石木ダム強制測量から今日で30年

1982年のあの日から、今日でまる30年です。

そのことを伝える記事が、昨日の毎日新聞に掲載されました。

 

 

この出来事は、住民だけでなく、県民全体が忘れてはならない長崎県政の大きな汚点です。

 

小さな平和な里山に、

ある日突然、機動隊の集団が押し寄せ、

ふる里を守ろうと座り込む住民たちをゴボウ抜きしていきました。

引き抜かれ田んぼに放り出された住民たちは、

再び起き上っては、座り込みの列の最後尾につきます。

その繰り返し…

でも、機動隊と住民の闘いは、結局力に物を言わせた機動隊の勝利。

県の測量班は、彼らの土地に34本のクイを打ち込みました。

その悔しさ、怒りは今も地権者の胸に深く刻まれているのです。

 

 

      心に杭は打たせない

  

4月が来るたび思い出す みぞれ交じりの寒い朝

男も女も鉢巻き締めて ダム反対!と声合わせ

シュプレヒコールこだまする 静かな山にこだまする

 

デモ行進の先頭は リヤカーに乗った老婆たち

固く数珠を握りしめ 祈る姿が胸を打つ

冷たい雨に濡れながら 心は熱く燃え上がる

 

先祖の汗が沁み込んだ この土地渡してなるものか

団結の旗翻り 握った拳が天を突く

ついに去りゆく測量隊 勝利の勝鬨野に響く 

 

それから一月半が過ぎ ある朝いきなり始まった

民を欺き不意を打ち 強制測量始まった

我らは固く腕を組み 鎖となって座りこむ

 

じりじりせまる機動隊 女も子どもも老人も

見境もなくごぼう抜き 人間の鎖引き千切る

腕の鎖は千切れても 心の鎖は千切れない

 

団結固く今もなお ふるさと守り腕を組む

地面に杭は打たれても 心に杭は打たれない

地面の杭は抜けばよい 心に杭は打たせない

石木川の源流を訪ねた記者の目

これは、今日の毎日新聞、長崎版です。

先日の源流ツアーのことを、こんなにしっかり伝えてありました。

ネット版には写真は載っていませんが、記事はこちらをクリックすれば読めますよ。

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120518ddlk42040608000c.html

 

記者さんの目はさすがだと思いました。

一部抜粋して、紹介させてもらいます。

川棚川との合流地点から5分ほど車を走らせると、水没予定地だった。見渡す限り平和な田園地帯だが、ところどころに真っ赤な字で「ダム絶対反対」の看板が。建設を計画する県に対する地権者らの根強い反発や不信を感じた。

石木川は、大村湾に流れる川棚川の支流。田のそばを小さく流れ、遊泳場もある。石丸さんは「そろそろホタルが飛び交います。夏には子どもたちが楽しそうに泳ぎますよ」とほほ笑んだ。

のどかな田畑に木造家屋、棚田−−。懐かしい「古里」の香りが漂っていた。ダム計画さえなければ「反対」や「賛成」もない、古里だったに違いない。美しい景色に不似合いだった「ダム反対」の看板が無くなる日が来るのを願わずにはいられなかった。

 

私たちも、そして誰よりも地元の皆さんが、

「ダム反対」の看板が無くなる日が来るのを、心から願っているのです。。

 

水源連、国交省へ要請書提出

今日の西日本新聞の小さな記事です。

昨日、「水源開発問題全国連絡会」が国に石木ダムについて要請書を提出したと伝えています。

どんな要請書なのでしょう。

 

その原文のコピーはこちらです。

是非全文を読んで頂ければ・・・と思います。

なぜ国の方針を保留せよと言っているのか、きっと理解して頂けるでしょう。

 

                                          2012年5月16日

国土交通大臣 前田武志 様

水源開発問題全国連絡会

 共同代表  嶋津暉之

 共同代表  遠藤保男

   (連絡先省略)

 

                 有識者会議の全面公開と

      石木ダムについて継続の方針を出さないことを求める要請書

 

 去る4月26日の「第22回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」は私たちの

傍聴希望を国交省職員による厚い人壁で妨害するという信じがたい状況の中で開催さ

れました。職員の壁で守られた中で開催された有識者会議は、長崎県の石木ダム、岐

阜県の内ヶ谷ダム、大阪府の安威川ダム等について、「事業者からの報告について、

「中間とりまとめ」に即した検証検討が行われているのと認める。」「石木ダムに関しては、

事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力する

ことを希望する。」(議事要旨)との審議結果をまとめました。この審議結果に基づき、国

土交通大臣がそれらのダムについて対応方針を近々決定することになっています。

 

 しかし、第22回有識者会議の審議結果は有効と言えるのでしょうか。

 有識者会議では何よりもまず、石木ダム、内ヶ谷ダム、安威川ダムについてダム建設

の必要性が治水面および利水面で本当にあるのかが徹底的に審議されなければなり

ません。ところが、有識者会議では必要性についての審議は皆無に近く、「ダムによら

ない治水のあり方」を追及するという有識者会議の設置目的は消滅してしまいました。

 有識者会議の審議は、「中間とりまとめ」に即して検証が行われているかを見るだけ

です。ところが、今回の石木ダムの審議ではその唯一の判断基準も危うくしてしまいま

した。

 当日の会議ではS委員がこのことを重視し、「石木ダムについて、評価軸『実現性』の

「土地所有者等の協力の見通しはどうか」について記載されておらず、『中間とりまとめ』

に沿っていないのではないか。」、「石木ダムについて、平成28年に完成という工程が

示されているが、実現性を踏まえているか疑問だ。」と述べ、長崎県の石木ダム検証報

告は上記の判断基準をみたしていないことを明確に指摘しました。これに対して、座長

は「今まで、全国のダムを検証してきたが、共通の考え方が整ったものばかりではなか

ったと思う。」と述べ、その唯一の判断基準をも否定してしまいした。このように判断基準

さえもあいまいにしてしまう有識者会議の審議に何の意味があるのでしょうか。

 

 S委員の上記の意見は石木ダムの是非を判断する上で最重要項目であることを会議

で否定することができなかったからこそ、有識者会議の意見として上述の「地域の方々

の理解が得られるよう努力することを希望する。」が付帯されました。国土交通大臣には

この付帯意見とその意味を最重視して判断することが求められています。

 

 石木ダムは事業者の長崎県が土地収用の事業認定を九州地方整備局に申請しており、

有識者会議がダム推進の検証報告を追認して国土交通大臣がそれに沿った方針を決定

すれば、九州地方整備局はそれを受けて事業認定処分を行い、反対地権者には強制収

用がかけられることになります。だからこそ、地権者は故郷を奪われることにつながる有識

者会議の審議の行方を見守りたいと、必死の思いで傍聴を求めたのですが、国土交通省

および有識者会議は強権を持ってその願いを踏みにじりました。

 

 以上のことを踏まえ、国土交通大臣として下記の判断をされることを要請いたします。

       

                          要請事項

1 第22回有識者会議の付帯意見を踏まえ、石木ダムについては少なくとも「地元の方々

  の同意が得られるまで国土交通省の方針を保留する」という対応方針を示すこと。

2 事業認定申請取り下げを長崎県へ勧告するよう、九州地方整備局に指示すること。

3 有識者会議の設置者として、同会議を全面公開するように、同会議の規約の改正を指

  示すること。

4 この件について私たち(石木ダム建設絶対反対同盟、及び水源連)が政務三役に要請す

  る場を設定すること。

                                                        以上

 

佐世保市 石木ダム促進要望

佐世保市長は15日県庁を訪れ、石木ダムの早期建設促進を要望しました。

 

 

どちらが知事でどちらが市長か?他県の方は一瞬勘違いされるかも・・・

もちろん話を聞いていけば、すぐおわかりでしょうが。

 

そう。最後まで聞いて下さいね。

佐世保市長は「石木ダムは必要不可欠」な事業と言っていますが、

でも、『科学者の会』は、「石木ダムの必要性は皆無」と言っている・・・

そのことが最後の方できちんと報道されました。

 

政治家の言うことと科学者の言うことは、なぜこんなに違うのでしょう?

あなたは、どう思いますか。 

 

 

 

有識者会議関連の報道2つ

4月26日に開かれた『第22回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議』と、

それに関する要請書を5月10日国交大臣に提出した『ダム検証のあり方を問う科学者の会』と、

その2つの報道がありましたので、お知らせします。

 

毎日新聞 2012年05月14日 地方版
取材前線:有識者会議、石木ダム事業継続 本格審議なし反発強まる /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120514ddlk42010282000c.html

 県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダムについて、国の有識者会議が4月末、「地域の理解を得られるよう努力を」との意見付きで事業継続を「了承」と判断した。近く前田武志国交相が最終判断するが、反対する地権者の反発は強まるばかり。会議の傍聴が許可されず、本格議論もなく結論が導かれたからだ。「『コンクリートから人へ』はどこにいったのか」。脱ダムを訴えた民主党政権への恨み節も聞こえる。【柳瀬成一郎】
 4月26日、国交省11階の特別会議室前。100人を超える職員が「バリケード」を張った。2月の会合が反対する地権者らの激しい抗議で流会していたため、国側の対抗策だった。「傍聴させてほしい」。反対する地権者ら3人の叫びは職員の壁にかき消された。
 地権者の岩下和雄さん(65)は憤慨する。「長くダム事業に反対してきた。それが短い会議で結論が出る。どんな審議がされるのか、聞く権利がある」
 会議は石木ダムなど4事業について、座長の中川博次・京大名誉教授ら7人が審議した。国によると、有識者会議は国が10年に代替治水案など再検討の検証手順を示した「中間とりまとめ」に沿って県がダム事業を検討したかを審議する。ダムの利水・治水面での問題点などはテーマではない。出席した委員によると、石木ダムでは、地権者の同意がないままに16年度の完成目標としていることに疑問が指摘されたが、治水・利水の妥当性についての議論はなかったという。
 石木ダムは佐世保市への利水などが目的。だが、地権者らは将来の水需要予測は「過大」だと市を批判している。人口減が進む中、新たに市が1日4万トンもの安定水源を求めることへの矛盾を指摘し続けている。有識者による本格議論を期待していたが、裏切られた形だ。反対する地権者らにとっては、事業を推進したい県や佐世保市が事業継続の報告書を国に提出し、それを十分な審議がないままに国が追認している、と映っているのだ。
 政権交代で国の補助を受ける全国53ダムが再検証された。国によると、10日現在、21ダムの再検証が終わったが、16が「継続」とされ、「中止」は5カ所だけだった。
 「石木川まもり隊」の松本美智恵代表は「本格審議もできないないならば、有識者会議といえるのか。一方的な国や県、佐世保市の姿勢が続けば、反発は深まるばかりだ」と批判している。

 

NBC長崎放送  2012年5月15日

科学者ら 石木ダム事業中止要請

石木ダム建設について、国の有識者会議が事業継続を了承したことを受け、ダム建設に反対する科学者のグループがこのほど国土交通大臣に対して事業の中止を求める要請書を送った。 要請書を送ったのはダム問題などの専門家11人で作る科学者グループ。 川棚町に計画されている石木ダム建設をめぐっては、地元13世帯の地権者が中心となって反対を続けているが、先月26日、ダム建設の是非を検証する国の有識者会議は大筋で事業の継続を了承した。これに対して科学者グループ側は、土地所有者の協力の見通しについて判断されないまま事業継続を了承したのはおかしいとして、地元の同意が得られるまで有識者会議としての結論を保留すべきとしている。その上で科学的にも石木ダムの必要性は皆無として、前田国土交通大臣に対して事業の中止を判断するよう求める要請書を送った。
 

石木川の源流を訪ねて

朝起きてすぐ空を見上げました。

曇り…天気予報も雨の心配はないとのこと。

暑からず寒からず、散策するには絶好のお天気でホッ。

 

ところが…

朝10時、集合場所の駐車場は他のイベントの車でいっぱい!

急きょ別の場所へ移動し、ドタバタのスタートとなりました。

参加者は、川棚・佐世保・大村・長崎・有田から17人。

4台の車に分乗し、さあ、源流ツアーの始まり始まり・・・。

 

まずは、川棚川と石木川の合流地点で説明を受け、

石木ダム堤体建設予定地点で途中下車。

 

木場郷へ向かいます。

どのくらい前から、この景色があったのだろう。

あとどのくらい、この景色が見られるのだろう。

 

 

源流付近は道無き道。

枝をかき分け進みます。

水の音がして、枯れ葉を退けると、清水の小さな流れを発見。

 足元からも水がじんわり沁み出ていて、

シダの下の苔むした石の間からもチョロチョロと水が湧き出し・・・

ああ、これが源流なんですね。

虚空蔵山系の森に沁み込んだ雨水が、再び地表に顔を出し、

ジワジワがチョロチョロとなり、

チョロチョロが小さな流れとなって、

その流れが、やがて石木川になっていくのですね。

石木川も小さな小さな川だけど、その恵みは大きいものがあります。

 

この源流を生みだす森に感謝しつつ、

あらためて、石木川を守りたいと思った一日でした。

 

  虚空蔵山の山頂間近のところで、記念撮影。

 

石木川源流ツアー

ゴールデンウィークまっただなか!

皆さん、のんびりなさってますか?

それとも趣味や旅行で大忙し?

昨日までどんよりしていた佐世保の空も明るい日差しがさしてきました。

今日から4〜5日は好天に恵まれそうで、お出かけするならこれからですね。

皆さんの地域はいかがでしょうか。

 

さて、今日は一つお知らせを。

大型連休の終わった翌週の日曜日になりますが、5月13日

石木川源流ツアーを開催します。

連休中、遊び足りなかった方は、是非この機会にハイキング気分でいらっしゃいませんか?

遊び過ぎて疲れた方は、里山をの〜んびり散策してみませんか?

詳細は以下のチラシをご覧ください。

 

     

 

第22回有識者会議の中身

国交省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」、

名前が長ったらしいので、以前は通称「有識者会議」でしたが、

最近はこの会議に関心を持っている市民の間では「無識者会議」と呼ばれています。

 

京都大学名誉教授の中川座長をはじめ、8名の委員の方々は、

いずれも大学の教授や名誉教授など、まさに「有識者」の代表のような方々なのですが・・・

語られているその中身を聴けば、信じられないような内容で・・

 

もちろん、私は直接聴いていません。

私たち一般市民は聴けません。

なぜか非公開だから。

どんなに関係者がお願いしても、

心ある科学者集団が公開を求めても、

頑なに、ひたすら頑なに、非公開を貫いている会議です。

 

ただ、報道関係者にだけは公開にしています。

そして、それは大手マスコミだけでなくフリージャーナリストにも許可しているのでいいじゃないか、

と多数の委員諸氏はお考えのようで(約1名異論を唱える方もいますが)、

国交大臣は委員会の自主的運営を重んじているので…と言い訳をしています。

 

しかし、そのフリージャーナリストの中に、真のジャーナリストがいて、

私たちの知る権利を補ってくれています。

そのブログがこちら、政策エッセイ「晴れの日は楽しく、雨の日は静かに」です。

そして、このページに、その会議の内容が書かれています。
http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-bf85.html

よかったら覗いてみてください。

これじゃあ公開できないのもわかるな〜と、ため息のでるようなものでした。

 

座長によると、

有識者会議の役割は、ダムの是非を問うことではない、

「中間とりまとめ」にそって検討されたかどうかを検証することだという。

 

そこで、石木ダムですが、その「中間とりまとめ」に示された「実現性の見通し」が超いい加減で、

これでは合格点はあげられないと、鈴木委員がまともな意見を言うのですが、

なぜか他の委員さんにはその常識が通用しない。

 

座長にいたっては、今までのケースも「整ったものばかりではなかった」とポロリ。

つまり、これまでも「中間とりまとめ」に則ったとはいえない不完全な検討結果もあったじゃないか

それでも我々はそれを良しとして認めてきたじゃないですか

だから石木ダムの検討結果も問題ありだけど、このくらい目をつぶりましょうよ

という意味のようです。

 

あきれてしまいます。

このようないい加減な会議のために、貴重な税金を使われているのかと思うと、

怒り心頭です。

 

そして、このブログの最後には、こう書かれていました。

本来は公開されるべきであり、
傍聴させて欲しいと訪れたのに
リアルタイムで聴けなかった人々のために
取材メモを公開することにする。
「note_on_120426_mt.doc」をダウンロード

ジャーナリストまさのあつこさんの勇気ある行動に脱帽です。

取材メモには、ブログ以上に生々しい会議の模様が再現されています。

ただし、怒りはさらに増してしまいますので、

高血圧気味の方は要注意です。

 

また、この会議に先立って行われた記者会見の様子がユーチューブにアップされています。

有識者会議「ダム事業の検証の検討結果について」記者会見

 

最後のシーン(8:53くらいから)が印象的でした。

 

有識者会議 石木ダム了承?

 

予想通り・・・とはいえ、たいへん残念な結果となりました。

委員の中には、地域住民の根強い反対を認識し、実現性を疑問視する声もあったのに、

最終的には事業継続を「了承」という結論に座長が導いたようです。

 

昨年の今ごろ行われた長崎県公共事業評価監視委員会での展開と同じです。

委員会の結論は初めから決められていて、そこに持って行くのが座長の仕事なのだと、

傍聴していて痛感しました。

心ある委員がどんなにくいさがっても、結局はせいぜい「意見として付す」程度。

結論に変わりはありません。

 

今回の有識者会議の様子も、目に見えるようです。

が、その様子を実際に見た人は報道関係者以外ありません。

ダム問題の真の有識者である嶋津暉之さんたちも、

地元長崎から駆けつけた3人の地権者も、ついに傍聴は許されませんでした。

全くの門前払いです。

 

こんな非民主的な政治をするのが、民主党のやり方なのでしょうか?

こんな無理をしてまで、国交省はなぜダムを造りたいのでしょうか?

膨大な借金を抱える国や県、

昨年の大震災の復興資金と原発事故処理のための資金がいくらあっても足りない政府、

それでも、石木ダム事業を継続しなければならない理由は何なのでしょう?

国民の前で説明できる人はいるのでしょうか。  

 

有識者会議「再開」

今日、「第22回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の日程について国交省HPで公表されました。http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000498.html

       第22回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議の開催について

                                               平成24年4月24日

この度、第22回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議を以下のとおり開催することとなりましたのでお知らせいたします。

1.開催日時等

日 時:平成24年4月26日(木)18:00〜20:00

場 所:中央合同庁舎3号館(国土交通省)11階特別会議室

主な議事内容(予定):ダム事業の検証の検討結果について 等

2.委員

別 紙

3.取材等

・報道関係者に限り傍聴が可能ですが、会場準備のため、事前登録制とさせて頂きます。

・傍聴を希望される場合は、4月25日(水)正午までに氏名、所属、連絡先を明記の上、E メールアドレス(chisuinoarikata@mlit.go.jp)までご登録ください。なお、
傍聴は原則1社につき1名とさせていただくとともに、会場の都合上、お席を用意できない場合もございますので、予めご了承ください。
・カメラ撮りは、会議の冒頭のみ可能です。
・会議の資料、議事要旨及び議事録は、後日ホームページで公開する予定です。

全く、今までと変化無し!

報道関係者以外はシャットアウト!

地元の声など聴く耳は持たぬだけでなく、

地権者が審議の過程を知る権利さえ奪ってもいいとお考えのよう・・

しかも会議開催の知らせはわずか2日前!

報道関係者にも、いろいろ予定があるでしょうに・・

よほど、誰にも知られない形でこっそり会議を開きたいのか?

なぜ?

その上、議題さえも公表されない!

主な議事内容(予定)として、「ダム事業の検証の検討結果について 等」と書かれていますが、

それをやるために集まっているのだから、言わずもがなのこと。

どのダムの検討結果について話し合うのか、それを示すべきです。

地権者は飛行機に乗って、はるばる九州から向かうのです。

お金をかけて、時間をかけて…それでも自分たちの運命を左右する会議を聴きたいと願って。

開催日時だけ公表されても、石木ダムが議題に上っているのかどうかわからなければ、

チケットの手配もできません。

その後、確認が取れたので、手配は進められていますが…。

 

このようなやりかたをするのが真の「有識者」なのでしょうか?

有識者とは、「学問があり、見識が高い人」のことだそうですが、

そういう方々の見識は多くの人が聴きたいはずだし、

そういう方々も伝えたいはずだと思うのですが…。

 

でも、この会議の有識者の皆さんは、誰も傍聴者の居ないところでこっそりやりたい…。

ご自分の主張に自身がない?

聞かれたら困るような話をするおつもり?

もしもそうなら、何かの検証結果を審議する役目には向かない方々ではないでしょうか?

 

そうではないと信じたい。

だから、もう一度、石木ダム建設予定地の地権者の声にどうぞ耳を傾けてください。

明後日、数名の地権者が国交省に向かいます。