考えなのでしょうか?



50年後には人口は3割減で、水需要は4割減だと政府は予測しています。100年後は今の半分以下でしょう。水は有り余っているはず。

しかも人口が減った分、1人当たりのダム負担金(維持管理費)は大きくなり、安心どころか無駄な出費を押し付けることになります。

まさに負の遺産です。

私たちはそう思うのですが、このチラシを配布した嬉野憲二さんたち石木ダム建設促進佐世保市民の会の皆さんは、そのようには考えられないのですよね。なぜでしょうね。どちらも未来の子どもたちのことを思っているのに。どこでズレが生じるのか…やはり、会って話し合いたいですね。

10月14日(日)14:00~俵町公民館で「佐世保の水と石木ダム」についての勉強会をやりますので、是非ご参加ください。

一緒に考えましょう!

お近くの佐世保市民の方もぜひどうぞ~(‘◇’)ゞ