衆院選2021 立候補予定者への石木ダムアンケート

10月11日、私たちは衆院選立候補予定者への石木ダムアンケート結果を記者発表させていただきました。

未だに解決の見通しが立たない石木ダム問題を、次期衆議院議員になろうとする皆さんはどのように考えているのだろう?私たちも知りたいし、多くの県民にも伝えたい。そして投票の判断材料の一つにしてほしいと思ったからです。(公表することは回答者の皆さんには事前にお伝えしています)

まず初めに、このアンケート調査の趣旨を説明しました。

・石木ダム建設は長年にわたる県政の重要課題であるにもかかわらず、これまで選挙の争点にはなってこなかった。それは県民の多くが無関心だったから。

・その無関心が政治家をも無関心にさせ、この問題の解決を先送りしてきた。

・しかし、気候危機が進む今、治水対策は国家的課題であり、環境問題は持続可能な社会を目指す国際的課題である。そして人権問題や公共事業のあり方、それら全てが詰まった石木ダム問題は私たち県民一人ひとりが考えるべき問題である。

・今回の選挙がそのきっかけになることを願って・・・。

続いて結果発表に進みましたが、その後の記者団からの質問で、調査方法などを聞かれたので、それを先に記しておきます。

<調査の概要>
・調査対象者=立候補予定と報道されていた11名(1区=西岡秀子、初村滝一郎、安江綾子、2区=松平浩一、加藤竜祥、3区=谷川弥一、山田勝彦、山田博司、4区=末次精一、北村誠吾、瀬川光之各氏)

・調査方法=アンケート用紙を郵送し、回答はFAXで返送。



・発送日=9月1日。(12日に擁立が確定した加藤氏には9月14日に発送)

・回答期限=9月20日。(加藤氏のみ9月22日)

・回答者=11人中8人が回答(記者会見の時点では7人だったが、その後1人から送られてきた)回答をいただけなかったのは、谷川弥一、瀬川光之、加藤竜祥各氏

回答形式
・2つの選択肢から1つを選ぶ形式=10問
・4つの選択肢から複数を選ぶ形式=1問
・自由記述=1つ

質問内容について
2021衆議院議員選挙にあたってのアンケートのお願い

回答結果について
2021衆院選立候補予定者アンケート結果一覧表

印象的だったのは、

住民を実力で排除することに賛成ですか、反対ですかに対し、8人中7人が「反対」、1人は無回答

意外!自民党の北村氏も反対とのこと。中村知事に提言してほしいな~


佐世保の水需要予測は合理的だと思いますかに対し、8人中5人が「合理的ではない」、1人は「合理的である」、1人は「回答を差し控える」、1人は「全ての判断材料をもちあわせていない」

う~ん。北村氏の目にはこのグラフがどうして合理的に見えるのかな~(アンケート用紙に添付していたのだけれど・・・)


川棚川水系の水害対策として優先すべきものは何ですか(複数選択可)に対し、8人中5人が「堤防整備」を、3人が「河道掘削」を、1人が「石木ダム」、1人が「優先順位をつけることは困難」、1人は「回答を差し控える」つまり、多くの人がダムよりも堤防整備や河道掘削を選んでいた!

・ということは、多くの候補者が石木ダム計画に納得していない。ではどうするか?その方法として自由記述欄に書かれていた意見は、ダム事業について中立、独立の機関による・・・必要性等を精査すべき」「公共性の再検証が必要」「地権者の皆さんだけの問題ではなく、私たち長崎県民にとっての環境問題」「県民的議論を深めるための情報公開を求めていくなど。

真の再検証のシステムが実現すれば、多くの無駄な公共事業を減らすことができますね。
そこに投じられていた莫大な税金を、本当に必要としている事業に使うことができます。

今回のアンケート結果が少しでも多くの長崎県民に届くことを願っています。
拡散へのご協力よろしくお願いします。 =^_^=

81歳映画人から中村知事への手紙

「水の映像フォーラム」代表で、映画「悠久よりの愛~脱ダム新時代」を制作された矢間秀次郎さん(81歳)が、中村法道長崎県知事に手紙を送られました。この映画のDVDを同封して。

そのお知らせをご本人からいただきましたので、ご了解を得て、ここに転載させていただきます。


2021年7月22日

長崎県知事 中村 法道 様

           水の映像フォーラム代表 矢間 秀次郎

 

暑中お見舞い申し上げます。

貴職におかれましては、コロナ禍の下、長崎県民の安全・安心を確保し、県政の健全な運営にご尽力くださり、感謝にたえません。

このたび、唐突で失礼とは存じますが、お手紙に添え新作映画『悠久よりの愛~脱ダム新時代』DVD(別添「パンフレット」参照)をさしあげたのは、貴職にご高覧いただければとの祈りからであります。

齢81老残の映画人ながら日本のダム問題に47年間取り組み、「石木ダム開発問題」にも関心を寄せ、繰り返し現場に赴きました。貴県が未来に向け、より明るい豊かな展望を拓けるかどうかを問う“県政のアキレス腱”ともいうべき21世紀の課題ではないでしょうか。

このまま万一にも強制収用を貫徹すれば、「伝家の鉈」を振って「返り血も浴びる」(嘉田由紀子参議院議員)汚名を歴史に刻むことになりかねません。

あの「長崎の鐘」がひびく世界に向けて、「石木ダム開発問題」を平和で円満な解決の道標(一助)になればと、製作した映画であります。日本の戦後史で地域住民と話し合い、ダム開発計画を白紙撤回した実例は、吉野川・小歩危ダム(ローカル紙「徳島新聞」の偉業)、鵡川・赤岩ダムなど11例(建設中止は298ヵ所ありますがダミー)もあります。

本映画では京都「鴨川ダム」&気仙沼「新月ダム」を収録してございます。小生が現場に足を運び、地域経済界の背景や「中止決断」の経緯が詳らかで、生の「証言」が得られたからにほかなりません。すでに本映画を世界に発信し、国内劇場でロードショーが内定しております。

危機の時代の「羅針盤」として、SDGSや人新世がかまびすしい昨今、今様の硬直した行政運営を打破して次世代に希望を与えられる貴職のご英断を期待してやみません。ご自愛専一を念じつつ。                  以上


中村知事、見てくれたかな~

まだなら、お盆休みにでもぜひ見てくださいね~

「危機の時代の羅針盤」となりますように・・・

 

 

今日夕方のNCCニュース見てね!

長崎県にお住まいの皆さんへ、緊急のお知らせです。

ここ数年、時々ふらりと現れては、こうばるの人々の暮らしや風景をカメラにおさめている写真家・村山嘉昭さんについて、今日の夕方の報道番組の中で紹介されます。

NCC長崎文化放送(5チャンネル)
NCCスーパーJチャンネル長崎 18:15~のローカルニュースです。
県外の方は見られなくて、ごめんなさい。

先日、このブログでもお伝えした「ドキュメンタリー:石木川のほとり」この撮影のとき、NCCの記者さんが同行し、こうばるの人や生きものにフォーカスする村山さんをフォーカスしていましたが、その取材の成果が見られます。

乞うご期待!

こうばる風景画展は明日(24日)までです!



明日(24日)までです。

佐世保市民の皆さん、ぜひ島瀬美術センターへ!
心がほっとする懐かしい里の風景画が展示されています。

春の「こうばる」は、菜の花がいっぱい!

こうばるの真ん中を流れる石木川。
細く、澄んだ流れは、まさに「春の小川」。

石木川にかけられた「こうばる橋」は、古い石造りのアーチ橋。カッコイイ!

こちらは、こうばるの上流地域の木場郷。
有名な日向の棚田です。

石木ダムができたら、ダム湖によって下流地域と分断され、寂しくなります。
だから、Yさん夫婦やMさんは、農作業の合間を縫って、こうばる住民と共に毎日抗議の座り込みをしています。

もっともっとたくさんの絵が展示されています。
よかったら、買い物帰りにでも是非立ち寄ってみませんか?
コロナ疲れも癒されますよ~

ポスティング日程大幅に変更(泣)

さて、何はともあれポスティングに向けて3,000部のカレンダーを袋入れしました!
寒波で雪が積もる中、何人かの人が手伝いに来てくださったおかげで二日かけて袋入れ作業無事に終えました!!
本当にありがとうございました!


しかしながら、とほほ………
みなさん、コロナが迫ってきていて、長崎県内には現在、特別警戒警報が出ています。(1/7~1/17まで)
昨日のブログでは、佐世保市での街頭活動が1/24日曜日に延期になっておりました。
言い出しっぺの川棚町の方も、急きょポスティングの日程について再度話し合いを行いました。
その結果、1/24日曜日のみポスティング(投げ込むだけ)を行うことにしました。
もうなんだか、最初の威勢の良さはどこへ行ったか!?
自力でのポスティングはカタチだけとなってしまい、残りは郵便局様のタウンメールを使って有料でポスティングお願いすることにしました。
もうしょうがないですよ…なんかもう、全然日程の目処が立たない状況で…割り切るしかないです。。

ということで、
川棚町のポスティング日程

1月24日(日)
川棚町公会堂駐車場に9:50集合
ポスティング時間10:00~12:00
しかも投げ込むだけ。
150世帯程度の範囲です。


なんども変更を繰り返してしまい、すみません!
もうこれで最後の訂正にしたいです。。

ご都合の合う方、一緒にカレンダーのポスティングしませんか?
お話が苦手な人でもこれなら参加できそう。
コロナだし、みなさん、それでも生きていくしかないんだよね…

佐世保での配布も24日に延期します

遅くなってすみません!
佐世保のカレンダー配布も予定変更です。

1月11日(月)にアーケード街で無料配布を予定していましたが、延期しました。
長崎県はコロナ特別警戒警報を発令し、17日まで不要不急の外出自粛を要請しましたので、それに対応しての判断です。

新たな予定は1月24日(日)です。


この石木川カレンダーが欲しいなぁと思われた方は、13時~16時、アーケード街旧親和銀行前でやっていますのでお立ち寄りください。

こんな幟や、
こんな幟、


こんな横断幕が目印です。

また、配布お手伝い可能な方は、13時半~15時半の間で可能な時間にいらしてください。30分でも1時間でもOKです。


こんなに浅い石木川ですが、たくさんの川魚が棲息しています。


子どもたちは魚が大好き!
夢中で追いかけます。

そんな石木川の魚たちが生き生きと描かれたカレンダーです。


無料でもらえるチャンスを、お見逃しなく!

ポスティング日程変更!

みなさん、こんにちは!
長崎県内は雪でみなさん、動けなくなっていますね。。


そんなわけで、石木川カレンダーポスティング活動も日程が変更になりました!




・1月9日10日のカレンダー袋入れ作業は、場所をこうばる公民館からほーちゃんの自宅に変更し、同日ともに随時行なっています!
みなさん、無理して動かなくてもいいですが、もし行けそうな人いましたらよろしくお願いします…

・1月11日(月・祝)に予定していたカレンダーポスティングも中止します。
第一回目のポスティングは1月16日(土)からです。
時間帯と集合場所に変更はなしです。



こうばる地区は、そんなに積もっていないかも。
なんとか車は走ることができました。
午後になれば、道路の雪は溶けるかもしれません。

みなさん、雪遊びを楽しむか、家でゆっくりしましょうね〜




Fielder【vol.55】反権力 生活の 勧め(後半)



アウトドア雑誌「フィールダー」最新号に掲載された石木の記事が電子版となって無料で読めます!!
みなさん、支援を兼ねてぜひアクセスしてください。
記事の感想を直接フィールダーへ届けていただけますと次に繋がる支援になります!
記事の一番最後に、私が描いた「石木川は今散策マップ」が載っています。

Byこうばるほずみ

記事はこちらから。

【vol.55】反権力 生活の 勧め(後半) http://fielder.jp/archives/14002

みなさん、どうぞよろしくお願いします。

石木川カレンダー配布計画

石木川まもり隊の一員でもあり、石木ダム湖の中に住んでいるイラストレーターいしまるほずみより、みなさんに大切なお知らせです!

ツイッターやフェイスブックでちょっとだけ情報を流していました「川棚町内に石木川カレンダー2021全世帯配布計画」の具体的な日程が決まりました〜

石木川カレンダーの配布は2021年1月に入ってからということになりました。
みなさんに日程をお知らせします。
ポスティングを手伝ってもいいよ〜という人いましたら、ぜひ参加をよろしくお願いします!

第1回目 2021年1月11日(月・祝) 10:00~12:00中止

第2回目 2021年1月16日(土) 10:00~12:00

第3回目 2021年1月24日(日) 10:00~12:00

第4回目 2021年1月30日(土) 10:00~12:00


集合場所は川棚町公会堂の駐車場です。
9:50ごろに集まっていただけると幸いです。
地元の人も何人か参加してくださる予定ですので、土地勘がない人でも大丈夫です!

わたしが勝手に立てている目標としては、ポスティングで1,000世帯に配布できれば合格!と思っています。
どれくらいポスティングできるのか…やってみないとわからないですが、全ての地区を制覇することは今回は難しいと思いますので、残りはタウンメールを上手に使おうと思っております。

ここのところ、コロナの影響も心配ですよね…
そういう事情もあって、ポスティングのやり方も、インターホン越しにお声かけする程度にとどめて、爽やかに町を駆け抜けていく!
みたいなポスティング方式になりそうです。

万が一のお話ですが、予定より早くポスティングが完了してしまった場合は予定を切り上げて、例えば1月30日(土)は中止〜ということもありと思っています。
その場合は、またブログとSNSでお知らせしますのでよろしくお願いします。

「この日に参加できるよ」という人は、ほずみのメールアドレスにご連絡いただけますでしょうか。

hozumix1982@gmail.com

飛び入りも大丈夫です。

また、ポスティング終了後、ランチタイムを…と考えておりましたが、ここのところのコロナの影響を考えますとちょっと難しいなと。
こちらについては、今後の様子を見ながら判断していきます。
どちらにしても…(相変わらず)ピンチのほーちゃんをどうかみなさんお助け下さい!!



また、1月16日のポスティング開始前に、準備としてカレンダーにメッセージを添えてA5の透明の袋に入れる作業があります。
この準備作業にだったら参加できるよ!という人は、

・2021年1月9日(土)10:00~12:00
・2021年1月10日(日)10:00~12:00


2回に分けて、作業を行う予定としていますので、石木ダム水没予定地川原(こうばる)地区公民館にお集まりいただけますとすっごく助かります!!
雪の影響を受けて、みなさん動けなくなっておりますので、場所をほーちゃんの自宅に変更し、時間帯はフリーで随時作業を行なっています。
※お昼ご飯は基本食べないようにして、水筒持参で水分補給のみ行う方向で実施します。

石木川カレンダー2021に添えるメッセージがこちら!



自分の手でメッセージを書きました!
すでに印刷会社に3,000部注文しています。
1月7日ごろにはこちらに届くと思います。

こちらのメーセージを添えて川棚町のみなさんに石木川カレンダーをお届けしようということですが、
いつの間にか川から遠くなってしまった町の人びと…
川棚川で遊んでいる人、川棚川を散策している人を見かけることはあんまりないんですよね。
そんな町の人たちに石木川カレンダーを手にとっていただいて、川棚川について考えるきっかけになってくれたらなぁ〜と思います。



そして!

2021年1月11日(月・祝)は、なんと佐世保市のアーケード街でも同じく石木川カレンダー2021を配布いたします!!!
場所は、おなじみの十八親和銀行前か島瀬公園あたりです。
時間帯は、13:30~15:30
(カレンダーに添えられるメッセージは川棚町バージョンと佐世保市バージョンと違いますのでご注意を)

川棚町より佐世保市内の方が手伝いに行きやすいよ!という人は、ぜひ佐世保のアーケードでの手伝いに駆けつけてくださると嬉しいです!



ということで、

2021年初めのアクションは、川棚町・佐世保市ともに1月11日(月・祝)から!

報道陣のみなさん!
取材いかがでしょうか?
いつもとちょっとだけ違う市民へのアプローチ…
いい絵が撮れるのでは!?
なんちゃって………

問題を一人で抱え込みたくないので、みんなでシェアしたいです!
多くの人に参加いただけますよう、どうぞご協力をよろしくお願いします。

また、ネットショップ「こうばるショップ」でも、石木川カレンダー販売中です。
年末を迎える中、カレンダー難民のみなさん、おひとついかがですか?

こうばるショップ
https://koubarushop.buyshop.jp/items/35780926







最後に…
ネットショップ以外でも、お店に置かせていただいていますので紹介させてください!

・パタゴニア福岡ストア(福岡市大名)
https://www.patagonia.jp/patagonia-fukuoka-japan/store_924604588.html

・世界のかご「カゴアミドリ」(東京都国立市)
https://kagoami.com/

・天然酵母パンの老舗「ルヴァン」(東京都渋谷区富ヶ谷)
https://www.instagram.com/levain_tomigaya_tokyo/?hl=ja

・「ヨナタンストア」(北海道上川郡下川町)
https://www.instagram.com/jonathan.trotz/?hl=ja

・つながる雑貨屋「てとて舎」(佐世保市下京町)
https://www.facebook.com/tetotesha

・チャリタブル・トレード(西彼杵郡長与町)
http://www.acrossborder.co.jp/charitabletrade/

最高裁決定に対する声明

2020年10月8日、最高裁は私たちの上告を棄却しましたが、私たちの想いは、こうばる住民の方々の決意同様、微動だにしておりません。

石木ダムは必要のない事業であり、そのために13世帯の生活の場を奪うことは、どう考えても間違っています。
これを許すことは、私たちの身にもいつ降りかかってくるかもしれない人権侵害の種を蒔くことになります。

私たちは石木ダム計画が撤回されるまで闘い続けます。



 

10月14日、弁護団をはじめ、県内7団体が共同で声明文を提出しました、
ここに転載いたします。

     最高裁決定に対する声明

石木ダム建設絶対反対同盟
石木ダム対策弁護団
石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会
石木川まもり隊
水問題を考える市民の会
石木川の清流とホタルを守る市民の会
石木ダム建設に反対する川棚町民の会
いしきを学ぶ会

 令和2年10月8日,最高裁判所において,石木ダム事業認定処分取消請求事件の上告を棄却し,かつ、上告受理申立を受理しない旨の決定がなされた。
 本事件は,石木ダム建設予定地とされている川原(こうばる)地区の住民をはじめとして,川棚町民・佐世保市民等他101名の当事者が,長崎県及び佐世保市の事業認定申請を国土交通省九州地方整備局が認可した事業認定処分に対して,それが違憲・違法であるとして,その取り消しを求めたものである。
 石木ダム事業がダムありきの不必要な事業であること,かかる違法な事業により,川原地区で今も生活している13世帯約60名の生活・生業・社会を破壊することは絶対に許されないことは,私たちが繰り返し裁判所内外で主張してきたところである。それにもかかわらず請求を棄却した最高裁判所は、全く必要性がなくかつ著しく人権を侵害する事業を強行しようとしている起業者である長崎県・佐世保市、及びそれを容認して事業認定をした国の違法な行為を追認したものであり、極めて不当な決定と言わざるを得ない。たとえ裁判所が本件事業の取消を認めなかったとしても、本件事業が,社会通念に照らして必要性のない事業であることは明らかであり、このような不当決定はかえって、石木ダム事業が違憲・違法な事業であるという私たちの確信を一層強めるものである。
 これまで川原地区の居住者は,皆,石木ダム事業によって人生を翻弄されてきた。このような権利侵害の状態を継続することは絶対に許されないし,ましてや住民らを強制的に排除することはなおさらである。
 今回の最高裁判所の不当決定を受けて,私たちは改めて,違憲・違法な石木ダム事業に対し、今後も反対運動を続けていく決意を強くした。
 そこで、九州地方整備局に対して,事業認定庁として判断を自主的に見直すよう求めるとともに,起業者である長崎県及び佐世保市に対して,石木ダム事業計画を撤回するよう求めるものである。
 私たちの石木ダム計画が撤回されるまで闘うという決意は一連の裁判所の判断によって何ら揺らぐものではなく,その実現に向けてこれまでと同じく行動を続けることをここに宣言する。