アースデイこうばる2014

今日はアースデイ。

これまでは佐世保市内で開催されていましたが、

今年は初めて川原(こうばる)で!

佐世保の若者たちが企画して、一生懸命準備してきたのに…あいにくの雨!

 

で、山歩きなどのイベントは中止して、12:00〜川原公民館で開催することに。

ライブと、出店(アクセサリー、フェアトレード製品、要れたてコーヒー、野菜など)と、

体験コーナー(豆腐作り、草木染、竹笊作りなど)で熱気ムンムン。

石木川まもり隊では、出来立てホヤホヤのTシャツやブックレット、

ダムのツボ、絵葉書、缶バッジ、そして川原の山菜煮物などを販売しました。

山菜は完売!

Tシャツは34枚も売れました〜

 

さてさて、ライブのトップバッターは、佐賀のななこさん!

いつも素敵な島唄です。

続くは、佐世保の「オトヒトツ」

なんと、池ちゃんが岡林信康の「私たちの望むものは」を歌ったときにはびっくり!

今の若者がこんな歌を知ってるなんて…

佐世保ジェンベクラブAFOの皆さん。

力強く楽しそうなアフリカン太鼓と歌とダンス。

 

ちっちゃな子どもたちも踊りだし・・

最後は川棚音頭で大盛り上がり!

川原のお母さんたちも楽しそう〜

今日のメインゲスト、宮崎の歌姫「Hou」ちゃん。

その歌声も、歌と歌の間のトークも、自然体でのびやかで、

心地よいひと時でした。

 

私はずーとお店番をしていたので、体験コーナーや散歩にも行けず残念でしたが、

(途中から雨も止んで日が射してきたので、短時間の散策を実施)

久しぶりにライブをたーっぷり聞かせてもらいました!

 

川原でのアースデイ「てくてくこうばる春の山あそび」を企画準備して下さった皆様、

ホントに本当にありがとう!

お疲れ様でした〜

 

 

 

佐世保市水道局と2回目の話し合い 

4月11日、佐世保市水道局の説明を聴くための第2回の集まり。

石木ダム反対のゼッケンを付けた地権者の皆さんもマイクロバスで駆けつけました。

 

しかし、実のところ、私たちは半分あきらめていました。

説明を聴くために来たけれど、水道局はもう説明はしないだろうと。

前回3月14日のときは、少しだけ答えてくれたけれど、

今回の回答書には、「個別の数値や資料について、ひとつひとつをご説明することについて承諾したものではありません」と書かれていたからです。

佐世保市もやはり県と同じ対応をするのか…と、がっかりすると同時に、

私たちは抗議文を手渡すことにしました。

抗議文を読み上げる平山弁護士と文書に目を通しながら聴き入る水道局職員

 

かかる貴市の対応は、貴市の主張する石木ダム建設の必要性・公益性について、

地権者をはじめ佐世保市民の理解を得る必要はないと述べているに等しいものと、

言わざるを得ません。

このような貴市の態度は、口先だけで理解を求めると言っているにすぎず、

本心では、地権者の理解を求めるつもりなどなく、強制的に土地を収用すればよい

との考えが透けて見えるものであると言わざるを得ません。

ところが、その後、2回目の公開質問状に沿って担当弁護士が質問していくと、

水道局の担当職員は正直に答え始めました。

数字や資料こそ用意されてはいませんでしたが、

質問されたことには、言葉を選びつつ、きちんと答えようとしていました。

 

それは、水道局の皆さんは、説明は十分ではないけれど、

こちらの話を聴こうとする意思はお持ちなのだからだと思いました。

私たちが何を聴きたいと思っているのか、

そして私たち、特に地権者にはそれを訊く権利があるということを

理解して下さったのだろうと思いました。

 

その答えの中で印象的だったのは・・・

 

1.SSKの修繕船ドックの1日水使用量4,412m3について

  その積算根拠となる資料はSSKから何も提出されていないことがわかりました。

  過去9年間の修繕船隻数を聞きとってメモしたり、

  2ヶ月に1回のメーター調査で修繕船使用水量を予測したり、その程度。

  「1隻当たりどのくらい使うのかはもらってないし、ssk自身も分かっていないと思う」

  との言葉に呆れつつも、正直だな〜と妙に感心してしまいました。

 

2.SSKから提出された唯一の資料は、その数値4,412m3/日をSSKも認めたという文書。

  こちらの要求に応じてコピーが提出されましたが…

  その日付は4月8日。再評価を終え、国に提出した後の時点での確認です。

  貴社の水需要の予測値はこのくらいでいいですかね?と尋ねるなら再評価の前にすべき。

  再評価委員会や国に提出後に確認して、SSKから違うと言われたら、

  どうするつもりだったんでしょうね〜

 

3.「私たちは市民の代表である市議会で十分説明している」と言った局長に、

  弁護士さんが「議会で答えたら、市民に直接答えなくてもいいということか?」

  「ダム建設には市民の負担も大きい。市民の疑問に直接答える必要があるのではないのか?」

  と問われ、「おっしゃる通りです」と言って、私たち市民の話を聴いてくれました。

 

  その中の1つ。水道白書の話。

  平成7年に出された水道白書。そこにはこう書かれていました。

  平成25年度の1日最大給水量予測=133,000トン

  安定水源量=82,500トン

  その差5万トン以上。だから石木ダムが必要。 

  ところが、平成25年度の1日最大給水量実績値=79,930トン

予測値と実績値の差=5万トン以上。

  実績では安定水源量で賄えている=足りているのでは?

 

時間が無くて、お答えは得られませんでしたが、

きちんと耳を傾けていただきました。

それが大事なことだと思います。お互いに耳を傾け合う。

そこを抜きにして、理解し合えるはずはないのだから。

それが初めの一歩です。

 

 

 

 

ブックレット出版記念集会 涙あり笑いあり

朝から本格的な雨。風も強いし…。

告別式とも重なって、今日の参加者は少ないだろうなぁ。。

予想通り空席が目立つ中、石木ダムブックレット出版記念集会は始まりました。

しかし、始まると・・・

座談会の原稿をまとめた苦労話を笑って話す編集長。

「テープおこしされたものを原稿にまとめる作業ですが、

 はじめは別の人にやってもらう予定だったんですけどね、

 方言ばっかりで理解してもらうのが難しく…結局私に回ってきたんですよ」

似顔絵の苦労話(本人の気分を害さない程度に描く難しさ)にも皆大笑い。

そして、登場、川原の肝っ玉母さんたち。

みなさん美人揃いなので、多くの男性がさかんにカメラのシャッターを切ってましたよ。

そして、その頃には会場もほぼ満席…よかった〜

 

1982年の強制測量を振り返って、

「機動隊が鉄人28号のように見えました」

「支援者もたくさん来てくれたので、1軒あたり一升の米を炊いておにぎりを作った」

「機動隊に暴力を受けた時、殺すなら殺せー!と思いましたよ」

等々の話を、私たちは面白く聞いていましたが、

T子さんは話し出すと胸が詰まって、十分に話すことができませんでした。

もう32年も前のことなのに、思い出すと今でも冷静ではいられない、

辛い経験があったのですね。

いつも明るく笑顔が絶えないT子さんなのに、どう対応したらいいのか…

と焦っていたら、S子さんが、T子さんの思いを代弁してくれました。

 さすがです!

こういうところにも、家族のような川原地区の人間関係が垣間見えたのでした。

 

その集会の一部始終がユーチューブにアップされています。 

 

 

この録画を見て、ブックレットを読んでみようかな〜と思われた方は、

是非ご連絡ください。

お送りしますよ〜  送料・税込みで1000円です。

 

ブックレット出版記念集会 開催!

お知らせします。

石木ダム問題ブックレット『小さなダムの大きな闘い』の出版を記念して、

出版記念集会を開催いたします

 

日時=3月29日(土)14:00〜

場所=佐世保市労働福祉センター 3階 中会議室
  (長崎県佐世保市稲荷町2−28 956-32-8929 )
 http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/www/contents/1215158519004/

 

佐世保市近郊にお住まいの方でお時間のご都合のつく方は、是非いらして下さい。

ここでしか聞けない執筆者の裏話やこぼれ話が聞けますよ〜

また、川原の肝っ玉母さんたち、

『小さなダムの大きな闘い』を支えてきた女性たちの話も聞けます。

 

半世紀にわたって、世代を重ねて、守ってきたふる里。

でも女性たちはそこで生まれ育ったわけではない。

嫁いできて初めて石木ダム問題に出会い、闘いに巻き込まれていったはずなのに、

気づいてみれば・・・

 

どんな話が聞けるかな?

涙と笑いの本音が聞けるかも?・・・乞うご期待!

また、会場には、挿絵の原画や、写真もたくさん展示します。

ゆっくり見ていって下さい。

 

そして、お得情報!

当日、会場でブックレットをお求め頂いた方には、オマケがつきます。

漫画『ダムのツボ』をプレゼント致します。

 

では、皆さん、29日、会場でお会いしましょう〜

 

石木ダム対策弁護団、初めて佐世保市水道局へ

今日初めて、石木ダム対策弁護団+地権者+ダム反対市民と向かい合った佐世保市水道局。

回答文書もそうでしたが、県の対応とは違っていました。

県には「誠心誠意」の欠片もないと感じましたが、

佐世保市水道局には「誠意」の欠片を感じました。

 

その1.県は川内企画監一人に対応を押し付け、課長すら出てこなかったけど、

    佐世保市は谷本新水道局長をはじめ、水道局の部課長や実務者が揃っています。

    責任をとれる人がいて、実務に詳しい人がいるということは、

    地権者や弁護団からの疑問に答える意思があるのだと感じました。

 

その2.SSKの水需要予測に関して、

    「修繕船の売上高が2倍と表記したのは間違いだった」とか、

    「修繕船の水使用量4,412m3/日は、SSK自身が言いだしたのではなく、

     水道局のほうで算出した数字だ」と認めました。

 

たった2つの欠片でしたが・・・

県とのやり取りでは、つい大声を出してしまう地権者のKさんも、

今日は穏やかに話していました。

 

前半の1時間は、不毛なやりとりで時間を無駄にしてしまいましたが、

後半はこちらの質問にある程度答えていました。

 

私は、今日の2時間は無意味ではなかった、

私たちが理解し合うための初めの一歩にしたいと願っていますが、

水道局長さんはどうでしょう?

このような「誠意」の欠片を見せたことに対し、

市長や県の方からお叱りがあるのかもしれませんね〜

だから次回の話し合いについては「検討します」としか答えられなかったのでしょう。

 

しかし、佐世保市の水対策を真剣に考えているのが真実なら、

そして、それには石木ダムしかない、

石木ダム実現のためになんとか地権者の理解を得たいと思うなら、

次回も、その次も話し合いを重ねて、たくさんの「誠意」を示すべきです。

それしか道はありません。

 

最後に地権者から、できたてホヤホヤのブックレット『小さなダムの大きな闘い』を

市長さん、水道局長さん、水道局の皆さんへ、計4冊プレゼントしました。

 

皆さん、ちゃんと読んでくださいね〜 

 

 

佐世保市からの回答

2月21日、私たち6団体は佐世保市にも公開質問状を提出しました。

そのことは、2月25日のブログでお伝えしました。
https://ishikigawa.jp/blog/cat16/800/

それに対する佐世保市からの回答が届きました。

市長名ではなく、市水道局長の名前で出された回答書はこちらです。
http://web2.nazca.co.jp/michi30/140307%BA%B4%C0%A4%CA%DD%BB%D4%B2%F3%C5%FA%BD%F1.pdf

 

あの、人を馬鹿にしたような県の回答に比べたら、ずいぶん真面目で誠実なお返事です。

「事業認定」のせいにせず、当事者としての見解がきちんと述べてあります。

しかし、質問の1つ1つに対する回答はありませんでした。

そして、最後に、このように書かれていました。

 

地権者の方々におかれましては、お気持ちやお考えをお聞かせ願いたいと考えており、

大変恐縮でございますが、3月14日の15時から17時に、佐世保市水道局4階

会議室にお越しいただけないかと思っている次第です。

 

つまり、14日の15時から水道局で話し合いをしましょうとのお誘いです。

とても丁寧に、あちらから誘ってくださっています。

でも、ちょっと気になる…

誘ってる相手は「地権者の皆さん」だけ?

まさかね〜

石木ダム事業費を負担している納税者である私たちを締め出して、

地権者とだけ…なんて非民主的なことは、

まさかなさいませんよね〜?

 

第35回3.14団結大会

一年ぶり!

川原の菜の花は、今年もますます元気でした!

以前はりっぱな田んぼや畑だったけれど、ダム建設のために県に売り渡された土地。

しかし、何年経ってもダムはできず荒れた地に、

菜の花の種が飛んできて、年々増えていきました。

遠くに見える白い看板に書かれた文字は、 

自然を愛し、蛍を守る川原住民の思いそのもの。

石木川には菜の花がよく似合う…と思っていたけれど、

向こう岸の白いお花のようにみえるネコヤナギも、お似合いです。 

ほら!近くで見るとこんな感じ…

 

遠くに目をやると、

あちこちで煙があがっています。

今日は石木川の大掃除。

ゴミを拾い、草を刈って焼いています。

今日は石木川にとっても大事な日だから。

今日は年に一度の「3.14団結大会」の日なのです。

会場の川原公民館入口では、その準備が始まっています。

 

午後1時、例年通り、「連盟歌」の斉唱で始まって、

連盟を代表しての挨拶や、この一年の経過報告があり、

弁護団長の挨拶、支援団体や佐世保市議、東彼地区労などの挨拶に続き、

佐世保からやってきた若者たちが、「アースデーを川原でやります!」と発表。

爽やかな春風が舞い込んできたような感じでした。

 

そして最後は、

 いつものように決議文を読み上げ、大きな拍手で採択されました〜

 

石木川に沿って咲く菜の花やネコヤナギは、

来年も再来年も、ずっとずっとみんなを楽しませてくれるでしょう。

つまり、ここにダムはできません!ってこと。

 

 

川原住民、県職員を阻止

 

昨日のこのニュースをご覧になった方も多いでしょう。

そして、疑問を持たれた方も多いかもしれません。

Q1.県職員は、何をしに川原へ行こうとしたの?

Q2.川原の人たちは、なぜそれを阻止しようとしたの?

と。

当然の疑問ですよね。

それは、こういうことなんです。

 

A1.県職員は、川原住民と話し合うために向かっていました。

   建設予定地に造られた「石木ダム生活相談所」のドアには、

   地権者の皆様のお気持ちをぜひ伺わせていただきたい」ので、

   毎週木曜日にここでお待ちしますとの張り紙がしてあります。

   県議会や佐世保市議会でも、知事や市長は、

   私たちはこのように住民の理解を得ようと誠心誠意努力しています

   といつも主張しています。

   

A2.それをなぜ住民が阻止するのかというと、それがポーズだからです。

   アリバイ作りだからです。

   「皆さまのお気持ちを聞きたい」と言いながら、住民の疑問には一切答えません

   県庁まで訊きに行っても知事は会うことすらしないし、対応する職員も

   「お答えは差し控えます」と言うばかりです。

 

   県にとって、疑問は「皆さまのお気持ち」には当たらないのでしょう。

   県が考える「お気持ち」は「私の土地はいくらで買ってもらえますか?」

   「土地を売ったら仕事ができなくなるので、仕事の世話をしてもらえますか?」

   そんなことのようです。

 

   ふざけるんじゃない!

   そんな話は、売る決心がついた後の話でしょう。

   ダムの必要性の説明もせずに、その説得の努力もせずに、

   ただただ補償交渉の話しかしません!という一方的なやり方です。

 

   そして、〇〇回足を運んだが、どうしても住民は話し合いに応じなかった。

   県としては最大限の努力をしたが理解が得られなかった。

   だから強制収用に踏み切ります。その裁決申請の手続きに入ります。

    そういう流れにもっていくためのアリバイ作りなのです。

   それがわかっているから、住民は職員が「相談所」に着く前に阻止したのです。

 

今月から2期目に入った中村法道知事は、4日の県議会で、

これまで以上に『県民主役』の県政を推進する」と決意表明しました。

 

よくそんなことが言えますね〜

恥ずかしくないのかな〜

川原住民(=県民)の疑問に何一つ答えずに、県の方針を押し付け、

ダム建設を強行しようとしている、それが今の長崎県政です。

どこが『県民主役』なのでしょう???

 

いま中村知事がやっていることは『県民無視』の県政ではないでしょうか。

だからこのような阻止行動がおきるのです。

矢面に立たされる職員の方もお気の毒です。

 

言葉だけでなく、本当の『県民主役』の政治を目指してください!  

 

 

もはや地権者の理解など要らない〜それが県の本音?

今日2月28日、県の回答を求めて再びやってきました。

地元地権者、県民、九州各地の弁護士からなる弁護団、そして一番遠方の支援者は神奈川県から!

 

その私たちの前で県の担当官が繰り返した言葉は、

「回答は差し控えさせていただきます」

 

その理由は?と問うと、

すでに事業認定され、事業の必要性や公益性は認められたから

「皆さんの疑問に関しては認定庁が告示の際に意見対照表で答えている」と言う。

 

「それを見てもわからないから質問しているのに、なぜ答えないのか?」と突っ込まれても、

「事業認定で…」と、あくまでも事業認定にすべての責任をおしつけるばかり。

 

板井弁護士が、「川辺川ダムの場合は、事業認定の後に、起業者である国と住民の討論会を

何度もやりましたよ。国は真面目に答えようとしましたよ。長崎県はそれをしないんですね

と念押しすると、「もう説明済みなので…」と言う。

 

地権者が「あんた達は事業について理解してほしいと言いながら、質問すると答えない。

      それでどう理解しろと言うんだ?」と言い、

弁護士が「もう話し合う気はないんだね?」と言うと、

「いやいや、話し合いはしたいと思っている」と答えるので、

「質問には答えないのに、何を話し合うの?」と問われ、

将来への不安なお気持ちとか…」との答えに、みんな失笑。

 

「よく言うねー、不安な気持ちとか。わがどんがしかけてきとっとにから」

「ダムが不安の種です!ダムがなくなれば安心です!」

などの声があがりました。

 

今日のやり取りで、私たちは県の考えが十分に理解できました。

☆ 県は「事業認定」が全てだと思っている。

☆ 地権者の理解は、もはやどうでもいいと思っている。

☆ 話し合うべきテーマはただ一つ、補償交渉だけ!

 

何が何でもダムを造る。

必要性など考えなくてもいい。

住民不在、県民不在の県政。

それが県民にとって、どれほどの被害をもたらすのか…私たち県民自身が考えなければ。

 

今日、熊本県では、県営「路木ダム」について、建設は違法との判決が出されました。

(毎日新聞  2014年02月28日 21時24分)http://mainichi.jp/select/news/20140301k0000m040102000c.html

 

 

熊本地裁の片山昭人裁判長は

ダム建設計画は著しく妥当性を欠き、県知事の裁量権を逸脱、乱用したもので違法」と指摘。

住民側の訴えを一部認め、判決確定後は建設事業の差し止めを命じたのです

 

路木ダムは、治水と利水を目的に、熊本県が2010年から約90億円をかけ建設を進め、

本体はほぼ完成していて、今年4月から運用される予定でしたが、

その路木ダムが「架空の洪水を根拠に計画され、洪水調整施設としての必要性はなく、

社会通念に照らし妥当性を欠き、知事の裁量権の逸脱・乱用で違法」だと断罪されたのです。

建設費90億円は途方もない無駄遣いに終わります。

その負担は結局県民の財布からでたものです。

 

長崎県と佐世保市は、この結果を重く受け止めてください。

路木ダムのようにダム完成後でも、差し止め判決は出るのです。

石木ダムは、まだ付け替え道路さえできていません。

石木ダムは路木ダムの3倍以上の費用がかかります。

 

そして、自然破壊はお金に換算できない大きな大きな損失です。

 

佐世保市長へ公開質問状提出

弁護団と私たちは、ついに佐世保市長にも公開質問状を提出しました。

 

  • 提出日(送付日)=2月21日(金)
  • 提出団体=石木ダム建設絶対反対同盟、石木ダム対策弁護団、
    石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会、石木川まもり隊、
    水問題を考える市民の会、石木川の清流とホタルを守る市民の会
  • 質問内容=昨年度佐世保市が示した用途別の水需要予測について、安定水源量について、小佐々地区水源について、下の原ダム嵩上げについて、有収率と負荷率について

その全文はこちらです。

 

佐世保市も県と同様、逃げるつもりでしょうか。

逃げないでください

佐世保市は、県以上に、説明する義務があります。

 

市水道局は市民に安心安全な水を提供する義務がある。

それには石木ダムがどうしても必要。

市外である川棚町の人々に犠牲を強いるのは申し訳ないが、どうか理解してほしい。

と言い続けてきたのですから。

その犠牲となる人々が名を連ねた質問状には答える義務があるはずです。

地権者の理解を得るべく「誠心誠意お願いしていきます」というのが、

市長や水道局長の決まり文句なのですから、よい機会ではありませんか。

その言葉が真実なら、

地権者が理解できるよう、十分に説明してください。