流会となった国交省有識者会議。
翌朝の長崎新聞にも、大きな扱いの記事が出ていました。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2012/02/23090140.shtml
それにしても、なぜ流会になったのでしょう?
傍聴を求める声にどんな返事が返ってきたのか、あるいは無視されたのか等々、
わからないことだらけでした。
そこに、ドーンと公開されたユーチューブの録画映像。
http://www.youtube.com/watch?v=V-5OfmQEvFU&feature=youtu.be
これを見ると一目瞭然。すべてがわかりました。
ことの成行きの一部始終が録画されていました。
集まった人々が、どんなに必死に会議の傍聴・公開を求めたか。
それに対して、国交省職員はただ無言で立ちふさがるか、頷くか、
蚊の鳴くような声で「ご理解をお願いします」と繰り返すばかり。
彼らはおそらく、上司の指示に従うだけのロボットと化しているのでしょうか。
自分の頭で考える、感じるという人間の魂を奪われた操り人形のようにも見えました。
彼らだけではありません。
会議に集まった「有識者」の委員たちも、誰一人、
「せっかく遠くからやってきた地権者だけでも傍聴させようじゃないか」とは言いません。
相談しようともしません。
その彼らに、岩下さんの叫びは届いたでしょうか?
数人の職員に行く手を阻まれ、ドアの隙間から、ありったけの声を出して訴えた地権者の叫びが。
私は地権者です。
私たちは50年間、石木ダムに反対してきました。
13世帯残ってます。
県は私たちの意見を聞かず、たった3回の検討で継続と決めました。
私たちを強制収用で立ち退かせようとしてるんです。
ここで認められたら、事業認定が認可されることになります。
そうすると強制収用はまちがいありません。
しかし私たちは闘います。
絶対にダムは造らせません。
私たち水没13世帯は絶対にダムは造らせません。
私は会議を妨害するつもりはありません
会議の全容を見守りたいんです。
佐世保市の人口は25年後には76.3%に減るんです。
今ある水でも十分足りるんです。
そういった検証をやり直してください。
この結果によっては、私たちはあと20年、30年、
生きてる間ずっと闘わねばなりません。
有識者の皆さん、あなたたちの責任でこの無謀な事業を止めて下さい。
私たちを助けて下さい。
私は会議を聴きたい、聴かねばならない。
私は地元を代表してきてるんです。
今日の飛行機代も、皆が、1000円、2000円と出し合ってくれたんです。
地元に帰って、どんなことが話されたのか説明する義務があるんです。
同行していたダム問題の真の有識者が言いました。
S氏:委員の皆さん、黙ってないで相談したらどうですか?
あなた方、科学者でしょう?
恥ずかしくないですか?
E氏:なぜ傍聴させないんだ?
理由がないだろ?
傍聴も認めない会議だったら解散しろよ。
公開できない諮問機関なんて時代遅れも甚だしいよ。
最後まで有識者らしい対応をして下さらなかった委員の皆さんですが、
お一人お一人の心の中には、きっと地権者の叫びが届いていたはず…
私は、そう思いたい。