5月24日の記事

今日の記事を添付します。

昨日の水道局による第3回説明会についての記事は長崎新聞だけでした。

 

今日の西日本新聞には、ブックレットの記事がありました。

これをきっかけに、また注文があるといいな〜

 

 

新聞テレビも伝えています 「中村知事 面談応じず」

今朝の長崎新聞です。

 

西日本新聞はカラー写真入りで報じています。

 

読売新聞

 

毎日新聞

 

朝日新聞

 

NIB長崎国際テレビは、昨夜のニュースで、次のように報じました。

個別か集団か 面会方法で議論平行線
 知事との面会は「個別で」とする県と「集団で」とする地権者ら。両者の話し合いは19日も平行線をたどった。石木ダムの建設に反対する地権者らが19日、県に抗議文を手渡した。
 県のもとを訪れたのは石木ダムの建設に反対する地権者や弁護団など約40人だ。反対地権者らは19日、県庁で知事との面会を求めていたが「個別で話をしたい」として県側が拒否していた。地権者らは「弁護団なども含めた集団であれば知事との面会に応じる」として、改めて日程調整を求める文書を県に送る方針だ。県側は「文書を受け取った上で対応を検討する」としている。
 
 
KTNテレビ長崎
 
「全員で面談を」石木ダムの地権者などが県に抗議

 東彼杵郡川棚町の石木ダム計画に反対している地元の地権者などが、「中村知事は公開の場での面会に応じるべき」として、きょう県に抗議しました。 
 抗議のため長崎を訪れたのは、石木ダムの計画に反対している13世帯の地権者や支援者などおよそ50人です。地権者・岩下和雄さんは「私たちのダム建設に対する疑問に対し、誠実に説明をしていただきたいと思います」と挨拶しました。 きょうは 抗議文などを、県の浅野和広・土木部長に手渡しました。 石木ダムをめぐっては先月21日、中村知事が「事業への理解を求め生活再建策を相談する」として、現地を戸別訪問しました。 これに対し、地権者側は「県庁に赴いて全員で中村知事と面会したい」と希望しましたが、知事は「地権者一人ひとりに会う」として公開の場で団体で面会することを拒否していました。岩下和雄さんは「私たちが理解する説明をしてくれないから、こういうことになっているんですよ。一人ひとりが聞いて、自分のことに理解できると思えないので、みんなでそのことについて話し合うこそ理解ができるんですよ」と県の担当者に訴えました。 話し合いで、県側は「知事は、それぞれの世帯ごとに違った事情があるので、個別に話を聞きたいと話している」と応えるにとどまり、議論は平行線をたどりました。浅野和広・土木部長は「できれば知事に会って頂いて個別にお話ができたらと思っていますけども、(団体で会うことについて)ご意見はご意見で、一回持ち帰らないといけないなとは思っています」とこたえました。 対する地権者側は「個別の事情に配慮してもらわなくても良い」として、今月23日までに知事との面会日についての書面を県に送る考えです。

KTNは動画ニュースも今なら見れます。
http://www.ktn.co.jp/news/

 

各社の報道はその通りなのですが、「平行線」という言葉に少しだけ「?」を感じます。

確かに昨日のやりとりだけを見れば「平行線」のようですが、過去の県との面談から比べると、完全な平行ではなくなったように思います。

前回まで対応していたのは川内企画監一人だったのに、今回は河川課長と土木部長まで出てきました。

そして、川内企画監は、「お答えは控えさせていただきます」として、一切の質問に答えない方針でしたが、昨日の部長の態度はそうではありませんでした。

地権者の方の具体的な疑問に対しては答える必要があるとの前提に立って、その役目は知事ではなく、担当部署の方でやりたい、というものでした。

私は、大きな前進ではないか?と期待しているのですが…

 

西日本新聞『春秋』に、石木ダムと「ダムのツボ」のことが!

先ほど友人から送られてきた記事。

今日の西日本新聞の『春秋』です。

福岡本社の論説委員の方が書かれたものです。

この方は、現在開催中の「ダムのツボ展inパタゴニア福岡」で、ダムのツボをご覧になって、関心を持たれました。

実際に虚空蔵山にも登られていて、日向の棚田などよくご存知でした。

現地を知る方だからこそ、書かねば…と思われたのでしょう。

「ダムのツボ」の力と、パタゴニア福岡に感謝!です。

 

記事はネット上でも読めます。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/87486

 長崎県川棚町、切り立つ山容の虚空蔵(こくぞう)山(609メートル)に源を発する石木川流域は日本の農山村の原風景が残る場所だ。上流には美しい石垣が積まれた棚田が広がり、家の庭先ではこいのぼりがはためく。登山者や湧き水を求める人も多い

▼一帯で石木ダム建設計画が浮上したのは1962年。隣の佐世保市と長崎県による事業着手後も住民の反対で建設が進まなかったが、昨年9月に国が土地収用法に基づく事業認定をして事態は急展開した

▼棚田から下った水没予定地・川原(こうばる)地区の13世帯、約60人の住民は「絶対に移転しない」とダム建設阻止を掲げ運動を続ける。約半世紀の間、反対運動に関わる祖父母、両親の姿を見てきた住民の一人、いしまるほずみさんは故郷の自然の豊かさとダム計画の「おかしさ」をイラストで描いた冊子「ダムのツボ」を発行。「付け替え道路も造られ流域全体の景観や生態系が変わる。多くの人に関心を持ってほしい」と話す

▼行政が建設理由とする「佐世保市の水不足」や「洪水の危険性」に住民側は専門家の見解を踏まえ反論する。両者の溝は深い

▼県収用委員会への裁決申請期限は今年9月。ダム建設で多くの居住地権者が反対のまま強制収用した例はあまり聞かない

▼地域の象徴、虚空蔵山の由来とされる虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は無限の知恵と徳をつかさどる。名にふさわしい英知ある策はないか。強い関心を持って推移を見たい。

=2014/05/11付 西日本新聞朝刊=

 

知事定例記者会見 4月30日 質問集中石木ダム問題

4月30日におこわれた定例記者会見。

新聞テレビの記者さんたちは、石木ダムに関する今後の動向について、

これまでになく熱心に知事に質問を繰り返していました。

その記録を転載します。

 

平成26年4月30日 定例記者会見より石木ダム問題のみ抜粋

 

記者(西日本新聞社) 石木ダムについてですが、先日、知事は現地を訪問されて、付替道路については近々着工したいというお話をされていましたが、その目処みたいなものは何かありますか。

知事 まだ、具体的な作業については検討中であり、いつ頃というのは聞いておりません。

○記者(NBC) 同じ(質問)ですが、石木ダムの件で9月着工の見通しと、あと、現地訪問されて、その後の地元の反対の方々とその話し合いが進んでいるのかどうかという部分ですけれども、そういうところを教えて下さい。工事については、入札はもう終わっているわけなんですよね。だから、今、どういう段階にきているのかというのを伺いたいんですけれども。

知事 詳細な作業スケジュール、手順を検討している。例えば、用地についてはもう既に買収済みの用地ですので、どこからどういう手順で工事を進めていくのか、そういう検討作業を進めているのではないかと思います。

○記者(NBC) 地元の方とその後の話し合いはいかがですか。

知事 その後、話し合いをさせていただくような機会は頂いておりません。

○記者(NBC) また行かれるご予定とかはどうですか。

知事 今のところは具体的なスケジュールとして決まったものはございません。

○記者(NCC) 石木ダムの関連なんですが、知事は前回訪れた際に、まだ強制収用のことは考えてないというふうにおっしゃられたと思うんですが、いつごろまでがデッドラインだというふうにお考えでしょうか。

知事 今の手続から言うと、今年の9月ぐらいには一定の期限があると思います。その前には一定方向性をお示ししないといけないのかなと思っています。

○記者(長崎新聞社) 石木ダムに関して9月までに強制収用するのか、しないのかを判断するようなことを言われていましたけれども、判断材料というのは、どういうことで判断されるんですか。

知事 まずは総合的な判断をさせていただく必要があるだろうと思っております。ダム自体は、これまでも繰り返し申し上げておりますように、佐世保市の水不足の解消、川棚川の治水対策のためには欠かせないと思っているところであり、あとはスケジュール感をどう考えて事業を推進していくのか、引き続き地権者の皆様方のご理解が得られるように全力で努力していかなければならないと思っております。
  ただ、手続的には、先の事業認定申請の際に、そういった前提(裁決申請)の手続を取ってきているところもございますので、それまでには一定、考え方を整理していく必要があるものと思っています。

○記者(NCC) もう一度、石木ダムの関連なんですが、話し合いの場を設けるといっても、なかなかこのように座った状況で面と向かって話す時間というのは、なかなかつくれないのかなという中で、先日、訪問されたということも、ああいうのもやはりカウントの一つとして考えて今後取り組んでいかなければいけないと思うんですが、反対地権者の方々との冷静なやりとりというのは、ちょっと難しいんじゃないかというような現状ですが、そういうことが続いたとしても、もう9月にはやむを得ないというような判断でよろしいんでしょうか。

知事 期限が来るということですね。手続上の一つの期限が9月には来るということでありますので、その前に、それはもちろん理解が得られるように最大限の努力を重ねていきたいと思っております。

○記者(NBC) それに関してですけれども、期限が来るというのは、いわゆる収用委員会への裁決申請というか、それを9月までにしなければいけないのではないかと思うんですが、別の次元の話で、先ほど伺った付替道路の工事着手という話があると思うんですけど、これは付替道路の工事というのは収用委員会の裁決申請まで待たれるみたいなことになるんでしょうか。

知事 それは全く別次元の話ですね。この付替道路の方は、特にこれまで賛同いただいた地権者の方々も、墓地までに行く道路が非常に不便で早く整備してほしいというような要請もいただいているわけであります。そして、この用地は既に県有地として取得済みの用地でありますので、その中で道路工事を進めさせていただきたいということであります。したがって、ダム本体の関連する分とは全く別の性格の事業でありますので、そちらの方を進めさせていただこうと思っております。

○記者(NBC) それはもう、付替道路の工事は早く着手されるということですか。

知事 そうですね。できれば早く着手していきたいと思います。

○記者(NBC) 例えば5月中にとか、いろいろそういったような目処というのはどうでしょうか。

知事 冒頭申し上げたように、スケジュールについては今検討中でございます。

○記者(NHK) 今の石木ダムの関係なんですけど、先ほど、9月に期限が来てしまうと。そこまでには判断ということですけど、確認ですが、それは強制収用もあり得るという意味での判断ということでしょうか

知事 全体を含めて結論を出していくべき時期は9月前後に来るということです。

○記者(NHK) 強制収用も含めてということですか。

河川課長 収用委員会への(裁決申請の)判断を9月にやるということで、(仮に収用をするとなると)まだそれから先の手続になります。9月は収用委員会への(裁決申請)の判断であります。

○記者(長崎新聞社) しかし、道路(工事)に着手される時は、反対派の方々は恐らく抗議行動なりされると思うんですが、その際、強行されますか

知事 強行というと、どういうことが強行でしょうか。工事が順調にできるのであれば着手をさせていただきたいし。工事ができないような阻止活動のことをおっしゃっていますか。
  そうであれば、その時に考えないといけないと思います。

○記者(長崎新聞社) 強制収用の件ですけど、今の環境が9月までにそう変わらなかった時でも、やはり何がしかの判断をせんばいかんという話ですね。今の環境のまま、できると思われていますか。

知事 今の段階で判断できるような状況ではないと思います。その時までにきちんと見極めて(いきたいと思います)。

○記者(長崎新聞社) 今の状況が9月まで進んだとして、9月段階では強制収用できるという判断が可能なんでしょうか

知事 まだそこまでは判断しておりません

○記者(NBC) 知事は地元の方々と話し合いたいという意向でいらっしゃいますけれども、付替道路の工事に着手するとなると、先ほど、長崎新聞さんも言われたように、結構、混乱も考えられるし、逆に言うと、地元の方としては、もうそこですごく反発されると思うので、知事が言われていることの行動が矛盾するような形になるんじゃないかと思うんですけれども。

知事 これまでずっと一貫して地域の皆様方のご理解が得られるようにということで戸別訪問も重ねてまいりましたし、私も話し合いの場等を設けていただけるようにお願いをしてきた経過があります。その姿勢は一貫して変わらないわけでありまして、着手したから県の姿勢が変わるかというと、決してそういうことではないと思っております。

 (太字はブログ人的に重要と感じた部分)

 

要するに、

①9月までに収用委員会に裁決申請するかどうか判断する。現段階では判断できない。

②それとは別に、付け替え道路工事は早く始めたい。

③その工事目的は「これまで賛同いただいた地権者の方々」の墓参のための道路整備。

④今後も地権者の理解を得るべく「話し合いの場等を設けていただけるようにお願い」したい。

ということのようです。

 

①そりゃあ現時点で強制収用に繋がる収用裁決申請をするなんて言えませんよね。(思っていても)

③新しい目的?口実?初耳です。

④地権者の皆さんも「話し合いの場」を求めています。

 これまでも「話し合いの場」を求めて何度も県庁へ行き知事への面会を求めましたが、

 知事は会おうとしませんでした。

 今月19日、もう一度、地権者側から県庁に出向きます。

 そこに知事が出席して頂ければ、「話し合いの場」はすぐに実現します! 

 もし、お断りになれば、「話し合いの場等を設けていただけるようにお願い

 という言葉は真っ赤な嘘知事は嘘つきということになってしまいます。

 今度こそ、会っていただけますよね?

 そして、地権者の思いを聴いてください

 

知事の地権者訪問を伝える新聞各紙

昨日の知事訪問について、今朝の新聞各紙が一斉に報じています。

地元長崎新聞は社会面に大きく報道。

地元紙ならでは!地権者の言葉をしっかり紹介しています。

・抜き打ち訪問で私たちをばかにした行為

・見せかけの話し合いの実績づくりをしている。本当に話し合いたいのなら私たちが県庁に出向く

・ダム小屋にいたおばあちゃんたちの言葉
 「死んでも立ち退かない。私たちを殺してまでダムを造らんばとか」

 

 

 

 

 

 

これらの記事に共通していたことは・・・

★ほとんどの地権者とは会えなかった、もう来ないでくれなどと言われた

★そのことを知事たちは「まだ理解を得られていない」と受け止めながらも

 「これからも努力しなければならない」(知事)とか

 「訪問の効果は何らかの形はでてくるのかな」(市長)など

  (地権者の気持ちがまるでわかっていない!わかろうとしない!)

★アポ無しの突然訪問について

 「事前に連絡すると面会できない可能性があるから」(知事)と説明

★地権者は

 「私たちの説明要請には応じず、前触れもなく訪問するのは筋違い」と怒り、

★それに対し

 「事業に賛成し土地を提供した人もいる。ダム検証の議論に戻すことは難しい」(知事)

 「ステップを一つ越えているので、何とか用地の話をさせていただきたい」(市長)

 

これじゃあ、いつまでたっても話し合いは実現しませんね〜

「ダムの必要性がわからないから土地を売らない」と言ってる地権者に

その必要性については一切説明せずに、

「とにかく土地を売って下さい。出て行って下さい」とお願いしても

「理解」が得られるわけがない!

 

ところで、一緒に行った川棚町長さんのコメントが一切出てこないのはナゼだろう…

 

知事と佐世保市長 地権者を不意打ち訪問

今日夕方のニュースです。

 

今日21日午前、中村知事は佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、

反対する地権者13世帯を戸別訪問したそうです。

全くの不意打ちです。

 

内容は、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、

民家の代替地など立ち退き後の生活再建についてだったそうですが、

目的は、付け替え道路工事再開の告知なのでしょう。

無断で始めたと言われないよう、ちゃんと事前通告しましたよとのアリバイ作り。

住民の気持ちなどお構いなしのやり方。

記者会見の言葉とやってることがあまりにも噛み合っていません! 

 

2014年4月21日のNIBニュース

中村知事 石木ダム反対地権者と面会
川棚町に計画されている石木ダムの建設事業を巡り、中村知事は21日、地権者の数人と面会したことを明らかにしました。

中村知事は21日午前、佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、反対する地権者13世帯を戸別に訪問したことを明らかにしました。このなかで数世帯の地権者と面会し、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、民家の代替地など立ち退き後の生活再建について申し入れを行ったということです。知事が建設予定地現地に出向いて地権者と面会するのは2010年以来で、土地の強制収用が可能となった国の事業認定以降、初めてです。付け替え道路工事は3年前から中断されていますが、県は先月、工事の契約を業者と結んでいます。面会した地権者からは「今後、話し合いには一切応じない」とする声もあったということです。建設に反対する地権者の一人、岩下和雄さんは「知事に対し公開質問状を出して面会を求めているので、その席で会うべきだ」として今回の戸別訪問に怒りをあらわにしています。

 

石木ダム 知事が反対住民訪問

石木ダム 知事が反対住民訪問

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムをめぐり、長崎県の中村知事は21日、4年ぶりに現地を訪問し、建設に反対する地権者に事業への理解を求めたことを明らかにしました。
川棚町で建設が計画されている石木ダムをめぐっては、長崎県などの申請を受けて、国が去年9月、法律に基づく土地の強制収用が可能となる「事業認定」を行っており、建設に反対する地権者は反発を強めています。
長崎県の中村知事は、21日午前、4年ぶりに予定地を訪れ、反対派の地権者13世帯のうち、数世帯と会ったことを報道陣に明らかにしました。
この中で中村知事は、訪問の目的について、「ダム事業にご理解を頂くとともに、生活再建の問題などについてお話の機会を頂けないかという思いで訪問した」と説明しましたが、地権者の反応については、「『話し合いには一切応じない』という方もおり、まだまだ理解を得るには至っていない」と述べ、引き続き理解を得る努力を続ける考えを示しました。
しかし、その一方で、ダム建設に反対する地権者が必要性の根拠を示すよう求めていることについて問われると、「事業認定について一定の方向も示されており、そこまで議論を戻すことは難しい」などと述べて応じない考えを示し、反対する地権者との間で折り合いがつかないままとなっています。

04月21日 18時46分

 

2014年4月21日のニュース

石木ダム反対地権者を中村知事が訪問
石木ダム反対地権者を中村知事が訪問

 東彼杵郡川棚町の石木ダム計画をめぐり、中村知事はおよそ4年ぶりに建設予定地を訪問です。計画に反対する地権者の家を個別に訪問し、面会を求めましたがほとんどの地権者は面会を拒否し、両者の溝の深さが改めて浮き彫りとなりました。

 中村知事「ダムの事業についてぜひご理解をいただき、個別の話し合いに応じていただけないかというような話をしたが、まだまだ理解をいただくにはいたっていない状況」

 中村知事は、きょう午前、佐世保市の朝長市長らと東彼・川棚町のダム建設予定地を訪問。ダム建設に反対する13世帯の地権者の家などをまわり、ダムの建設工事や用地買収への協力を求めました。中村知事の予定地訪問はおよそ4年ぶりですが、突然の訪問ということもあり、数人の地権者と挨拶を交わすことしかできませんでした。

 地権者 松本好央さん「私たちとしては(具体的な)何の説明も受けていない」「私たちを無視して用地買収など先走られても困る。生活している私たちを忘れてほしくない」

 地権者の反発に対し、中村知事や佐世保市の朝長市長は、ダム計画は国の事業認定を受けていて白紙撤回は難しいとして、用地買収への理解を求めています。

 佐世保市 朝長則男市長「用地買収の話をさせてほしい。(事業内容は)ステップとして終わっている」

 中村知事「苦渋の決断のもと賛成して土地を提供してくれた人もいるので、話を戻してしまうのは難しいと思う」

 県は地権者との交渉を続ける一方、着々と関連工事の準備を進めていて、両者の溝はいっそう深まっています。

 

 

東京新聞「こちら特報部」に、再び石木ダムの記事

これは東京新聞「こちら特報部」。

今や全国的に最も信頼されている新聞ともいえる東京新聞。

その新聞の中で、1973年から続いている名物コーナー「こちら特報部」。

長文で読み応えのある特集記事です。

 

そのコーナーの4月6日付の記事はダム問題でした。

山形県に計画されている最上小国川ダム。

このダムに反対し、清流とアユを守ろうと頑張ってきた漁協の組合長さんが、

県の強引な手法、圧力によって自殺にまで追い詰められてしまったことを伝えています。

「土建国家復活の犠牲?」というタイトルまで付けられています。

 

そして、このような強引な公共工事はここだけではないとして、

その例にあげられたのが「石木ダム」でした。

 

左のページの「反対派の声聞いて」のところに、こう書かれています。

 

 補助ダム計画の強な推進策が、住民を強い不安にさらすケースは他にもある。

例えば、長崎県と佐世保市が計画する石木ダム。国は昨年9月、土地収用法に基づき事業認定した。水没予定地の住民らは半世紀以上も反対運動を繰り広げてきた。県と市は、反対派住民の土地を強制収用する「お墨付き」を得た形だ。

 285億円もの巨費を投じる目的は、川棚川の氾濫防止や市の水道水の確保だ。反対派住民は「治水の効果はない」「水の需要の予測が過大だ」と反論してきたが、中村法道知事は「振り出しに戻るような議論は難しい」と一蹴する。

 水没予定地の住民の一人で石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄・連絡委員は「13世帯約60人の住民と支援者のおかげで戦う気持ちはかろうじて保てているが、県の理不尽な対応への怒りが頭を離れずいつもストレスを感じている」と明かす。

 自民党政権は「国土強靱化」のかけ声の下に、公共事業に頼った景気対策を打っている。「ダム建設の推進も、土建業界と癒着しながら票を稼ぐ自民党のやり口だ」(熊本教授)

 14年度政府予算では、治水関連の公共事業は7,548億円と前年度比27% 増。このうち、国直轄、水資源機構、自治体への補助事業を合わせたダム建設費は前年度比1%増の1,085億円に上る。

 自民党流の土建国家復活は、第二、第三の沼沢さんを生みだしやすくすることにならないか。熊本教授は「沼沢さんのような犠牲者を増やしてはならない。行政は反対派の叫びにしっかりと耳を傾けるべきだ」と訴える。

 

熊本教授の訴えは私たちの思いそのものです。

第二、第三の犠牲者を出さないよう、行政は反対派の叫びに耳を傾けてほしい!

強く願ってます。

 

ブックレットの紹介 

29日のブックレット出版記念集会が30日の朝日新聞に掲載され、

ブックレットの内容についても、きちんと紹介していただきました。

 

この記事を見て、さっそく注文の電話が4本入ってきた!

と、担当者から嬉しい報告。

 

NBCでも、30日のニュースで報道されました。

石木ダム闘争50年の記録を出版
03月30日
東彼杵郡川棚町に計画されている石木ダムに反対する住民らが、これまでの闘いの記録を1冊の本にまとめ、その出版を記念する集会が29日開かれました。本のタイトルは『小さなダムの大きな闘い』(花伝社刊・96ページ)石木ダムをめぐる50年に及ぶ反対闘争の足跡が記されています。固いテーマだけに写真やイラストを活用し読みやすくしたほか、機動隊を投入して行われた32年前の「強制測量」など、これまでの経緯を座談会形式で振り返り、一般の市民にも石木ダム問題を理解しやすいよう工夫されています。佐世保市で29日に開かれた出版記念集会には支援者ら50人あまりが出席。本の編集にあたった地元住民らが、苦労話や知られざるダム闘争の歴史などについて語りました。石木ダム計画は、去年9月、国から「土地収用法に基く事業」として認定され、反対地権者の土地を県側が「強制収用」することも可能な状態となっています。支援者らは「この本を通して、多くの県民に「石木ダム問題」について関心を持ってもらいたい」と話しています。石木ダム闘争の歴史を分かりやすくまとめた本『小さなダムの大きな闘い』は1冊1000円で販売されています。

 

また、出版社の花伝社にも、書籍案内が出ています。

http://kadensha.net/books/2014/201403chisanadamu.html

オンライン書店

    

 などでも購入できますよ〜

もちろん、こちらへお申込みいただくのが、一番安くて速いと思いますが。

 

石木ダムに関する記事2つ

石木ダムに関する記事を2つ転載させて頂きます。

 

1つは、昨日の長崎新聞の「声」の欄。

長崎市民の方の声です。

 自然保護の観点から石木ダムは撤回してほしい。

石木川流域だけでなく、大村湾をこれ以上汚染させないために、

大村湾沿岸の漁業従事者のためにも…と、おっしゃっています。

 

 

こちらは、記者が、県議の発言に撤回を求めています。

記者が目撃した事実に基づき、記者が感じたままに書いたことを、

誰かに言われて書いたなどと、かってな憶測で批判するなどとんでもないこと!

記者が怒るのは当然だし、

「記者の目」という名のコラムを掲げている新聞社自身、かなり怒っているに違いない…

 

この県議は「マスコミは反対地権者、世論のほうを見ながら報道している実態がある」

と語ったそうですが、私たちからみると、

「ほとんどの県議は、県=行政の方ばかり見て、世論=県民の声を無視している実態がある」

と言いたいですね〜

県議は県民の代表のはずなのに…