「水の映像フォーラム」代表で、映画「悠久よりの愛~脱ダム新時代」を制作された矢間秀次郎さん(81歳)が、中村法道長崎県知事に手紙を送られました。この映画のDVDを同封して。
そのお知らせをご本人からいただきましたので、ご了解を得て、ここに転載させていただきます。
2021年7月22日
長崎県知事 中村 法道 様
水の映像フォーラム代表 矢間 秀次郎
暑中お見舞い申し上げます。
貴職におかれましては、コロナ禍の下、長崎県民の安全・安心を確保し、県政の健全な運営にご尽力くださり、感謝にたえません。
このたび、唐突で失礼とは存じますが、お手紙に添え新作映画『悠久よりの愛~脱ダム新時代』DVD(別添「パンフレット」参照)をさしあげたのは、貴職にご高覧いただければとの祈りからであります。
齢81老残の映画人ながら日本のダム問題に47年間取り組み、「石木ダム開発問題」にも関心を寄せ、繰り返し現場に赴きました。貴県が未来に向け、より明るい豊かな展望を拓けるかどうかを問う“県政のアキレス腱”ともいうべき21世紀の課題ではないでしょうか。
このまま万一にも強制収用を貫徹すれば、「伝家の鉈」を振って「返り血も浴びる」(嘉田由紀子参議院議員)汚名を歴史に刻むことになりかねません。
あの「長崎の鐘」がひびく世界に向けて、「石木ダム開発問題」を平和で円満な解決の道標(一助)になればと、製作した映画であります。日本の戦後史で地域住民と話し合い、ダム開発計画を白紙撤回した実例は、吉野川・小歩危ダム(ローカル紙「徳島新聞」の偉業)、鵡川・赤岩ダムなど11例(建設中止は298ヵ所ありますがダミー)もあります。
本映画では京都「鴨川ダム」&気仙沼「新月ダム」を収録してございます。小生が現場に足を運び、地域経済界の背景や「中止決断」の経緯が詳らかで、生の「証言」が得られたからにほかなりません。すでに本映画を世界に発信し、国内劇場でロードショーが内定しております。
危機の時代の「羅針盤」として、SDGSや人新世がかまびすしい昨今、今様の硬直した行政運営を打破して次世代に希望を与えられる貴職のご英断を期待してやみません。ご自愛専一を念じつつ。 以上
中村知事、見てくれたかな~
まだなら、お盆休みにでもぜひ見てくださいね~
「危機の時代の羅針盤」となりますように・・・