石木ダム建設促進 町民の集い

「石木ダム建設促進川棚町民の会」結成以来初めての大規模な集会が開催されました。

会場はJAながさき川棚支店で、500人規模の集会と聞いていましたが、

前の方は空席が多く、たぶん200人くらいだったのでしょうか・・・?

それでも、たくさんの町民の方々がお集まりでした。

あ、私のような佐世保市民や長崎市民もごく数名混じっていました。

すみません。

町民でなくても参加させて頂いたことに、まず感謝します。

 

同会の結成は2008年12月だそうですから、

約3年9ヶ月ほど大きな活動はなさっておられなかったのに、なぜ今?

という思いがあって、是非傍聴させていただきたいと考えたのです。

 

会長の挨拶から始まって、

山口・川棚町長、石塚・長崎副知事、朝長・佐世保市長による来賓挨拶、

5人の川棚町民による意見発表など続きました。

 

おっしゃっていたことは、ほとんど皆さん同じ。

・川棚町民の命と財産を洪水被害から守るために、

 また佐世保市民や川棚町民の安定的な水源確保のためにも、

 そして県北地域の経済発展のためにも石木ダムは必要なダムである。

 (県の説明通り)

・ダムの検証も終わり国も継続を認めたのだから、 早く事業認定手続きを進めてほしい。

 (促進派の皆さんなので当然の思いでしょう)

・ふる里を失うという地権者の辛さを思うと心が痛むが、

 その苦渋の決断をして出て行かれた8割の地権者の犠牲を忘れてはならない。

 その犠牲に報いるためにも一日も早く建設してほしい。

 (他人の心情を美化したり決めつけたりして語るのは止めてほしい

  出て行った方々の中にもふるさとの存続を願っている人はいる)

などなど耳タコのような話がほとんど。

 

そんな中、ちょっと新鮮に感じた話として、次の2点がありました。

A:今まで川棚町民はどこか傍観者的で、他人事のようだった。

 石木ダム問題を町民一人ひとりが自分の問題としてしっかり考えていくべき。

B:ハイリョ(配慮)とエンリョ(遠慮)は違う。感情論にとらわれていてはいけない。

 県の対応を見ているとややもすると遠慮しているように見える。

 県には毅然とした勇気ある態度で臨んでほしい。

 

Aについては同感です。

まさにその通り。

建設予定地であり、治水の受益者でもある川棚町民が、

石木ダムのこと&石木川のことを当事者としてもっと真剣に考えて欲しい…そう思います。

川棚川の治水対策として、石木ダムが最適なのか?

ダムができたために洪水被害が大きくなったと嘆く住民はたくさんいます。

荒瀬ダムや県内では雪浦ダムなどの体験者の話も聴いてみませんか?

この夏の北部九州集中豪雨でも、大きな被害をもたらしたのは、

ダム計画があったために必要な護岸工事を怠った、その結果堤防が決壊したそうです。

そんな話も聞いてみませんか?

行政の話を鵜呑みにするのではなく、

川棚町の人の命と財産と、そしてかけがえのない自然を守る方法を

是非みなさん自身で考えて欲しいと心から思いました。

 

Bについては、少しドキっとしました。

町民の口から、そろそろ強行策に打って出よと、県にけしかけているようにきこえました。

促進派の町民にすれば、そういう思いは当然有ったのかもしれませんが、

これまでそれを公開の場で聞いたことはありませんでした。

その変化は、促進派の焦りのようにも感じられます。

 

それに関することで、副知事の発言にも注目すべきことがありました。

14日の県議会において、一般質問を受け知事は、足踏みしている事業認定手続きについて、

あらためて九州地方整備局に対し「早急に進めていただくよう要請する」と答えていましたが、

実は、「即日、要請を行った」そうです。

 

ということは・・

まもなく佐世保でも同様の行動が取られるでしょう。

市議会も動くかもしれない。

当然、促進佐世保市民会も…。

 

それらの怒涛のような「早く進めよ」の要請に惑わされることなく、

九州地方整備局におかれては、冷静に状況を判断して対応していただきたいものです。

審査をするには、正確なデータや資料が必要ですが、

県や市は、その提出を怠っているのですから。

新たな資料が出されるまで、審査を進めるべきではありません。

 

その後、元地権者で「石木ダム地域住民の会」の岩永会長と、

「箕島の会」(長崎空港が建設された島の元地権者の会)の元会長さん、お二人の講演がありました。

 

「町民の集い」の最後に読み上げられた大会宣言は、

工事の早期着工と事業認定手続きの早期再開を望むもので、

それは事業者の願いそのものでした。 

 

どっち?

昨日の新聞に促進パレードのことが報道されました。

石木ダム:建設促進、横断幕掲げ行進 反対市民、パレード中止訴えビラ−−佐世保
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120907-00000204-mailo-l42

「水を大切にする日」 石木ダム、賛否訴え
長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2012/09/07091923.shtml

 

どちらも、市側の集会&パレードの内容と反対市民によるチラシ配りのことが書かれています。

そのチラシとはこちらのこと

1時間ちょっとで、700枚配布しました。

(新聞記者さんには間違って600枚と伝えてしまいました。700枚が正しい数です)

いつものように、拒否する人、避けて通る人、気持ちよく受け取る人いろいろですが、

終わってから、仲間の一人がこんな感想をMLに寄せてくれました。

 

チラシを渡そうとしたら 受け取らずに

「私は石木ダムに反対」と言って通り過ぎようとした方がありました。

「石木ダム反対のビラですよ」と言ったら、立ち止まって受け取られました。

 

別の仲間は、そのメールを読んで、こう伝えてくれました。

私も渡そうとしたら同じように

「私は石木ダムには反対」と言って受け取られなかった女性の方がいらっしゃいました。

「反対のビラです」と言ったのですが、結局受け取られずに行かれました。

同じ方かも知れませんね?

 

私たちは、チラシを渡すときに、渡しやすいよう、また受け取りやすいようにと考えて、

A4サイズのチラシを2つ折りにして、A5サイズにして渡していました。

こんな感じになります。

通行人の方から見れば、タイトルの「水を大切にする日」と「石木ダム」が目に付き、

ダム推進派のチラシだと思われたのでしょう。。

 

私も配布していて、同様の誤解を感じました。

これは何のビラ?水を大切にする日?それがどうしたの?

ああ、石木ダムね・・

で、賛成と言いたいのかしら?反対なのかな?どっち?

といった感じの一瞬の戸惑い。

そんな雰囲気を感じたら「私たちは石木ダムに反対しているんです」と言ってみます。

「そうでしょ?いらないよね?私も前からずっと要らんと思ってました。頑張ってください」

と嬉しい反応が返ってくることもあるし、

「え?反対?じゃ要りません」とチラシを返される方もいるし、

「どうして要らないんですか?水不足になると困るでしょ?」と反論される方もいるし・・

そういう方の話を聞くのは、とても参考になります。

ダム賛成派の市民の本音が聞けるから。

 

一昨日出会った賛成派の方は、元市議会議員さんでした。

反対派だと知って、チラシの受け取りは拒否した上で

  私はあなたたちよりも石木ダムのことはよく知っている、

なぜこの問題が何十年も続いているのか、あなたは知っていますか?

あ、そう?まだ佐世保に来て4年で昔のことは知らないんだね。

それはね、強制測量という手荒なことをやってしまったから住民を心底怒らせてしまった。

それが拗れて尾を引いているんですよ、感情的な問題。

当時の高田知事の失敗だ。

彼の前は久保知事と言って、久保さんは住民の気持ちがわかる人だった。

あの人がどうやってミノシマに長崎空港を造ったか・・・

と、ひとしきり昔話をされ、

その久保知事のやり方をそばで見ていたはずなのに、高田知事は何も学ばなかったんですよ。

だから未だに石木ダムができないんですよ。

と結び、去っていこうとなさったので、

昔の経緯はわかりました。で、これからはどうなんですか?

水需要はどんどん減っているし、人口も減る一方だし、もうダムは必要ないと思われませんか?

と質問すると、

それは、そう簡単にはいかないでしょう。今減っていてもまた増えるかもしれないし・・

そこで、そのような予測でダム事業に参画し、結局水余りでダムからは一滴も取水せず事業費の負担だけが重くのしかかっている他都市の例などを説明すると、

ほー、そうですか。それはまずいですね。

ダムに頼らない身近な対策、雨水利用や再生水の普及、ため池の活用などの話も少し伝え、

とにかく帰られたら、このチラシを読んでみてください、と渡しました。

はじめは受け取りを拒否してた方が、

わかりました。読んでみましょう。

と持ち帰ってくださったのは、とても嬉しいことでした。

 

水を大切にする日2012

9月6日午後6時、島瀬公園には大勢の人が集まっています。

いかにも仕事帰りのサラリーマン風の人々が・・

「佐世保市PTA連合会」「佐世保市商店街連合会」などのプラカードが見えます。

右にカメラを振ると・・

水を大切に・・の文字が見えます。

そう。今日は佐世保市の「水を大切にする日」です。

平成6年の大渇水のとき、市内全域が給水制限に入った日です。

この時の苦労を忘れないで、限りある資源の水を大切に有効に使いましょう〜

という日のはずですが、

幟に見えるのは、「石木ダム建設は市民の願い」とか「石木ダム建設にご理解とご協力を」???

その横断幕の前で、マイクを握っているのは、

石木ダム建設に誰よりも執着なさっているかに見える佐世保市長さん。

続いて、長崎県議会議長や佐世保市議会議長、石木ダム建設促進佐世保市民の会会長代行・・

などの挨拶がありました。

どなたも、いかに佐世保が水不足で困っているか、

地元地権者の方々の苦しいご心中は十分察せられ申し訳ないが、どうぞご理解を・・

といった内容で、想定通りでしたが、市議会議長の発言にはビックリしました。

彼はこう言ったのです。

 

佐世保が確保できる水源は日量77,000トンと言われていますが、

その中の15,000トンは河川からの取水です。

安定的な水源確保の観点に立てば、本市の水の実力は77,000トンをはるかに下回るのです。

しかし、使われている水の量は、今の時期、一日に約80,000トンです。

つまり、日々水不足なのです。

 

この話を聞いて私もギョッとしましたが、

さすがに後ろの方から「嘘つくな!」との声が聞こえてきました。

そうです。この話の中にはいくつもの嘘というかマチガイがあります。

 

1.現在の佐世保地区の水源は、77,000トンではなく105,500トンです。

  なぜなら、その77,000トンの水源以外にも毎日取水できている場所があり、

  その取水所での最大取水量もプラスすれば、105,500トンになるからです。

2.77,000トンというのは水道局がかってに名づけた安定水源の量です。

  水道局が安定水源は77,000トンと言っているのに、

  部外者の議員さんがかってに安定水源の量を変更していいのでしょうか?

3.その中の、つまり77,000トンの中の15,000トンが河川水とおっしゃってますが、

  その中の河川水は21,600トンです。残り55,400トンがダムの水です。

4.今の時期の使用水量は約80,000トンと言われましたが、

  水道局のホームページをご覧下さい。

  昨日の配水量は、71,820トンと記されてますよ。

  つまり安定水源77,000トンで足りているんです。

  議長さんがおっしゃるように日々本当に足りてなければ、不足分はどこから持ってきてるのですか?

  全くデタラメな数字を自信有りげにおっしゃらないでくださいね。

  思い込みが激しい方なのか? わざとデタラメな数字をおっしゃったのか?わかりませんが。

 

6:40頃、楽隊を先頭にいよいよパレードに出発です。

あら〜!

新しい横断幕ができましたね。

「水不足は続いています 今までも これからも」

さきほどの市議会議長さんの話のエッセンスですね。

うまい表現ですね。誰がこんなキャッチフレーズを思いつくんだろう・・

 

うまいけど、ウソです。

今も水不足じゃないし、これからはますます水は十分な余裕が出てきます。

今より人口が減るんですから。

今よりも節水機器が普及していくんですから。

 

会場ではこんな素敵なうちわを配っていました。

シンプルでいいですね〜

 

このうちわのように、わかりやすい企画を、来年こそはお願いします。

「水を大切にする日」には、水を大切にしよう!という意味をこめたキャッチフレーズを考えてください。

水を大切に使う方法、工夫例を紹介してください。

節水に努めた家庭や企業を表彰するのもいいかもしれませんね。

少なくとも、水を大切にする=石木ダム、ではないはずです。

 

動員された皆さま、お疲れ様でした〜

 

集会の一部始終とパレード出発の様子 

 

市役所前でビラ配り

今朝、私たち「石木川まもり隊」隊員と、「水問題を考える市民の会」会員と、サポーターの市民、

合計12人で、ビラ配りを実施。

場所は佐世保市役所と水道局の周囲の6ヶ所ほどで、出勤する職員へのメッセージです。

 

 

公僕である皆さんは、市民の税金がこんな使われ方をしているのをご存知ですか?

看過できますか?

皆さんの中にも28日の「石木ダム建設促進大会」に動員されて参加する方もいるのでしょうが、

何も疑問を感じていらっしゃいませんか?

隣人の犠牲の上に佐世保の未来を明るくしようなんて…胸が痛みませんか?

と訴えたかったのです。

 

1.市は来る8月28日、大々的に「石木ダム建設促進大会」を開こうとしてますよね。

2.そこにたくさんの動員のノルマが各部局にかけられていますよね。

3.共催団体である「石木ダム建設促進佐世保市民の会」の運営費は全部、市が出していますよね。

4.動員で集まった「促進大会」で「石木ダムは市民の願い」というのはヤラセですよね。

5.商店街で一般市民にアンケート調査をしたら57%が「石木ダムは要らない」と答えましたよ。

6.「建設促進市民の会」の運営費の半分以上は建設反対市民の税金が含まれているようですね。

7.今年のテーマは「うるおう水で、くらしの安心、明るい未来」だそうですね。

8.隣人の土地をムリヤリ奪って明るい未来が得られますか?

9.現実は水は足りてて、これからは人口減少で水は余ってきます。余裕、余裕!

10.足りないのは財源で、ダム建設費の借金が重くのしかかり…たぶん未来は暗くなるでしょう。

 

こういうことを伝えたくて、いろいろ書いています。

市役所の職員さん、水道局の職員さん、気持ちよく受け取ってくださってありがとうございました。

おかげ様で、ほんの45分間で、用意した1000枚のビラがほとんどなくなりました。

 

もう読んでくださいましたか?

バッグの中にしまい込んだまま?引き出しに眠ってる?

OKです。

捨ててなかったら、どうか開いて読んでみてください。

お願いします。   

 

長崎市浜町通り商店街でチラシ配り&写真展

今日は、写真の横断幕が示すように、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の総会でした。

マイクを持って笑顔で語りかけている方は、同会の代表世話人である長崎大学教授の戸田先生です。

続いて「石木ダム建設絶対反対同盟」「清流の会」「石木川まもり隊」から、

それぞれ挨拶と現状報告をしました。

 

それらに先立って、開会直後に、まずビデオ上映がありました。

「石木ダム反対の闘い(強制収用について考える)」と題されたそのビデオは、

私たち「石木川まもり隊」のIさんが制作したもので、

6月佐世保市議会に請願の際、委員の皆さんにお伝えしたくて作ったものでした。

最後の歌と映像を見ながら、感動の声が後ろから聞こえてきて、私も嬉しくなりました。

 

さて、総会は午後3時からだったのですが、私たちは浜通り商店街に11時に集合。

それは「石木ダム反対のビラ配り」をするため。

 

 

そして、より関心を持ってもらうためにミニ写真展も行いたい、

そのための写真を貸して欲しいと言われ、喜んで持参し、一緒に準備しました。

 

持っていった甲斐がありました!

多くの市民の方々が、立ち止まり、あるいはわざわざ近づいてきて見てくださいました。

「わー、良かとこやねー」「こがんとこは残さんばねー」

「私は前、川棚に住んどったとですよ。前から反対でした。ぜひ頑張ってください」

「署名はせんとですか?署名しますよ」

「私、天草の出身なんですけど、天草も同じです。無駄なダムのために自然が壊されようとしています」

などなど、たくさん話しかけてくださいました。

 

特に子どもたちが川で遊んでいる写真が好評で、

ここを子どもたちから取り上げるなんて許されん!と怒るジジババ世代の声が多く聞かれました。

 

もちろん何の関心も持たず素通りする方もたくさんいます。

「石木ダムのことが書かれています。読んで頂けますか」とチラシを差し出しても、

無言で通り過ぎる人、拒否のポーズをする人、

「あ、全然関心ありませんから」と言い捨てる人、

避けるように通る人などなど。

どこでも同じですね。

 

でも、佐世保と違うところは、「知らなかった人」が多いこと。

行政による刷り込みがなされていない人々は、写真もデータもありのままに受け取ってくれる。

自分の感覚で感じ、考えてくれる。

県都長崎で伝える意味はとても大きい…と、あらためて思いました。

 

 

石木ダム事務所長さんへ質問とお願いに行きました

8月10日、私たち「石木川まもり隊」と、「石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会」「水問題を考える市民の会」「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の4団体は、石木ダム建設事務所に申し入れに行きました。

目的は、先日同事務所から送られてきた文書について疑問点を質し、

私たちの考えを伝え、お願いしたいことも有り…

問題の文書については、5日に詳しく紹介しています。

http://ishikigawa.jp/blog/cat13/599/

 

質問と回答は以下のとおりです。

Q 誰に出したのか?

A 共有地権者全員へ

Q 何の目的で出したのか?

A 一つ目に、国の対応方針が出たことを知らせるため、

  二つ目に、ダムの必要性に対する理解をお願いするために

  三つ目に、土地譲渡への協力をお願いするために送った

Q なぜ知事名ではなく、ダム建設事務所長名で出したのか?(これまでは知事名だったと思うが)

A 目的の三番目の担当がダム事務所の仕事であるから

Q  「地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」ことが書かれてないのはなぜか?

A 当然のことなので、あえて触れなかった

Q  「ダム建設は、先祖から受け継がれた自然豊かな土地や長年住み慣れた古里を失うことなど、
   心の痛みや苦しみ、悲しみが伴うものであり、このような地権者の皆様の思いがあることを肝
   に銘じ、決しておろそかにしてはならないと考えております」と書かれているが、
   そうであるなら当然、石木ダム建設を中止すべきではないか?

A 地元の方のそのような思いを十分考えた上でもダムは必要というのが私たちの結論である

 

所長さんの回答を聴いて、私たちが強く反論したのは、

 1.国の方針が出たことを伝えるのが大事な目的ならば、その内容は正確に書いて伝えるべき。

   これは付帯意見を全く無視しており、認められない。

2.その国の方針は、「ダムの必要性を客観的に認めた」と書かれているが、実際は客観的ではない。

  県の結論をただ追認しただけ。

  国がチェックしたのは手続き上のことで、中身については何も議論されていない。

3.「地域の方々の理解が得られるよう努力する」のは当たり前と言うが、どのようにしてやるのか?

  

ここで、いつものように誠心誠意とか、衷心よりとかの言葉しか出てこない。

具体策は思いつかないのか言えないのかわからないが…

そこで私たちが提案したのは、公開説明会。

所長さんは、「え?説明会?もう何度もやったじゃないですかー」と。

 

いいえ、県が国に検証結果として報告した内容の説明会です。

それについては、私たちは一度も聴いていません。

石木ダムは私たちの税金を投入して造るのですから、

その私達への説明責任があるでしょう?

私たちは必要性が理解できないと言っているのですから、

国が付帯意見で言っているように、

私たちの理解を得る努力を、貴方がたはしなければならないのではありませんか?

 

はじめは「説明会をするつもりはない」と言っていた所長さんも、

上に伝えると約束してくださいました。

 

「上」の方、どうぞよろしくお願い致します。 

 

「内部被ばく…」上映会と石木ダム

   

鎌仲監督の最新作「内部被ばくを生き抜く」の上映会が東彼杵町で開催されました。

8月9日、長崎原爆のその日です。

原爆被爆者と同じように、原発事故で内部被ばくし続けている福島とその周辺の人々。

特に子供たちへの影響が心配されています。

 

上映後、鎌仲監督のトーク。

核燃サイクルや医学的な話をわかりやすく解説し、

子どもの命を守るために様々な問題に直面し、頑張っているお母さんやお父さんたち、

その人々への補償や除染など一向に進まない現実などなど、あっという間の1時間でした。

 

その後、なんと!石木ダム問題について、ほんの9分ほどですが、話をさせていただきました。

実は、この上映会の実行委員長は、私たち「石木川まもり隊」の隊員なのです。

彼女は、原発とダムの共通項(地球の汚染、自然破壊、地域の分断)に目を向けて欲しいと

仲間の皆さんを説得し、鎌仲監督の快諾も得たのです。

 

とてもありがたい申し出でしたが、

でも、本当にいいんだろうか?放射能や原発の話を聴きに来たお客様に石木ダムの話をして…

と不安も抱きつつ、彼女の熱意を無にしないよう、与えられた9分間を有効に活かそう…

と頭を切り替え、資料を作ってみました。

 

たぶん石木ダムのことはほとんどご存知ないか関心がない人々が多いだろうと想定して、

まず石木ダム計画の概要を記し、私たちがダムに反対する理由を示しました。

そして、裏には、

ダム事業に参画したために、大きな負債を抱えることになった市や県の事例をリストアップ。

 

ダムそのものには関心がなくても、無駄な公共事業については県民として耳を傾けてもらえるだろう。

そしてその無駄な事業によって自然が破壊され、環境に大きな影響が出るとなれば、

核汚染に関心を持つ人々なら、理解してくれるだろう…

そんなことを思いつつ話すポイントなど準備していきました。

 

ところが、いざ話しをしてみると、予定通りにはいかないもの…

私たちがダム計画に反対する理由の1つ、

今現在そこには13軒の家庭があり、70人の人々の暮らしがあるのだという紹介の前に、

原発でふる里を追われ、ふる里に戻れなくなって、疲れ果て自殺した方のことが、ふと頭に浮かび、

ついさっき鎌仲監督が話してくれた、福島浜通りのお年寄りの自殺が多いことも思い出され、

言葉が出なくなりました。

 

時間がないんだから早く話さなくちゃ…

と、もう一人の自分の声が聞こえるんですが、胸が詰まって声が出ません。

ムリムリに話し出しても途切れ途切れで…

ふと用意していたタイマーに目をやると、残り時間1分ほど。

慌てて現実に戻り、残りはほとんど流してしまい、

「あとはお帰りになって、この資料をよーく読んでくださいね」という始末。

トホホでした。

 

受付のところに置いてある「こうばる通信」や「ダムのツボ」も、是非手にとってみてください。

そして、よかったらお持ち帰りください!

なんてアピールするつもりだったのに、それもすっかり忘れてしまい…

ほーちゃん、ごめんね〜

 

 

 

 

アンケート「本当に必要ですか?石木ダム」

8月5日、日曜日、佐世保の最高気温は37度に達し・・

ちょうどその頃、私たちは、佐世保唯一の?繁華街アーケード街でアンケート調査を実施。

デパート玉屋入口横で、駐車場の前という立地。買い物客を狙ってのことでしたが…

 

 

この暑さ、この強烈な日差しに、人々は避けて通ります。

横断幕の下の白い部分はコンクリートではないんですよ。

手前の石畳のような歩道が長テーブルの下までずっと続いているのですが、

強すぎる日差しに反射して真っ白に写ってますね〜

せっかく展示した写真や資料も、近寄って見てはもらえず・・

それに遠くから見ると、後ろの看板(和牛の祭典だの、チャリティナントカだの)が邪魔して、

目立ちませんね〜トホホ・・

 

で、私たちは、こんなこともあろうかと…

用意していた画板にアンケート用紙をはさんで、日陰の方へ移動。

通行人の方に、「石木ダムについてアンケート調査をやっていまーす、ご協力をおねがいしまーす」

と声をかけると、けっこう応じてくださる方もいて、嬉しくなりました。

 

若い方は自分で書いてくださいますが、

ご高齢の方には、聞き取り調査のような形で、

質問を読み上げ、頂いたお返事をこちらで代筆していきました。

 

用意したアンケート用紙は100枚。

予定時間は3時間。

半分の50枚埋まればいいかな〜と思っていたのですが…

 

なんと、2時間で100枚終了!

驚きの結果でした。

理由の一つには、この日は佐世保のお祭り「シーサイドフェスティバル」の日でしたし、

すぐそばの島瀬公園ではアメリカンフェスティバルも開催中で、

いつもより人通りが多かったこともあるでしょう。

もう一つの理由は、助っ人で来てくださった川棚のKさんの呼び込み?のおかげ。

Kさんが声をかけると、アンケートに応じてくださる確率がとても高いのです。

どんな秘訣があるのか…次の機会があったら、じっくり観察してみたいものです。

 

さて、アンケートの結果をご報告します。

まず、100枚完了と思っていましたが、持ち帰った用紙は97枚でした。

テーブルに置いていた時に、風で飛ばされたのかもしれません。

しかも、そのうちの1枚は白紙でしたので、有効回答は96人分ということになります。

 

   

 

以上のような結果でした。

予想通りのこともあり、意外なこともあり、現実を知るためにアンケート調査は大事なことだと、

あらためて思いました。

 

予想通りだったのは、

「佐世保は慢性的な水不足だ」と答えた人が32人もいたこと。

ちょうど3分の1です。

3人に1人はそう思っているってこと。

「あなた自身が水不足で困っているか」との質問にイエスと答えた人は5人ですから、

自分は水不足じゃないけど市全体としては水不足だという思い込みがあるのですね〜

平成6年〜7年の渇水経験がトラウマになっているのかもしれませんし、

市や水道局のマインドコントロールもしっかり効いているのでしょう。

 

そのマインドコントロールされている人の多くは、やはり「石木ダムが必要」と答えます。

人数では26人、全体の27%でした。

 

しかし、意外だったのは、その倍以上の55人の人が「必要ではない」と答えていることです。

57%の確率。

これはとても大きい結果です。

「石木ダムは市民の願い」という看板は誇大広告である、ウソであると自信を持って言えます。

 

でも、もっと意外だったのは、

「石木ダムが必要」と答えた人に、

建設予定地で暮らしている約70人の人たちを「強制的に追い出してでも必要ですか?」との問いに、

11人(必要と答えた人の42%、全体の11%)の人が、「必要」と答えたのです。

佐世保市民の1割強の人は、そんな風に考えるのか…と思うとちょっとショックでしたが、

でも逆に、9割近い人は強制収容をしてまで石木ダムは望んでいないんだ!と考えれば、

心強い気もしてきました。

 

最後に私が対応して印象的だったケースを紹介します。

 

1) その男性はそれほど高齢には見えないのに「僕は書くのは苦手だから」とおっしゃるので、

質問を読み上げていきました。

②で珍しく「はい」と答えられたので、「どのように困っているのですか?」と尋ねると

「う〜ん」とおっしゃったまま返事が返ってこないので、

③に進みましたが、そこでも無言。

④に進んだらすぐに「必要」

⑤でも「必要」と即答でした。

「よほど水に困ってらっしゃるんですね。何か水を使うお仕事をなさってるんですか?」と尋ねたら、

にこにこ笑顔で「いいえ。でも佐世保市にはダムが必要なんですよ。僕は佐世保市民だから」と。

なんだか少し背筋が寒くなる感じがしました。

 

2) その女性も、「水に困っている」で「はい」を選びました。

「どういうふうに困ってらっしゃるんですか?」と訊いたら、

「お庭にね、植木鉢が120以上もあるんですよ。

夏は、朝夕2回も水遣りせんといかんでしょう?だから水道代がグンと跳ね上がるんですよ。

佐世保は水が少ないから水道代が高いんでしょう?

石木ダムができたら水が豊富になるから安くなると思って・・・」

だから石木ダム!?という怒りを心に秘めて、にっこり笑って、

「それは逆なんですよ。ダムを造るには建設費がたくさんかかるでしょ?

それだけじゃなくて、導水管とか浄水場とか新たに施設を造らなければならないから、

水道局は今以上に経営がたいへんになって、当然水道料金も値上げになるようですよ」と言うと、

「えー!今より高くなるの?!それは知らんかった。それならダムは造らんほうがいいね〜」

 

3) もう一つのケースは母娘3人連れでした。

「佐世保は慢性的な水不足?」「うん」「だよね」

「あなた自身は水不足で困ってる?」「ううん」「別に」「困っとらんよ」

「石木ダムは必要ですかだって」「必要やろ?」「そうかな〜」「必要さ」

「70人の人たちを強制的に追い出しても必要ですかだって」

「要らんっちゃない?」

「要らんよね」

「どうして?水不足になったら、あんたたちプールに入られんごとなるよ」

「そうかぁ」

「そうだけど、追い出してダム造って、そこまでして泳ぎたくないよ、私は」

「そうだよね。私もそう思う」

「そうね。そんならこっちに丸しとこう」

 

佐世保の未来は、今より明るいかも…

そう思いつつ、三人の後ろ姿に、ありがとうございました〜  

 

長崎県と佐世保市に、事業認定申請の取り下げを要請

今日も、石木ダム事業認定申請の取り下げを要請してきました。

しつこいなぁ…なんて思わないで下さいね。

相手が違うのですから。

 

一週間前に要請したのは、国交省九州地方整備局へ、取り下げの勧告を県にしてほしい…

と、お願いしたのですが、「勧告をする立場ではない」と言われましたので、

それじゃあ、やっぱり、ご本人に取り下げる気持ちになって頂くようお願いするしかない!

ということで、

午前中は県に、午後は佐世保市に、ダブル要請を決行した次第です。

 

県と市は共同事業者ですから、当然と言えば当然ですが、おっしゃることは見事に同じ。

佐世保市長や水道局長の議会答弁とも見事に一致。

「判で押したよう」とは、このことですね。

 

曰く、

国からの通知に書かれていた付帯意見、

地域の方々の理解が得られるよう努力するを希望する」については、

「これまでもその努力はしてきたが、今後もあらゆる機会をとらえて話し合いができるよう努力したい」と。

 

であるならば、

事業認定申請を取り下げて下さい。

あなた方が話し合いの機会を得たいと努力しても得られなかったのは何故ですか?

地権者の土地を奪うための手続き=事業認定申請をしたからでしょう?

それを取り下げたら、いくらでも話し合うとおっしゃっているのですから、

いったん取り下げ、話し合うための環境作りをするべきではないですか?

 

と訴えても、その答えは、次の通り。

1.事業認定申請の取り下げはしない

2.なぜなら、事業認定の手続きの中で話し合いが進められるから

3.その結果、事業の公益性が客観的に判断される

4.そのため(第三者に事業の公益性を客観的に判断してもらうために)に申請したのであって、

  決して強制収用のためではない

 

それに対し私たちは、

1.取り下げないままでは、地権者の理解を得るのは今後も無理でしょう

2.土地の収用を目的とした手続きの、どこで実際の話し合いができるというのですか

3.申請されたダム事業は100%認定されているという現実を考えると、

  客観的に判断されていると言えるのでしょうか?

  追認するための形式を整えているだけではないのですか?

4.事業認定申請というのは土地収用法に則った手続きで、

  土地収用法とは、合法的に個人の土地を強奪するためのものですよ

等々、意見をぶつけましたが、

 

県や市の見解は、相変わらず何の変化もありません

1.手続きは進めながら、地権者との話し合いは別に「あらゆる機会」を捉えて、今後もお願いしていく

2.については、具体的な回答なし

3.公聴会で両方の意見も聴くし、第三者機関(社会資本整備審議会)の意見も聴くので、

  中立的で客観的と考えている

4.強制収用は今の時点では考えてないの一点張り

 

でした。

なんだか、賢いインコに向かって、懸命に語りかけていたような虚しさを感じてしまった一日でした。


 

 

趣旨説明

「石木川まもり隊」が25日、佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」でおこなった、

「石木ダム建設用地の強制収用反対を求める請願」の趣旨説明の原稿が欲しいとの依頼が3件ありました。

メールに添付したり、印刷してお渡ししたりしましたが、どうせなら、ブログ上で公開し、

多くの方に私たちの思いを伝えたいと思い、以下に貼付いたします。

 

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 「石木川まもり隊」代表の〇〇と申します。

 今日は石木ダム建設に関して土地の強制収用はしないでほしい、させないでほしい、

その市民の声を市議の皆様に届けるために参りました。

この請願の趣旨を説明する機会を与えて頂いたことに深く感謝致します。

 

 私たち「石木川まもり隊」は、石木ダム計画の白紙撤回を願っています。

皆様は推進のお立場で、私たちの考えとは正反対です。

しかし、私たちはこの委員会が『水資源確保対策特別委員会』と呼ばれていた頃から、

たびたび傍聴させて頂き、皆様がどれほど佐世保市の水事情について真剣にご議論

なさってきたかよく知っています。

 また水道局からの説明も共に聴かせて頂き、資料も配布して頂き、

いろいろ勉強させて頂いたことに心から感謝しています。

この場を借りて、貴委員会と水道局の皆様、議会事務局の皆様には心からお礼申し上げます。

 

 本題に入ります。

 私たちは、今現在何不自由なく水を使って暮らしていますし、今後の急激な人口減少を考えると、

どうしてもダムが必要とは思えませんが、今日はその問題は横に置き、

土地の強制収用、この一点について述べさせて頂きます。

 

 国交省は6月11日、石木ダムの事業継続を認めました。

しかし、これには大事な付帯意見がありました。

「地域の方々の理解を得るための努力を希望する」と書かれた別添の文書です。

しかも「別添に留意願います」という一文まで付いていました。

これは市長も認めているように、「とことん話し合って理解を得なさい」という意味で、

力ずくの強制収用とは相反するものです。

 しかし、市長は15日の市議会一般質問で、

「二年半も中断している事業認定手続きを早急に進めるようお願いしたい」と言われました。

この手続きを進めるとはどういうことでしょうか。

 

 ここに、県が事業認定申請についての説明会で配った資料があります。

いま手続き上終わっているのは申請書の公告縦覧、意見書の提出、公聴会の請求までで、

これから公聴会や社会資本整備審議会などで様々な意見を聴き、公益性の有無を判断する

と言われますが、それらは形式にすぎません。

なぜなら、公聴会で意見を言えるのは限られた人数で、しかも1人15分程度と制限されています。

また、社会資本整備審議会で審議されるのは、あがってきた書類を見て、

手続き上の瑕疵が無いかどうか判断するだけです。

だから、事業認定申請されたケースはほぼどれも認定されています。

ダム事業の場合、認定されなかったケースは聞いたことが無いとダム問題の専門家は言っています。

私はデータを持っているわけではありませんので断言はできませんが、

議員の皆さんには是非お調べ頂き、教えてほしいと思っています。

 

 さて、認定されたら、その先はどうなるでしょう。

認定されても、おそらく石木ダム地権者の皆さんは、そこを動かないでしょう。

今日もあそこに地権者の皆さんが来ておられます。

私はあの方々と知り合ってまだ3年半ですが、皆さんの潔い生き方にはいつも感銘を受けています。

先祖から受け継いだ大地を守り、大いなる自然の中で静かに暮らしたい、

そして子や孫、未来にそのかけがえのない自然を引き継いでゆきたい、ただそれだけ。

それ以上でもそれ以下でもない、それ以外の何も望んではおられません。

だから、どんなにお金を積まれても気持ちは変わらないのです。

どんなに脅されてもびくともしないのです。

 

 県や市の担当者は言います。

手続きを進めるうちに反対だった人も、ほとんどのケースは理解を示して出ていくと。

それは理解ではないのです。

そこで話し合われるのは補償金額と明け渡し時期だけですから、

頑張れば頑張るほど土地の金額は下がり続け、最後は生きていくために諦めて去っていくのです。

しかし、何事にも例外は付き物です。川原の皆さんがその例外です。

地権者である川原の皆さんの口癖は、「私が死ぬまでは絶対ここにダムは造らせん」

「どうしてもダムを造るというのなら私を殺してからにしてください」と。

50年間、その思いで生きてこれらた方々です。

この先その意志が変わる確率は限りなくゼロに近いのです。

 

 ダム建設促進議員の皆さん、13軒の家が取り壊されるシーンを想像して下さい。

70人もの人々が笑顔で暮らしているその家をショベルカーで潰してしまいますか?

そのようなことができますか?

 

 私たち「石木川まもり隊」は、これまで何度もチラシ配りなどをしながら、

多くの市民と石木ダムについて意見交換してきましたが、

ダムは必要という人でも「強制収用には反対、それだけは止めてほしい」と言います。

それが普通の市民の思いです。たぶん委員の皆様も同じだと思います。

 実は中村知事さえもそうです。

 

 ここに平成22年1月、知事選直前に行った公開質問状があります。

「石木ダム建設絶対反対同盟」と「清流の会」と「石木川まもり隊」の3団体で行ったもので、

5人の候補者に出し、全員から返事を頂きました。

3番目の質問「強制収容が可能になった場合どうするか」に対し、3つの答えが用意されています。

『強制収用する』『強制収用はしない』『わからない』

当時の候補者・中村法道氏が選んだのは『強制収用しない』です。

 このように、知事も本当は強制収用に反対なのです。今は立場上それが言いにくいのでしょう。

だからこそ、知事に私たち市民の声を届けて頂きたいのです。

皆さんは、市民の代表なのですから、どうぞ、佐世保市民の思いを知事に伝えて下さい。

強制収用という手法を取らないで話し合いに徹してほしいという意見書の提出をお願いします。

 

 最後にチプコのメッセージを読んで終わりにします。

皆様はチプコ運動をご存知でしょうか?

インドの巨大ダム建設工事のため破壊される森を守ろうと広がった運動です。

その代表のバフグナさんが、1992年にモントリオール会議で語ったメッセージです。

 

私たちはチプコと呼ばれている。

チプコとはインド語で「抱きつく」という意味。

私たちは木が切られないように木に抱きつく。

木と共に切られすでに200人の仲間が死んだ。

今、あなた方の国からたくさんの人が来て、たくさんの木を切り、

たくさんのダムを造ろうとしている。

ダムができると森が沈み、私たちは生きていけない。

このようなことがおこなわれないために、私たち10万人のチプコは水に沈む覚悟をした。

よく聴いてほしい。

私たちは決して貧しくない。

私たちは豊かだ。

私たちは何も欲しくない。ダムも電気もお金も。

私たちは開発ではなく、幸せを求めている。

小さな土地と少しの水、少しの食べ物で十分なのだ。

幸せはお城の中でなく、自然の中にある。

 

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 石木川まもり隊の〇〇と申します。よろしくお願い致します。

 

 石木ダムの「事業認定申請」は、県と佐世保市によって平成21年11月9日に

国交省九州地方整備局に提出され、整備局は同年12月2日に正式に受理をしています。

 

 それに先立つ、平成21年6月30日に開かれた「水資源確保対策特別委員会」では、事業認定申請についての議論がなされました。

私も、この委員会を傍聴致しましたが、その際、当時、この委員会の委員だった山下千秋議員から

「強制収用の可能性がある事業認定を進めるべきだという委員の方は、強制収用となったらどうするのか?」という質問がありました。

当時の委員のお一人であり、現在は「石木ダム建設促進特別委員会」の委員で、今日もそちらにお座りいただいている草津議員が

「事業認定は進めていただきたいが、最悪の事態になったら断固反対する」とおっしゃいました。

また、他の委員の方がたも同じように、事業認定は、あくまでも話し合いのためのもので、

強制収用は望んでいないと、みなさん、おっしゃいました。

 

 今月15日の佐世保市議会・本会議で、山下千秋議員の一般質問に応えて、市長は

「国からの事業継続の方針に、地元の理解を得る努力を希望するとの付帯意見が付いたことは、

地元と話し合いをしなさいということだと思う。十分に話し合いをしたい。」と答えられました。 

ぜひ、そうしていただきたい。強制収用ではなく、あくまでも話し合いを行っていただきたいと思います。

 

 また、同じく今月14日の市議会本会議では、

大村議員の「人口減少に伴う都市計画について」という質問に答えて、市長は

「人口減少をさせないような政策、親子3代で暮らせるような社会にしたい」ということをおっしゃいました。

 石木ダムの建設予定地、川棚町川原地区はまさに市長がおっしゃっられたようなところです。

反対地権者は13所帯ですが、子、孫、ひ孫と3世代、4世代に亘って70人の方が暮らしておられます。

そこには、昔ながらの暖かな大家族主義とも言うべき生活が残っています。

 川棚町・川原地区は、「人口減少のない、親子3代で暮らせるような社会」をめざされる朝長市長が

まさにお手本にされるべき土地ではないかと思います。

 そのお手本にするような土地に暮らしている方がたを、強制的に立ち退かせ追い出すようなことがあってはなりません。

強制収用だけは止めて頂きたい。

 

 委員の皆さまには、資料として強制測量時の新聞記事のコピーをお渡し致しておりますが、

記事を読まれてどうお感じになったでしょうか? 

 あの暖かい人情味にあふれた、川原のかたがたの血や涙の上に建設された「石木ダム」からの水を、

どうして私たち佐世保市民が平気で使うことができるでしょうか? 

 私はうしろめたくて、とても使用できません。

 

 ぜひ、この請願を委員のかたがたお一人お一人に受け止めていただき、十分に審議をつくされ、

長崎県知事に「強制収用はすべきでない」という意見書を提出していただきたいと願っております。

  

 どうぞ、宜しくお願い致します。

 

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 石木川まもり隊の〇〇です、よろしくお願い致します。

今日は、石木ダム建設促進特別委員会の委員の皆様に、

どうしてもこれだけはお願いしたいとの思いで来させていただきました。

 

 皆様、すでにご存知のように、先月で、強制測量から30年と言われています。

その節目の頃、いくつかのテレビ局では、川棚町川原地区で7回も行われたという強制測量のことを報道するニュースが流されていました。ご覧になった方も多いと思います。

250人もの住民の方々が140人以上もの機動隊員と対峙する映像でした。

 数珠をかけた両手を合わせるおばあちゃん、生まれ育った土地を守ろうと座り込んで抵抗する人々を強制排除する映像です。

力づくで排除される女性やお年寄り、泣き叫ぶ子供たちの姿もありました。

土地収用法に基づいて、長崎県が実施した石木ダム建設に伴う強制収用の現実の姿でした。

ある地権者の女性は「強制測量の時の記憶は体の中に染み付いてますね」とインタビューに答えられていました。

また「今でも色々な映像や記録を見たら涙が出てきますね。子供たちも泣きながら反対していましたもんね」とも言われています。

こうも言われていましたね。

『機動隊にぎゅっとつねられて排除されたアザがみんなついていた。

県に対する怒りが鬼になるんですよ。鬼になって抵抗しないとやっていけないんですよ』と…

決して声高に叫ばれるのではありません。

むしろ、静かに、「私たちはダムに一生を捧げてきた。本当に何という人生やろうかねと思うね」

と語られていたのがとても心に残りました。

 テレビでは、高田元知事がこの強制測量について、

「公共のための事業ということでそこはご理解いただいて」とお話されていました。

しかし、またこうもおっしゃっています。

「あの時は今をおいてはないという判断だった。しかし、失敗だった。失策だった」と。

当時の県の最高責任者さえもが、こう述べざるをえない状況を作ってしまったのは一体何故でしょう。

 

地元の方々は、あくまでも話し合いを求めて来られ、今もちゃんとした話し合いができることを望まれています。

「公共」の名のもとに一方的に進められてきて、そこになくてはならない住民と行政との信頼関係は30年前の強制測量で完全に断ち切られたままではないでしょうか?

 

万が一、このまま最悪の事態に立ち至った時、

委員の皆さんがどれほどの責任をお取りになる覚悟がおありになるのか。

機動隊の強制力の下にブルドーザーが家を壊し、

それまで綿々と続いてきた暮らし、生活、歴史、大切な思い、そしてもしかしたら命までを奪うかもしれない、

そんなことをぜひ想像しながら、この請願に向かい合っていただきたい。

 

そしてまた、佐世保市民の多くも、

「強制収用だけはすべきではない」という至極当然な思いを心に抱いているということを、

委員の皆様とともに確認したいと思います。

ありがとうございました。