そうなの!?佐世保と水のはなし

またまた素晴らしい動画を見っけ!

 

たしか昨年も、これによく似た動画かパンフレットを見たような・・・

今回のものは、絵も内容もさらに進化してわかり易くなっていますねー

学校の授業でも使えそう。。

そうそう、「水の日」や「水を大切にする日」に使うのもいいですね〜

水道局長さん、いかがです?

 

でも、1ヶ所だけ少し紛らわしい部分がありました。

最初にでてきた水源マップに示された18ヶ所の水源、

これは佐世保市全体=現佐世保市のものですが、

その直後に示された「一日の水源量」、

これは佐世保地区=旧佐世保市のものでした。

 

ここは誤解を招きそうですね。

それ以外も「取水量」とか「一日最大給水量」とか「漏水量」など、

その数字は全て佐世保地区のデータでしたから、

水源マップも佐世保地区にすれば、より正確だったかも…ですね。

 

あ、決してケチをつけているのではありませんよ。

全体の趣旨を損なうものではないし、

一般視聴者にとっては些細なことですよね。

ただ、水道局の方や、石木ダム問題に詳しい方が見て、

この動画の信ぴょう性に疑問を持たれたりしたら、とても残念です。

なので、あえて触れてみましたが、老婆心だったかな?

 

 

それにしても、次々に石木ダム問題に関わる動画が出没しますね〜

いま制作中のものもあるし・・・

これは知っています。若者たちが頑張って作っています。
https://www.facebook.com/ndovepeace/photos

 

動画ではなく映画の制作も順調に進んでいるし・・・
http://www.savekobaru.com/

 

たくさんの人たちが何とか石木ダム問題を伝えたい、

共有したいと頑張っているんですね。

この思いはきっと届くはず。

佐世保市民に。

川棚町民に。

長崎県民に。

そして、中村知事と朝長市長にも…。 

 

佐世保水道「老朽化」の現実

一昨日と昨日、漏水の実態について、素人なりに分析してみました。

そして、漏水の原因は水道施設の老朽化であると指摘しました。

では、その老朽化がいったいどの程度のものであるのか、

それを今日は考えてみたいと思います。

 

以下の資料は、昨年2015年1月29日、厚生労働省健康局水道課 水道計画指導室長 高澤哲也さんの講演資料のコピーです。出典は水道統計と書かれていました。

 

このグラフで一目瞭然、全国的に老朽化が進行しています。

その具体的な指標は、管路経年化率です。

管路経年化とは、水道管の耐用年数(40年)を過ぎたことを意味します。

全水道管の中で、耐用年数を超えた水道管がどのくらいの割合で存在するのか、

それが管路経年化率です。

 

経年化率は年々上昇し、平成25年度の全国平均は、10.5でした。

では、この年度、佐世保市の経年化率はいくらだったでしょう?

答は、19.2%です。

全国平均の約2倍も老朽化しています

 

他市の状況がどうなのか、その資料は得られていないのでわかりませんが、

都道府県別の資料によると、

ワースト1位は大阪府の25.0%で、2位は奈良県の16.7%でした。

やはり佐世保市の19.2%という値はかなり激しい老朽化を意味しているようです。

 

そう言えば、昨年佐世保市では、老朽化による水道管破裂事故が、大きなものだけでも3件ありました。

2015年1月=潮見町にて。160世帯が断水。

  4月8日=天神町にて。2500世帯が断水。

 12月17日=藤原町にて。500世帯が断水。

ひとたび事故が起こると、断水騒ぎとなり、市民生活に大きな影響を及ぼします。

水道局の皆さんも、いつ破裂するかわからない水道管をたくさん抱えていては、

時限爆弾をあちこちに埋め込んでいるようで、心穏やかではないでしょう。

 

市民のためにも、水道局職員自身のためにも、

まずは、老朽化対策を急いで頂きたいものです。   

 

 

佐世保の漏水、減るどころか増加!?

昨日のブログで提示した漏水量と漏水率は、平成25年度の数値でした。

決算審議の委員会資料に見当たらなかったので、水道技術研究センターの資料から探し出しました。

ところが、いま開会中の佐世保市議会本会議で水道局長が、昨年度の漏水量について言及していました。

議会中継の録画で発見したのですが、
http://www.sasebo-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=826

なんと、なんと、漏水率は減るどころか、増えていました!

 


 

昨年度は「漏水量の減少と有効率向上のため取り組んだ」と言いながら、

なぜか、結果は真逆です。

 

年間漏水量=3,421,976m3前年度比235,878m3

日平均漏水量=9,350m3前年度比621m3

増加率=7.4%

という、とんでもない事態になっていました。

 

平成25年度の漏水量294万m3でも驚いていたのに、

平成27年度は342万m3だった!

ということは・・・?

一日の平均配水量が約8万トン弱なので、

一年間に、約43日分の水が漏れていたということです。

全佐世保市民と企業や学校やレストランやホテルなど、

あらゆるところで日々使われているかけがえのない水が、

約1ヶ月半分も無駄に捨てられていたようなものです。

 

それは、「水を捨てている」だけでなく「お金も捨てている」ことになります。

なぜなら、ダムや河川の水から水道水をつくるには、経費がかかるから。

取水費用、浄水費用、配水費用…それぞれに人件費や動力費などなど。

それらがどのくらいかかるか?

昨年度の給水原価(水道水を1立方メートル作るのに必要とする経費)は、

204.74円でした。

漏水量3,421,976×給水原価204.74=700,615,366円

なんと、7億円も無駄にしたってこと?!

 

そして、その342万m3という水量を佐世保のダムと比較すると、

下の原ダムの1.6個分、

川谷ダムの2.1個分、

山の田ダムの6個分に相当します。

 

さらに、一日平均の漏水量に注目すると、

その量は、9,350m3ですから、10㌧トラック935台分

これは前年度より、621m3増加したという。

一方、一日平均配水量は、前年度より、529m3の増加。

ということは、配水量が増えたのは、

水の使用量が増えたのではなく、漏水量が増えた結果ということ。
 

ここが大事!

水需要予測を立てる時は、一日平均給水量や一日最大給水量が鍵になります。

給水量の増加=需要の増加として、新たな水源確保の理由とされます。

しかし、佐世保の給水量の増加は、決して需要の増加ではない。

漏水の増加だったということを覚えておきましょう。

それを石木ダムの必要性の根拠とすることは許されません。

 

漏水対策の遅れのために沢山の水を無駄にしている。

そのツケを、佐世保市民や、

まして川棚町民に押し付けることは止めてもらいたい! 
 

 

続きはこちら→ 佐世保水道、老朽化の現実

 

佐世保市水道事業決算その2

昨日の続きです。

平成27年度水道事業決算で注目した、もう一つは、こちらの表です。


業務量の中の有効率をごらんください。

有効率とは、水道局の解説によると、総配水量のうちの有効水量(漏水等を除いて有効に利用された水量)の割合です。

つまり、有効率が88.3%ということは、無効率が11.7%ということです。

無効率とは、無効水量(漏水量等、有効に使われなかった水量)の割合ですから、全てが漏水というわけではありません。

事故による逸失,赤水などによる供用不適水等が含まれますが、それらはごくわずかなので、

無効率=漏水率とも見る場合も多いようです。

 

実際の漏水はどのくらいあるのか?

そしてその量は、全国的に見て多いのか少ないのか?

調べてみました。


これは昨年、(公財)水道技術研究センターがまとめた資料で、平成25年度の実績値です。

無収水率だけでなく、年間漏水量や漏水率のデータも見られます。

そしてこれは、同じ人口規模の自治体や水道企業団、つまり、

給水人口20万人以上の上水道事業体、98を対象にしたものです。

 

これによりますと、

佐世保市の漏水率は、10.44%で、全国98事業体のうち第8位でした。

おお!ベストテン入り!と関心してる場合ではありませんぞ。

それほど漏水が多いという不名誉なことで、ワースト8位ということ。

その量はというと、年間、約294万㌧なので、一日平均約8000㌧です。

8,000㌧ってピンときませんよね。

10tトラックで800台と考えればわかり易いかも。

4t車だと2000台です。

えー!!!

でしょ?

お金と手間をかけてきれいに浄水した水が、毎日、それほどたくさん漏れてしまっているということ。

もったいないですよねー

 

なんとかならないのですか?と水道局に言ったことがあります。

水道局曰く、

「佐世保市は急斜面地が多く、水圧の関係で水道管が傷みやすいんですよ」

でも、同じ坂の町、長崎市の漏水率は、4.82%でした。

 

また曰く、

「佐世保市は旧海軍の水道施設を引き継いだので、古いものが多くて…」

でも、同じ軍港都市だった広島県呉市の漏水率は、2.81%です。

 

さらに、平成6年の大渇水で、同じように苦しんだ愛媛県松山市の漏水率は、1.88%

 

この違いは何なのでしょう?

結局やる気の問題だと思います。

漏水対策をしっかりやる!何よりも優先する!と決めれば、

お金も人もより多く投入し、必ず効果は上がるはず。

 

これまで石木ダムに投入してきた120億円もの大金を漏水対策に回していたら、

かなりの漏水が解消できていたはず。

 

これほど水を無駄にしている佐世保市が、

水が足りないからと、

川棚町の自然と暮らしを破壊するダム建設に理解を求めても、

説得力のかけらもありません。 
 

漏水対策いつやるの? 今でしょ!

 

 

続きはこちら→ 佐世保の漏水、減るどころか増加!?

平成27年度佐世保市水道事業決算

いま佐世保市では9月議会の真っ最中。

9月5日、都市整備委員会では平成27年度水道事業の決算審議がおこなわれました。

傍聴して、驚くことがいくつも・・・。

その最たるものが工場用水。

昨年度の工場用水の使用量は、1,045,751?だったそうです。

昨年度は366日ですから、一日平均量は、2,857?となります。

 

おや?それはおかしいですねー

4年前の平成24年度、水道局がはじいた予測では、27年度の工場用水はかなり急増していましたよね?

どれどれ、当時の資料を確認してみましょう。


これが、その資料です。

石木ダム事業の再評価をするための委員会に出された資料に掲載されているグラフで、

水道局自らが作成した、正真正銘の予測です。

H27にあたるところの「」の位置をご覧ください。

6,000を超えています。正確な数字は、6,605でした。

直近(H23年度)の実績値は、1,890だったので、4年間に3.5倍にも急増すると予測。

3.5倍ですよ!

そんなの「ありえへん!」と私たち市民は疑問を呈したのですが、

水道局は、あーだ、こーだと言い訳して、予測は正しいと言い張ったのです。

 

そして、いよいよ、その27年度の実績値が出ました!

一日平均=2,857?

いえ、これは佐世保市全体の工場用水でした。

石木ダムに関わる対象地域は佐世保地区(旧佐世保市)ですから、そちらの数字が必要です。

水道局に尋ねました。

それは、なんと、1,382?でした!

予測値6,605?のわずか2割の水しか使わなかったという結果です。

グラフに書き込んでみました。

 



これが現実です。

佐世保市が予測した工場用水の需要は完全に間違っていたと認めるべきです。

佐世保市の24年度水需要予測は完全に破たんしています。

その予測を根拠に石木ダムが必要と言い続け、工事を強行するのは無理があります。

 

佐世保市長さん、佐世保市水道局長さん、

この現実を受け入れて、ちょっと立ち止まってください。

そして、見直してみませんか。

まだ、間に合います。

ダムは全然できていないんですから。

完成間近の豊洲市場だって、問題が見つかったので延期になりました。

その判断を下した小池知事は、都民のみならず、日本中から評価されています。

朝長市長も是非・・・       

 

 

よかったら、続きはこちら

佐世保市水道事業決算その2

断水が長引いたわけ

平成6-7年の大渇水以来、21年ぶりの断水は全面復旧までに1週間を要しました。

県内で最も遅い回復でした。

何故か。

その理由を長崎新聞が検証しています。

つまり、こういうこと?

1.原因は地形にあり=山あり谷あり凸凹の地形

2.高地にある家まで水を送るには、いくつもの配水池を経由しなければならない

3.その配水池の中の1つでも水位が回復していないと、水圧不足で次の配水池に送れない

4.結果、高地にある家々では全ての施設の水量が回復するまで断水が続いた

 

悪いのは地形であって、水道局に責任は無いと水道局は言いたい?

いやいや・・・

この地形は近年生まれたわけじゃなし、水道事業者としてずーっとつきあってきた地形。

いったん断水したら復旧に時間がかかるのはわかっていたはず。

ならば、断水しないよう、つまり水道管が凍結・破裂しないよう、

市民への注意や、情報伝達に真剣に取り組むべきだったのでは?

 

「水道の仕組みを急に変えることは難しく、各家庭や職場で給水管を守ってもらうしかない」

とおっしゃっているようですが、

その守り方がわからない人も多いのではないでしょうか?

水道管の保護の仕方や、気温がどのくらいになったら保護すべきなのかなど、

日頃からしっかり伝えていたら、市民も備えることができたはず。

個人宅の給水管だから自己責任だ、と言うなら、水道事業者としてはあまりにも無責任。

危機管理、リスク回避に努めているとは思えません。

 

日頃の指導不足を自覚していたら、

天気予報で最低気温がマイナスになることがわかった時点で、

「水道管に保温材を巻き付けましょう」とか

「寝る前に元栓を閉めて水抜きをしましょう」とか

防災無線を使ってやることもできたはず。

 

もちろん私たち市民も今回のことを教訓にして、水道管の凍結防止に努めるべきです。

でも、そのためには水道のプロである水道局の情報提供や指導が必要です。

両者の協力無しには佐世保の漏水は止められません。

 

「石木ダム建設は市民の願い」などというメッセージよりも、

「水道管の凍結破裂に要注意」なんてメッセージの方が必要だと思うんですけどね〜

水道局の建物に掲げられているあの大きな看板、そろそろとり変えませんか?

 

お詫びと訂正

みなさま

当ブログの昨日の記事に数字の間違いがありました。

深くお詫びして、訂正させていただきました。

「ダムよりメンテ」の記事はすでに修正済みです。

 

修正した部分をお知らせします。

ダムの貯水率のところです。

 

    (誤)     (正)

23日=95.3% → 93.0%

24日=95.1% → 92.8%

25日=95.0% → 92.6%

26日=94.6% → 92.2%

27日=94.3% → 91.8%

 

間違いの原因は、列の見間違いでした。

左の列は北部のダム(山の田、菰田、川谷、相当、転石)5ヶ所のダムの貯水率の平均で、

右側は、南部のダム(下の原)をも含めた6ダム全ての平均で、

それを記入すべきでした。

http://www.city.sasebo.lg.jp/suidokyoku/suisou/documents/suiryounippou280128.pdf

同じ市内でも、北部と南部では降雨(雪)量が違うので貯水率も異なります。

 

数字を問題にしながら、その数字を間違って発信してしまいました。

たいへん申し訳なく、心からお詫びいたします。

 

facebookでは、200を超えるシェアがされているようです。

ブログやメールなどへ転載された方もいるかもしれません。

そのような方は、どうか訂正して頂けますよう、よろしくお願いいたします。

                    m(__)m 

 

 

ダムよりメンテ!

1月28日現在も県内各地で断水が続いています。

給水車の水だけでは足りず、トイレの水は近くの川に汲みに行った。

お風呂に入れないのが辛い。

飲食店や美容院は休業状態。

給食も中止となり、水が出ない中お弁当作りは大変。

某病院では水を大量に使う人工透析ができず、他の病院へ回された患者さんも。

などなど、TVニュースでは様々なを紹介しています。

 

今日午後4時現在で、長崎県内10の自治体の27,300世帯で断水が続いています。

一番多いのは、諫早市の11,910世帯、

次いで佐世保市の7,200世帯、

そして長崎市の5,000世帯や、平戸市、松浦市、西海市、南島原市などなどです。

 

佐世保市水道局のHPにも給水場所や時間帯の案内が出ています。

今日は20ヶ所でおこなわれたようです。明日は少し減って18ヶ所。

水道局職員や関連業者の方々も大変な作業が続いているようです。

ご苦労様!です。

友人が送ってくれた写真では、

自衛隊の給水車に市民が列を作っています。

27日、佐世保市早岐地区で撮られた写真です。

 

1つだけ良かったことは、誰もが水の大切さを痛感したこと。

当たり前にジャブジャブ使っていた水が突然出なくなって、その有難さを実感!

ある小学校では手を洗った水をバケツに溜めて、それをトイレに流していました。

 

しかし、一方で、このような時に備えて、やはり水源はたくさん有った方がいい、

だから石木ダムを!と言い出す人たちもいます。

 

ちょっと待った!!

皆さん、この手のサギにかからないでね。

とんでもないすり替えです。

 

いくら水源があっても、それを無事に家庭まで運ぶ水道管が壊れていたら届かない。

そのことを今回わたしたちは体験したはず。

必要なのは新たな水源ではなく、きちんと点検整備された水道設備なのです。

 

この数字をごらんください。

23日=67,377㎥

24日=61,715㎥

25日=107,790㎥

26日=99,679㎥

27日=91,786㎥

 

これは佐世保地区(旧佐世保市=石木ダムができたらその水が送られてくる予定の地区)の配水量の実績値です。

大雪に見舞われる前までは平均すると67,000㎥くらいで、

大雪初日には水の使用量がぐっと減って、

翌日から水道管破損による水の噴出があちこちで勃発、

その結果配水量は107,000㎥も!

つまり、約4万トン(平素の配水量の6割)もの水を1日にして無駄にしてしまったのです!

漏水による断水なのです。

水不足による断水ではないのです。

ここのところを、よーく押さえておきましょう。

 

そうして、もう1つ、大事な数字をご覧ください。

23日=93.0%

24日=92.8%

25日=92.6%

26日=92.2%

27日=91.8%

 

この数字は佐世保地区にある6つのダムの平均貯水率です。

平素よりも5〜6割も多い水量を3日間も配水していたのに、ダムの水はたっぷり残っています。

 

佐世保市が常々市民に訴えていたお題目、

「佐世保は慢性的な水不足」

「数年後には水不足は4万㌧に達する」

「それを補うには石木ダムしかない」

これが、み〜んなホントじゃなかったってことが明らかになりましたね。

 

ホントのことは、

「佐世保は水不足ではなくメンテナンス不足」

「4万㌧必要になっても水源は今のままで大丈夫」

「だから、やっぱり石木ダムは不要!」

ということですよね〜

 

つまり、

古くなった配水管や導水管などを新しくして、水漏れを防ぐことが何よりも先決!

その際、管をより上質のものに取り換えることが、将来の漏水防止になるのです!

 

と言うと、水道局からは財政が…という言い訳が始まります。

しかし、石木ダムに懸けるお金を考えて下さい。

100億+250億=350億円

石木ダム建設とそれに関連する事業費の、佐世保市の負担は、これだけかかるんでしたよねー

しかも、建設後の維持管理費を含めると、50年間にその何倍ものお金がかかると試算されています。

 

ダムの寿命は100年と言われています。

平成6年の大渇水も100年に一度の渇水だったと言われています。

100年に一度あるかないかの大渇水のために、それだけのコストをかけるのですか?

 

水道施設設備の老朽化は待った無しの、目の前の課題です。

異常気象が平常化している近年、今回のような寒波は来年もやってくるかもしれません。

このままでは、次もまた、水道管の破裂で、市民生活は大混乱に陥るでしょう。

 

もう迷っている時間はありません。

今こそシフトする時です。

 

ダムよりメンテ!

 

石木ダムに浪費するお金を、水道管の更新にまわしてください。

生活に欠かせない水を、安心して使えるように!

市民のための水道事業に、どうぞ力を尽くしてください!

と、みんなで水道局にお願いしませんか〜  

 

オマケの写真

先ほどの給水車の写真をよく見ると・・・

この駐車場の奥のフェンスに、見覚えのある看板が・・・

そう!あの看板です。

どう考えても、あれは誤字だと思います。

「民」ではなく「長」の間違いだと思います。

早く撤去すべし! 

 

佐世保市の相次ぐ水道管破裂 止められないのはなぜ?

今日の長崎新聞に佐世保の「相次ぐ水道管破裂」問題が取り上げられています。

40年の耐用年数を超えた水道管が全体の19.2%にも上るとのこと!

それでは水道管破裂事故が頻発しても不思議はありません。

減圧弁を取り付けるなどの対策で件数は減少してきているそうですが、

あっちがおさまったら今度はこっちが破裂するといった「いたちごっこ」がまだしばらく続くらしい。

水道局職員の皆さんのご苦労、お察しします。

 

でも、破裂が多い原因として、地形的な問題で高水圧になりやすいとか、

「旧海軍の街ゆえ」などをあげていますが、それらは言い訳にすぎません。

要は老朽化です。耐用年数を超えているのですから、早く取り換えればいいのです。

ガス管でも電線でも古くなったら取り替えます。

ガスが漏れたら大変です。大事故に繋がります。

電気がストップしたら日常生活はマヒ状態に陥るでしょう。

だから、事前に漏れないうちに、切れないうちに新しいものに取り換えて、リスク回避するのは当然です。

なぜ、それが水道管ではできないのでしょう?

財源に余裕がないからです。

水道管の更新費用には多額の費用がかかりますが、

人口がどんどん減り続け、それに伴って水の使用量も減り続け、結果、水道料金収入もダウン。

だから、どこの自治体も水道管の更新予算を捻り出すのに四苦八苦です。

佐世保に限ったことではありません。

ところが、佐世保では、財源もないのに、過去の計画に縛られて石木ダム事業にお金を投じ続けている!

毎年毎年億単位のお金を石木ダムに捧げている!

その結果、水道管破裂事故が続いているのです。

水が足りないと言いながら、水漏れ対策が後回しになっている・・・ヘンですよね?!

 

一日も早く、石木ダムという呪縛から解放され、安心安全な佐世保市水道の経営を切に望みます。

 

地方選挙の第二幕が開きました。

佐世保市では、現役で石木ダム推進の朝長氏の無投票当選が決まってしまい、残念です。

せめて市議選では、水問題や税金の使い方を市民目線でしっかり考える人を選びたいものですね〜 

 

佐世保市の人口流出、全国6位!

これは昨日(2月6日)長崎新聞の一面トップの記事です。

総務省が公表した2014年度の人口移動報告結果を伝えています。

大見出しは人口の一極集中(東京圏への転入超過)ですが、

伝えたいのはこちらでしょう。

長崎県の人口流出です。

長崎県の転出超過(転入者よりも転出者がどれだけ多いか)は、5853人で、全国5位ということ。

47都道府県中、5番目に出ていく人が多いということ。

その傾向は数年前から知っていましたが、

びっくりしたのは左の小見出し。

長崎5位、佐世保6位!?

こちらは市町村別の結果です。

全国の市町村の中で、長崎市は5番目に出ていく人が多く、6番目に多いのが佐世保市だそうです。

市町村の総数がいくつなのか新聞にはなかったので、総務省のサイトで調べてみました。

その数、1718でした。

長崎市は昨年も全国で第5位でした。

 

一昨年長崎市は水需要予測を大幅に下方修正しましたが、

それは近年の人口減少の厳しい現実を受け止め、水道水需給計画に取り入れたからでしょう。

その結果、県南部広域水道事業団は本明川ダム計画からの撤退を表明し、

長崎市はこれ以上無駄なお金をダム計画に注ぎ込む誤ちから脱することができたのです。

 

佐世保市はなぜそれができないのか…

1718市町村中6番目の人口流出を呈している現状をしっかり見据え、

それに見合った水需要予測や対策をなぜ考えようとしないのか…

市も水道局も、いいかげん目を覚ましてほしい。

ダムが必要という自己暗示から目覚めてほしい。

それとも、誰かがマインドコントロールしていて、自ら解除はできない?

 

しかし、市ができないからと諦めるのは、もうよそう。

私たち市民が声をあげよう。

石木ダム計画から撤退しようと声をあげよう。

黙っていたら、私たち自身に、そのツケが回ってくるのだから。