20年間、一度も取水していない安室ダム

 

信じられないけれど、ウソのようなホントの話です。

そのダムは20年前に完成したが、一度も取水していないという。

理由は・・人口が予測したほど増えなかったから。

その上、全く取水してないのに市や町は毎年事業費を負担してきた。

理由は・・ダムからの給水をしてないので、その料金収入が得られないため。

「当時は人口や企業誘致も成長路線で推移し、水源確保が自治体の生命線だった」

と語る町のお役人。その結果が・・・

 

以下はその記事(神戸新聞2012/01/06付)です。

佐世保市長や水道局長にも読んでほしいな〜


20年給水ゼロ、31億円負担 県営安室ダムで3市町

 兵庫県営安室(やすむろ)ダム(兵庫県上郡町)の完成から20年間、一度も取水していない相生市と赤穂市、上郡町が約31億5千万円を負担してきたことが、関係者への取材で分かった。将来の人口増を見越し、住民生活や工場操業などに必要な水を確保するためにダムの建設、運営に加わってきたが、人口は減少に転じ、既存の水源などで対応できている。3市町は2030年度までにさらに約13億8千万円を負担する見込み。

 同ダムは1975年、県が安室川の治水対策として予備調査を開始。3市町は82年当時、94年度にはダムから給水を受けるエリアの人口が約15万7千人に増えると見込み、ダムから1日2万トンを取水できるよう県に要望、利水機能が加わった。

 総事業費は約85億円。治水事業分を担う県が64%の約54億5千万円、3市町でつくる安室ダム水道用水供給企業団(事務局・上郡町)が利水事業分として36%の約30億5千万円を負担する協定を締結。利息などが加わるため、実質負担はさらに膨らんだ。

 当初は企業団が負担する事業費のうち、半分は国からの補助金を充て、10分の1を3市町からの出資金、残りは企業債を発行し徴収した水道料などで返済する計画だった。

 しかし、実際の給水人口は、85年の約13万5千人をピークに下がり続けたため、91年のダム完成後も、従来からの水源で対応できた。企業団は2002年度、ダムからの給水に伴う水道料収入が見込めないため、企業債の発行を停止。

 03年度から各市町は、住民らの税金でやりくりする一般会計で負担。相生、赤穂市は最大年約6千万円、上郡町も同約3千万円に達し、負担はこのまま30年度まで続く。

 事務局の上郡町は治水ダムとしては機能していると強調した上で、「当時は人口や企業誘致も成長路線で推移し、水源確保が自治体の生命線だった」と説明している。(小西隆久)

 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004724762.shtml

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
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