予想通り、今日も知事は出てきませんでした。
知事が会いたい、会って話したい、理解を求めたいと言ってきた地権者が知事に会いに来たというのに…
おかしな話です。
そこで地権者を含む6団体は知事に対する抗議&要請文を手渡しました。
(以下、抜粋)
私達は、川原地区に居住する地権者に直接お会いしたいという知事の要望を受け、貴県まで足を運びましたが知事は私達と会おうとしませんでした。知事が顔も出さなかったこと,及び,回答書において知事が出席しない理由について一切説明がなされなかったことに強く抗議致します。
知事自身が作成された手紙の中で地権者に対し石木ダム建設への理解を求めていましたので、私たちは石木ダム建設の必要性を理解できるように説明を求めました。しかし、河川課の回答は「改めて事業の必要性の観点まで遡って議論し直すことについては、県として、そのような提案に沿いかねる状況にあります」というものでした。私達に対して説明を拒否するということは、私達にダム建設の必要性を理解してもらう必要はないとお考えなのでしょうか。
私達は、知事はそのような考えではないと思っていますので、私達のダム建設に対する疑問(公開質問状記載のとおり)に対し誠実に説明をしていただきたいと思います。改めて,知事自身による私たちの公開質問状に対する説明を実施頂くことを要望致します。
また、知事が希望されている面会については、日程調整の上、貴県東彼杵郡川棚町川原のこうばる公民館にて説明・面会の場を設けたいと思います。日程調整の連絡は下記連絡先にお願い致します。
つまり、地権者や私たちが求めているのは、
①石木ダムの必要性について、地権者の疑問に答えてほしい。
②それについて、知事と直接話し合いたい。
②13世帯一緒に、その説明を聴きたいし、公開の場でおこなってほしい。
というものですが、
それに対する県の見解は次のようなものでした。
①必要性については説明会、ダム検証、事業認定の第三者機関など様々な場で議論されてきたので、今さら改めて議論し直すことはしない。ダム計画を白紙に戻すことはない。
②皆さんの質問には、知事ではなく担当部署から答えるのが行政のやり方で、それが妥当。
③13世帯それぞれに事情もお有りだろうしプライバシーの問題もあるので、個別にやりたい。
そこで、地権者と弁護団は、このように反論しました。
①計画を白紙に戻せという要求ではない。疑問点があるので、それに答えてほしいというもの。
そちらとしてはこれまでも説明してきたかもしれないが、まだ理解できない部分があるので教えてほしいと言っている。その疑問に答えるのはあなた方の義務ではないのか。
②具体的な質問には確かに担当者の方が詳しく正確に説明できるかもしれない。内容によってはあなた方が答えても構わない。が、そこに知事がいてその内容を共有することが大事であり、それに基づいて判断するのが知事の役目。第一、知事が会って話がしたいと言っているのだから。
③われわれ地権者は13世帯揃って知事の話を聞きたいと思っている。プライバシーの心配などしてもらわなくてよい。
浅野和広新土木部長は、
地権者の疑問点に対し説明することについては理解を示しましたが、
その説明の場に知事が同席することや、個別ではなく一堂に会しての話し合いには、どうしても難色を示し、持ち帰って検討すると答えました。
終了後、記者団には、「できれば知事に会って頂いて個別にお話ができたらと思っていますけども、(団体で会うことについて)ご意見はご意見で、一回持ち帰らないといけないなとは思っています」と答えていました。
なぜそれほど個別に拘るのか?
なぜ一緒ではいけないのか?
各家庭の事情などよけいな配慮はしなくていいと地権者本人たちが言っている、
当事者が望んでいるのだから問題はないはず。
理解を得たい相手が望んでいるやり方を拒む理由がどこにあるのだろう。
13世帯一緒に話をすれば、忙しい知事の貴重な時間を潰すのも少なくて済むはず。
なのに、なぜ一人一人と話したいのか?
その理由は想像はつきますが・・・だからこちらも個別は拒否するのです。