未だに決められない再評価の形

今日の佐世保市議会本会議において、石木ダム事業の再評価の見通しについて、山下市議が質問。

水道局長の答弁の中から、注目すべき内容を抜粋すると・・・

 

<進捗状況について>

再評価に関する資料作成などを行うための業務委託の入札を先月末行い、12月5日に契約を締結。

これから作業内容や実施方針の詳細については厚労省と調整しながら委託業者を交えて詰めていく。

今年度中に作業を完了させることを目指してとりくんでいきたい。


<年度内に終わるかどうかの見通しについて>

委託期限が3月末になっているが、コンサルに委託したものは随時厚労省とその都度協議を諮っていくので再評価の間に合わないということはない。

第三者の聞き取りも1回ではなく何回もわけてやるので年度内に可能。

え?

コンサルと水道局が共同で作成した資料を基に再評価委員会で審議・検討し、

そこで出された意見を踏まえて、水道局として再評価の結論を国へ提出するのではなく、

資料作成の時点からずっと厚労省と打ち合わせながらやる?

だから、資料作成の最終期限(3月末)には、第三者の聞き取りも終わることが可能?

それって、談合みたいなもの、結果有りきの再評価じゃないですか!



<もしも再評価が年度をまたがった場合>

補助金がどうなるのかは国と協議する。

再評価の着手が遅れたのは、国のダム事業の検証や水道設計指針の改訂が主な要因である。

全国的な事例では、再評価が終わるまで内示を一時保留しているケースもあり、


その場合、仮に年度をまたいでも再評価が終われば保留が解除され、補助金がもらえるはず。

 

<学識経験者等第三者の意見聴取について>

その形式についてはまだ検討中で、委員会形式になるかヒアリング形式になるか未定。

 

この期に及んでもまだ未定?

もう12月ですよ。もうすぐ今年は終わりですよ。

委員会を開く気が多少なりともあるならば、とっくに委員の選定などしてなければならないでしょう。

もしや、委員のなり手がなかったとか・・?

いずれにしても、やる気がないのに、「未定」「検討中」を繰り返すのはなぜでしょう?


<代替案について>

水道施設の水源として可能性があるのは、10年に一度の渇水がきても安定して取水ができることが最大の要件で、安定水利権許可証の添付が必要。

四条橋などの不安定水源はその資格がない。

 

その資格のない水源から何十年も取水してきましたよね?

今日も取水しているでしょう?

安定水利権はなくても、慣行水利権でずっとやってきたし、

19年度の渇水の時も、不安定水源の水をたくさん使用しましたよね。

なぜ安定水利権にこだわるのですか?

安定とお墨付きを与えても、大きな渇水の時はダム湖の水も干上がるし、大きな川も流量が減る。

人間の予測の範囲を超えることは必ずおきる。それが自然界ではないでしょうか。

 

机上の計算で、まるで成績表をつけるように、水源に優劣を付け、

この水源は不安定だから排除してダムを造ろう、なんて考え方をいつまで続けるのでしょう?

 

結局、国交省も厚労省も、

真面目に検証・評価して、無駄な公共事業を減らそうなんてことは考えていないんですね。

国のお役人と地方が一体となって大きな公共事業を造り続ける、

そうすると誰か得をする人がいるのでしょうが、

そういうことは上の方でもう決まっていて、

水道局の職員さんたちは、その決まった方向に沿ってアリバイ作りをさせられているだけかも…。

 

笹子トンネル事故のように、老朽化したトンネルや橋や道路、そしてダムが山積の日本。

これからの公共事業費は補修整備だけで目一杯になるはず。

新たにダムを造る余裕なんてないはずなのに・・・

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

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