監視カメラについて

2020年7月21日(水)から突如話題になり出した、石木ダム問題の監視カメラについてダム湖の中に住んでいるほずみより現状の問題についてご報告申し上げます。

わたしは、7月21日にツイッターでこんなつぶやきをしました。



長崎県の石木ダム建設問題では、住民がまだ住んでいるのに関連工事として付け替え道路工事を強行しています。
そこで、地元の住民と支援者のみなさんらが抗議行動を行なっているのですが、
なんのためなのか工事現場のあちらこちらに監視カメラが設置されています。

最近では、工事現場以外の場所にも監視カメラが設置されているので困っています。
これはダム湖の中に住んでいる地元住民のほずみの部屋から撮影したものです。


拡大してみると、建物が写っていますね。


これは、石木ダムの生活相談所という建物です。


この相談所の屋根の上の高いところに監視カメラが設置されています。
しかも、わざわざ工事現場から移動してここに持ってきたそうです。


この先に見える景色は、私の家とご近所のIさんの家、奥にKさんの家も見えます。


税金を使って監視カメラをたくさん購入して、ほずみの部屋を覗き見しようとは…
再度主張しますけど、わたしの部屋からカメラが見えるのです。
カメラからわたしの部屋も見えてるに違いない。
だって部屋から撮影した写真に監視カメラが写っているでしょ?


わたしの家の洗濯物もカメラに写っているようです。
税金を使って監視カメラ購入しそれをわざわざ相談所に移動させて、ほずみの下着を盗撮しようとは…

この他にも、住民側を監視するカメラが他に2箇所あるようです。

みなさんにクイズです。
この山のどこかに監視カメラがあるのですが、どこにあると思いますか?


答えはここです。


拡大したらよくわかります。


もう一箇所は、ダムの本体工事の場所。


監視カメラの下では、本体工事に向けてボウリング調査を行なっています。
このカメラのすぐそばに、おばあちゃんたちが通っているダム小屋があり、カメラにはIさんの家、Nさんの家も写っていることでしょう。


みなさんは、こんなプライバシーのない生活をどう思いますか?
よく「洪水防止のためにダムはないよりあったほうがマシ」という人がいますが、
「洪水防止のために地元住民は存在しないのが望ましい」ですか?

「下流の多くの命を守るためにほずみは消えていなくなれ!」と面と向かって言えますか?

監視カメラを使って住民を覗き見することはただの嫌がらせです。
私たち住民がダム事務所や河川課に申し出ても聞きません。
この現状を多くの人に知っていただき、「おかしい」と言ってほしいです。

これらの監視カメラが撤去されることを望んでいます。
みなさんのご協力をよろしくお願いします。

滴(ひとしずく)38号発行とバックナンバー

「滴(ひとしずく)」という冊子についてです。

Yさんの投稿をちょっくら拝借いたします。。

「水問題を考える会」と「石木川まもり隊」との共同ニュース「滴」38号を発行しました。
郵送の方向けには、印刷し折って袋詰めして郵送です。
いつも市民活動交流プラザで作業するのですが、今日は他の団体の方が少なかったので、早く終わりました。



実は、PDFデータはこちらからバックナンバーがご覧いただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/0B6JtHJfYBzavbEVRTkZjUGhrb2M

三ヶ月に一回くらいのペースで発行しています。
もし、購読希望の方がおられましたら、石木川まもり隊サイトの「お問い合わせ」からメーセージをお願いします。
メールでPDFデータのみ希望の方は無料、紙媒体(モノクロ印刷)での郵送を希望の方は年間購読料カンパ1,000円だそうです。

自然観察会(7月)

通称「県民ネットワーク」のイベント自然観察会に参加しました!
正式名称としては、
生きものうじゃうじゃ石木川を楽しみたい会
presents
出かけよう、こうばるへ。
石木川生きもの観察会
です。

当日、遅れてきたわたしですが…
観察会は今にも雨が降りそうな感じの天気の中、なんとか一時間程度川に入ることができました。
ステキな手作りの資料付き!
イラストはほずみが提供させていただきました。
説明文は、観察会の先生なかはらやすひこさんです。
最後のページには、メモを取るスペースがあります。
そこに、今回出会った生きものたちをメモできた分だけ清書してみました!
細かくて読みにくいですが、クリックしていただくと画像がもうちょっと大きく表示されると思いますので、気になる人は拡大してみてね。

遠目に写した自然観察会の全体写真。
観察会の会場はもちろん石木ダム水没予定地内のダム湖の中。
こうばる広場(毎年こうばるほたる祭りが開催される広場)の目の前の川です。

定員20名ということで、満員御礼です。
8/23にも自然観察会を開催予定ですが、実はこちらもすでに定員に達しているのだそうです。

約一時間程度で雨脚が強まり、残念ながらちょっとしか採集できませんでしたが、子どもさんは川に入ってからなかなか上がってこない…相当ハマっているようでした。

わたしが特に嬉しかったのは、ドジョウがとれたことかな。


石木川まもり隊でも自然観察会を開催していますが、これからますますこうばるで自然と触れ合えるイベントが増えそう!
でも、イベントは仕込みが結構大変です。
メンバー(スタッフ)も募集中とのことです。
気になる人は、お問い合わせ先も紹介しておきます。
https://ishikinetwork.wixsite.com/kobaru

チームドラゴン支援の輪

熊本県八代市在住の環境カウンセラー靎(つる)詳子さんのFacebookには、昨日の朝日新聞県内版の記事が添付されていました。



https://digital.asahi.com/articles/ASN7K0BK2N7GTLVB001.html

坂本町の被害の甚大さ、その中でいち早く立ち上がった市民の力強い動きが伝わってきます。

川辺川ダムができていたら被害は防げたのか?減災できたのか?
あるいはさらに大きな被害を招いていたのか?
県外では玉石混交の議論が渦巻いていますが、地元はそれどころではない!といったところでしょう。

まずは水害の後片付け。一日も早く日常生活が取り戻せるよう、被災者ご自身を含め地域の皆さんが全力で復旧作業に明け暮れておられます。

コロナ対策から県外の人が手伝いにいくのは難しい現状において、私たちにできることは、カンパと支援物資の送付です。
つるさんから教えて頂いた「チームドラゴン」のカンパ先の口座はこちら!

※ゆうちょ銀行
記号:17120  番号:38225781
坂本町災害支援チーム ドラゴントレイル

※他行から振込の場合
店:七一八(ナナイチハチ) 番号:718
種目:普通  番号:3822578
名義:坂本災害支援チームドラゴントレイル
サカモトマチサイガイシエンチームドラゴントレイル

物資の送付先はこちらです。
〒8660073八代市本野町463
電話0965-32-7140

タオル、古着、ベビー用品などは今は足りているそうで、
必要なのは、大人用尿漏れシート、おとな用紙おむつ・紙パンツ、身体用のウェットティッシュなどだそうです。

もちろん坂本だけでなく、熊本県内被災地はたくさんあります。
福岡県や大分県でも。
ご縁のある地域にどうぞご支援を!
特にそのような地域が無い方は、こちらにご協力いただければ有難いです。

よろしくお願いいたします。

不安を煽らず冷静な議論を

昨日のブログで、こうばるのほずみさんが発信しているように、私たちは石木ダムが必要という声を否定したり排除したりしようなどとは決して思っていません。そのような考えの方と冷静に議論し、少しでも理解し合い、共により良い対策を考える方向に進みたいと願っています。

なぜなら、気候変動の影響で、豪雨災害は年々被害が大きくなっています。



今やダムの是非に拘っている場合ではなく、大雨による犠牲者の数をいかに減らすか、命を守る防災対策を真剣に考えるべきところにきています。ダム推進派:反対派、などと対立するのではなく、真摯に意見を交換し、知恵を出し合って、より安心できる未来を共に創っていきたいものです。

ところで、昨日の長崎新聞の記事にはこう書かれていました。「10日、川棚町でも1時間に80mmの猛烈な雨が降ったが、川棚川の氾濫は確認されていない」と。

その記録は川棚町中組郷の山道橋地点で10日の12時~13時に観測されたものでした。

同じ時刻、石木川の上流川棚町の虚空蔵地点でも、69mmを記録しています。

69mmも80㎜も通常の大雨ではありません。
気象庁の解説によると、
10~20mm未満=やや強い雨=ザーザーと降る
20~30mm未満=強い雨=どしゃぶり
30~50mm未満=激しい雨=バケツをひっくり返したように降る
50~80mm未満=非常に激しい雨=滝のようにゴーゴーと降り続く
80mm以上=猛烈な雨=息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感ずる。

つまり、10日の昼頃、川棚町では滝のような雨が降っていたわけです。
そして、その頃、たまたま私たちは車でこうばるへ向かっていましたので、その雨の激しさは証言できます。

これは川棚高校前の国道を走っているときに撮った写真です。
車道と歩道の境が分からなくなるくらい道路が浸水しています。

こちらは県道から石木川を撮った写真です。
いつもは狭くて浅い石木川が広く太く踊るように流れていました。

これではさぞかし川棚川も水位が上昇しているかと思ったのですが、2時間後に山道橋を通ったら、それほど高くはなく、写真を撮るのも忘れてしまいました。

そこで、今日、当時の水位を県のHPから取り出してみると、この通り。

最高水位1.31m=これは、氾濫危険水位からは遥か下、水防団待機水位1.6mにも届かない水位でした。

なぜでしょう?
石木川はあんなにゴーゴーと流れていたのに?
考えられることは・・・
この地図をご覧ください。
80mmを記録した山道橋は黄色の線を引いていますが、川棚川の下流に位置しています。70mmを記録した虚空蔵は右側の黄色の△の辺りで、この辺に降った雨が石木川に流れ込んだわけですが、川棚川流域全体からみれば9分の1の面積であり、影響もその程度ということになります。

沢山の支流が流れ込む川棚川本流の上流部分の雨量はどうだったんだろう?
そう思って、もう1つの観測地点「波佐見」を調べてみました。

やっぱり…。同じ時間帯12時~13時の波佐見の1時間雨量は14mmで、13時~14時の1時間雨量は24mm。虚空蔵の3分の1、山道橋の4分の1に近い雨量でした。

つまり支流の石木川に相当雨が降っても、本流の川棚川上流の雨量が少なければ、川棚川の下流域が氾濫する危険性は極めて低いということです。むしろ川棚川には関係なく、市街地の低地に降った雨が捌けきれず街中に溜まってしまう内水氾濫の対策こそ急ぐべきです。

逆のケースが6月25日です。
この日は、佐世保市で3時間雨量が観測史上最大となり、相浦川や早岐川では氾濫危険水位を上回り、波佐見町でもかなりの雨が降ったのに、こうばるでは緊迫感は全くありませんでした。そこで、この日のデータを調べてみると・・・


1時間雨量、波佐見では最大41mmに対し、

虚空蔵では半分の20mm、

山道橋では27mmでした。

そして、この日の山道橋の水位は、


最高で1.4m。この日も水防団待機水位を下回っていましたが、7月10日よりはやや高かったようです。

この結果分かったことは、
虚空蔵で激しい雨が降っても、波佐見の雨量が少なければ、山道橋の水位はさほど上がらず、虚空蔵の雨量は少なくても、波佐見が多ければ、山道橋の水位は上がるということです。
つまり石木川ダムがあってもなくても、川棚川への影響は少なく、治水対策としての効果は、やはり小さいと言えるのではないでしょうか。

また、今回の熊本のように、24時間雨量が500mmもの雨が降ったとしたら?
石木ダムの計画規模は100年に1回の豪雨(1時間雨量110mmで24時間雨量400mm)を想定したものですから、500mmも降れば緊急放流は免れず、それこそ大量の水を一挙に流すことになり、被害はより甚大になるでしょう。

であるならば、命を守るにはどのような方法があるのか、ダムの是非が前提ではなく、あらゆる選択肢、あらゆる可能性を探ることが大事で、そのためには客観的なデータを元に、異なる立場の人たちが、あらゆる角度から検討し、意見を出し合う冷静な議論が大切だと思います。

皆さんは、どう思いますか?

SDGsの視点でよく考えて!

長崎新聞の2020年7月15日(水)の記事です。

https://this.kiji.is/655998332360655969?c=174761113988793844





さて、皆さんはこの記事を読んでどう思われたでしょうか?
わたし(ほずみ)は、不安を煽っているだけのようにも感じるのですがどうでしょうか?
不安なのはわかるけど、「不安だ不安だ…」とばかり言っていないで、
不安を解消するために考えて実際にどれくらい行動を起こしているか?
あなたは、いったい今まで何をしてきたのか?と、
80代のおばあちゃんの言葉を読んで思いました。
下流に住んでいる人たち…不安だと思うなら、行動を起こしましょう。
何が必要なのか考えましょう。
ダムがあれば本当に不安は解消できますか?
なぜダムがあれば不安は解消されると考えましたか?

わたしたちは、いつも対話の扉を開いています。
話し合いはいつでもできる状況です。
長崎県が話し合いが進まないと言っているのは、それがダムを作るための補償金に関する話し合いのみを指しているためです。
報道がいつも話し合いは平行線と発信するのは、伝え方が下手だからです。

SDGsの視点を取り入れましょう。


以下、2020年7月5日(熊本の球磨川での被害が出た直後)に発信したわたしのツイートです。




石木川まもり隊のツイッターもやっとこさフォロワーが2,000に近づいてきたところ。
変な人も時々いますが、あんまり気にならんのよ、わたしは。
どうでもいい。
だって、ここに住んでいるものが一番強く、説得力のある話ができるからね。

「溜める」より「流す」対策を

熊本豪雨による死者は、7月11日22時現在で61人、その大半が球磨川の氾濫による。熊本県民ならずとも胸が痛みます。同時に、氾濫は防げなかったのか?対策は取られていたのか?との疑問がよぎります。

そして、中には、川辺川ダムができていたら被害をくい止められたのではないか?少なくとも軽減できたのではないか?との声もあちこちで囁かれています。

その疑問に河川行政問題に詳しい西島和弁護士が答えています。



たいへん分かりやすいので、ご紹介します。
ぜひ読んでみてください。

熊本・球磨川水害に専門家提言「ダムではなく流す対策を」
7月11日 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39b2372144146f51d54486c16d7dda2a9e09e06

この中で私が特になるほどと思ったのは、こちらです。

水害対策は、おおまかに、(水を)流す対策と(ダムなどで)貯める対策の2種類にわけられます。一般的には、川の上流にダムをつくるより、河道掘削などの流す対策(河道整備)の方がコストパフォーマンスがいい。ダムは雨の降る場所や雨の降り方によって役に立ったり立たなかったりするのに対し、河道整備は、雨の降る場所や降り方にかかわらず着実に安全度を上げることができるからです。

川辺川ダム計画があった当時、地元では流す対策をきっちりやってほしいと求めていました。とくに今回深刻な被害が出た人吉のあたりでは川に土砂が溜まっているので、これをどけて、川底を掘削して、よりたくさん水が流れるようにと要望していました。しかし、球磨川の管理をしている国は、理由にならない理由をつけて、土砂の除去や川底の掘削をやろうとしなかったときいています。まさかとは思いますが、国交省が川辺川ダムをつくりたいがために土砂の除去をせずに危険な状況を放置していたとすればそれは大問題でしょう。

一般的には、流す対策にお金をかけるほうが効率的に水害を防止・軽減できるはずです。ダムによって水害が防止できるかどうかは、不確実だからです。流す対策によって確実に氾濫量が減ります。熊本県知事が川辺川ダムを中止すると表明してから、いまだに具体的な計画がつくれていないんです。ダムをつくるかどうかにかかわらず、水害を確実に小さくできる河道整備をすすめなければいけないということに変わりはないはず。

水害の防止や軽減には、「溜めるより流す」ことの大切さがよく理解できるお話でしたね。

ところで、「球磨川の管理をしている国は、理由にならない理由をつけて、土砂の除去や川底の掘削をやろうとしなかったときいています」の部分が気になったので、専門家の方(水源開発問題全国連絡会共同代表=嶋津暉之氏)にお聞きしました。

「2007年に策定された球磨川水系河川整備基本方針では河床を掘削すると、軟岩が露出するという理由をつけて、人吉地点の計画高水流量(河道の流下能力の設定値)が4000㎥/秒に据え置かれ、川辺川ダム建設の理由をつくるため、恣意的な計画高水流量の設定が行われた。そのために、川辺川ダムなしの球磨川水系河川整備計画は策定されないまま、経過してきた」
「軟岩露出はほかの河川で起きていることであって、その問題を回避することは可能である。上流部では国交省の計算でも 1.3m程度の河床掘削を行えば、流下能力を 5,000m3/秒まで高めることができる」

とのことでした。軟岩露出という問題について、私自身は不勉強ですが、ダム起業者がダム計画を押し通すために、他の代替案をことごとく否定するのはよくある話です。

石木ダムの場合でも同様です。
私たちは➀堤防の嵩上げや➁河道掘削が現実的で低コストだと訴えましたが、県は➀については、用地買収、国やJRとの調整、破堤した場合の被害の大きさなどを強調し、➁については、用地買収、掘削時の水質汚濁、漁業関係者との調整などを問題にし、しかも、どちらもダムよりも費用がはるかにかかると主張しました。

しかし、これもよくある話で、ダム案を通すために他案のコストはめちゃくちゃ水増しされているようです。

鳥取県の中部ダムの事例が有名です。
当時の片山知事が「今なら間違った説明をしたことに関して責任を追及しないが、将来、嘘が明らかになれば責任を問う」と言ったら、部下が慌てて修正案を示したそうです。

それまでの見積もり:ダム案=140億円 河川改修案=147億円
その直後の見積もり:ダム案=230億円 河川改修案=78億円

治水対策にベストはないかもしれません。
それぞれの川や地形、町の大きさにあった対策を考えるべきでしょう。
共通して言えることは、よりベターな対策を、できるところから進めていくことです。
ダム計画がある地域には、別の対策をやるとダムの必要性が減じていくから実行しない、ぐずぐず放置していく傾向があり、その結果あちこちで被害が多発しているように思えてなりません。

河川管理者には、今あらためて自問してほしいと思います。
このままでいいのかと。

議員連盟の申し入れ

2020年7月8日水曜日に、石木ダムの強制収用を許さない議員連盟の申し入れがありました。

いろんな団体さんも一緒に名を連ねております。

長崎新聞のニュースを代表して貼り付けておきたいと思います。





こちらの動画ニュースは削除されたら見れなくなるのでお早めに〜!

・NHKの報道
石木ダム 工事反対の抗議文|NHK 長崎県のニュース https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20200708/5030008275.html

・KTNの報道
KTNテレビ長崎 石木ダム工事をめぐり長崎県と反対住民の対立続く…本体工事の着工は? http://www.ktn.co.jp/news/20200708007/?fbclid=IwAR14bj4db_o6gJFacpPw8jwOULUENTj1q4cdZhLTRWkaRiSYJ_2UHhaUnjA; #ktn_tvnagasaki


今こそ「ダムに寄らない治水」を本気で!


今回の九州豪雨のニュースを見て、たくさんの方からお問い合せやお見舞いのメールや電話をいただきました。心からお礼申し上げます。

と同時に、遠くにお住いの支援者の皆様や最近のテレビ報道で関心を寄せてくださっていた皆様にはご心配をお掛けしてしまい、発信が遅れたことを深くお詫びいたします。こうばるも石木川も何の被害もなかったので、どうぞご安心ください。

先ほど石木川まもり隊のフェイスブックページに、地元の石丸穂澄さんからの発信がありました。
https://www.facebook.com/ishikigawamamoritai/posts/1385011171697426?comment_id=1385089771689566

具体的なデータと写真を元にしっかり解説!

私もNKSS(長崎県河川砂防情報システム)で河川水位をリアルタイムで見ていたので、あまり心配はしていませんでしたが、当日、地元のTさんに電話すると、「大雨のおかげで工事も休み、座り込みも休み。おかげで溜まっていた片付けをしてるとこよ~」と明るい声が返ってきて、さらに安心しました。

一方、諫早市を流れる一級河川本明川では氾濫危険水位を超え、緊張が走りました。
大村市では5つの河川が氾濫し、田植えを終えたばかりの田んぼが土砂に埋没したり、ビニールハウスが押し流されたり、農家の方に大きな被害が出ました。それでも、県内には人的被害は1件もなく、不幸中の幸いでした。

今回の豪雨で、九州全体では死者57人、心肺停止4人、行方不明16人の犠牲者が出ています。(7月8日23時現在)心からお悔やみ申し上げます。

熊本県人吉市:7月4日11時49分(毎日新聞)

中でも、55人の死者が出ている熊本県では、知事への批判の声も上がっているようです。

<関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は今回の氾濫で『ダムがあれば』と考えた人は当時の反対派にも少なくないのではないか。問題は記録的な豪雨だけでなく、豪雨に備える体制にもあったと指摘する。>

しかし蒲島知事は、「ダムに寄らない治水をさらに検討する」と述べたそうです。
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20200706004850.html



心から応援し、期待したいと思います。

理由はダムのメリットはあまりにも小さく、デメリットは大きいから。

〇近年の豪雨災害をもたらしているものは線状降水帯です。その帯が発生する位置により雨量が全く違います。今回の豪雨で私たちは実感しました。
例えば、ダムの上流でたくさん降れば堰き止めて下流の氾濫防止に役立ちますが、ダムの下流で豪雨となってもその水量を減らすことはできません。

これは雨雲の動きを記録した図で、一時的なものですが、地図の「川棚町」の文字の辺りが、川棚川の支流の石木川が流れているところで、「町」の字の右側辺りが石木ダム建設予定地で、この時の雨量は5mm/h前後。ということはそれほどの雨ではありません。
そして、その上の波佐見町のオレンジの部分が川棚川の上流になりますが、こちらは50mm/h前後で、土砂降りの大雨です。仮に、この位置に雨雲がずっと停滞したらどうなるか?石木ダムができていたとしても、川棚川本流の洪水を防ぐことはできません。

〇逆にダムの上流で大雨が続くとダムの決壊を防ぐため緊急放流せざるを得ず、その結果下流域にさらに多くの水量が押し寄せ被害が甚大になる可能性があります。2年前の愛媛県の場合がそうでした。肱川の野村ダムと鹿野川ダムの緊急放流により、ダム下流で凄まじい氾濫が起き、8人が死亡しました。あの教訓を忘れないで!と遺族は訴えています。

〇また、ダムで防げる水の量は限られています。「異常気象」が異常でなくなり、「想定外」の現象が頻発している現実を直視すべきです。自然の猛威を人間が抑え込めるなどという勘違いは改め、自然に寄り添った対策に転換すべきです。地形や水の流れを見れば、どこが危険なのか専門家は一目瞭然です。だから、ハザードマップと被害は一致しています。そんな危険なところには昔は人は住まなかったのに、いつのまにか住宅が立ち並び、老人ホームやホテルができたり…そういうことを見直すだけで被害はずいぶん減るはずです。

〇そして、自然と共存する道こそ、自然災害を減らすのです。ダムは山を削り森を破壊して建設されます。里山を守ってきた人々を追い出せば、里山は荒れ、保水力を失います。治水対策としてダムを建設しても、長い目で見れば、水害の要因になってしまうのです。
山形県のホームページには、このような投稿が紹介されていました。http://www.pref.yamagata.jp/pickup/opinion/search/publicfolder201402181771135805/publicfolder201406193848637201/12170001.html

「治山と治水は、非常に大切です。なぜなら、水を守ることは、生命を維持し、農業を営むために欠かせない事業だからです。山の崩壊による土砂災害や川の氾濫を防ぐためには、自然森林の再生しかありません。自然の保水力にかなわないからです。人間は、山と川は生命の源であると一時も忘れてはならないと思います」

小さな小さな石木川ですが、どんなに大雨が降ってもこれまで家屋への被害など一度もなかったそうです。それはきっと川のすぐそばに家を建てなかったこと、そして、先祖代々受け継いだ田んぼを守り大切に耕してこられたからではないでしょうか。

長崎県も、本物の治水対策とはなにか、そろそろ「いしきをかえ」ませんか?
そして、本気で「ダムに寄らない治水」を、こうばる住民や県民と共に考えていきましょう!

2020年7月6日(月)の大雨について

先日7月6日(月)の九州北部を襲った大雨では、全国ニュースで長崎県内の被害の様子が流れておりました。

「石木は大丈夫ですか?」という問い合わせも多かったので簡単ですがご報告いたします。

結果的には、石木ダム建設計画のある川棚川水系にはまったく被害はなかったようです。

長崎県河川砂防情報システムをチェックしましたが、氾濫するような流量はなく、河川の水位も最高で2メートル程度。



上流域の波佐見町の方が水位が高いです。
河床浚渫を放置しているためでしょう。



写真は次の日の7月7日午後2時ごろの川棚川下流域の基準点、山道橋堰と山道橋の様子、最後の一枚は、石木川と本流川棚川の合流地点です。
山道橋堰の可動堰はたおれていましたが、特に問題はありません。









問題点。

・上流域(波佐見町)ではもっと河床浚渫をしないと、下流に到達する前に河川氾濫が起こるのではないかということ。

・川棚川最下流域(港湾が管理している区間)には堤防がありませんから、早く何か対策を取らないと氾濫が起こってから石木ダムのせいにされても地元は迷惑です。

・川棚川下流域は、一部で河床掘削し河川整備を完了させれば、過去に起きた洪水被害は防げると長崎県が認めているのですから、早く河川整備を進めてほしいです。

・堤防も、前回の工事からだいぶ時間が経過しているので、補強してほしいですね。

#石木ダム建設計画の見直しを求めます