石木ダム問題の今

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タレントさんのTwitterやブログにも「石木ダム」の文字が!

最近、石木ダムに関心を持ってくださる有名人の方をチラホラ見かけます。

 

元プロレスラーでタレントで俳優の高田延彦さんが、ご自身のTwitterでこんなことを呟いていらしたとか。

これは4月22日の朝日新聞の意見広告を見てすぐのことでしたが、なんとつい最近も・・

再び石木ダム問題に触れ、呟いてくださっています。

https://mobile.twitter.com/takada_nobuhiko/status/605896962622128128/photo/1

レスラーとダムは何の関係もなさそうだけど、

「日本の国土に生かされている人間として興味あるテーマだ」と書かれています。

生かされていると感じる方だからこそ、環境破壊には無関心ではいられないのでしょうね。

 

こちらは末吉里花さんのブログです。

http://ameblo.jp/sueyoshi-rika/entry-12033329599.html

末吉さんってご存知ですか?

「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターを務めた方だそうです。

私は見てなかったので知りませんでしたが、先日のほたる祭りでお会いして、その美しさに見とれちゃいました〜

そして、

鳥のさえずりが青い空に響き渡り、澄んだ空気を吸い込みながら、幸せを噛みしめました。
なんといいところだろうと。
この風景こそ、私たち日本人が愛し、次世代に残していくべきふるさとの姿だろうと。

ここに暮らす人たちの顔を見て、様々な話を聞いて、同じ時間を共にした今、
私もなんとかこの美しい場所が守られるように、できる限りのことをしたいと感じました。

と書かれていました。

世界を見てきたミステリーハンターさえ魅了された川原、

ここはやはり守っていくべき場所なんだと、大きな自信を得た思いです。

 

こんな声がどんどん広がっていきますように・・・ 

 

なぜ石木ダムなのか?NBC記者に答えるパタゴニアの想い

「石木ダム事業 こう着状態いつまで」

今日の報道センターNBCで、石木ダム問題についての特集が放映されました。

水没予定地で田植えの準備に励む住民。

豊かな自然とそれを守ろうとする人々に魅せられ、支援の手を差し伸べた企業パタゴニア。

なぜアウトドア衣料メーカーがダム反対運動に?

そう問われ、同社日本支社長の辻井さんは、こう答えていました。

それは、

その必要性について、

パタゴニアはそれを願っている。

 

その一つの手段として登場したラッピングバス。

両方というのは、すでにダム推進派のバスも走っているから。

私たちもそれを願っています。

でも県は・・・

だそうです。。。

そんな知事や河川官僚の皆さんに是非この光景をみてほしかった。

今年も開催されたほたる祭り

本当に美しい景色・・・(さすがプロのカメラマン!) 

中央左に見える青いテントが祭り会場です。周辺にはたくさんの人・人・人。

中央右に見える空を映した水面は川ではなく水田です。田植えを待つばかりの田んぼ。

石木川はその下。あまりにも小さなな川なのでここからは見えませーん!

この小さな川に棲むたくさんのホタルたちの命の輝きを見ようと、

県内外からやってきた人たちの車もたくさん!毎年駐車場の確保に追われます。

手前の花畑は、こうばる住民の想いです。

ダムのために土地を売り、この地を去った元ご近所さん。

主を失った土地は草ぼうぼうですぐに荒れ果ててしまいました。

それは見るに忍びなく、せめて花を植えて通る人の目を楽しませたい。

そんな想いで、ここに花を植えています。

ここが「こうばる」です!

ここにダムは似合いません!

中村知事、そう思いませんか?

 

暗くなったほたる祭りの会場でインタビューに答える地権者のお二人。

 

金と権力に弱い人もいるけれど、そんな人ばかりではない。

金や権力よりも大切なものの存在を知っている人がいる。

それを失いたくないと思っている人がいる。

そんな人たちが住むところ、それがこうばる

ここがこうばる

ほたるの里。

そして、みんなのふる里。

 

 

雨時々曇り・・それでも大盛況「こうばる ほたる祭り2015」

今日は朝から雨でしたが、川原公民館は祭の準備で熱気ムンムン。

こうばるの皆さんは家族総出で、美味しいもの作りに奮闘!

雨が降ろうと風が吹こうと、この川原の祭料理を買い求めてやってくるお客様がいらっしゃるので、

お天気なんぞ気にしちゃいられない。いつもの手順でビュンビュン料理が出来上がっていきます。

こちらはホタル団子を丸めているところ。

カメラマンのMさんも子どもたちと一緒にお手伝い。

川原のホタルと子どもたちの写真を撮るために、東京からやってきました。

もう1週間もここにいるので、住民の皆さんとはすっかり仲良しに・・・

Kちゃんはできたてのホタル団子をパクリ。

味見の手伝いだよね?

こちらではシシ肉やおこわのパック詰め。

はじめは秤に載せるたびに中身を足したり減らしたり・・・そのうち一発で合格。何事も慣れですね〜

 

窓を開けると新鮮な外気が気持ちいい。

降ったり止んだりで、今は小止み。このまま上がってくれるといいな〜

 

6時の祭り開始前に人が続々と集まってきました〜

石木川まもり隊のブースにもお客様がたくさん!

ほーちゃんグッズやTシャツやブックレットなど、たくさんお買い求めいただきました。

ありがとうございます! 

署名にもご協力いただきました〜

 

ステージでは今年も和太鼓の皆さんでオープニング。

勇壮な演奏に感動の拍手。

販売コーナーでは開始前から長い列ができていましたが、

その後も途切れることなくお客様が訪れ・・

ホタルカゴも人気です。

自分ではこんなにうまく作れないもんねー

こちらは・・・

イノシシの牙のペンダントと、キャー!イノシシの頭蓋骨!

 

 

うたごえが終わるころにはあたりはすっかり暗くなりました。

さあー、今度は主役のホタルさんを見に行かなくちゃ!と石木川の上流に向かって暗闇の中を歩き出す人、

缶ビール片手に話が尽きない人々、ホタルカゴ作りをお孫さんと一緒に楽しむ人々、

それぞれ思い思いに、このお祭りを楽しんでくださっている、その笑顔に、

川原の皆さんもきっと大きな励ましを得たことでしょう。

 

来年も再来年も、ほたる祭りは続けます。

この地で。

ここを水の底には沈めません!

 

もうすぐ「こうばる ほたる祭り」 雨雲よ 飛んでけ〜

皆さん、明日5月30日は、恒例の「こうばる ほたる祭り」!

ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね〜

朝から、こうばるの女性たちは総出で美味しいもの作り。

煮物やおこわやホタル団子などなど・・

皆さんの寄付(クラウドファンディング)で集まったお金で、川原公民館の修繕も済み、

ピカピカになった公民館で、今年は気持ちよくお料理もできます。

(私たちは切ったり丸めたり、パック詰めをするだけですが…)

皆さん、本当にありがとうございました〜

 

夕方になると、こうばる広場は遊びに来た人でいっぱい!

会場では、焼き鳥や、ヤキソバ、トウモロコシなどもアツアツが食べられます。

おなかがいっぱいになったら、太鼓やコーラスなど様々な演奏も楽しめます。

そうこうしてるうちに暗くなってきたら、みんなで川辺に移動。

ホタルがふわふわ飛ぶ姿を見つめます。

今年はどうかな〜

いっぱい飛ぶといいなあ〜

 

そう思っていたら、ガーン!

天気予報によると、明日は雨・・・!

しかも夕方から。

これじゃあ、雨が嫌いなホタルさんは飛びそうにありません。

トホホ・・

 

全国の晴れ男・晴れ女の皆さん!

ぜひ、あなた方の念力で雨雲を吹き飛ばしてください。

九州は長崎県川棚町の方向に向かって、

雨雲よ、飛んでけー!と祈ってくださいませ。 m(__)m

 

 

(注)ここに掲載した写真は、みんな過去のほたる祭りで撮った写真です。

 

 

クラウドファンディング目標額達成! それ以上・・!?

ついにクラウドファンディングが終了しました。
 
5月13日夕方から始まって、5月28日夕方に終わりました。
15日間、わずか半月の期間でした。
スタートしたのが遅かったし、公民館の屋根の修理は「ほたる祭り」(5月30日)までに終わらせねばならなかったからです。
このわずかな期間に100万円以上集まるとは、とても思えませんでした。
足りない分は自分たちで出し合うしかないかな〜と思っていました。
 
と・こ・ろ・が!
終了のゴングが鳴った時点で、なんと、¥1,472,500も集まっていました!
 
皆さん、本当にありがとうございます!
 
このプロジェクトに参加してくださった方々は186人
知ってる名前もたくさんありますが、知らない方々がい〜っぱい。
ふるさとを守りたい、自然を守りたい、地域のコミュニティを守りたい、
そんな思いに共感し、応援して下さる人が、私たちの知らない日本のあちこちに、
こんなにたくさんいてくださる・・・ということを実感しました。
 
それを可視化してくださったmakuakeさんに感謝します。
そのmakuakeさんと打ち合わせ、企画を練り上げてくださったパタゴニアさんに感謝します。
 
私たち「石木川まもり隊」の誰も、クラウドファンディングというツールを知りませんでした。
地元こうばるの住民の方ももちろん!
クラウ・・?何じゃそれ?って感じで。
 
まもり隊隊員であり地元住民でもあるほーちゃんの頑張りで、
こうばるの素晴らしさや公民館の存在意義が、味のある絵と言葉で伝えられ、
徐々に寄付が集まり始めました。
すると、地元の人たちにも「何だかよくわからないけど有難いね〜」となって・・・
連日続けている無言の抗議行動で疲れた気分を、明るく変えてくれました。
 
昨日は工事が終わった公民館を住民の皆さんが大掃除したそうです。
ピカピカになった公民館で明後日のほたる祭りの準備が始まります。
 
明後日は天気予報では雨で・・・それだけが心配です。
 
晴れ男、晴れ女の皆さん、どうか九州の長崎県に向かって念力を送ってくださいね、
雨雲よ、去れ!と。
 

無言の抵抗4日目

 

    あなたがほっとする そんな処でありたい

 

なんて素敵なメッセージでしょう!

いま、石木ダム建設のための付替え道路工事現場では、

このお揃いの法被を着た集団が工事現場入口に立って、無言の抗議を続けています。

この写真は、この現場で毎日地権者と共に行動している「石木川まもり隊」隊員Y子さんが撮った写真です。

現場の行動の様子はY子さんのブログで毎日報告されています。http://blog.goo.ne.jp/bhdsy27

 

県の職員は毎日ここへ来て

道をあけてください。通してください。ここは県有地です。

あなた方の行為は妨害行為です。

司法の判断が示され既に16人が仮処分を受けました。

と言い続けています。

しかし、それは妨害ではなく、あくまでも

  工事の前に話し合いをしましょう。話し合いに応じて下さい!

という要請であり、その要請に応じず一方的に工事を強行しようとする県への抗議の意思表示なのです。

ここはみんなのふる里

自然豊かなこの地を守り、今もこれからも訪れた人がほっとする場所であり続けたい。

ダムはその場所を水の底に沈めてしまう、付替え道路はそのための工事、

だから始める前にしっかり話し合いましょう

と、背中で語っています。

それはきっと県職員にも伝わっているはずです。

 

その様子を撮影した動画で見ると、職員の方々にも同情したくなります。

何か言ってくださいよ。

顔を見せてくれんですか。

一言でも二言でもいいから、今のお気持ちを聞かせてください

と毎日同じ呼びかけを繰り返し、何も返ってこない。辛いでしょうね。でも・・・

おっとどっこい、その手には乗りません。

その手に乗って顔を出し、口を聞けば、人物を特定して、また裁判所に申し立てをするでしょう。

そうやって、行動する者を一人減らし二人減らしごぼう抜きしていくつもりなのでしょう。

残っている地権者も支援者も、皆さん昨年の経験でちゃんと学習できていますから。

皆さんの気持ちや言いたいことは、そのためにきちんとプラカードに書いて示しているのですから。

 
 
裁判所の判断、第三者の判断がでている。 
ルールには従わねばなりませんよね。 
こういったやりかたでは何も進歩がありません。

ともおっしゃっていましたが、長崎県はルールに従ってきましたか?司法の判断に従いましたか?

諫早湾を開門せよという福岡高裁の確定判決と、それを認めた当時の菅政権の判断にも従わず、

県知事は開門に反対し抗議を繰り返してきたではありませんか。

新たな訴訟を起こして戦っている営農者らを支援し、

彼らが国による開門調査のための工事を阻止するのを応援したではありませんか。

それはあなた方(河川課職員)の意思とは違うかもしれないし、あなた方の責任ではありませんが、

そのような矛盾する組織の指示で動くあなた方の言葉に説得力がないのは当然だと思います。

 

今のままでは何も前に進まない

背中を向けないで、顔を見せて話し合いましょう

その言葉は知事に伝えて下さい。

地権者に背中を向けているのは知事です。

  まず地権者と顔を合わせて、署名を受け取って下さい!

と知事にお伝えください。

 

 

 

 

 

ラッピングバスが新聞に紹介されました!

やっとマスコミがラッピングバスのこと、取り上げてくれました〜

話は聞いてるけど、なかなか出会わなくてねー

ほんとにそんなバスが走ってるのー?

なんて声もよく聞きます。

早くどこかのメディアが紹介してくれないかな〜と思ってたので、嬉しい!

 

ここに書かれているように、私たちが伝えたかったのは、

「いのち育む清流を未来へ」

「ダムはほんとうに必要か皆で考えましょう」

ということで、決して反対を押し付けているわけではありません。

一番問題なのは無関心。

石木ダムは私たちの暮らしに関わりのあることだから、皆で考えましょうよと言いたかったのです。

 

バスを見た川棚町民の方の賛否両論が紹介されていますが、

佐世保市内にも同様の意見や、もっと多種多様な考えもあるはず。

そして、

「さっき、こんなバスを見たよ!石木ダムのことだと思うんだけどさ、あれってどうなの?」

などと、家庭や職場や学校で話題になればいいな〜

市民が無関心から脱するきっかけになればと願っています。

 

そして、この記事にも書かれているように、ダム推進派のバスは20年以上前から走っています。

市バスと西肥バスの計2台も。

その費用は100%市民の税金から出ています。 

この理不尽さに抗いたかったのも、ラッピングバス実現を願った理由の一つです。

                 

 

無言の抵抗2日目

今朝の長崎新聞。昨日の「阻止」行動2日目の様子が書かれています。

現場に行けない私には有難い記事です。

この日は県側は4回やって来たようです。

 

ダム事務所長は、「生活再建など対応できるものは対応したいので、道を空けてほしい」と言ったそうですが、

それで説得してるおつもりなのでしょうか?

地権者は生活再建の話など誰も望んではいない、ダムの必要性の話をしたいと思っている。

それは百もご承知のはずなのに・・何故そんな無意味な言葉をかけるのでしょう?

それでは説得にも交渉にもなりません。

道を空けてほしいとお願いするなら、相手のお願いもきくべきでしょう?

話し合いがしたいというただそれだけのお願いをどうしてきけないのでしょう?

 

新聞には出ていませんが、ある記者さんと企画監とのやり取りについて、仲間が教えてくれました。

こんな感じの会話だったそうです。

記者:この状況を打開するための一つとして知事が署名を受け取るなどの譲歩はできないんですか?

企画監:できなません。署名とこれは別でしょ。署名は土木部が受け取ります。

記者:別だけど、それじゃあ何も進まないのでは?

企画監:粘り強く説得します。

 

その説得が生活再建の話ですか?

言葉は丁寧でも思考は上から目線、自分たちの理屈や論理で推し進め、決して妥協しない…

決めるのは役人で、民はそれに従うしかないのだ、とでも思っているのでしょうか?

 

でも、納得できません。

知事宛の署名を、なぜ知事ではなく土木部に手渡さねばならないのか?

時間は取らせないと言ってるのに、なぜ知事は受け取ってくれないのか?

ダムに関する署名だから、ダムの管轄は土木部だからですか?

しかし、推進派の団体が陳情等に訪れると、必ず応接室で知事が直接会って文書を受け取ります。

例えば石木ダム建設促進川棚町民の会は、2012年10月5日と2014年8月12日、長崎県庁を訪れ、

石木ダム建設事業の早期着工・早期完成を求める要望書を中村知事に提出しています。

なぜですか?

なぜこの時は土木部ではないのですか?

同じダム問題で、同じ知事宛の文書なのに、なぜ反対派の場合は知事に会えないのですか?

マスコミの皆さんは不思議に思わないのでしょうか? 

 

石木ダム「阻止」行動初日 マスコミはどう伝えたか

昨日、工事再開とあって新聞TV各社一斉に報じました。

地元紙長崎新聞はさすがに詳しくて、1面トップに大きく、

そして、23面にも補足記事を、こちらも大きな扱いです。

こちらは朝日新聞長崎版デジタル版。

石木ダム関連工事、また着工できず 地権者ら抗議

 県は19日、石木ダム(川棚町)の建設に伴う付け替え道路の工事を約10カ月ぶりに着工しようと試みたが、ダムに反対する建設予定地の地権者らの抗議を受け、作業に取りかかることができなかった。県は20日も着工を試みるが、地権者らも抗議を続ける構えだ。

 この道路は、水没予定地から移設された墓地に続く約620メートルの区間に造られる予定で、用地はすでに県が買収。県は昨年7月にも工事に取りかかろうとしたが、地権者らの抗議にあい、見送っていた。

 工事を巡っては、県の申し立てを受けた長崎地裁佐世保支部が3月、地権者ら16人に対して工事の妨害を禁止する仮処分を決定。この日は決定後初めて、着工を試みた。

 午前9時半ごろ、現場に続くゲートに県石木ダム建設事務所の古川章所長らが現れると、地権者や支援者約40人が道をふさいだ。古川所長は「妨害行為が違法だという裁判所の判断が出ている」と説明して退去を求めたが、地権者らは「工事強行より 話し合い!」などと書かれたプラカードを掲げ、無言で立ちはだかった。

 県側はこの後も断続的にゲート内に立ち入ろうとしたが、入れなかった。古川所長は取材に、「状況を確認して、入れるようであればいつでも入る」と話した。追加の仮処分申請については「(現時点では)全く白紙」とした。

 家族が仮処分決定を受けたという地権者の女性は「私たちはただ、ここに住みたいと思う、それだけなんです。この道路工事を許してしまえば、ダム本体の工事まで止まらなくなってしまう」と話した。

 道路の工期は8カ月程度とみられる。関連予算の執行期限は今年度までで、県は着工を急いでいる。

 ダム建設の予定地には、移転を拒む13世帯が暮らす。住民らは「県・佐世保市の水需要予測は過大」などとしてダムは不要だと主張。県や佐世保市側は「安定的な水の供給にはダムが必要」と反論し、用地の強制収用を可能にする手続きを進めている。

 民主党政権下でのダム事業の見直しで、国は12年、「地元の理解を得る努力」を求めたうえで事業継続を認めた。中村法道知事が昨年、説明に赴くなどしたが、地権者らの理解を得られなかった。

県は未買収の土地の一部について、明け渡し期限などの裁決を県収用委員会に申請し、収用委が検討している。(小野太郎)

 

 

石木ダム道路工事再開できず 反対派が阻止行動

(読売新聞長崎版 2015年05月20日)http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20150519-OYTNT50226.html

 県と佐世保市が川棚町に進めている石木ダム建設事業で、県は19日、2010年に中断した付け替え道路工事の再開を試みた。しかし、反対派の阻止行動を受け、この日の着手を断念。県は20日以降も試みる方針。

 午前9時半頃、県職員や業者の関係者ら約10人が工事現場に到着。現場入りしようとしたが、人物が特定されないよう顔を隠した反対派約40人が行く手を遮った。

県石木ダム建設事務所の古川章所長が「ここは県が管理する土地です。道を空けてください。(妨害禁止の)仮処分決定が出ている」と呼びかけたが、反対派は無言で「工事強行より話し合い!」「地元の理解は得ましたか?」などと書いたプラカードを掲げ続けた。

 現場入り出来なかった県側はいったん引き返し、その後、2回にわたって再開を試みたが、いずれも阻止された。

 古川所長は報道陣の取材に対し「ダムの必要性についてはすでに結論が出ており、これ以上の話し合いは平行線。何とか理解をお願いしたい」とした。一方、反対派の地権者は「長期戦は覚悟の上だ。ダムは必要なく、工事の強行は絶対に阻止する」と語った。

 
 
 
石木ダム 道路工事再開できず
 
 
 
川棚町に計画されている石木ダムの建設をめぐり、県は、19日、地権者の反対運動によって延期されていた道路工事に取りかかろうと試みましたが、再び地権者らの抵抗にあい着工できない状態が続いています。
 
長崎県は石木ダムの建設によって水没する県道の代わりに新たな道路建設する計画ですが、地権者などの反対運動によって着工が延期されました。
 
ことし3月には、長崎地方裁判所佐世保支部が地権者など16人について妨害活動を禁じる決定を出したことから、県は再び着工を試みることになり、19日は午前9時半すぎに担当者20人が現場を訪れ、抗議のために集まった地権者などおよそ40人と向き合いました。
 
県側が、「工事を再開しますので道を開けてください」などと協力を求めたのに対し、地権者側は「工事強行より話し合い」や「地元の理解は得ましたか」と書かれたプラカードを掲げ、無言で抵抗し、10分あまりにらみあったあと、県側が工事を断念して出直すことになりました。
 
建設に反対する地権者の1人は、「話し合いができていないのに強行する工事ではない。この土地を残したいのでいつまでも抗議する覚悟を決めている」と話していました。
 
長崎県の石木ダム建設事務所の古川章所長は、「裁判所から工事を妨害してはいけないという決定があったので今回はスムーズに工事できると考えていた。今後も現場の状況を見ながら説得を進めて着工できるようしていきたい」と話しています。
 
 
 
石木ダム工事再開着手も…無言の阻止行動(長崎県)
 
[長崎国際テレビ 5/19 17:32 ]http://news24.jp/nnn/news8744284.html
 
 
川棚町の石木ダムの建設事業で、県は工事を再開しようと試みたが着手できなかった。
 
午前9時半。石木ダムの建設予定地を訪れたのは県の職員約10人が向かった先には石木ダムの建設に反対する地権者ら40人余り。プラカードを持ち、無言で工事再開を阻止した。
 
県が工事を再開しようとしているのはダムの完成に伴い水没する県道に代えて建設する付け替え道路。県は5年前、工事に着手したが反対地権者との面談を経て、中村知事が中断を決定。
 
国がダムの事業認定を行った後の去年7月、再開を試みたが反対地権者らが道をふさぐなどしたため、再び、中断した。
 
裁判所が今年3月、顔を確認できた反対地権者ら16人に妨害行為を禁止するよう命じる仮処分を決定したことを受け、県が踏み切った工事再開。反対地権者らは仮処分そのものへの抗議も含め顔をかくし、声をあげず「無言」で抗議した。
 
「裁判所の判断に従うよう」呼びかけた県。いったん、現場を離れ、約2時間後、再び訪れたが着手できず。結局、工事再開を断念した。県は20日も現地を訪れる予定だが、地権者側は阻止する意向を示していて、両者の対立は続きそうだ。
 
 

県、付替え道路工事再開できず!

今日、5月19日、予告通り、県は付替え道路工事を再開しようとやってきました。

職員9名、業者11名、ガードマン3名、総勢23名でやってきたそうです。

そうですと言うのは、私はその場にいませんでしたから。

私たち仮処分を受けた16名は、現場に近づくこともできませんが、

第2陣の皆さんが頑張っていたと、昼休みに教えてくださる方がありました。

 

その方も現場の様子が気になって、遠くから眺めていたそうです。

人影があまりにも小さくて、何が何やらさっぱり・・・

で、ズームインしても、これが精いっぱいだったとか。

よほど遠くから見てらしたんですね。

 

でも、見えるでしょ?

青い法被の後ろ姿。

ほたる祭りのはっぴです。

下はモンペで、帽子の下に手ぬぐいを被り、帽子には黒いネット、そしてマスク。

これでは誰が誰だかわかりません。

しかも皆さん無言の抗議。声も発しないので、ますます不明。

そのかわり、手にはこんなプラカードを持って意思表示。

素晴らしいですね!

ガンジースタイル。非暴力の抗議です。

いえ、抗議ではなく、話し合いを求めているだけ。

 

知事はなぜ話し合いに応じないのでしょう?

答えは一つ。

話し合えば負けるから。

ダムの必要性の根拠がきちんと示せないから。

そうとしか考えられません。

なぜなら、諫早湾開門訴訟では、開門の判決が出たにも拘わらず、それを認めず、従わず、

何度も国に話し合いを求め、白紙撤回を求めてきましたよね〜

なのに、石木ダムのことになると、国が判断したことだからもう話し合う必要はないという。

矛盾を通り越して、自分勝手!

負ける相撲はとらない、土俵には乗らない、そんな感じ。

 

それだけではありません。

話し合いどころか、知事は地権者の顔も見たくないと思っているのでしょうか?

地権者が署名を手渡したいと今年に入ってずっと願い続けていることを未だに叶えてくれません。

拒否し続けています。

先週も、見かねた某県議が知事に直接交渉してくれたのですが、

秘書課を通じて届いたお返事は、「検討の結果、知事が直接受け取ることはできない」でした。

 

以前は会わないと突っぱねてた安倍総理も菅官房長官も、先月ようやく翁長知事に会ったのに、

(翁長氏が知事就任後、4ヶ月後のことでした)

中村知事は昨年7月以来逃げ続けています。

 

自分は逃げて、工事だけは強行しようとするなら、あまりにも悲しいです。。

 

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