あなたはどう思う?

 

長崎新聞の今日の記事。

タウン誌の記事を一般誌が紹介するという珍しいパターン。

 

それだけ「ライフさせぼ」の「石木への私のイシキ」の記事は注目を集めているのかもしれない。

とても嬉しいことです。

この記事を読んだ市民が、ライフに意見を寄せて、もっともっと多くの声が集まるのを期待します。

 

編集長の最期のコメントにあるように、

「これまで石木ダムに対する市民の本音は出にくかった。今回寄せられる意見は賛否を問わず貴重」

なのだから。

 

中山記者もきっとそう思って記事にしてくれたのでしょう。

「石木への私のイシキ」がここに書かれていますよ。

さて、あなたはどう思う?

あなたの意見も聞きたいものですね。

そういう思いのこもった見出しに見えるのは私だけ?

 

続 石木へのイシキ 

昨日のライフに掲載された「石木への私のイシキ係」の記事を転載します。

 

「ダムは必要だと思う」人の数は、第1回目のまま3票で、

「必要だと思わない」人の数は、着実に増え、今回は34票に達しました。

実に10倍以上です。

 

この数がそのまま佐世保市民全体の意識の割合だとは思いません。

でも、水問題や自分たちの暮らしについて、あるいは地域について、

あるいは環境について、未来について等々、イシキを持っている人たちの

石木ダムへの意識の割合を示しているのではないでしょうか?

 

ともあれ、数のことよりも、コメントに興味を感じます。

 

以前は「石木ダムはいるのかナァ〜」と思ってたO・Sさん。

なんと市議会のTV中継を見て疑問や関心が生じたというのです。

これを知ったら、Y議員やH議員はきっと大喜びでしょう。

本会議で何度も何度も漏水問題や需要予測の過大さ、推進派のヤラセ等々

追及してこられましたからね〜

 

素朴な思いを率直に綴られたN★Aさん。

「50年作らなくても大丈夫だったんだし」

「断水などの処置も一時的なもので、少し我慢したり苦労したりすれば済むもの」

「自然を壊すのはたやすいけど、再生させるのはとても難しい」

これらのコメントに頷きながら読んだ人も多かったのではないかな〜

 

「中年女性」さんは、

「本紙はかたよった記事には読みとれないです」とライフを支持しています。

これは多分、11月4日号で掲載された「差出人不明」さんの怒り心頭に発したコメント、

「情報誌が偏った意見を載せるなんて!!」への感想でしょう。

このライフ批判に対して反発を感じた人は多かったのではないでしょうか?

だから「中年女性」さんの意見に共感しながら読み進み、

でも、最後で「アレ?」と違和感を感じた人もいたでしょう。

佐世保市民の水の使い方についてです。

この方の周りには、水をジャージャー出しっぱなしで使う人が多いのかもしれませんね。

でも、統計的にみると、佐世保市民の生活用水はとても少なくて、

全国でも節水の優等生なんです。(215の大規模水道事業体中5位)

水の再利用(お風呂の残り湯など)や、溜めすすぎなど心がけてる方も多いですね。

同じ佐世保市民でも人それぞれですから、意見が分かれても当然です。

 

このように率直な意見を出し合うことによって、知らなかった情報を得たり、

佐世保市の水事情に、より多くの人が関心を持つようになればいいなぁと思います。

 

引き続き注目していきましょう。

「ライフさせぼ」は毎週金曜日発行です。

でも、前日の木曜日には、スーパーや駅や街角のチラシボックスに置いてありますよ。

 

おっと!

私は決して「ライフ」の回し者ではありません! 

 

 

 

 

 

ライフ〜石木へのイシキ〜

これは、「ライフさせぼ」というタウン情報誌の記事です。

月刊誌もありますが、週刊誌は特に人気です。

一般誌はテレビ欄しか見ないというような人でも、ライフはよく読んでいるようです。

佐世保市民にとって、欠かせない情報源です。

 

今日、久しぶりに近くの郵便局へ行ったら、

(最近は大きくても重くても80円で送れるメール便を利用することが多くて…)

窓口の女性が、

「この前、ライフに出てましたね。石木ダム、私も要らないと思ってます!

頑張ってください。応援してます!」と声かけて下さって、ビックリ!

えー!あんな小さな写真でわかったの?

あんな前の記事を覚えていたの?

あの後、新聞やテレビで全国集会のこと、もっと大きく取り上げていたのにな〜

そっちは気付かなかったのか…

恐るべし、ライフさん!

 

そのライフが、10月21日から、「石木ダムへの私のイシキ」というテーマで、

アンケートを始めました。

 

初めて結果発表があった28日の記事には、

ダムが必要だと思う人は、思わない人の3分の1でした。

 

 

 翌週の集計では、「必要」は「不要」の6分の1!

でも、このアンケートの企画に「怒り心頭」の意見が寄せられていました。

「差出人不明」さんは、「情報誌が偏った意見を載せるなんて!!」と激怒なさっていますが、

どこが偏っているのかさっぱりわかりません。

主人公である佐世保市民に、あなたはどう思いますか?

石木ダムについてのあなたのイシキを聞かせて下さい、とお願いして、

それに応えて、寄せられた答を集約し、コメントを掲載しているだけなのに。

 

先週の石木欄では、賛否の集約はせず、コメントだけが紹介されていました。

Q1や2に対する答えが書かれてなかったのか、

何か問題があったのか、

理由のほどはわかりませんが、

数字がなくてもいいので、このコーナーを少しでも長く続けて下さることを、

切に願っています。

 

そうなんです。

推進派でも反対派でも、なんでもいいから、

それぞれの考えを出し合うことが大切だと、私は思うのです。

 

これまで、石木ダムのこと何も考えてなかった人たちがこれを見て、

そうなんだ〜、あの人たちはそういう考えでダムを造るべきと言ってるのか〜、

この人たちは、そう言う理由でダムは要らないと言ってるのか〜、

と知ることができるし、

じゃあ、自分はどう思うか?どっちの考えに近いかな?

こっちかな?あっちかな?

どっちもどっちでまだわかんないな・・

と思っても、毎週少しずついろんな意見を読んでいくうちに、

きっと徐々に理解が深まって、私はこう思う!というイシキが生まれると思う。。

 

そのような市民一人ひとりのイシキが何より大事。

この小さなイシキの芽が、いつか枝々から一斉に芽吹いて、生き生きと萌え出して、

大きな樹木に生長するといいなぁ・・・

それは民主主義という名の樹木かもしれない。  

 

 

報道センターNBC

緊急のお知らせです。

今日夕方のニュース番組「報道センターNBC」を、どうぞご覧ください。

石木ダム問題について特集コーナーがあります。

予告欄にはこのように書かれています。

 

石木ダム建設事業 利水の観点から考える

報道センター特集はこう着状態が続く石木ダム建設事業について
利水の観点から考えます。
川棚町に計画されている石木ダム建設事業について
県と佐世保市が土地の強制収用に道を開く事業認定を国に申請してから
11月で丸2年が経ちました。
事業を推進する行政側とダム建設に反対する市民団体の主張を通して
利水の観点から改めて石木ダム問題を考えます。
 
 
時間のある方は是非チャンネルを合わせて下さいね。

 

これでいいのか!長崎県

昨日お知らせしたシンポジウムに参加してきました。

感想としては、まさに「これでいいのか!」でした。

 

県内の4大懸案問題(諫早湾開門、県庁舎移転、新幹線、石木ダム)、

そして、今年、日本の最重要課題となった原発問題についてのシンポジウムだというのに、

参加者は多いとは言えず、また若い人も見受けられませんでした。

長崎市の若者よ、これでいいのか!

 

新幹線と県庁舎問題を語って下さったのは、前長崎市議会議員の中村すみ代さん。

諫早-長崎間の新規着工の見通し、フリーゲージトレインの開発について、

新庁舎予定地の津波・液状化問題など、いろいろな現状報告がありましたが、

一番驚いたのは財源、税収の問題でした。

県税は平成19年度から下降の一途。

19年度の1213億円から下がり続けて、22年度は929億円でした。

なんと284億円、23.4%もダウン!

地方交付税は17年度から下がり続けています。

6年前2357億円だったのが、昨年度は2069億円。

こちらは288億円、12.2%のダウンです。

 

こんなひどい状況だったとは・・・それでもまだムダな公共事業を続ける?

長崎県民よ、これでいいのか!

 

諫早湾開門について語って下さったのは、雲仙市議会議員で漁師の小畑吉時さん。

難しい話は一切無しで、ご自身の生い立ちやご家族のことも交えながら、

漁師としての海への熱い思いを涙ながらに話されました。

タイラギ・アサリが全く取れなくなった。

回遊魚が来なくなった。

「なのに、どうして、長崎の漁民の方は他県のように団結して開門要求しないのですか?」

と懇親会の席で尋ねたら、

「それは金ですよ。金をもらったら何も言えません。

陰で私に、よう言うてくれた、もっと言ってくれ、と言います」とのこと。

長崎の海の男たちよ、これでいいのか!

 

新上五島町議の歌野礼さんは、若いけど、たいへんしっかりしたお話をされました。

ご両親と共に反原発活動をなさっているのは知ってましたが、

まず離島振興法の話から入って、離島の現実を語られました。

その現実がもたらす人材流失、人口減少。

そこにつけ込んで、嫌われる施設(ゴミ処理場や原発など)が持ち込まれやすい。

その例として祝島の話と、そこで頑張ってる島民の話など。

 

長崎は日本で一番島が多い県なのに、離島のこと何も考えてなかった私よ、これでいいのか!

と反省しました。

 

石木ダムのことも、私なりに精一杯伝えたつもりですが、

短時間で話せることには限りがあります。

そこで、全国集会の時の資料を持参していましたので、

「もっと詳しく知りたい方は是非こちらを読んで下さい。1部200円です」と宣伝。

予想に反して、ほとんどの方が買って下さいました。

 

会場に集まった方は少なかったけど、

あの方たちから、少しずつ情報が広がっていくことを期待します。

石木ダムのことも、原発のことも、新幹線や県庁舎のことも、諫早湾のことも。

 

これでいいわけがない長崎県を、変えるのは私たち一人ひとり、ですよね  

 

県の杜撰な計画

工程表、国への報告ずさん 共産県委が指摘

 共産党県委員会は、1、2両日に行った政府要望・交渉の内容について9日、発表。県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業の工程表について「国と県民への示し方が違う。(国への)結果報告がずさんだ」と指摘したことを報告した。

 同事業について、国の要請を受けた県は昨年から再検証作業を実施し、7月、事業継続の対応方針を国に報告した。

 工程表について同委員会は、県が国に「当初計画からの変更はない」と報告しているが、県のホームページで公開しているものと「異なる」と指摘。二つの工程表は本体工事の期間が異なり、国への報告では、完成前に試験的にダムに水をためて安全性を確認する試験湛水(たんすい)の期間が短くなっているとして「安全対策の軽視だ」と訴えた。

 これに対し県は「工事が遅れているのは事実だが、工夫して進めれば予定通り達成できる」としている。

 

11月10日、長崎新聞の記事です。

共産党長崎県委員会は今月初め(1日と2日)、

外務省、経産省、厚労省、農林水産省、国交省を回り、多岐にわたる問題で交渉を行い、

その結果報告の記者会見が、昨日9日開かれました。

その報告の中から、石木ダム問題だけが記事になっています。

 

どこがそんなに重要なのか・・・ピンとこない人も多いでしょう。

石木ダムホームページなどで県が県民に対して説明している工程表(計画)では、

① ダム本体の工事を始めるのが平成24年からとなっているのに、
  国への報告では平成25年からとしている。

② ダム本体工事は平成27年に完了となっているのに、
  国への報告では平成28年に変更している。

しかし最終完成年度は同じという不思議。(試験湛水の期間を短縮?)

 

つまり2つの工程表が存在し、どちらかが偽りのものだとY議員は国に直訴したのです。

国交省のお役人は、

「もう一つの工程表のことは知らない。国に提出されたものを検討するだけだ」と一蹴。

 

私も始めは、ホームページの修正更新が遅れているだけではないのかな?

と軽く考えていました。

 

でも、よくよく考えると、これは大きな問題が潜んでいるように思えてきました。

 

①付替え道路工事の着工は予定では平成21年度。

 地権者の強い抵抗でなかなか踏み切れず、年度末の22年3月24日抜き打ちで始めました。

 しかし、その後も粘り強い阻止行動にあい、7月23日に工事を中断。

 そのまま現在に至っています。

 ということは、すでに予定よりも1年半近い遅れが出ているのです。

 本体工事の着工や完了時期が遅れてくるのは当然です。

 

②県はそれをなぜ認め公表しないのでしょう?

 ホームページの修正くらい簡単なはずなのに、なぜしないのでしょう?

 国には現状に合わせた新たな工程表で説明し、県民にはそれを隠している?

 

③それこそがお役人の体質だと気づきました。

 一度決めたら、なかなか変更を許さない。世の中の変化に即した対応をしようとしない。

 現実から目を背けてきた結果が、あのメチャクチャな水需要予測ですが、

 ここでも同じことが言えそうです。

 
④国への報告に、「こういう予定でしたが地権者が頑固でね〜このように変えました〜」

 なんて正直には書けないのでしょう。

 それこそ実現性の評価が下がるから。

 実現性の薄い事業に補助金を費やすのは、たいへんな無駄遣いになるからです。

 

こうやって、都合の悪い情報は表に出さず、内々に処理して辻褄合わせ・・

長崎県に限らず、多くの県も国も、お役人さんたちはこんなふうに仕事なさってきたんでしょうね〜

その処理の上手な方ほど出世なさったりして・・?

 

でも、これを記事にした小西記者は、ちゃんと県の言い分も確かめていますね。

「工事が遅れているのは事実だが、工夫して進めれば予定通り達成できる」

と答えたそうです。

 

工夫して進めれば予定通り達成できるって!?

 

21年度から着工して28年度に終わらせようという、つまり8カ年計画のうち、

すでに1年半が過ぎているのに、予定通り終わらせる?

それって、手抜き工事じゃないですか?

冗談じゃありません!

 

それとも、当初計画ではダラダラと時間とお金をかけてやるつもりだった?

 

いかに頭のよいエリート集団でも、無理な辻褄合わせはお疲れでしょう?

もう無理はよしましょうよ。

現実をしっかり見て、

実現性の無さを認めて、

早く引き返しませんか?

楽になりますよ。 


「日刊SPA!」に 石木ダム登場!

皆さん、「日刊SPA!」のこの記事をお読みください。

http://nikkan-spa.jp/83203

ライターはジャーナリストの「まさのあつこ」さん。

『ダム日記2』でお馴染みのまさのさん。

全国集会の後お会いしたのですが、

あのブログから受ける、強くて逞しい記者のイメージとは全然違って、

小柄で素敵な女性でした。

 

10月23日の現地見学会と全国集会で見たこと、聞いたこと、

その後の取材でわかったこと・・

短期間でよくこれほどの記事が書けるものだと驚きました。

 

全文を紹介したいところですが、ぐっと我慢して、一部分だけ・・・

 

タイトルはこれ

       ↓

50年前の長崎県石木ダム建設計画に税金投入

 

「私たちのふるさとには、代替案はないんですよ」

石木ダム建設予定地の長崎県川棚町に暮らす岩下和雄さん(64歳)は、国土交通省に要請された県の「ダム見直し結果」を見てそう語った。

こんな魅力的な書きだしで始まり、

◆半世紀前の計画が、目的を次々と変えて生きている

◆工事費捻出による水道料金値上げを隠すため、一般会計から10億円を補填

◆ダム推進派に県が補助金を出している

と、ズバズバ疑惑に切り込んでいく。

県や市にもちゃんと取材し、ウラを取っているのがよくわかる。

さすが、仕分け人!(事業仕分け第1弾の、仕分け人のお一人でした)

 

本当に大事なこと、県民が知っておくべきことが書かれています。

是非読んでください。

そして、周りの方にも伝えて頂けたら…と思います。 

 

「本当に必要?石木ダムはいらない!全国集会」報告 その2

全国集会の報告その2は、予告通りアンケート結果についてお伝えします。

回答者総数は、145人。

来場者の正確な数はわかりませんが、(見た感じでは500人近くいらしたような気はしましたが…)

資料の袋をお渡しした数は454人。

それでいくと、約3人に1人の方がアンケートに応えて下さったことになり・・・

このような高い回答率というのはなかなかありませんよね。

しかも、感想がびっしり書かれているものも多く、裏にまでかいて下さった方が何人も…

事務局一同、大変有り難く、じっくり読ませて頂いているところです。

 

アンケート項目ごとに見ていくと、


1. あなたの年代を教えてください。
   
   20代=2名  30代=8名  40代=5名  50代=29名
   60代=58名  70代=37名  80代以上=5名  不明=1名
    
2. どちらから いらっしゃいましたか?
   
   佐世保市=71名  川棚町=13名  長崎市=16名
   その他の長崎県内=26名  長崎県外=19名 
 
3. 今日の集会は、どのようにしてお知りになりましたか?
 
   新聞・テレビ=6名  チラシ=38名  知人・友人=46名
   団体=50名  その他=14名  
   水源連=15名  
   ライフさせぼ=4名
   
4. 集会に参加して、石木ダム問題について、どのように思われましたか?
   
   計画通り建設する=1名
   計画を止める=143名
   その他=1名
6.「石木ダム問題」を考えていくために、どんな企画を希望されますか?
  
   現地見学会=72名  講演会=28名
   意見交換会=46名  研究発表会=22名
   
   その他として各自、自由に記述してもらった中で複数の方が書かれていたものは、
   ・絵画展や写真展、川原合唱団を呼んでのコンサート、アンケート
   ・スケッチ大会、ウォーキング大会、釣り大会、自然観察会、川遊び、援農
   ・促進派との討論会、ミニ学習会を継続的に各地で開催、地元と市民との対談
   ・街頭チラシ配布を継続的に、ブックレットの発行
このような結果になりました。

5番の項目は「集会のご感想をどうぞ」というもので、ここに多くの熱い感想が寄せられていました。
県外の方の感想の多くは、水源連のメンバーの方々なので、
ご自分の体験を通してのアドバイスや、共通の思いも綴られていましたが、
集会の成功を祝い、実行委員への温かな労いや賞賛の言葉がたくさん寄せられました。
特に印象的だった感想文の要旨をご紹介すると、
・熱意にあふれていて感激しました。
 行政のヤラセに負けないでください。私たちもヤラセと闘っています。(香川県:内海ダム)

・2つの講演が非常に良くまとめられており、わかりやすかったです。
 地権者の方が若くてしっかりしていることに驚きました。
 「水のことを一緒に考えよう」という姿勢がとても新世代的で新鮮でした。
 川内野さんのような人材をもっと活かして頂きたいと思いました。
 非常に説得力のあるお話が多く、感銘を受けました。(秋田県:成瀬ダム)
・会の運営がとてもスムーズで素晴らしかった。大変わかりやすくてよかった。
 本日の成果を是非佐世保市民に広げて行って下さい。
 川辺川では、ダムの受益者のはずの農民と人吉市民がダムの不要性を明らかにし、
 予定地の村長を動かし、知事を動かした。
 市民へのミニ学習会を広く継続的に続けていくことが大事です。(熊本:川辺川ダム)

県内から寄せられた感想の多くは、同じ県民として、
石木ダムの不要性を明らかにした佐世保市民と、断固反対し続ける地元地権者への感謝がほとんど。
少しだけご紹介すると、
・反対し続ける地権者の皆さんの姿に、人間の尊厳と誇りのようなものを感じました。
 嘘で固められた原発同様、ダムは無駄という真実が明らかにされることを確信しました。(長崎市)
・もっと水源林を守る活動を!
 節水を進める松山市では食器洗い機購入に補助が出て節水効果が上がっている。
 佐世保以北は全国でも有数の地滑り地域。山の水を抜くだけで結構利用できるのでは?(大村市)
・嶋津さんの市民による検証発表が非常に明解で、石木ダムは全く不要であることがよくわかった。
 「佐世保市民の声」の各々の方の話も、とても面白かったです。
 県との討論会を開き、県民にテレビで見てもらったらどうでしょう?(長崎市)

さて、肝心の佐世保市民の感想はどうだったかというと…
こちらも圧倒的に、石木ダムが要らないという根拠がよくわかった!というものばかり。
たいへん嬉しい感想です。
私たちが一番目標としていたことですから。
こちらも具体的な例を少しだけ?ご紹介します。
・綿密に調査された資料を見せて頂き、本当にダムは要らないと思いました。
 県や市の役人もこのことを知ってほしいです。
 ダムを造るためのでたらめなデータを市民に伝えないでほしいです。
 市民として水不足の時は節水を頑張ります。
 もっと佐世保にも水資源は有ると思います。猫山ダムも利用できるのではないかと思います。
 水不足で命を失くした人はいませんでした。ダムを造るなんて本当に不必要だと思います。
 今日ここに来てみて本当に良かったです。(60代)
・集会参加者が多く、ダム問題を真剣に考えている人が沢山いることを嬉しく思いました。
 難しいことはあまり分かりませんが、自然を破壊すると二度と元には戻りません。
 また、日常生活で佐世保市が水不足だとは認識していません。(50代)
・ダムの必要性がこれほどあらゆる面から否定されているのに、中止にならないのがわからない。
 知事や議会を説得するにはどうすればいいのだろうかと思う。(60代)
・今本先生、嶋津先生の話も具体的で本当に分かりやすかった。
 私は川棚生まれで、現地にも時々遊びに行っている。大好きな場所です。
 水道料金、ムダな税金をもう使ってほしくない。(60代)
・40年来の闘いの継続・団結に敬服します。
 この問題の本質は、人間が自然とどう関わっていくのか、ということだと思います。(40代)
・今日の集会では驚くデータばかり(使用量予想の推移など)このデータは市民に知らせるべき。
 長崎県・佐世保市は、東電や国の官僚と同じだと思った。
 造ったら、だれが得をするんだろう?(30代)
・私は左派ではない。現実派です。石木ダムを造れば水道代が上がる。
 また、美しい自然も残したい。ダムよりもまず漏水対策をやるべき。
 行政も市民の目線に沿ってとりくんでほしい。(60代)
・平成6年の大渇水の時広島にいた。幼いながら毎日8時間以上の断水があったことを覚えている。
 あの時の断水とダム建設は関係ないというのが、私の意見です。
 初めてこのような集会に参加しました。
 地元の方が粘り強く耐えてきたことにびっくりしました。
 このように何十年という歴史があったことなど知りもしませんでした。
 今回参加して良かったと思っております。(20代)
・専門家によるデータや資料が欲しかったので、実に良かったと思います。
 今後、フェイスブックにて訴えていきたいと思います。(50代)
・3時間があっという間でした。言葉が合っているかどうか分かりませんが、楽しく参加できました。
 そして、自分に何ができるか考えさせられる集会でした。(50代)
・早く中止になればと願います。
 自宅近くにダムがあるのですが、雨が降るたびにあふれて放水しています。水は足りているのです。
 ただ公共事業をしたいための計画だと思います。一緒に頑張りましょう。(50代)
・自分の石木ダムについての認識不足を痛感しました。
 高田元知事の機動隊導入は、当時関心の無かった私もTVを見て腹が立った一人です。
 長崎はなんで出来そこないの知事ばかりなんでしょう。(70代)
・きちんとしたデータで、佐世保市の水は十分足りていることを確信できた。
 30数年間闘ってこられた石木の方に頭が下がる思いです。
 水が足りないと煽って、公共事業がやりたい政治家と業者の姿が目に浮かびます。
 佐賀県知事と九電のような関係が長崎でもあるのではないかと思いました。
 今日のことを周りの人に話します。(50代)
・呼びかけを他の人にもしたらよかったなあ。
 切実な市民の問題であると認識しました。(70代)

まだまだたくさんのご感想をお寄せ頂きました。
皆さん、本当にありがとうございました。
頂いたご感想、ご意見を糧に、これからもボチボチ取り組んでいきたいと思います。
皆さんとご一緒に…    

「本当に必要?石木ダムはいらない!全国集会」の報告

全国集会当日は、たくさんの皆さんにお手伝い頂きました。

仕事をやりくりして時間を作って下さった方、遠くから早起きして駆けつけて下さった方など…

そのお一人、諫早のOさんから昨日、全国集会の様子を撮った写真が送られてきましたので、

その写真を交えながら、当日のご報告を致します。

 

まず、全容を新聞記事からお伝えします。

 

続いては、朝日新聞の記事。

 

この記事は、なんと、朝日新聞地方版ランキングで全国1位(26日)になったというのですから驚きです!

 

さて、本題です。

この日のプログラムは以下の通りでした。

 

総合司会をやってくれたあっこさん、お疲れ様でした!

 

オープニングは、1982年の強制測量の映像と、

そのことを歌った歌『心に杭は打たせない』の合唱です。

黄緑の川原Tシャツを着て歌うのは、地権者の女性たち。

優しくて逞しい、肝っ玉母さんぞろいです。

後ろに控えし男性合唱団は、長崎の男声合唱団「ながせん」。

このメンバーで「石木川まもり隊うたう会」として、9月に演奏交流会にも出場しました〜

 

主催者挨拶の後は、来賓の挨拶。

トップバッターは、民主党参議院議員で、「公共事業チェック議員の会」会長の松野信夫氏。

政府与党の一員としても、熊本の川辺川を中止に追い込んだ一人としても、

石木ダムを撤回させよう!と熱いエールを頂きました。

 

続いて、社民党衆議院議員の中島隆俊氏です。

昨年の国土交通委員会では、石木ダム建設の不必要さをしっかりアピールして頂きました。

引き続き頑張って下さっています。

 

長崎県議会議員運営委員長の末次精一氏。

佐世保市選出です。保守系です。

「なんで石木ダムに反対すっと?もう応援せんばい!」と支持者に攻撃されながらも、

信念を曲げず、コツコツと周りを説得する、正義感と人情に厚い政治家!です。

 

県議会で唯一「石木ダム反対」を明言している共産党の堀江ひとみ氏。

本会議でも、その爽やかな弁舌で、佐世保市の水需要予測を一刀両断されました。

 

さあ、いよいよ本編の始まり、始まり〜

基調講演をして下さったのは、京都大学名誉教授の今本博健氏。

河川工学の専門家で、淀川水系流域委員会の元委員長。

かつてはダムを造る側であった方が、いま「ダムは国を滅ぼす」と言う。

なぜか?

その思いを熱く語って頂きました。

 

続いて登壇されたのは、水源開発問題全国連絡会(水源連)共同代表の嶋津暉之氏。

今年初めから、私たち(当集会実行委員会メンバー)と共に、

「市民の手による石木ダム事業検証」に精力的に取り組んで下さいました。

その結果発表をして頂きました。

いつもは少々早口な方ですが、この日は市民の意識に合わせて、ゆっくりとわかりやすく話して頂き、

「これならダムは要らん!その根拠がよくわかった!」との感想がたくさん寄せられ、たいへん好評でした。

真剣に耳を傾ける会場の人々。

 

地元地権者を代表して、J君からのメッセージです。

大勢の聴衆の前でも気負わず、自然体で、たいへん心に沁みるお話でした。

佐世保市民を、自分たちの土地を取り上げようとする人たちというふうには思わない、

あなたたちも被害者かもしれない、一緒に水のことを考えていきましょう、

というメッセージが深く心に残りました。

 

これで前半終了です。

10分間休憩の後、後半の最初は、「川原のうた」のビデオ上映。

昨年の今ごろ、川棚町の文化祭で歌われたときの映像です。

ダム問題で町が二分されている状態、石木ダムがタブー視されている川棚町で、

地元地権者によるこの合唱に、その日最大の拍手が送られたと聞きました。

http://www.youtube.com/watch?v=gNHka_L2BIc&feature=related

(全国集会で上映された映像ではありませんが、上をクリックしても歌は聴けます)

 

続いては、座談会「佐世保市民の声」

 

一般主婦のMさん、環境カウンセラーの川内野さん、

佐世保市議の山下さんと速見さんの4人の方に参加してもらい、

石木ダムのことを佐世保市民はどう思っているのか?

賛成、反対、わからない…いろんな声が聞こえてくるが、

必要だと思っている人の理由は何か?

わからないと思っている人には、どのようなことを伝えたいか、等々話してもらいました。

 

例えば大渇水の時の断水の苦労は二度と経験したくないと思っている人が結構いるけれど、

あの平成6年から7年にかけての大渇水は、佐世保だけでなく西日本全域でおこったこと、

その教訓が節水条例や漏水対策で活かされてきた他都市と、

石木ダム建設に頼るばかりで対策を怠ってきた佐世保市との違いが明らかにされたり、

佐世保市民にとって実はダム建設が大きな負担増となって、

水道料金値上げだけでなく一般会計にも響いていること、

ダム建設が及ぼす生態系の破壊がどれほど大きな損失に繋がるか、

絶滅危惧種に詳しい専門家の貴重なお話なども聞けて、

会場の皆さんも興味津々の表情でした。

 

その佐世保市民の声に続くのは・・・「全国からの声」

全国のダム反対運動の実情を一番よく知る「水源連」の遠藤共同代表。

いま国が行っている「検証」がいかにいい加減なものであるか、

石木ダムだけじゃない、全国の仲間が闘っている、

その仲間が、ここにこんなに応援に来ましたよ〜と紹介してくれました。

北は北海道(当別ダムなど)から、

秋田(成瀬ダム)、茨城(八ッ場ダムをストップさせる茨城の会)、岐阜(徳山ダム)、

香川(内海ダム)、山口(平瀬ダム)、等々、

南は熊本(川辺川ダム)まで、たくさんの皆さんのエールを頂きました。

 

そして、最後に登壇した議員

民主党参議院議員、「公共事業チェック議員の会」事務局長の大河原雅子氏は、

「今日、ここに来れて、この場に参加できて本当に良かった!」と、

感動で言葉を詰まらせながら、感想を述べて下さいました。

 

続いて以下の集会決議文を採択し、

 

 

最後に、地権者で、実行委員長の岩下さん(石木ダム建設絶対反対同盟)から挨拶。

(この写真が残念ながらありません!)

 

岩下さんは、

「自分たちの思いは、今日の資料に同封した文章を読んでください、そこにすべて書いています」

「とにかく、私たちの住む川原に足を運んで下さい。私たちはいつでも歓迎します」と結びました。

 

こちらが、その文章の最初のページです。

年表も付いています。

 

 

このような資料が数ページにわたって綴じられています。

 

他にも、事務局発行の新聞や八ッ場ダムのチラシなど同封しました。

また、

こちらは、「石木川まもり隊」発行のパンフレット。

市民向けに「石木ダム事業検証」をわかりやすくまとめてみました。

 

以上、簡単に?「本当に必要?石木ダムはいらない!全国集会」についてお伝えしました。

明日は、アンケートの結果を報告します。