26%人口減の佐世保市に、石木ダムは要らない

3月27日、国立社会保障・人口問題研究所が『日本の地域別将来推計人口』を発表しました。

国勢調査に合わせて5年ごとに行っているもので、今回は3年前の国勢調査を基に推計。

 

その結果、27年後の2040年には、すべての都道府県で2010年より人口が減少するとともに、

65歳以上の高齢者の割合は30%を超えるとのこと。

つまり、人口減少と同時に少子高齢化が進むということです。

 

その資料はこちらにあります。

http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson13/3kekka/Municipalities.asp

市区町村別では、全体の95%に当たる1603の自治体が2010年の人口を下回り、

2割以上人口が減少する自治体が70%に上るとしています。

ここから佐世保市の人口を取り出してみると、

佐世保市の人口は2040年には、2010年の74%まで減少します。

すでに減少傾向が続いている水道用水がさらに減少するのは必至です。

 

これでもまだ、水道局や佐世保市は、あの水需要予測、

急激な右肩上がりの予測が正しいと言うのでしょうか?

本当にそう思っているのでしょうか???

 

こちらに、とてもわかりやすい記事があります。

http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-f03e.html

「少子高齢化時代に石木ダムは必要か」と書かれたこの記事を、

朝長市長には是非、読んでいただきたいものです。 

再評価のための第三者委員会開催決定

昨日、佐世保市水道局のHPに次のような情報が出されました。

 

    石木ダム建設事業の再評価における学識経験者等からの意見聴取について

本市の最重要施策のひとつであります石木ダム建設事業につきまして、本年度は厚生労働省の国庫補助継続の要件であります事業の再評価の実施年度となっております。この再評価の実施に当たっては、学識経験者等の第三者からの意見を徴すこととされていることから、水道局の経営や施策について総合的に検討するために常設している「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」に対して諮問し、第1回目の審議を下記の日程で行うこととなりましたのでお知らせします。

 なお再評価の概要については別添の資料をご参照くださいますようお願いします。
 
 
                          記
 
 
         1 日時  平成25年1月22日(火)13:00〜16:00
 
         2 場所  JA会館6階 大ホール(松浦町2−28
 
 
え?
 
ついに再評価のための第三者委員会を開くことになったの?
 
それは良かった〜と喜ぶのはチト早い。
 
常設している「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」に対して諮問すると書いてあります。
 
常設している?つまり石木ダム事業の再評価のために集められた「学識経験者」ではないらしい。
 
では、どんな方々が委員なのだろう?
 
現在の委員についてはわかりませんが、この委員会が設置された平成20年度の委員名簿によると、
 
     大学教授、ハウステンボス役員、ホテル旅館協同組合理事長、
     商工会議所事務局長、町内連絡協議会理事、社会福祉協議会コーディネーター等々、
 
とても水道事業に精通している方々とは思えません。
 
もし今も同じような方々が委員だとしたら、
 
その方々がどうやって石木ダムについて再評価できるとというのでしょう?
 
水道局が提供する専門的なデータを見て、それに反論することはおろか、
妥当なのかどうか判断することさえ難しいのではないでしょうか?
 
 
そうそう、そのデータや資料も添付されていました。
 
第1回目は水需要予測について検討するようですが・・・
 
 
あらあら、相変わらず、水需要は右肩上がりなんですねー
 
人口は減り続けるのに、水の使用量は増えるという不思議・・・
 
しかも、今年度と来年度は昨年度とほとんど変わらず横ばいで、26年度から急増する?
 
なぜでしょうねー
 
 
次ページにいろいろ理由付けは書かれています。
 
専用水道への配慮新規事業所工業団地の開発
また、造船企業の経営方針転換により使用水量が増加等々。
 
 
それにしても、今後13年間で、工場用水は現在の約5倍!ですよ。
 
平成23年度の工場用水=1,890トン/日
平成36年度の工場用水=8,979トン/日
 
 
佐世保の未来は明るいのですね〜
 
人口は減っても、工業は発展し、経済も潤うのでしょうね〜
 
万々歳ですね〜
 
 
そんな話、本気で信じられます?

 

佐世保市のため池 問題山積

昨日の佐世保市議会本会議で、林議員が農業用ため池について質問しました。

利水対策案の1つとして、ため池の活用を考えている私たちは、興味津々で傍聴。

たいへん参考になりました。

 

林市議は、一昨年3月と今年の7月、相次いで起こった溜池の漏水事故を、

決して軽んじてはならない重大な問題と受け止め、

原因究明と、十分な調査、そして対策を講ずべきであると指摘しました。

その質問と回答を簡単にまとめると、

 

Q.事故が起きた2つのため池と同じ形式の溜池は十分な検証が必要。
  三度の事故があってはならない。どういう対策を考えているのか。

A.民有ため池の管理者に管理の方法を周知すべく点検マニュアルを配布した。
  12月には県と市、災害ボランティアと共に重要な溜池を点検する予定。
  さらに今後溜池台帳を精査し、下流域に民家、公共施設が有る民有溜池において
  木栓が設置してある場合、金属製の栓に変えるよう啓発したい。
  (2つの事故は共に、溜池の底樋の木栓が老朽化し破損したことが原因だった)

Q.市有はもちろん民有も含めた老朽溜池の長期的な整備計画の必要性があるのでは?

A.長期整備計画の必要性は認識している。
  そのため市内のため池2670ヶ所について現況調査を行い、
  下流に民家や公共施設のあるものを特に重要視している。
    市有10箇所の溜池について平成22年度から整備しており現在6ヶ所を終了、
  民有の溜池の改修については、助成事業として毎年配分をしている。

Q.全国的に耕作放棄地が増えている。
  耕作者の激減に伴い、「遊休ため池」が問題となってきている。
  有害鳥獣の住処となるなど周囲の環境への悪影響や、転落事故など防災上の問題も。
  今後増加が予想されるこのような機能不能溜池の管理について、どのように考えているか。

A.農業用に利用されなくなった遊休ため池は、防災面の事が一番重要な問題。
  水が溜らないよう土手の部分をカットする方法を取りたい、
  そういう方向で所有者と話をしたいと考えている。

 

えー!せっかくの水源を無くしてしまおうってわけ?

水不足、水不足、と騒いでおきながら、今ある水源を活用しないなんて…

そんなやり方で、隣町の地権者の方々の理解が得られると市長は本気で考えているのでしょうか?

 

Q.旧合併町には国有林野の中に存在する農業用溜池がある。
  これらはたんに農業用だけでなく、緑のダムとしての機能もある。
  その整備に関する負担は農業者だけでなく、行政側の支援も必要と考えるがいかが。

A.中長期の対策として重要と認識している。

 

え?答えはたったそれだけ?

と思ったら、議員さんたちの間でも失笑が広がりました。

あまりにもそっけないというか、答えとも言えない答えに、誰もが笑うことしかできなかったのでしょう。

 

いつも冷静な林議員は、穏やかにこう言って、質問を終わりました。

ため池は農地の根幹。 

ため池保全の健全化に向けて、総合的な対策に是非、取り組んで欲しい。

再評価の行方

昨日、突然の情報が舞い込んできた。

  「再評価のための業務委託先が決まりました。HPに出ています」
 
 
すぐにネットで入札情報を確認。
 
 
「佐世保市第九期拡張事業基本計画策定業務委託」
11月29日入札完了

落札者:日本上下水道設計㈱長崎出張所

落札金額:14,030,000円

予定価格:18,682,800円

最低制限価格:14,012,100円
 
委託期間:平成25年3月29日(金)まで
 
 
 
いよいよ、再評価に着手!?
 
正式契約はまだのようですが、
 
今日、水道局職員に確認したところ、
 
落札した会社に委託したのは、水需要予測や費用対効果の評価などで、
 
その会社に丸投げするのではなく、水道局と共に再評価のための予測などをまとめていく。
 
つまり、水道局が様々なデータを提出し、そのデータを使って、
 
どのような手法で、どのような数式で、それを解析し、予測し、評価していくか、
 
助言、示唆しながら共に作り上げていく、ということのようです。
 
 
その結果は、いつ頃までにまとめあげる予定なのか…
 
その時期によっては、第三者委員会が開催されない恐れも多分にあります。
 
その見通しについては、12日の本会議一般質問で、山下市議がしっかり追及して下さることでしょう。
 
注目したいと思います。
 
 
それにしても・・・
 
コンサル料金の高さにはビックリ!ですね。
 
正味三ヶ月ほどのコンサルで、¥14,000,000
 
その費用は、佐世保市が支払うのか、水道局が支払うのか知りませんが、
 
どちらにしても、税金か水道料金か、つまり私たち市民のお財布から出たもの。
 
決して、手抜きなどはせず、
 
しっかり分析し予測してもらいたいものです。 
 
 
 
 

ダム解体の時代へ〜田中優さんからのメッセージ

田中優さんの本日発行のメルマガ 第185号のお題は「ダム解体の時代へ」でした。

※このメルマガは転送転載、大歓迎です。

と書かれていますので、有り難く転載させて頂きます。

でも、少々長いので、部分転載です。全文は、こちらをご覧下さい。

  http://tanakayu.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8746.html

▼ 脱原発の裏で進むダム建設


 原発問題がクローズアップされる一方で、こっそり進められているものがダム建設だ

 かつて象徴的に言われていた西の「川辺川ダム」、東の「八ツ場(やんば)ダム」。
川辺川ダムは知事の決定によって一応は止まっているが、八ツ場ダムは推進されている。

 戦後のはげ山から森が回復したことで、流れ出る水はずっと減っているというのに。
どこにダムが必要な理由があるというのか。他の地域で進められるダムも推して知るべ
しだ。

 北海道から沖縄まで、ダム建設が進められる。どれも合理的な理由は見当たらない。
見当たるのは地方であえいでいる建設会社のわずかな利益と、原発が作れなくなった
ゼネコンの利権、政治家たちのだみ声だけだ。


 無能な有識者を弾除けにして、官僚・ゼネコン・政治家たちが国土を壊し続けている。



むごい未来を残す開発

 子どもの頃、近所の小川でたくさん遊んだ。魚やシジミを取り、川沿いの林で虫取り
したり栗拾いやクルミを取って遊んだ。ぼくがダムに反対するのは、そこにある生き物
たちを追いやるのがいやなのだ。

 ぼくは自分が虫だったらどこに集まるかと考え、魚だったらどうするか考える。その
大切な友人たちの棲み家を失わせるのはしてはいけないことだと思うのだ。

 ぼくは保守主義者だ。再生できないのに自然や生き物たちの棲み家を壊し、未来の
子どもたちの育つ場を奪っていく。多くの人はすでに清流を知らない。

 たとえば川に入って足元がぬるぬるするのはダムのせいだ。水は貯めると腐ると言わ
れるように、ダムで水を貯めれば水は微生物だらけになる。その微生物が下流の石の
周囲で懸命に生き残ろうとするからぬるぬるになるのだ。もはや上流にダムのない川は、
全国にほとんどない。

 もっと以前には、川は魚を踏まずに渡ることはできなかった。産卵期になると、遡る
魚群によって川は黒く盛り上がり、その魚を狙う動物たちで賑わう場になっていた。
海外ならまだ見ることができるが、日本では失われてしまった。

 水生昆虫が多いことが魚を支え、魚が動物を支え、その動物たちが森に養分を届けて
いく。アイヌは川を海から遡るものと考えるように、山の養分は生き物たちの遡上なのだ。
本当はこの美しい景色の話をしたい。しかしいまや失われてしまったのに、子どもたちに
伝えたとしても酷なだけだ。そう思うと言葉を失う。


「この水の色、神秘的ね」

『それはダムのせいで水が腐ってしまった色だ』、


「鯉がいるから水がきれいなのね」

『鯉は水が汚れていないといられない魚だ』、


「やっぱり地場のウナギはおいしいわ」

『この皮の厚さは中国産だ。国内のウナギは絶滅寸前、ウナギがおいしいむつ小川原は、
六ヶ所村再処理工場からの放射能汚染が見つかっている』…。



ダム建設からダム解体の時代へ


 この秋、産卵のために琵琶湖に遡上するはずのアユの数が以上に少なかった。あち
こちで異常に数が少ないと聞く。琵琶湖のアユが各地に放流されているアユの元だ。
各地の川はダムや河口堰に阻まれ、自然にアユが遡上できない

 しかし今年、ダムが解体され始めた球磨川の荒瀬ダムではウナギが戻ってきたそうだ。
来年はアユがたくさん遡上しそうだが、その少し上流には瀬戸石ダムがまだ残されてい
る。ダムを造ることより解体すべきなのに、未だに無意味なダム建設が進んでいく。

 全国で水は余っている。人口も減っているのになぜダムを造るのか。いまや発電用の
ダムは造られていないし、世界的に流れを壊さない小規模水力発電が主流になっている。

 下流域の治水のためなら、人口集中地域の上流に遊水地を造ればいい。氾濫原だった
はずの低湿地は人の住まないエリアに戻せばいい。それは今、アメリカで進められてい
ることだ。


 原発神話は福島原発事故で壊れ始めた。しかしダム神話は未だに根深く根付いたままだ。
ダムは安全ではないし、いつかは流れてきた土砂に埋まる。さらに巨大ダムは群発地震を
yle="text-decoration: underline;">招く。いまや川はどぶに変わり、人々が集える空の広い場所ではなくなってしまった。


 地球は人間のものではないし、ましてやゼネコンや官僚たちのものではない。いまや
日本の川の水の半分以上が取水されて管路を通る。その水を川に戻そう。人間は、一時
だけ地球に間借りする存在に戻るのがいい。

 ダムは造るときを終えて、解体すべき時期に入っている。


(下線と太字はブログ管理人hotaruによるものです)

水道計画室

いま私たちが最も気がかりなのは、「石木ダム事業の再評価」の問題です。

9月3日のブログ http://ishikigawa.jp/blog/cat10/609/ にも書いているように、

水道局は今年度やるべき再評価の準備がめちゃくちゃ遅れています。

厚生労働省の補助金を受けるには、5年に一度義務付けられている再評価の結果を報告しなければならないのに…なぜかその準備が進んでいないことが、14日の議会でも明らかになりました。

http://ishikigawa.jp/blog/cat14/615/

 

もしかしたら…水道局は再評価をパスするつもりではないか?

パスしても補助金がもらえる方策を模索しているのではないか?

そんな夢のような手立てはあるはずもないと思うけれど…

とにかく進捗状況をもう一度しっかり確かめよう!ということで、

石木ダム事業の担当部署である「水道計画室」の直接担当者のお三方とお会いしました。

(経営管理課のお二人も同席で計5人、当方の市民側も5人で同数でした)

 

答えてくださったのは室長と主査のお二人ですが、

お二人とも、丁寧に率直に話してくださって(もちろん話していい範囲のことでしょうが)、

たいへん有り難く感じました。

 

貴重な1時間半でした。

特に私が驚いたのは、次の2点です。

 

再評価=再評価委員会ではなかった!

私たちは再評価といえば、再評価委員会を開催することしか考えていませんでした。

これまでがそうでしたから。

ところが、別のやり方もあるようです。

学識経験者等の第三者から意見を聴取するだけで終わらせるというやり方。

調べてみると、確かに、

厚労省が示す水道施設整備事業の評価の実施については、次のように書かれていました。

 

第3 評価の実施体制と手順

1 地方公共団体等が実施する事業

(1)評価は、国庫補助事業の実施主体である水道施設整備事業者(以下「事業者」と
いう。)が行うものとする。
(2)事業者は、評価に当たり、原則として、学識経験者等の第三者から意見を聴取す
るものとする。
(3)事業者は、第三者からの意見を踏まえて評価の内容をとりまとめ、厚生労働省に
報告するものとする。
 

確かに、第三者委員会を開けとは書いてありませんね〜

水道局の意に叶った学識経験者を選び意見聴取すれば、希望通りの意見が得られ、

希望通りの再評価(=ダムが必要なのでダム事業は継続すべし)が得られることになります。

う〜ん、こんな抜け穴があるとは知りませんでした。

 

知った以上は、何が何でも公正な再評価委員会の実施を要求していかなければ・・・!

 

評価は事業者が行う!

先ほどの厚労省の通達によると、

  「評価は、国庫補助事業の実施主体である水道施設整備事業者が行うものとする」

と書かれています。

こりゃダメだ・・

県が行ったダム検証と同じで、ダムを造りたい人たち自身が検証したり評価するやり方では、

結論は決まっています。

なぜこんな方法を国は示すのか・・さっぱりわかりません。

これじゃあ、再評価も形だけ、いくらでも抜け道はあるわけですね。

 

しかし、その安易な道をすぐに選択しなかった水道局を、むしろ評価したい気がしてきました。

過去においても、御用学者の意見を聴くだけという形式は取らず、

きちんと再評価委員会を開いてきたのは、かなり良心的なやり方だったのですね。

その姿勢を、是非今回も貫いてください。

 

隠さない、ごまかさない、嘘をつかない、

すべて正々堂々と公開して、専門家や第三者の意見を聴き、

その後、水道局として、プロの良心に則った評価を下してください。

そうすることによってのみ、佐世保の未来の水道事業の成功があるのですから。

 

なぜ遅れているのか?再評価委員会

8月28日、私たち「石木川まもり隊」と「水問題を考える市民の会」は、

まもなく開催される「水を大切にする日」に「石木ダム建設促進パレード」をするのは止めてほしい、

趣旨に合わないし、「水を大切にする」ためにやるべきことは他にある、

と水道局に申し入れに行きました。 

それについては、8月29日の長崎新聞が伝えています。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2012/08/29090515.shtml

 

この記事の最後の方で、再評価委員会についても触れ、次のように書かれています。 

 

 また、同市の水道施設整備事業を再評価するため、厚生労働省が本年度の

開催を義務付けている第三者委員会(再評価委)について、同局は「開催時期

や委員選考はまだ検討中」と説明。市民団体のメンバーは取材に「再評価委で

水の需要予測と実際使用量のずれが明らかになるはず。市は石木ダム計画の

前提が崩れることを恐れ、開催を先延ばしにしている」と指摘した。

 

再評価?第三者委員会?初めて目にした方は何のこっちゃ?と思われますよね。

これについて少し説明します。

 

石木ダム建設事業は長崎県と佐世保市の共同事業ですから、佐世保市も事業費を負担しています。

その巨額の負担費を軽減するために国の補助を受けています。

佐世保市の場合、水道用水確保のために石木ダム事業に参画するのですから、

水道を管轄する国の機関である厚生労働省(厚労省)に補助金をお願いすることになります。

 

厚労省は、補助する事業が本当に必要な事業なのかどうかチェックする必要がありますから、

第三者による5年ごとの再評価をやってもらうよう、事業者に義務付けています。

これが再評価委員会です。

 

石木ダム事業の場合、佐世保市は平成19年度に再評価を実施しましたので、

今年度が再評価の年度です。

 

過去の事例を見ますと、そろそろ第1回目の委員会が始まってもいい頃なのに、

公募委員の募集のお知らせもありません。

で、どうなっているのかお尋ねしたところ・・・

 

  まだすべて検討中で、お答えできる段階ではありません。

なぜそんなに遅れているのですか?

  国交省のダム検証があって・・

それは、もう昨年の7月に国へ報告し終わってますよね?あれから1年以上経ってますよ。

  でも、国からの回答が遅れていたので・・

その国の回答も6月11日に届いたじゃないですか。2ヶ月半、何をなさっていたのですか?

それに、国交省のダム検証と厚労省の再評価は全く別のものでしょう?

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あのー、本当に今年度中に再評価を実施するんですよねぇ?

  そこを・・いや、それも含めて再評価自体について検討しているところで・・

 

なんと!今年度実施するかどうかも含めて未だ検討中とのことでした!

なぜ実施するかどうか迷ってるのでしょう?

実施しないと補助金はもらえないのに…

 

 

やはり、この現実を評価されるのが怖いのでしょうか?

5年前に出した予測がこんなに外れてしまった・・

実績値(青線)推計値(赤線)のあまりにも大きな乖離。

29年度の推計値をどうやって信じろと言えるでしょう?

この数値がデタラメだとわかれば、石木ダムの必要性は崩れてしまうのですから。

 

皆さんの苦しいお立場はお察しします。

でも、現実は現実。きちんと認めてください。

事実は事実。正しい情報を提示してください。

そして正々堂々と第三者の評価を受けてください。

 

さあ、時間がありませんよ。急いでくださいね〜

 

雨雨ふれふれ もっと降れ

今日は朝から雨が降っている。

嬉しい。

午後出かける予定だが、もっと降れ!と思う。

 

佐世保市水道局はつい数日前(2月10日)、渇水対策本部を設置した。

 

読売新聞長崎版 2012年2月11日

佐世保市小佐々町 渇水の恐れ

佐世保市水道局は10日、少雨のため、同市小佐々町で渇水の恐れがあるとして、渇水対策本部(本部長=川久保昭・水道局長)を設置した。設置は、減圧給水を実施した2007年11月以来。応援給水などを行うとともに、同町の住民に節水を呼びかけている。

水道局によると、市内は昨年12月から少雨が続いており、2月の降水量は平年の2割程度にとどまっている。このため、1日あたりの配水量が2847トンの小佐々町(給水人口6863人)では、水源3か所からの取水量が通常の8割の2906トンまで低下。水源の一つ「つづらダム」の水道用水貯水量も、総量の7割の4万4000トンに落ち込み、16日分しか確保できていない。

同町には大手メーカーの工場があり、取水能力に対する配水量の割合が他地区より大きく、例年、厳しい給水状況が続いていた。昨年までは隣接する佐々町から1日最大1000トンの応援給水を受けられたが、今年度から上限が100トンに下がったため、対策本部は農業用ため池からの分水や、市内の他地区からの給水などで対応する。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20120210-OYT8T01180.htm

 

同様の記事は毎日新聞や長崎新聞にも掲載された。

が、この記事を読んで誤解しないでほしい。

小佐々町は確かに今や佐世保市だが、石木ダム計画とは無関係ということを知ってほしい。

もし石木ダムができたら、それを利用する市民は、あくまでも旧佐世保市地域の住民。

旧小佐々町とは配水管が繋がっていない。

 

佐世保市や水道局は常々佐世保市の水不足を喧伝してきた。

私たちは、「たっぷりとは言えなくてもほぼ足りています」と言ってきた。

一般の人たちは、どちらのいうことが本当だろう?と首をかしげているに違いない。

そんな時、こういう記事を読めば、「ああ、やっぱり佐世保は水不足なんだな」と思うだろう。

 

だから、本当のことを伝えたい。

平成6年に合併したこの小佐々町は、佐世保市以上に水不足で、

それでもずっとなんとか暮らしてきた。

よその町にダムを造ろうとか考えないで、

有る水を大切に使って暮らしてきた。

雨が降らない日が続くと確かに不安にはなるだろうが、

今日のように、また降りだすものだと人々は信じて動じなかったのだろう。

私たちもそうありたい。

 

また、新聞によると、

昨年まではお隣の佐々町から一日最大1000トンの応援が受けられたのに、

今年度からは100トンに下げられたという。

なぜだろう?

佐々川の流量が急に減ったとでもいうのだろうか?

佐々町の水が足りなくなったとでもいうのだろうか?人口は減っているのに…

  

それはともかく、地域間で援助し合うことは大事だと思う。

電気のように、日本中を送電線ならぬ送水管で結んでいたら、

渇水がおきたときだけでも、水余りの地域から融通してもらえる。

たとえば、北陸の豪雪地帯のあの大雪を溶かして水にして送水管に注入すれば、

それが隣県に送られ、トコロテン式に九州の小佐々町まで届くというふうな・・・

 

北陸からは難しいとしても、水が豊かな阿蘇地方からとか、

それくらいは技術的にできない話ではないと思う。

これだけ科学技術が発達してる現代で。

 

成らぬは人の為さぬなりけり・・・

 

2035年の人口 現在の7割!

1月26日、長崎新聞一面トップの記事はこれ。

九州経済調査協会(九経調)がまとめた今後の人口予測の記事です。

九州・沖縄・山口の9県中、最も減少率が高いのが長崎県で、3割も減るとの予測。

離島が日本一多い本県にとっては考えられる数字ですが、

我が佐世保市も相当減ります!

2010年実績の261,101人が、予測では2035年には192,182人になるらしい。

なんと、25年間で73.6%に減ってしまうというのです。

 

こんなに人口が減れば、水の需要もさぞかし減るに違いない。

今でさえ水増しがひど過ぎる市の予測がどれほどズレているか、チェックしてみました。

 

石木ダム計画の給水地域=旧佐世保市(佐世保地区)をみてみると、

2010年の給水人口=227,403人

2010年の一日平均給水量=72,397トン

2010年の一日最大給水量=82,244トン

であり、これを市民一人当たりに換算すると、

一人一日平均給水量=318リットル

一人一日最大給水量=362リットル

でした。

 

佐世保市の人口減少率73.6%を佐世保地区にも適用すると、

2035年の給水人口=167.369人となり、

今と同じ水の使い方(一日平均318リットル、最大でも362リットル)をしていれば、

2035年の一日平均給水量=53,223トン

2035年の一日最大給水量=60,588トン

となります。

 

長崎県も佐世保市も、

佐世保の水源は77,000トンしかなく、2017年には約117,000トンの水需要が見込まれ

40,000トン不足するから、石木ダムが必要だと言ってきました。

 

しかし、この人口予測で計算する限り、

35年には最大でも60,000トンほどあれば足りるのです。

今現在77,000トンあるのだから、十分おつりがきます

 

2017年の時点でも足りているはずですが、

仮に1000歩譲って、そのとき少し足りていなかったとしても、

その18年後にはこんなにあり余るほどの状況になるのですから、

わずかな期間のために莫大な予算を投じてダムを造るなんて、全く馬鹿げています。

 

水ではなく、国の予算が枯渇しているから、年金は減らされ、税は上げられようとしている今、

こんなムダは絶対に許されないはずです。

市民には節水を呼び掛け、当局は漏水で無駄遣いをしている〇〇〇市と全く同じ構図。

国民県民市民に負担を呼び掛ける前に、国や県や市は、まず無駄遣いは失くすべし。

議員や公務員の数の削減だけでなく、

ムダな公共事業も、どんどん削っていかなくちゃ・・ 

 

海軍の水道

 

これは、ライフさせぼ月刊情報誌「99」(ナインティナインビュー)1月号の14ページの写真と記事。

「Sasebo 時の地層」の今月号の写真は古びたマンホールでした。

『排気弁』と浮き彫りされたこの蓋は旧海軍によって造られたもので、110年以上前の物だとか。

その歴史的価値は佐世保市民としては大いに自慢したいところですが、

これら超古い施設を使い続けているがゆえに漏水率が高い佐世保市の水事情、

これはいただけません。

なんとか早急に改善してほしいものです。

ダム建設よりも前に、まず漏水を止めるべきだろう

消費税をあげる前に、議員定数削減など行政の無駄をなくすべき!と同じ論理ですね。

そう思う市民は多いと思います。

その市民の声を代弁して、この記事は書かれたように感じました。

 

また、私が共感を覚えたのは、

「ここで大胆な提案だが、この60年間に大きな断水は二度あったわけで、一世代(30年)に一度の断水は、水を大切にするという教育のために、むしろあっていいのではないか。
まずは市民も行政も海軍の水道施設に甘えず、漏水率の減少に勤めれば、石木ダムは必要ない」

というくだり。

 

私たち人間は本当に不遜な存在です。

人間だけが地球の住人であるかのように我が物顔で生きています。

あらゆる資源を使い尽くし、あらゆる自然を破壊して生きています。

その自然の源であり貴重な資源の最たるものである水、

この恩恵と威力を忘れないためにも、

たまーにおきる渇水や洪水は必要だと私も思うのです。

決して死者だけは出さないようハザードマップや救援体制の備えは万全にし、

その被害はみんなで受け止め、共に復興に努める対策はたてておく。

その上で、自然の威力は甘んじて受け止め、自然との共生をめざす、

そんな世界になればいいな・・・

と思う今日この頃です。