宇久島のメガソーラーについて考えよう

佐世保市の離島「宇久島」をご存知ですか?人口1800人の小さな美しい島です。いま、その島の1/4をソーラーパネルで埋め尽くそうとする事業計画が進んでいます。完成すれば、出力480MWという日本一の規模のメガソーラーとなるそうです。

自然破壊、住民の暮らしや想いを蔑ろにするやり方・・・石木ダム問題と共通するものを感じます。

そこで、7月の勉強会は、この宇久島のメガソーラー問題を勉強しようと、「宇久島の生活を守る会」代表の佐々木浄永さんに講演をお願いしました。

その記録はこちらです。



1時間半と、やや長いので、時間のある時にじっくり観てくださいね。

こちらは宇久島の観光動画ですが、



2022年6月、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル (SSFF)において、観光映像大賞を受賞しました。

自然の美しさと歴史を織り交ぜながら描かれた観光プロモーション映像として最も秀でていると高く評価されたのです。

この美しい島が、

こんなふうに変わるなんて想像したくもありませんね。

ところで、この観光映像大賞受賞作品の監督・野上鉄晃さんは、こんな作品も作られた方です。



こちらもぜひ見てくださいね!

 

惨敗?どがんちゃなか!


2022年、長崎県民は新知事に大石賢吾氏を選択しました。
新聞の見出しには「全国最年少」の文字が躍っています。
実際、若さだけで投票した人も少なくないかも・・?

現知事の中村氏も大石氏も政策は似たり寄ったり。
これまで通りの公共事業優先、経済優先の舵取りを目指しており・・
選択の基準は、まさに柵、組織選挙だったのかな?

保守王国の長崎県で自民が割れた!
この異常事態に党内では熾烈な選挙戦が繰り広げられ・・

なぜか野党まで、その渦に巻き込まれ、

私たち市民が応援した宮沢よしひこ氏は惨敗でした。


衆院選のような「市民連合・野党共闘」は実現できませんでした。
今回は共産党だけが自主的支援をしてくれましたが、前回の知事選で共産党の原口氏が獲得した94,000票の半分しか獲れませんでした。
この結果は本当に衝撃的でした。

宮沢応援団の中では前回の結果から考えて10万は軽く超えるだろうとの思いが大半を占めていました。
投票率も前回は最低だったけれど、


今回は県民の関心が高まっているので投票率も間違いなく上がるだろうし、
宮沢選挙チームにはこれだけ多くの若者ボランティアが結集しているし・・と。
実際、投票率は47.83%で、前回よりも11.8ポインもアップしたのですが。

甘かったですね。
というより、木を見て森を見ず。
自分達の周りしか見えていなかったのでしょう。

選対本部のある長崎事務所も、私たちの佐世保事務所も市民ボランティアの集まり。
指揮系統もバラバラで、
段取りも分からずドタバタ続き。
そのうちに若者の応援や美味しい差し入れなどが舞い込んでワクワクし始め、
20日夜、皆で開票速報をドキドキしながら見守り、
結果を受けてガーン!
これが実状でした。

でも、ネット上に溢れる沢山の声に励まされました。



若者ボランティアからはこんなメッセージが。

みなさん、選挙戦本当にお疲れ様でした!!!!!
そして、快く私たち若者を迎え入れ、応援してくださり、本当にありがとうございました。
若者チーム、未熟なところもあり、大人の皆さんには失礼とご迷惑をおかけしましたが、それでも最後まで若者のしたいように、とお任せしていただいたこと、本当に感謝しています!!
パワーしかない私たちに、寝床もご飯も準備してもらって、みなさんのご協力があったからこそ、全力で選挙戦に携われました。
皆さんと一緒に最後まで駆け抜けられて、私たちも本当に幸せです🙏💗

今回、「宮沢さんに入れたかったけど、大石さんになってもらうと困るから中村さんに!」という方が少なくかったと聞きました。
立憲、国民の今回の動きもそんなところなのかなと思います。
正直、もうこういう選挙、政治の形はさっさと終わらせたいです!
泡沫候補なんて言葉も私からすると意味が分からなすぎて、
数年後にはそんな言葉もなくなる社会にしたいです。
これまではそういう駆け引きのような、勝ちゲームのような選挙が普通だったのかもしれないし、私が知らないだけでそんな世界はたくさんあるのかもしれませんが、
本当はもっと1人ひとりが、この人を推したい!と思う人に、票を投じる、それが当たり前になるべきだと思います。

今回私たちも携わらせていただいて、選挙の新しい在り方だとたくさんの方に言っていただきました。
明らかにこの選挙戦、みなさん1人ひとりの強い熱い想いや、長崎に対する愛が溢れていたと思います。
こんな形がもっともっと全国に広がっていけるように、
普通の政治を取り戻せるように、
私もアクションを続けて行きたいと思います。

そして、21日早朝、宮沢さん本人からは、こんなメッセージが届きました。

皆さん、今回の県知事選挙は残念ながら負けましたが、私、宮沢由彦は石木ダム計画が止まるまで徹底的に取り組みます。
敗因をしっかり分析し、以降の活動に生かしてまいります。

今回の選挙で私がみなさんに呼び掛けたかったことは、投票する選択肢がないなかで「もうがまんしなくていい」「立ちあがろう、自らの権利を守るために」ということでした。
カネの問題ではなくヒトとしての尊厳の問題です。

予想以上に厳しい獲得票数にも、選挙事務所では記者会見終了後、集まったみなさんの顔には笑顔が消えませんでした。最後まで精いっぱいやったという満足感だったと思います。

家でテレビやネットを見て選挙結果に落胆された方々も、どうぞ気を取り直し明るい前向きな気分でお過ごしください。

選挙期間中を通じて選挙事務所の雰囲気が良かったのは、Give and Take ではなく、Give & Giveの雰囲気だったからと思います。
ボランティア作業や差し入れなど、報酬がなくても誰も見ていなくても自分がやりたいからやる、そんな気持ちが集まっていました。
無償の愛でしょうか。それに触れたことが今回の財産です。

今回の選挙を支えてくださったすべての方に、あらためて心からの感謝を申し上げます。

これからもよろしくお願いいたします。

宮沢由彦

みんなすごいなぁ、強いなぁ、と感動しましたが、
現地こうばるの皆さんのことを考えると、私はどうしても暗い気持ちになってしまっていました。

「石木ダム計画を見直す!こうばるを守る!」との公約を掲げて闘った宮沢さんに、県民は1割も投票しなかった・・
この事実を突きつけられたこうばるの皆さんは、どんなに落胆なさっているだろう・・

21日朝、不安を抱えたまま座り込み現場へ向かいました。
皆さんから「お疲れ様!」の声をいただいても、「ごめんなさい」しか言えなくて・・
宮沢さんのメッセージをスマホに表示して、回し読みしてもらうことにしました。

隣にいたS子さんに「皆さん、きっとショックだったよね」とこっそり尋ねたら、

なーんも!うったちは負けることには慣れとるもん!
裁判もずーっと負け続けとるし、どがんちゃなか!
宮沢さん、石木ダムのことをあちこちで伝えてくれて、
それだけで有難かったよー

と言ってくださって、胸が熱くなりました。
と同時に、こうばるの方の強さをあらためて知ることができました。

今回、生まれて初めて体験した選挙運動、教えられることがいっぱいでした。
ボランティアの若者からも、電話の向こうの見知らぬ県民からも。

こんな経験ができたのは、やはり宮沢よしひこさんが知事選に挑んでくれたから。
無謀にも手をあげてくれたから。
若者たちは彼のことを「勇者よしひこ」と呼んでいたけれど、その通りです。

残念ながら、2月3日の時点で、県民の中に石木ダムを止めようとする勇者はいなかった。
宮沢さんのおかげで私たちには選択肢ができ、意思表示ができた。
そして石木ダム問題を県民に伝えてもらえた。
改めて宮沢よしひこさんに深く感謝します。

そして、4年後の知事選に向けて、
その前に今年の川棚町長選挙に向けて、
来年の佐世保市長選挙、長崎県議選挙に向けて、
勇者がどんどん出てきますように!

今からみんなで捜索、発掘に努めましょう~!!!

投票に行こう!

選挙へ行こう!と呼びかける「こうばる」の皆さんの動画が公開されました。是非ごらんください。https://www.youtube.com/watch?v=0yyJBGJyl0E

誰を知事にするか?その判断材料の1つに石木ダム問題があります。この問題について、各候補がどう言っているか?何をしようとしているか、そういうことを考えて投票してほしいと、皆さんは願っています。

実際どうなのでしょう?

長崎新聞社がインタビューしています。石木ダムの部分を拡大すると、







つまり、

中村氏は、石木ダムは「必要不可欠な事業」なので「早期完成に向けて取り組む」そうで、今までと同じスタンスで、

大石氏は、「必要性が高まっている」ので「現地へ足を運び、交渉へ向け対話を求めていきたい」そうで、対話といっても、石木ダム工事を早く進めるための交渉です。

宮沢氏は、「工事を中断して関係者との話し合いを実施すべき」との立場で、そのために「知事直轄のプロジェクトチームや第三者委員会を設置」し、科学的な検証を重視しています。

あなたなら、どの候補者に入れますか?

石木ダム問題以外もしっかりみておきましょう。ここには人口減少と新幹線について書かれていますが、

核兵器禁止条約とIRについてはこちら県の将来像、力を入れる施策、知事の資質については、こちらです。



もう期日前投票に行かれた方もいるようですが、まだの方は参考にして下さいね~

選挙2日目 事務所では証紙貼り

2日目の朝。今日は佐世保市の京町公園(通称三角公園)前でスタート。

いわゆる「辻立ち」です。

マイクを持って話せるのは8時からなので、それまでは候補者本人と支援者数名で通行人?車に向かって手を振るだけです。

今朝はとても寒かったので、振る手がすぐに悴んできます。

それでも、たまに車の中から手を振り返してくれる人がいると嬉しくなって、つい皆大きな声で「ありがとうございまーす!」と言ってしまいます。

8時になると宮沢候補が演説。その後、市役所前でも演説し、その後は市内あちこちを選挙カーで移動。

私たちは事務所へ。

宮沢よしひこ選挙事務所(佐世保)です。国道に面していて、若葉町交差点の角。バス停「変電所入り口」のすぐ傍です。

イメージカラーのグリーンが目印です。

中ではボランティアの皆さんが、いろんな作業をやっています。

こちらのテーブルでは、2人が証紙貼りで、1人がハガキ書き。

こちらでも4人が証紙貼りで、2人がハガキ書き。

え、1人足りない?それは今撮影しているから。

証紙貼りって何?と思うでしょ?
それは、告示後に配布できるチラシには枚数制限があって、その枚数分だけ証紙を貼らねばならないのです。選挙には難しいルールが沢山あるんですね~

明日も証紙貼りやハガキ書きなどなど。

お時間のある方、手伝いに来てくださいね~ワイワイ、ガヤガヤ楽しくやってますよー

選挙戦スタート!奇跡を起こしましょう!

いよいよ始まりました!
2月3日、長崎を変える選挙戦のスタートです。

私たちが応援する宮沢よしひこさんが夕方佐世保入り。
島瀬公園に選挙カーが入ってくると人が徐々に集まってきて、

18:00 司会者の挨拶でワクワク長崎in佐世保の集会が始まりました。

応援演説のトップバッターは、地元佐世保市民で石木川まもり隊の松本です。無駄な石木ダムを止めることができるのは宮沢さんしかいない!
国内外の様々な地域で活躍してきた宮沢さん、
しがらみのない宮沢さんなら長崎を変えられる!
でも、知名度の無い宮沢さんが当選するのは奇跡に近いこと。
私たち、あなたたち、みんなの頑張りで奇跡を起こしましょう!

次の方は、現参議院議員で元滋賀県知事の嘉田由紀子さん。私は学者として、琵琶湖の問題、淀川水系のダム問題などについて沢山の意見書を出してきたが、何も変えられなかった。
それなら自分が知事になって変えようと立候補した。
始めは泡沫候補だったが、選挙の10日目以降から流れが変わった。
そして、ついに与野党が相乗りした現職を破って当選した。
知事になって6つの無駄なダムを止めることができた。
やればできる。変えられる。頑張ろう!

最後は本人の宮沢よしひこさん私はテレビの報道番組で石木ダム問題を知った。こうばるの現状を知った。
何とかしたいと思い長崎にやってきて、県知事選のことを知った。
県内あちこちを回って候補者を探したが見つからず、自分が立つことを決意した。
佐世保に来た時にサウナで、経営者の方と話していたら、その方は、
「水不足なんて感じたことはありません」と言われた。
水を使うお仕事をしている方が言われるのだから間違いない。
石木ダムが無駄な事業であることを実感した。
私が知事になったら、石木ダムや諫早湾開門やカジノなど、
県政の諸課題を、県民の声に耳を傾け解決していく。
そして、希望の持てる、ワクワクできる長崎をつくっていきたい。

と、熱弁されました。

その後、アーケード街を歩きながら、通行人に支援を訴え、一日目を終了。
お疲れ様でした~

処分をめぐる4つの不思議

長崎市内の小学校教諭による「処分取り消しを求める審査請求」が、いま話題になっています。

この件は石木ダムが根っこにあり、なおかつ当ブログにも関係することですが、当事者として発信することで、今後の審査に影響が出るのを恐れ、発信を控えていました。

しかし、マスコミ報道の中には誤解を与える部分もあり、やはり正しい情報をお伝えしたい。その上で、この問題を多くの人に考えてほしいと思いました。

11月9日、審査請求をおこなった教諭は弁護士とともに記者会見を行いました。
それを伝えるマスコミ報道の中で、ネット上で確認できるのはこちらの4つです。

毎日新聞 「長崎市教委は処分取り消しを」 小学校教諭が審査請求
https://mainichi.jp/articles/20211110/ddl/k42/040/330000c

長崎新聞 児童の石木ダム感想文提供 長崎市教委が訓告 教諭側「無効」求め市公平委に審査請求
https://nordot.app/830974288328048640?c=39546741839462401&fbclid=IwAR30_0WPAdZ0C1vNoyaW1kvK5rBNJuHR0swvnjDa4Jk8P2Ze8byMZTfiFoM

NCC 石木ダム見学企画した教諭が文書訓告処分とした長崎市教委に対し処分不当の審査請求
https://news.yahoo.co.jp/articles/c30dde9944ae884948fe308a2e6bfb521319cdad

NHK 石木ダム見学の感想文めぐり教員処分 取り消し求める審査請求
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20211109/5030013234.html

読者は、まず見出しを見ます。その見出しに興味や重要性を感じて初めて本文を読もうとするので、見出しは重要です。
その見出しに、今回は誤解や先入観を与えるものが多く、それが残念でした。

「石木ダム感想文」とか「石木ダム見学の感想文」とか書かれていますが、そうではありません。
児童が書いたものは「社会科見学の感想文」です。

まだできてもいない「石木ダム見学」など、とんでもありません。

このように、見出しだけを見ると、この社会科見学の目的が石木ダム問題に特化していて、感想文も石木ダムについて書かせたかのような印象を与えています。先生が偏向教育をおこなっていたかのように誤解した人もいたのではないでしょうか。

見出しだけでなく、本文にも、「教諭は昨年11月11日、担任のクラスを含む6年生を引率し、県と佐世保市が石木ダム建設を計画する同町川原地区を訪問。建設に反対する住民から話を聞くなどした。」と書かれた記事さえありますね。

しかし、事実は違います。「男性教諭は2020年11月11日、当時勤務していた市立矢上小6年の児童約80人を対象に『自然、平和、人権を考える』を趣旨とした川原地区での社会科見学」(毎日新聞)を行ったのです。

なぜそう明言できるかと言うと、実際に感想文を読んだからです。
60数人分(参加者全員が提出したわけではなかったようです)の感想文は、決して石木ダムについてだけ書かれていたわけではありません。自然、平和、人権、3つのテーマに沿って満遍なく書いている子もいれば、2つのテーマを選んで書いている子、1つのテーマだけの子などいろいろでした。

テーマを1つに絞った子どもたちの中で一番多かったのは「自然」でした。昆虫博士と呼ばれる専門家の巧みなガイドがあったからでしょうか、こうばるの野原で捕まえたバッタやカマキリに対するワクワクドキドキ感が多くの子どもたちから伝わってきました。

この社会科見学の目的が、石木ダム問題に特化していなかったことは、子どもたちの感想文を読んだ者として伝える責任があると思い、ここに記すことでその責任を果たしたいと思いました。

ところで、報道記事に書かれている内容を時系列で整理すると、
① 2020年11月11日、市立矢上小6年の児童約80人を対象に川原地区での社会科見学を実施。
② その後、教諭は児童が書いた感想文を見学のお礼として地元住民などに手渡した。
③ 12月4日、市民グループのブログに児童の感想文が掲載されたが、校長の指示ですぐに削除された。
④ 市教委は、保護者の許諾や校長の確認がないまま学校外に感想文を提供したこと等を理由に、今年7月、教諭を文書訓告とした。
⑤ 教諭はそれを不服として10月7日長崎市公平委員会に審査請求書を提出した。
ということのようです。

この事実を知って、私は不思議に思いました。

不思議その1.
「児童が書いた感想文を見学のお礼として地元住民などに手渡した」ことが、そんなにいけないことでしょうか?
市教委は「保護者の許諾や校長の確認がないまま」手渡したから処分したとのことですが、それはよくあることではないでしょうか?
修学旅行や体験学習などでお世話になった方へ、後日子どもたちの感想文が送られてきたというのはよく聞く話ですが、それらは全て保護者や校長の許諾を得た上でのことなのでしょうか?
少なくとも私自身は、子育て中、学校側からそんな許諾を求められた記憶はありません。

不思議その2.
「市民グループのブログに児童の感想文が掲載された」ことが、そんなにいけないことでしょうか?
名前も住所も写真も、個人情報にあたるものは何もありません。ただ社会科見学についての生き生きとした感想文が綴られているだけです。

それぞれが体感したこと、自然の面白さだったり、防空壕の不気味さだったり、川原のおじさんたちの故郷への想いだったり・・そういうことが真っ直ぐ伝わってくる感想文でした。余計な先入観で身構えない子どもだからこそ、見るもの聞くもの素直に受け止め吸収できるのだと感じました。各クラス2編ずつの計6編だけですが、ブログを通して多くの人に読んでもらい、社会科見学の素晴らしい事例として知ってほしかった。ただ、それだけです。
もしもその学校の先生方や保護者の目にとまっても、喜んでいただけるものと思っていました。

ところが、このブログをアップしたその日に、その小学校の校長先生から直接お電話があったのです。そのブログ記事のページを「閉じて欲しい」と。
理由は個人情報だからと。名前を出していなくても、子どもや先生が了解していても、親の了解が取れていないからダメだとのことでした。

「わかりました。ではいったん閉じますから6人の親御さんに確認して頂けないでしょうか。了解頂ける方がおられましたら、その方のお子さんの作文だけ、あらためて公開させてください」とお願いしましたが、校長先生の許可はいただけませんでした。

つまり、「親の了解」は言い訳で、校長先生自身が公開させたくなかったのです。なぜなのか理由を尋ねても説明はいただけませんでした。

不思議その3.
それにしても、校長先生はどうしてそんなに早く、この記事をご覧になったのでしょう?
もしや「石木川まもり隊」のフォロワー?そんなはずはありませんから、きっと誰かが知らせてきたのでしょう。その誰かも誰かによって知らされた。そして・・もとを辿れば、石木ダム反対運動を常に監視している誰かさん?に行き着くのでしょうか。

結局、校長先生も犠牲者かもしれません。あの社会科見学が実施できたのは、それまでの校長の理解があったからでしょう。理解というか、問題視されるとは思っていなかった?
しかし、マスコミ等で報道されると、高い評価が寄せられる一方で、市教委のお叱りを受け、校長自身が一番驚いたのかもしれませんね。

不思議その4.
では、なぜ、市教委はこの程度のことで処分まで発令したのでしょう?しかも、何か月も後になって。
社会科見学は昨年11月で、ブログへの掲載は12月はじめで、処分は今年の7月だったようです。

時期の問題はわかりませんが、処分の理由は、代理人弁護士が語っているように、「処分は県の公共事業を取り扱ったことによる報復的なもの」なのだとしたら、それは問題ですね。

県の公共事業ならばこそ、県民の利益のためになされるべきで、県民みんなで考えるのは当然です。
しかも、ダムのように50年も100年も存続する事業においては、次世代を担う子どもたちの声にも耳を傾けるべきです。考えるための材料や機会を与えようとした教師を処分するなど、あってはならないことです。

子どもたちが社会問題に関心を持つことを許さないそんな教育行政が続くかぎり、若者の投票率などいつまでたっても上がるはずはありません。

市教委は、今一度、教育基本法第16条「教育は、不当な支配に服することなく・・・行われるべきものであり、教育行政は・・・公正かつ適正に行われなければならない」を思い起こし、処分を撤回してほしいと思います。

最後に、皆さんからの不思議「先生は、なぜ川原住民でもないあなたに感想文を渡したの?」にお答えします。

私も不思議でしたよ。
川棚での集会終了後、初めて出会った先生に、いきなり渡されて。え?なんで私に?と思いました。

先生は、社会科見学について伝える石木川まもり隊のブログ記事を見ていたそうです。
http://ishikigawa.jp/date/2020/11/13/
そこには、このように記していました。

子どもたちの心にはどんな言葉や景色が残ったでしょう?
今回の社会科見学を計画してくださった先生や、その計画を実現してくださった校長先生や6学年の先生方の勇気に心から拍手を送りたいと思います。

それで、実際に見てほしい、読んで欲しいと思われたのでしょう。
また、まもり隊のホームページを見て事前学習の参考にもさせていただきましたから、ともおっしゃっていました。

それは何故かというと、修学旅行でも体験学習でも現地に行く前に事前学習をしますよね。
先生もはじめに県の河川課や佐世保市水道局に電話して、石木ダムについて子どもたちに説明して頂けないかとお願いしたそうです。
が、どちらからも断られ、仕方なく、石木ダムの目的や概要などを県のホームページから学び、反対派の見方は石木川まもり隊のホームページから学んだのだそうです。(少しでも何らかのお役に立っていたなら幸いです)

さて、審査請求は先月20日に受理され、「今後、公開での審査が行われる見込み」とのこと。
その成り行きを関心を持って見守っていきたいと思います。

ただ学びたいだけ

私は子どもたちと社会問題を ただ「学びたいだけ」なのです」と書かれたメールがN先生から送られてきたのは、3月10日のことでした。



昨年11月、川棚町の川原(こうばる)地区にN市立Y小学校の6年生全員が社会科見学に訪れ、たくさんの貴重なことを学びました。その授業を企画したN先生からのメールです。N先生は、その後、校長先生や市教委からの聞き取り調査を受け、校長先生は市教委へ顛末書を提出したり、いろんなやり取りがあったようです。

その経緯の詳細が記されており、その内容について、石木川まもり隊のブログでの公開もOKとのことでした。それだけ事実関係には絶対的な自信があったからでしょう。

しかし、3月という時期的なことを考えれば、N先生や校長先生の人事異動などに影響があってはなりません。ブログでの公開は控えていました。

新年度、N先生はやはり他校へ転任となりました。今なら可能と判断し、N先生の教師としての想いや教育への情熱を少しでも知っていただきたく、メールの一部を抜粋して転載させていただきます。

N先生は、今回の社会科見学が恣意的だとか中立でないなどの批判に対し、3つのポイントをあげておられました。

1.コメントの一部を切り取って報道。
見学の翌朝、校長室にいきなり呼ばれ、「昨日のあなたの発言はおかしい。恣意的じゃないか!」と言われたので、インタビューの内容を正確に答えました。

記者「この素晴らしい社会科見学がよく実施できたなあ、と思いますが、いかがですか。」
私「その点では、ひとえに校長をはじめ、市教委のご理解のおかげと感謝しています。」
記者「この社会科見学の狙いは?」
私「3つあります。1つ目は、自然。シーボルトコレクションでヨーロッパに紹介されたいくつかの動植物が絶滅寸前になっているが、ここにはその貴重な種がまだ生息しているという。それほど貴重な自然がここにはある。
2つ目は、平和。川棚町の戦争遺跡パンフレットにも載っていない戦時中の遺構がいくつか残っているのに、すでに埋められる寸前のものもあった。75年以上も残されてきた貴重な戦争遺跡がここにある。
3つ目は、くらし、くらしとかかわる人権。今年度から教科書が変わり、4月から公民で日本国憲法の学習をしてきた。里山のくらしと公共工事、生存権や財産権と公共の福祉との関係で学ぶべき貴重なものがここにある以上3点で、いい教材だと思います。」

当日の放送では赤字の所だけ流れていましたので、そう説明しました。

2.政治的中立とは何か?
石木ダム問題を中立に扱うことは、賛成・反対の両方の意見を聞いて考えることだと思います。
県や佐世保市に問い合わせ、訴訟中の案件だから対応できないと断られたり門前払いされたりしましたが、県や佐世保市のホームページで学習する計画と実践をしてきました。私のクラスの子どもたちは、柔軟に学習していきました。もうすぐ卒業ですが、素晴らしい児童に出会うことができて、私は本当に幸せです。

3.ダム問題だけを肥大化し、問題視したのではない。
➀ 自然について
こうばる地区での自然体験では、本当に有意義な時間を過ごすことができました。見学当日、自然との向き合い方も子どもたちは学び、カマキリを手に乗せて大はしゃぎする姿がとても印象的でした。



➁ 平和について
疎開した川棚町海軍工廠跡地のコンクリート塀が2か所、高さ3m、長さ50m以上あったと思います。そのうちの一つは今にも埋め尽くされてしまいそうでした。早期に保存を急がなければなりません。登り窯のような2段の長い倉庫も1つありました。これは立ち入り禁止場所にありました。長い防空壕もありました。50m以上ありました。入り口をふさがれているいくつかの防空壕跡もありました。

これらの戦争遺跡は、川棚町教育委員会発行の小学校中学年用の社会科副読本には載っていません。一人でも多くの人にこの事実を知らせて、保存してもらいたいものです。海軍用地のコンクリート標柱も、一人の住民の庭から見つかりました。物言わぬ生き証人を保存することは未来の戦禍を防ぐ、最初の試金石です。「ノーモア・ナガサキ」を世界中に訴える被爆都市・長崎市と被爆県・長崎県は、これらの戦争遺跡の保存に尽力・協力していくべきです。

➂ くらし、くらしと人権について
憲法で保障されている居住権や財産権を脅かされ、ずっと県や佐世保市、国と対峙してきたこうばる地区13世帯、約50名の方々。彼らが、本当にわがままだとか、危険な人たちだという先入観を捨てて、一度こうばるへ来てみてください。いろんなことがわかります。校長、市教委の皆さん、高圧的な投書や問い合わせをする皆さんに訴えます。ほんとうに、一度こうばるに来てください。自然やそこに住む人々の話に耳を傾けてください。

最後に、今回の教材研究をしてたどり着いた私の結論です。
こうばるの13世帯の人たちは、ダム建設に反対ではなく、「ここにいたい」だけなのです。

長崎県知事様
口約束した話し合いを 早くしましょう。
話し合いの前に工事をどんどん進めるから、静かな話し合いが遠のく…話し合いで仲直りしたいと言った直ぐに、叩かれたりけられたりしたら、誰でも怒ります。声がでかくなります。子どもでもわかることです。是非、子どもにもわかるような理路整然とした議論をお願いします。子どもたちにもわかるように事業計画の必要性からしっかり話せば、きっと静かな話し合いになります。静かな話し合いを遠ざけているのは、発言したご自身です。

そして、私は子どもたちと社会問題を ただ「学びたいだけ」なのです。
来年度も実施できることを強く望みます。

 

子どもたちに「教える」のではなく、共に「学びたい」と言うN先生。こんな先生に出会える子どもたちは幸せですね。新しい学校でも、N先生らしく、共に学び続けてください。

そして、是非また、子どもたちと共に、こうばるを見学に来てください。きっと新たな発見や体験が得られると思いますよ。(‘◇’)ゞ

ある高校生の疑問

数日前、ある高校生とオンラインで話し合いました。


彼女は今年の夏、SDG’s 関連の授業の中で石木ダム問題について学ぶ機会があり、様々な資料や意見に接することができたのですが、その後も自分自身で長崎県や佐世保市に電話したり、地元住民の方に手紙を出したりして学び続けていました。

以前、佐世保市の水需要予測について手紙で説明したことがあったからでしょうか、直接オンラインで話をしたいとの連絡があり、喜んで応じました。
その授業を担当された先生がzoom会議を設定して下さり、彼女の後ろから見守るように座っておられました。

利水の問題だけでなく、治水や工事のこともいろいろ聞かれ、意見交換は2時間にも及びました。質問を聞きながら、最新の状況をよく知っていますね~と言うと、長崎新聞のオンライン記事を度々チェックしているとのこと。長崎県からは遠く離れた場所に住んでいるのに、県民以上に石木ダム問題を真剣に考えてくれていることに、驚くやら嬉しいやら・・。

しかし、彼女自身は、私と話したことによって、これまで石木ダム建設事務所や、佐世保市水道局、長崎県政策企画課に電話取材した際の認識とのズレや食い違い、立場の違いを再認識し、新たな疑問やモヤモヤした気持ちが生まれたようです。

それは当然です。
県民でさえ多くの人が、アンケートの度に、石木ダムの必要性については「よくわからない」と答えています。他県の高校生が、事業者である行政による説明と、反対している県民の話を聴いて、「どっちがホントなの?どっちを信じればいいの?」とモヤモヤするのは当たり前。どちらの話も鵜呑みにせず自分で判断しようとしている証であり、立派だと思います。

実は私の中にもモヤモヤが生じていました。
治水については分かる範囲で、利水についてはほぼ全ての疑問に答えたつもりですが、何回説明しても彼女が納得しない問題がありました。

それは、「話し合い」について。
彼女は、知事もこうばるの方も、どちらも話し合いたいと言っているのに、どうして実現しないのかが理解できないようでした。

私は、
・住民の皆さんは工事を中断すれば話し合いに応じると言っているけど、県はそれを受け入れない。本当に話し合いたいのなら工事を中断すべきだと思います。
・住民の皆さんが話し合いたいテーマはダムの必要性です。ダムが必要かどうか、それを話し合うのに、工事をしながらというのはおかしいでしょ?必要と決めつけていることになりませんか?
・他のダム問題の裁判で、ダムの必要性に疑問ありの判決が出たのだけど、その時すでにダムは完成してしまっていたということがありました。裁判をしながら工事は続けていたからです。それでは裁判をする意味がありませんね?
などと、いろいろ話してみたのですが、彼女が頷くことはありませんでした。

「話し合ってるうちにダムができてしまうのですか?」
「どちらかが先に受け入れないと、いつまでも話し合いはできないのでは?」
と問われ、私は少々困惑しました。

確かに、数週間や数ヶ月話し合いが続いたとしても、そんな短期間でダムができるわけはない。しかし、だからといって工事を続けながらでは落ち着いた話し合いはできないし、住民の方が妥協すべき問題でもない。

これは、大切な権利の問題なのです。
元々そこは先祖代々受け継いできたかけがえのない土地で、住民の方はそこに住み続ける権利を持っていたはず。その財産権や生活権は憲法でしっかり守られているもの。
しかし県はそこにダムを造りたくて出て行って欲しいと願っているのだから、そのダムの必要性をしっかり説明する責任は県の方にあるし、そのための話し合いなのだから、住民の方の要望や条件は受け入れて、県は話し合いのテーブルに着くべきだというようなことを縷々語ってみたのですが・・・

話し方が下手なせいか、内容が難しいのか、両方なのか、なかなか理解してもらえませんでした。

そこで、私もモヤモヤ考えていたのですが、高校生と私のような熟年世代の価値観が大きく異なっているのは当然だし、それを忘れて自分の物差しで語っていたことに気づきました。

今度話す機会があったら、もっと簡単な例えで話してみようと思いつきました。

二人三脚で目的地に向かっているAさんとBさんは、分かれ道に差し掛かりました。
Aさんは左を行くべきだと言い、Bさんは右だと言い、意見が分かれました。
そのとき二人はどうするでしょう?
当然、立ち止まって、どちらの道を選ぶべきか話し合いますよね。
例えば右の道を歩きながら、どっちにする?なんて話し合いませんよね。
だって、話し合った結果、左の道にすべきとの結論に達したら、いま来た道を引き返さねばなりません。時間と体力の無駄遣いです。

石木ダムを造る(右)か造らない(左)かを話し合う時も、立ち止まる=工事を止めることが必要です。

こんな例えを思いついたのは、今日テレビで、あるコメントを聞いたから。
コロナの水際対策についてです。

今年3月、欧州で感染が拡大しだしたことを受け、専門家会議は「要望書」という形で政府に水際対策の強化を求めたのに、政府はすぐに実施しなかった。実施すべきかどうかの判断を下すまで、様々な情報の入手や分析に10日ほどを要した。その間に新型コロナウイルスはどんどん国内に流入してしまった。あの時まず流れを止め、それから検討すれば良かった。その結果もしも大丈夫との判断が得られたら再開べきだったのだ。

過ちを防ぐには、立ち止まって考えることが大事だと、その専門家はおっしゃっていました。
何でも同じですね。
立ち止まる勇気を長崎県も身に着けて欲しいものです。

社会科見学その後

3日夜遅く、「社会科見学で感じたこと」というタイトルでブログ記事を発信しました。

それは、社会科見学で川原(こうばる)地区を訪れた長崎市立Y小学校のN先生のお話と、子どもたちの感想文を6つほど紹介したものでした。



その感想文は11月28日(土)、N先生の方から持参され、「名前を伏せての公開なら大丈夫です」と言って手渡されました。
自然観察と平和や人権について考える社会科見学をこうばるで実施された同校の試みを、私はたいへん素晴らしいと思っていたし、子どもたちの感想にも興味があったたので、とても有難いと思いました。

きっとここには子どもたちの学びの証が綴られていて、それはN先生にとって誇らしい内容で、多くの人に伝えたいとのお気持ちからではないか・・と想像しました。

読んでみると、子どもたちは予想以上に様々なことを「こうばる」で学んでいました。
そこで、各クラスから2つずつ選び、合計6人の感想文をスキャンして名前は伏せてブログにアップしたのですが・・・

翌日の午後、校長先生からお電話があり、そのブログ記事のページを「閉じて欲しい」と言われました。理由は個人情報だからと。名前を出していなくても、子どもが了解していても、親の了解が取れていないからダメだとのこと。

子どもが学校で書いた作文に親の許可がいるのか内心疑問に思いつつ、「わかりました。いったん閉じます。6人の親御さんに確認して頂いて、了解頂ける方がおられたら、その方のお子さんの作文だけを載せて、あらためて公開させてください」とお願いしましたが、校長先生の了承はいただけませんでした。

何がそんなに問題なのか理解できませんでした。
後で他の方から聞いた話では、この日、校長会があったとか・・
他校の校長から何か言われたのでしょうか?
それとも教育委員会や行政から、何かお達しがあったのでしょうか?

いずれにしても、せっかく素晴らしい社会科見学を体験した子どもたちの感想文を読んだ者として、その欠片くらいはお伝えしたいので、個人情報や著作権に触れないよう、65人の感想文の中から印象に残った文章を拾い集めてみました。

自然観察はメチャメチャ楽しかったようです。
バッタやカマキリなどこうばるの虫たちとの触れ合いは新鮮で驚きがいっぱいあって、「バッタのお尻がとても硬かった」とか、「一番嬉しかったのはカマキリに触れたこと」「カマキリがカマで目をこするのがかわいかった」など、ドキドキワクワク感がとても伝わってきました。

戦争遺構については、「防空壕は真っ暗で、長くて、怖かった」とか「それを当時の人は機械ではなく手で掘っていた」「それも日本人ではなく朝鮮の人が掘ったそうだ」とか・・・先生やこうばるのおじさんの説明に、真剣に耳を傾ける姿が目に浮かびました。
中には、「遺跡の壁はいま工事で少しずつ埋められていて、歴史がもみ消されていくようでこわかった」など、歴史の重みをしっかりと感じ取っている子もいて、驚きました。

そして、人権と公共事業という難しい課題には、さらに真剣な眼差しが向けられていました。

私は最初、石木ダムの話を知ったとき、洪水を防げるのに何で土地を明け渡さないのだろうと不思議に思いました」「県の意見は県民の安全ですが、反対派は自分たちの幸せです。どちらも大切ですが、反対派の方々が幸せな生活を送れるようになる日がくるといいです

自分達の住んでいる所を守りたいという熱い思いが伝わってきました」「こうばる地区は自然がとても豊かで、すごくいい場所だなぁと思いました。夏は自由に泳げると聞いたので、来年時間があれば遊びに行きたいです!!

自然環境を守るために闘い続けるということが一番心に残りました

自分の生まれ育った土地をダムなんかに水でうめるのはだれでもいやです」「県の人の気持ちもわかりますが、強引にやることはないです

もっと、住民と県や佐世保市の話し合いの場を広げて、お互いの意見をきちんときいてから、もう一度、県や佐世保市に、ほかの方法はないのか考えてほしいです

なんでそこまでしてダムをつくらなきゃいけないのか、なんでそんなにダムをつくるのが今なのか、知りたいと思いました」「今まで知らなかった長崎の問題を知れて、よかったと思い・・・

耳をすましてみると、何かを壊されているような音がしました。ダムをつくるために、何かを壊されているのかなと思い、こわかったです

こうばるの人たちはとてもやさしかったりおもしろかったりしたので、いつかぼくもこうばるに住んでみたいです

などなどでした。
こうばるの人=ダム反対派=の話だけを聴かせて、偏向教育ではないか?との誤解が生じないよう、裏話も伝えておきましょう。

N先生のお話では、偏った考えにならないよう、事前に長崎県や佐世保市の説明も子どもたちに聞かせたいと思い、両者にお願いをしたそうですが、佐世保市水道局からは即答で断られ、県河川課は検討した結果「訴訟中の案件なので、子どもたちから質問が出ても答えられないから」との理由で、やはり断られたそうです。

子どもたちと裁判に何の関係があるのでしょう?
なぜ子どもたちの質問に答えられないのでしょう?
広報紙やTVの県政チャンネルでは石木ダムの必要性をしっかり説いているのに・・・

不思議です。(^^;

教育現場で石木ダム問題

10月以降、他県からの支援者(座り込み参加者)が増えています。
新聞・TV等様々なメディアの情報発信のおかげです。

また、新たな傾向としては、高校生や大学生が石木ダム問題に関心を寄せ、現地を訪れるケースも増えています。

その要因は、もしかしたらorたぶんESDかもしれません。

ESDとはEducation for Sustainable Development の略で、『持続可能な開発のための教育』と訳されています。



今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。

素晴らしいですね!
学校で学ぶのは、教科書に書かれていることだけではない。
現代社会の様々な課題にも目を向け、しかも身近なところにある課題に取り組もうとしている!?

私が学生の頃は暗記中心の授業で、公害問題など社会の課題を学んでも、どこでどんな公害が発生したか、その原因は何か、どれだけの被害者が出たか、その後どうなったか等々を覚えるだけ。知識としての詰め込み教育でした。

それが、今では、その課題解決に繋がる新たな価値観や行動を生み出すことを目指している!教育の現場から持続可能な社会を創ろうとしている!
もしかしたら子どもたちこそが、未来への道標かもしれません。

11月11日に、長崎市から小学生82人が「こうばる」にやってきました!

ダム建設に反対し現在も水没予定地に暮らす住民に話を聞いたり、現地に残る戦時遺構を調べたりして、人権や平和について考えたそうです。
https://this.kiji.is/699439206653674593

子どもたちの心にはどんな言葉や景色が残ったでしょう?
今回の社会科見学を計画してくださった先生や、その計画を実現してくださった校長先生や6学年の先生方の勇気に心から拍手を送りたいと思います。
県内の他の小学校も、是非ご検討を!

先週は長崎大学の学生さんが座り込み現場に訪れて、住民の皆さんの想いをしっかり聞き取りメモしていましたが、その質問の質の高さに驚きました。
これまでの経緯や石木ダム問題の本質を既にしっかり学んでいることが推察でき、今後の研究に密かに期待しています。

また先月は、隣の佐賀県の高校で6人の講師を招いての講演会が開催されましたが、その1人長崎大学の戸田清教授は「石木ダム問題をはじめとする地域の課題、公害・環境・開発問題〜SDGs(持続可能な発展目標)、ESD(持続可能な発展のための教育)を考えるために〜」と題して講演されました。

戸田教授を招いた高校教師は、その意図をメールで教えてくださいました。

常日頃、これだけ情報化やテクノロジーが進んだ世の中に、貧困、格差、差別、多くの問題に歯がゆさを感じておりました。
しかし、社会はSDGsやsociety 5.0に向けた取り組みを始めております。
その中の社会問題として防災、地域格差、の観点から隣県の石木ダム問題に注目していました。SDGs、society 5.0やESDに共感するのは「誰一人取り残さない」という思想です。
マイノリティの村人に寄り添いたいという気持ちと、なんとか水に関わる問題を考えたい気持ちと両方です。

このような先生方の存在に希望を感じます。

そして、未来を担う子どもたちが様々な社会問題に気づき、学び、考え、行動することは、私たち大人にも気づきや反省や勇気を与えます。

子どもたちの新鮮で純粋な想いは、知事や市長、官僚の皆さんのガチガチに固まった頭を和らげ、持続可能な社会への一歩を踏み出す勇気を与えてくれるかもしれません。 (^_-)-☆