昨日、佐世保市水道局が実施した石木ダム再評価のための委員会は疑問だらけ、問題だらけ。佐世保市民として恥ずかしさと悔しさいっぱいの委員会でした。
このような結果が予想されたので、私たちは事前に今回の委員会開催を中止するよう申し入れをしました。
再評価にあたっては第三者の意見聴取が義務付けられていますが、今回諮問されたこの委員会は、日頃から水道局の計画策定に関わっているので第三者委員会とはいえません。
その申し入れ書はこちらです。
石木ダム再評価について佐世保市上下水道事業経営検討委員会への諮問中止を求める申し入れ
確かに開会前でお忙しかったとは思いますが、水道局長以下部長も次長も水源対策課長も責任ある立場の方はどなたも対応できないとのことで、受付に立っておられた職員の方へ手渡すことになりました。
さて、その受付を済ませたら、案内されたのは委員会会場ではなく、「別室」です。
ここにモニターを設置しているので、それを見よ!そこで聞け!ということです。
それって「傍聴」と言えますか?
辞書を引くと、傍聴とは、「発言権なしに、その席場のそばにいてきくこと」とありますが。
しかも、傍聴者には、このような注意書きを渡していたようです。
別室に閉じ込めておいて、こんなに禁止事項を並べて何の意味があるのでしょう?
たまたま私には、この紙は渡されなかったので、知らずに写真撮影しましたが、何も注意はされませんでした。動画を撮っている人もいましたが、職員は無視していましたよ。
右側が会場全体を映している画面で、左側が資料を映し出す画面。
どんなに近づいても顔も見えないし誰が発言しているのかもわかりません。
音はスピーカーから聞こえてきますが、割れていたり、雑音が入ったりで、聞き取れなかったところも沢山ありました。
資料もよく見えません。前から2番目に座っていても、小さな字は読み取れません。(このように写真に撮って拡大すればかなり読めますが、その場で肉眼で見ると全然ダメでした)
過去の再評価委員会では、県でも佐世保市でも、傍聴者は当然その部屋に入れ、資料も全員に配布されました。資料を見ながら聴けば、県職員や水道局職員の説明内容が理解できましたが、今回はそうではありません。
つまり、当局は市民の理解など、これっぽっちも求めていない。自分たちが選んだ人たちを集め、その人たちだけに理解してもらえばそれで良い。その結果「第三者委員会」からのお墨付きを得ればそれで良い、との考えのようです。
こんなことにも、委員の皆さんからは、何の疑問の声も上がりませんでした。
小佐々地区や鹿町地区の水道施設を組み込むと、水需要は当然増えますが、なぜ水源は組み入れないのでしょうか?これらの地区の皆さんが、これまで大切に使ってきた水源は、消えてしまうのですか?
保有水源は増やさず、水需要だけを増やす、そしてより大きな水源不足を創り出す…こんな需要予測はおかしいのでは?と感じる委員さんが1人もいないのが不思議です。
それどころか、委員の中からは、もっと余裕のある予測をしないと将来が不安だとか、経済が発展しないとか、そのような声が多く上がっていました。
次回は2月。日取りの詳細は決まっていないそうです。また、直前になって発表するのでしょうか?
それまでに私たちにできることを考えたいと思います。ご協力頂ける方は、石木川まもり隊へご連絡をお願いします。
今朝は市役所前でチラシ配りをしました。
こんなチラシです。
みなさん、けっこう受け取って、すぐに目を通してくださっていました。
それにしても…今回のようないい加減な再評価は初めてです。佐世保でも、長崎県でも、いえ、他県でも聞いたことがありません。
委員会傍聴のあり方としても姑息です。委員会開催費用は水道局会計から出されているので、それは私たち市民が支払った水道料金です。市民の前で堂々と説明し、議論すべきです。私たちの知る権利を奪わないでください。
私たちは諦めることなく、おかしいことはおかしいと言い、少しでもまともな再評価が行われるよう、今後も微力を尽くします。
最後まで読んでくださった皆さん、よかったら、この記事を拡散していただけないでしょうか?
多くの方に、特に佐世保市民の方に知って頂きたいので、皆さんの拡散が、その可能性を広げます。
よろしくお願いします。 (‘◇’)ゞ
ありがとう。
あなたたちの活動と報告に心から感謝をささげます。
辛いですね。こんな人たち、行政を相手にしなくてはならないこと。
それらが、あなたたちの生活、ふるさと、時間を不当に奪おうとしていること、奪っていること。
一発逆転はないのですよね。
いつも耳をすませています。