5月末、川原ほたる祭りが開催予定ですが、
又植えてもらった桜も少しずつ咲き始めましたが、白色が強くあまり綺麗じゃなかったの
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ここは佐世保市のお隣、佐々町の山の中。
素晴らしい遊歩道が続いています。
長い階段を上りきると・・・
佐々町の市街地が一望できます。
真下に流れるのが佐々川、右手が下流で湾曲して海に注いでいます。
中ほどに見える円錐形の山は、佐世保市の愛宕山。
正面にカメラを向けると、
小さな棚田や段々畑が見えます。
左手にカメラを向けると、
佐々川上流方面。
これから見学?に行くところです。
見晴らし台を降りて、市瀬川沿いに下る途中、素敵なスポットに遭遇!
ここは「ふれあいの森」と呼ばれる真竹谷広場で、今はしだれ桜の真っ盛り。
案内役のMさんに「そろそろ行きましょうか」と遠慮がちに声をかけられ、あわてて車へ。
佐々川に出て、神田市瀬橋あたりから南下することにしました。
ここから下流には、私たちが見たかった、頭首工と呼ばれるものが点在するからです。
頭首工(とうしゅこう)とは、用水の取水にかかわる一連の施設全般を指す言葉で、
用水路の「頭首」に存在する取水用の堰と用水の取り入れ口、魚道などを総括しています。
こちらは横手頭首工。
近くには「横手竣工記念碑」なるりっぱな石碑が建てられていました。
台座の部分には、この施設の詳細が金文字で刻み込まれています。
施工主は「長崎県北振興局」で、この横手堰の型式は「ニューラバーダム」、
工費は1億400万円だったとのこと。
こちらは、本田原頭首工。
他にも同様の2つの頭首工や、東部かん排と呼ばれる大きな灌漑用水取水施設、
九電の相浦発電所への送水など、いくつもの取水施設が短い距離の中に点在しています。
こんなにたくさんの灌漑用取水施設が必要なのでしょうか?
昔と違って、耕作農地が減り、灌漑用水の需要は激減しています。
例えば、「東部かん排」には、23,400m3/日という水利権が与えられていますが、
近年ほとんど取水実績はありません。
渇水年だった平成19年度でも、取水されたのは、わずか11日。
最大でも4,560m3/日でした。
地元の方の話では、佐々町にはたくさんの溜め池があり、よほどの渇水でないかぎり
わざわざ下の佐々川からポンプアップして水をくみ上げる必要はないのでは?とのこと。
地図を見てみると、たしかにたくさんの溜め池が表示されています。
親切な地元の方が案内して下さいました。
ここは稗田溜池。けっこう大きいです。
すぐそばのポンプ室には流量計があり、神田、栗林、稗田の3地域に送られているのがわかりました。
こちらは鶏舎。
端から端まで、鶏がラッシュアワーの車内のようにすし詰め状態…
そこを通り過ぎて行くと、
また一つ、少し大きな溜池がありました。
このような池をあちこちに造って、先人たちはこの地で農を営んできたのですね。
その農地はだんだん宅地に変わり、あるいは耕作放棄地となり、田畑の面積は減る一方。
取水実績値の示す意味が十分実感できました。
案内して下さった地元のWさんと別れ、帰途へ。
途中、佐々町に存在するもう一つの貯水池に立ち寄りました。
ここは九州電力相浦発電所所有の貯水池です。
九電にも、佐々川から4800m3/日の水利権が認められていますが、
この自社保有のダムにより、取水量実績は灌漑用と同じようにたいへん少ない値です。
が、3・11以降、水力発電の需要も高まっていると思われ、
23年度がどのような実績だったのか、
またこれからどのような需要が予測されるのか、今後の情報に注目したいと思っています。
佐々町は緑も水も豊かな、美しい町でした。
4月6日、国交省のHPに24年度当初予算がアップされました。
長崎県の「水管理・国土保全局」のページから石木ダムのところを見てみると、
国庫補助基本額(事業費)の欄に示されていたのは次の通りです。
(共同費)=3億円
(公共費)=1億9500万円
共同費というのは、石木ダム事業は長崎県と佐世保市の共同事業なのでその全体事業費という意味。
そして、その負担割合は県(治水部分)=65%、市(利水部分)=35%なので、
国交省から補助される事業費=1億9500万円という意味です。
県議会では先月、石木ダム建設事業として10億500万円を予算計上したけれど、
国が認めたのは3億円。
3分の1以下です。
用地確保もできてない事業に、国もそれほどお金は回せないということでしょう。
県も市も、この現実を真摯に受け止めてほしいものです。
しかし、本当はもっと厳しく、ゼロにすべきだと思いますが・・・
荒瀬ダム撤去記念イベント“荒瀬で遊ぼう”当日。
前日に続きいい天気!
土手の上の桜も満開!
人々は何を見ているのでしょう?
河原でもみんな何かを見つめています。
その視線の先にあるものは…
カヌーレース?
いえいえ、河童レースです。
川面に浮かぶ黄色の小さな点々が見えますか?
あれは河童の人形。
これです。
河童レースのチケットを買うと、そこには番号が印字されていて、
この河童ちゃんたちの足の裏にも番号が貼ってあります。
ゴールインした順番にその番号が記録され、午後からの表彰式で発表。
たくさんの賞品が用意されていました。
河原には、こんな河童さんもいて、子どもたちの人気者。
会場の一角に展示された作品もお見事でした。
たくさんの河童たちが、ありがとう!と言ってます。
「荒瀬ダム」ではなく「荒瀬無駄」撤去工事が始まるのを歓迎しています。
一体一体、形も表情も違う河童たち…すごい!可愛い!面白い!
式典が終わると、昨夜に続いて、今日もあちこちから美味しそうな匂いが…
河童レース終了後、夫と私は車で上流へ向かいました。
初めて見る球磨川をもっと知りたくて…。
やはり、上流の球磨川は青かった!
それにしても大きいなぁ。佐世保の川とは大違い。
運良く、橋を渡るSLにも遭遇!
流域にはたくさんの桜が、春を謳歌するように咲いていました。
この辺は流れが速いな〜と思っていたら、急流下りの船がやってきました。
乗ってみたかったけど時間がなくて・・・残念!
急いで会場に戻り、熊本名物の「だご汁」の昼食を食べ、いよいよエコツアーに出発。
「自然観察くまもと」の皆さんのご案内で、瀬戸石ダムから球磨川を下って行きました。
これが瀬戸石ダム。
荒瀬ダムの上流7kmほどのところにあるダムで、やはり水力発電用のダムです。
魚がのぼりやすい魚道が整備されていると
「ダム便覧」には書かれていますが、
この魚道が親アユの降下を阻害していると
専門家は指摘しています。
こちらは荒瀬ダム。
ゲートは昨年から全開。水の色が瀬戸石ダムとは全然違います。
荒瀬ダムの魚道はこちら。
つづら折りのなんとも長い道のりです。
これらのダムができてから、アユが激減、当然釣り客も激減しました。
ダムができると観光客が増えますよ〜との説明を真に受け、
保証金でりっぱな旅館を建てたけれど、実際は真逆。
旅館業は成り立たず、ただの住居になってしまったというお宅です。
しばらく下流に向かうと見えてきたのが「遥拝堰」(ようはいぜき)
歴史のあるりっぱな堰ですが、高橋先生によると、ここの魚道は最悪だそうです。
魚が魚道に辿り着けない無意味な魚道だとか。
漁協の人もそう言ってました。
こちらは、さらにその下流にある「球磨川堰」
ここの魚道にはアユがたくさん遡上していました。
上段の右側黒い部分はアユの稚魚の群れです。
この稚魚をネットの中に誘導し、掬いあげ…
車に乗せて、球磨川上流へ放流するんだそうです。
詳しい作業の様子と、アユたちのその後については、こちらのサイトをご覧ください。
http://kumagawa-yatusirokai.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/1-1ebc.html
そういう努力の結果、なんとか今でも球磨川でアユ釣りができるのでしょうが…
でも、それでいいのでしょうか?
稚アユたちは、苦労せずに(楽しまずに)川の上流に辿り着いていいのでしょうか?
人間によって運ばれたり、孵化させられたり、そうして生きているアユが
「天然アユ」なのです。
高橋先生がおっしゃっていた「野生のアユ」の意味がやっと理解できました。
かつての美しい流れの中で、生まれ育ち、川と海を自力で行き来する…
そんな日が訪れたら、アユたちはどんなに幸せでしょう。
それはまた、人間の幸せにも繋がると思うのですが…
荒瀬ダムは、発電目的で熊本県八代市(旧坂本村)に造られたダムです。
1953年着工1955年竣工。
1年半ほどで完成したのに、撤去にはなんと6年もかかるそうです!
また総工費は26億円だったのに、撤去費は90億円だとか!?
それほどの費用をかけてもダム撤去が決まったのは、
水質汚濁、アユなど漁獲量の激減、悪臭、甚大な水害などなど、住民にとって耐えられない邪魔な存在になってしまったからです。
ダム撤去が決まった昨年からゲートは全開。
いまではこんなにきれいな水が流れていますが、以前は臭くて淀んだ水だったそうです。
さて、この日本初のダム撤去を記念して、3月31日と4月1日の2日間にわたってイベントが開催されたので参加してきました。
まず参加したのは、講演会「球磨川とアユの再生を考える」
河川生物調査事務所代表の高橋勇夫先生は、高知県奈半利川における天然アユ再生の事例を紹介しながら球磨川の場合の可能性や問題点について、わかりやすく話して下さったはずですが、球磨川についても、魚や釣りについて何の知識もない私には理解できないことも多々あり…。
それでも唯一分かったのは、ダムがいかにアユの生育を阻害しているか、でした。
ダムができたことによって、直後から半分は減少します。
川が分断され、水の流れが減少するからです。
その後、ダムの影響で河床が劣化したり水温が変化したりすることによって、さらに減少します。
魚道の問題も大きいようです。
参加者からは多くの質問が出され、真剣さや熱意が伝わってきました。
清流球磨川の恵みを受けて、漁業や釣り客相手の仕事を生業として生活してきた住民にとっては当然のことでしょう。
なんとかアユを球磨川にとりもどしたいという思いがひしひしと感じられました。
この強い思いが知事や国を動かしたのですね…
さて、夕方からは、「道の駅 坂本」横の河原で前夜祭です。
撤去を勝ち取った人々の顔には笑顔があふれていました。
こちらは元坂本村の村長さん。
村長さんも村議会も全会一致で荒瀬ダム撤去を可決し、住民と共に力を合わせてこられたんですね。
話を聴きながら女性たちが作っているのは今夜のご馳走。
シシ汁に、里芋・トーフ・こんにゃくの田楽、鹿の刺し身、などなどごちそうがいっぱい。
もちろんこれ、アユの塩焼きも!
かつては「石を投げるとアユに当たる」と言われたほどアユが捕れていたって?!
しかし今は激減、参加者全員に行きわたるほどはありません。
でも、私たち遠くからの参加者には優先的に権利が与えられ、有り難く頂きました。
とても美味しかったです。
地元の方のお話の中で心に残ったのは水害の話。
「昔は水害なんてなかった。洪水はあったが、水が引いて乾けば床の上にザラザラと砂が残っているので、それを掃き出して終わり。無精者はたまに掃除がでけて良かことじゃ言うとった」
「ところが荒瀬ダムができてからは、全く違う。押し寄せる速さが違う。畳を上げる間もない」
「水が引いてもヘドロがいっぱい残って、臭くてやりきれん。二度と水につからんように嵩上げしたり、他の土地に越して行ったもんも多い」
また、蛍の話も…
昔は蛍が乱舞していた。
時期になると蛍を見に来る特別列車も走った。
「今は?」と訊くと、「今はほとんどいなくなった。エサになるカワニナが激減したから」という。
「どうして?」と訊くと、「たぶん護岸工事のせいだろう」と。
いなくなってからでは遅いのですね。
石木川にはまだまだたくさんの蛍がいます。
まだ間に合う。
今気付けば間に合うはず…
「コア渓谷とシエガベルデの先史時代の岩絵」ってご存知ですか?
世界遺産の1つです。
私は昨日たまたま観ていたNHKのテレビ番組で知ったばかりです。
コア渓谷はポルトガルにあり、シエガベルデはスペインにある、どちらも先史時代の岩壁画です。
特にコア渓谷には、世界最大級の広さで、さまざまな時代の岩絵が1000以上点在するそうで、
最も古いものは、2万5000年も昔のものだと言われています。
馬、鹿、牛などの動物が生き生きと描かれ、人類初期の作品としてとても貴重なものです。
ところが、当初ここは水力発電用のダム建設が計画されていて、
これらの岩絵は水底に沈む運命でした。
しかし、この岩絵の価値をしった地元の高校生たちが立ち上がり、署名運動を展開。
わずか3週間で11万人もの署名を集め、まわりの大人や政府を動かし、
ついにダム計画を止めてしまったのです。
大切なものを守るには、まず知ること、気付くこと。
そして、それを守るために、どれだけ真剣に行動するか・・・ということですね。
以前、田んぼダムについて書かれた新聞記事をご紹介しました。
https://ishikigawa.jp/blog/cat11/542/
その田んぼダムについて、新潟県の取り組みがよくわかるサイトを教えて頂きました。
http://www.pref.niigata.lg.jp/niigata_kikaku/1245009683025.html
http://www.pref.niigata.lg.jp/nochikensetsu/1285704028085.html
農家のメリット
・たんぼに水をたくさん貯めるので、転作田から水をどんどん流しても排水路に水があふれません。
・転作田を完全に排水できるので、転作農作物を保護します。
・安心して転作することができ、転作率の向上が期待できます。
・水が地域内にあふれなくなり、特に果樹農家の多い白根郷では、果樹の保護につながります。
・たんぼの乾かしすぎを抑えるので、コメの品質向上にも貢献します。
都市住民のメリット
・たんぼに水を貯めると夏場の「水打ち」と同じ効果で周辺の気温が下がり、ヒートアイランド現象を防止する効果が期待できます。
・ゲリラ豪雨にも「たんぼダム」は対応します。我々のたんぼで約200〜300万トンの水を貯めるので、市街地の浸水を防ぐ効果が期待できますよ!
・動植物がたんぼ周辺に戻ってきました。特に、カエル、コブナ、どじょう、メダカ、タニシが増え、昔ながらの田園風景が楽しめます。
これらの水生生物は、かつては用水路でよく見られたものです。これを餌にする「サギ」がしょっちゅう飛んできます。
「トキもつられて来ないかな〜」なんてみんなで言っています(笑)
などと、いいことばかり書かれています。
ほんとかな〜?と半信半疑で読んでいましたが、
この田んぼダムに取り組んだ農家の方のアンケート結果が、それを証明していました。
http://www.pref.niigata.lg.jp/nochikensetsu/1262661363832.html
田んぼダムの洪水対策効果は、「ある」と「多少ある」合わせると97%が認めています!
また、田んぼダムをやることで稲作への不都合は74%が「なかった」と答え、
今後も89%の農家が、引き続き田んぼダムに取り組みたいと答えています。
農家にも都市住民にもメリットがあって、
もちろん、田んぼに住む生き物たちには嬉しい環境の復活です。
デメリットだらけのコンクリートのダムとは大違い。
これを学ばない手はないと思うんですが、
川棚町の皆さんはどう思われるでしょう?
ついに出ました「週刊金曜日」3月2日号!
いえ、もちろん、本誌は3月2日に発売されています。
そこに掲載されている記事が、やっとネット上で公開されたのです。
(といっても公開されたのは13日で、私が知るのが遅すぎたのですが…)
5ページ『金曜アンテナ』のコーナーに、流会になった有識者会議の記事が掲載されています。
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=1741
筆者は、フリージャーナリストのまさのあつこさん。
以前このブログでご紹介し、この記事の予告もしました。
https://ishikigawa.jp/blog/cat11/553/
記事を読んで、すぐにここに転載したかったのですが、そこはホラ、著作権の問題があって・・・
というわけで、ちょっと気の抜けたビール?コーラ?みたいですが、
まあ、そこは気になさらずに…とくとご覧あれ。
あらためて、「河川ムラ」の住人(河川ゾンビとも言う)の実態に怒りが湧いてきますね。
二月二二日、長崎県営石木ダム(川棚町)を含む四ダムの検証結果を審議する予定だった国土交通省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」(座長:中川博次・京都大学名誉教授)が流会となった。
二二日当日は、石木ダムが議題であると知った予定地一三世帯の代表が上京。「半世紀反対してきた。たった二時間でどう審議されるのか聞きたい。審議を聞いて地元地域の人たちに報告しなければならない。傍聴させてください」と訴えて当局側と硬直状態になり、その結果流会した。
同ダムは前農相の山田正彦民主党衆院議員(長崎三区)も「佐世保市の水需要は年々減っているからダムは不要。たとえ水需要があるにしても代替案はある」と反対の立場だ。山田前農相には「石木ダムができ、閉鎖性海域の大村湾に四万トンが流れなくなればナマコ漁が打撃を受ける。かつて郡川に萱瀬ダムができたことで、大村湾の漁に影響が出た」との知見がある。前日には国交省水管理・国土保全局長に代替案を渡し、傍聴も認めるよう求めたという。
前農相によると、二四日に局長と治水課長が「座長が延期を決めた。代替案は座長を通じて各委員に渡している」と報告にきたという。しかし実際は、官僚が対応を協議し、流会も宣言されたことを筆者は確認している。
会議では、諮問側の責任者である奥田建副大臣や津川祥吾政務官も傍聴を求める声に背を向け、出席予定だった前田武志国交大臣は姿すら見せなかった。
昨年一二月、同大臣による八ッ場ダム継続の判断を後押ししたのもこの会議だ。二月の衆院予算委員会で前田大臣は、野田佳彦首相がダム中止の場合の生活再建法案提出や上位計画たる河川整備計画の策定を本体着工の要件としたことを認めたが、国交省政務三役も有識者会議も、もはや官僚の言いなりであることは明らかだ。
(まさのあつこ・ジャーナリスト、3月2日号)
本日、長崎県議会では2月定例会の最終日でした。
その本会議で、共産党の堀江ひとみ議員は予算案に対する反対討論を論じました。
その第一の理由が石木ダム予算です。
10億円を超える予算計上、その不当性、非実現性をきっぱり示しています。
この時期、国も地方も、どこでも来年度予算の審議がなされていますね。
佐世保市でも同じく。
その中で、「石木ダム建設促進市民の会」に100万円の助成金を支出することについて、
昨日、総務委員会で審議されました。
この団体に市は毎年150万円ずつ助成してきましたが、2010年度から130万円に減額、
さらに2012年度からは100万円にしようというのです。
減らすのは大いに結構ですが、でも、この助成金そのものに問題があるのではないでしょうか。
この資料をご覧ください。
今年度予算の資料です。
収入の部をご覧ください。
繰越金以外はすべて市の助成金です。
「市民の会」と言いながら、市民である会員は1円も会費を出していないのです。
すべて市から出たお金、つまり税金で賄われています。
私たち、石木ダムは要らないと思っている市民の税金も入っているわけです。
それっておかしくないですか?
そのお金が何に使われているか見てみると、
「石木ダムは市民の願い」などと書かれた幟や横断幕、チラシなどの作成費。
一番大きな支出はバス車体の広告費72万円ですね。
他県の人から大いに顰蹙を買っているあのバスに書かれた「お願いしよう石木ダム」の文字です。
次に多いのが、バス・タクシーの賃借料30万円です。
市民ならマイカーで行きなさい!
バスやタクシーで行くなら、自分で出しなさい!
と、声を大にして言いたいですね。
私たち「石木川まもり隊」も、れっきとした市民の会です。
チラシも幟も自分たちのお金を出し合って作ります。
県庁に申し入れに行く時も、会議や調査で遠方に行く時も、全て自分で出します。
当たり前のことです。
どこからも助成金など出ませんから。
なぜ、ダム促進派には、助成というより、その活動費の全てを市が面倒みるのでしょう?
それは、市がダムを造りたいからでしょう?
佐世保市長はじめ市のお役人が造りたい(なぜだか知らないけど)、
でも、それをあたかも佐世保市民が願っているように見せかけたい、
それには石木ダム建設を促進する市民の会が必要・・・
だけど、市民の中からそんなものは自発的に生まれてこなかった、
それで、すべて市がお膳立てをして、お金も全額出しますから、名前だけ連ねて下さい!
それが実態なのではないでしょうか?
佐世保市民の皆さんはどう思われますか?