石木ダム収用地で初工事 長崎県、買受権との関連否定 | 長崎新聞 (nordot.app)
「工事を止めろ」一時騒然 石木ダム収用地初着工 反対住民、体張り抵抗 | 長崎新聞 (nordot.app)
ここに報じられているように、住民の皆さんが怒っているのは、県のやり方に対してです。
収用されずに残っている住民の方の土地に先週いきなり重機が入りました。住民の方が抗議した結果、図面に引かれた境界線について県と住民との認識の相違が判明したので、測量のやり直しを求め、それについて改めて話し合う約束になっていたそうです。
ところが、その話し合いがなされないまま、いきなり「これから工事を始めます」と言われても納得できるわけがありません。
「調べてもらえないのは歯がゆい」「地元の同意を得てから建設するという内容で県と交わした1972年の覚書が守られていない」と憤るのは当然です。
県は「収用裁決が済んでいるので新たな測量には応じない」との考えのようですが、このような一方的な公共事業の進め方は半世紀前と全く変わっていないのですね。残念です。
この日はたまたま千葉県から自然観察にやってきていたNPO法人の方々もこの光景を目の当たりにして、衝撃を受けておられました。
その後、周辺を視察中に、伐採された樹木の墓場に遭遇。
引き抜かれ、うち捨てられ、朽ち果て、白骨化した樹木の残骸から
なんと、緑の小枝が・・・!
逞しいいのち。自然界はやはり持続可能な世界ですね。
利水も治水も自然環境を破壊するのではなく、共存する方向に早くシフトしてほしい。県も佐世保市も国も。
川棚町の皆さん、佐世保市の皆さん、長崎県の皆さん、一度こうばるに足を運んでみませんか。
ここで何が行われているのか。それは決して、皆さんに無関係なことではありません。