「石木川の清流とホタルを守る市民の会」発足!

                         代表の戸田清先生(長崎大学環境科学部教授)

 

8月20日、石木ダムに反対する新しい市民の会が長崎市に発足しました。

実は、もう一年前からその動きはあって、私たちはずっと首を長くして待っていました。

もちろん仲間が増えることの嬉しさが一番ですが、

県庁所在地の長崎市にその拠点が生まれることの意味はとても大きいからです。

情報収集、発信力、人脈、etc.

これから大いに連携していきたいな〜と思っています。

 

石木ダム建設に反対 長崎市で市民団体発足


=2011/08/21付 西日本新聞朝刊=

県と佐世保市が川棚町に計画中の石木ダム建設に反対する長崎市民を中心にした「石木川の清流とホタルを守る市民の会」が20日、同市で結成総会を開き、約50人が参加した。

 長崎市は同ダムの利水などには直接関係ないが、県民の立場で、石木川流域の清流や棚田、ホタルなどの自然環境を後世に残そうと、昨春から準備をしていた。会員は約90人で、今後は知事への公開質問状提出や建設反対の署名、水没予定地を撮った写真展などに取り組む予定。

 長崎大環境科学部教授の戸田清共同代表は「治水も利水も県の主張には説得力がなく、必要性のない公共事業。多くの人に関心を持ってもらいたい」と話した。

 総会には、地権者などでつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」の岩下和雄代表も参加し「私たちの古里を残そうと集まってくれてうれしい。県全体の盛り上がりに期待したい」と連携を呼び掛けた。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/259332

2011こうばるホタル祭り

2011こうばるホタル祭り

 

ずいぶん遅くなりましたが・・

大村のTさんが、ホタル祭りの映像をYouTubeにアップしてくれましたので、お知らせします。

 

Tさんは今、原発問題で大忙しで、諫干問題もあるし…

市民カメラマン?として東奔西走の日々。

というわけで、5月末の録画の編集が7月末になったようです。

 

ともあれ、2011年の川原ホタル祭りの記録を、ごゆっくりご覧ください。

台風接近で、一日中雨!

しかし、雨にもマケズ準備する川原の住民パワー!

それを知っているからこれだけのお客さんが集まったのですね〜

いつもよりはうーんと少なくて、飲み物や食べ物もかなり残ってしまいましたが、

 

しょんなかさ〜、

天気ばっかりは どがんもできんけんね〜

晴れの日もあれば 雨の日もある、

それでよかとよ。

晴ればっかりじゃ、米もできんけんね〜

 

と、涼しい顔をしていた川原のおばあちゃんの言葉を思い出しました。

さすが!

 

( この日の様子はこちらのブログでも紹介しています。

http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20110529 )

 

石木川流域の夏

久しぶりに、昼間の川原にやってきました。

「川原の夏」をカメラにおさめたくて。

青々とした田んぼの畦道を通って石木川へ。

 

石木川の支流に沿って行くと、

虚空蔵山がひょっこり顔を出し、いらっしゃ〜い!とでも言っているよう…

 

「ヒミツの避暑地」には、

今日も冷たい清流と涼しい風が流れ、まるで天然クーラー。

水の透明感も、草や木も、去年と同じ。

河原で水を飲むアゲハチョウの居る場所も、去年と同じ。

来年も再来年も、アゲハチョウの子孫たちは、きっとここにやってくるでしょう。

 あなたたちの水飲み場を、ダム湖に沈めないよう、

頑張るね!

 

 

佐世保市水道局、ブロック化計画

昨日の長崎新聞ローカル面に、

佐世保市水道局が「配水ブロック化」を計画しているとの記事が出ていました。

 

「配水ブロック化」とは、給水区域を分割して水圧を適正に保ち、

漏水や破裂の防止、その早期発見につなげるもので、

漏水対策としては大いに有効な対策なのです。

 

本当はとっくにやっていなければならなかったのです。

平成6年の大渇水の苦労を言い続けるなら、

その苦労を回避するために、この対策を実行すべきだったのです。

実行した長崎市や福岡市は、急激に漏水が減り、有効率がアップしました。

ブロック化もせずに、「石木ダムを!」と言い続けた佐世保市に川棚町民への説得力はありません。

 

でも、遅すぎたとはいえ、取り組みには大いに賛成です。

来年度から本格着工のようですが、

ブロック化された給水が実施されるようになれば、配水量はさらに減少するでしょう。

 

先月(7月)の一日平均配水量は、74,356トンでした。

 

皆さん、

現在、佐世保地区の水源量は最大で105,500トンあるんですよ。

最低でも、77,000トンあると水道局は言ってます。

(専門家は、98,000トンあると言ってますが…)

 

十分足りてますね。

 

ブロック化でますます配水量が減れば、ますますダムの必要性は幻に・・・

 

 

水の日パネル展

いよいよ開幕「水の日」パネル展。

準備期間が足りなくて、ドタバタではありましたが…

なんとか予定の12:00オープンに間に合いました。

 

『水の惑星』と呼ばれる地球だけれど、

私たちが利用できる淡水は、全体の0.01%しかない!!!

という驚きの事実から始まって…

などなど、水に関する世界と日本の現状を紹介。

皆さん、立ち止まって真剣に見て下さっています。

 

こちらが見て下さっているのは、ダムに関する問題点です。

 

そして、ダムの欠点を知っても、まだなおダムが必要なのか?

石木ダムが必要なのか?

考えてほしい。

その一番わかりやすい材料として、

いま佐世保地区で使用している水の一日の平均量のグラフを提示。

こんなデタラメナ予測でムダなダムを造ろうとしている場所を知っていますか?

その川の姿を見たことがありますか?

こんなに素晴らしい豊かな風景が広がっています!

テレビカメラマンも注目です。

私って写真の素質があったのかしら?と、ちょっとハナ高々…

 

今日はテレビ局が2社も来て、熱心に撮影、取材してくれました。

通りかかった市民も、足を止め、

中には、1枚1枚の資料や表のパネルをじっくり見つめる方もいて、

その割合は今までになく、多かったように感じました。

 

 

明日、8月2日は9時〜22時。

8月3日は、9時〜午後6時までやっています。

お近くの方、お時間のある方は、アルカスの交流スクエアに是非どうぞ〜 

 

「市民の手による石木ダム検証結果」

たいへん遅くなりました。

「市民の手による石木ダム検証結果」は、こちらです。

〇前篇 市民の手による石木ダムの検証結果_前半

〇後篇 市民の手による石木ダムの検証結果 後半

〇要旨 (ダイジェスト版)市民の手による石木ダムの検証結果 ダイジェスト版

「石木川まもり隊」のホームページに掲載しました。

 

お時間のあるときに、じっくり、目を通して頂ければ幸いです。

水の日inSASEBO

今年もまた、恒例の石木ダム促進パレードの日がやってきました。

今まで9月にやっていたのに、今年から『水の日』にあわせてやることになり、

といっても、今年の水の日(8月1日)は明日月曜日なので、

一日早く、今日、7月31日に開催されました。

 

佐世保市長のあいさつから始まって、

こちらは、中村法道長崎県知事、

続いて、

長崎県議会議長、佐世保市議会議長、石木ダム建設促進市民の会会長などの挨拶、

来賓として国会議員をはじめ県議、市議、県土木部長や佐世保市水道局長などなど、

お偉いさんがずら〜り。

まるで夏祭りの神輿でも担ぐかのように、おそろいの法被を着て勢ぞろいです。

 

そして、スピーチはと言えば、

『水の日』の普遍的な趣旨からは程遠い、

石木ダムを早く造りたい、そのために頑張ってます、これからも宜しく!

みたいなことばかり。

もう聴き厭きたな〜と思いながらも、

佐世保市長の発言には、「?!」と感じる部分がありました。

今回の国による検証結果が出れば、事業認定のほうも進展があるだろう。

それに沿って粛々と進めたい。

今からがまさしく正念場!

というような内容でした。

地権者の皆さんには聞かせたくない言葉。

今日午前中、ビラ配りのお手伝いに来て下さった地権者のSさんとKさん、

やっぱり早く帰ってよかったね。

 

一方知事は、

「ダム建設はふる里を失うことであり、地権者の痛みを忘れてはいけない」とか、

「誠心誠意」「全身全霊を込めて」「地権者の理解を求めていく」と言うけれど、

地権者の皆さんの意志は変わりませんよ。

ムダな税金とエネルギーを使うのは、もうお止めになったほうがいいのになぁ・・

 

JA会館でのセレモニーが終わると、いよいよアーケード街をパレード。

いつものように音楽隊を先頭に、

「石木ダム建設は佐世保市民の願い」の横断幕の後は、

市長や知事や議長など、

続いて議員さんの列、

県職員や市職員や水道局職員の列、

そして、「石木ダム建設促進市民の会」の明細のようなプラカードが続き、

その後ろに市民の列。

なんでPTA連合会がダムを推進するのでしょう?

その上、森林組合や水産振興協議会まで?

「森は海の恋人」と言われるくらい、

森の栄養分を海に送る川の役目は重要なのに、

ダムを造ったら、その役目は果たせなくなるのに・・

 

ペレ—ドの終点、島瀬公園に着きました。

今年は、パネルがたくさん展示されてました。

夏休みの自由研究の役に立つように…とのことでしたが、

 

しっかり、子どもたちを「教育」してますね〜

 

ここでしっかりお勉強した良い子は、

渇水になると、お風呂に入れない、トイレが流せない、給食が出ない、プールに入れない、

たいへんだー!

でも、ダムがあると水が貯めておけるから安心なんだね。

と刷り込まれてしまいそう。。。

 

ところで、このイベントに先だって、

私たち(「石木川まもり隊」と「水問題を考える市民の会」)は、午前中、

同じアーケード街で、「石木ダムは要りません」のチラシ配りをやりました。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2011/08/01095732.shtml

 

場所が1時間しか使えなかったけれど、用意した600枚は50分でなくなりました。

そして、皆の共通の感想として、

久しぶりのビラ配りだったけど、以前より、感触がいい。

「ご苦労さん」とか「頑張って下さい」とか声をかけて下さる人が増えました!

ほんの少しだけど、嬉しい変化です。

 

県や市の刷り込み効果が薄れてきたのかな?

それとも、私たちの小さな声が、少し届き始めたのかな?

 

どちらにしても、嬉しいナ

 

 

 

『水の日』に 佐世保の水について考えるパネル展

明日で7月も終わり。

明後日、8月1日は『水の日』です。

限りある資源の水。

その水の大切さについて考えてもらおうと、34年前に政府が制定しました。

 

佐世保市でも、その日にちなんだイベントを明日やるそうですが・・・

佐世保市水道局主催のそれは、

例によって、石木ダム建設促進キャンペーンになりそうです。

 

私たちは、まじめに、この記念日の趣旨に沿ったパネル展を開きます。

美しい水の惑星=地球には、実は、ほんの少ししか利用できる淡水はありません。

 (97.5%は海水で、淡水はわずか2.5%、しかもその多くは南極の氷や氷河、

  永久凍土などで、私たちが利用しやすい河川水や湖沼水は、全体のわずか0.01%!)

 

しかも、その貴重な水を欲する人口は爆発的に増えており、

食料生産にも多くの水を使い、この先どうなるんだろう・・

と、世界は戦々恐々としている状況。

実際に国際河川をめぐる紛争はたくさんおきていて、

21世紀は「水戦争」がおきるとさえ言われています。

 

が、水に恵まれた日本に住んでいる私たちは、

そんなことは「あっしには関わりねぇことでござんす」とばかりに、

気にもしてませんよね〜

 

でも、実は、そんなに呑気に構えてもいられなくなっているんですよ。

どうしてって?

それは、是非会場でご覧になって下さい。

そして、ついでに、では、佐世保の水事情はどうなってるのかな〜と、

それもパネルを見て、考えて頂けたら幸いです。

 

とき  8月1日〜3日

場所  アルカスSASEBO 1F 交流スクエア

入場無料

 

お近くの方、ついでのある方、ぜひ覗きに来てね〜

 

疑問だらけの石木ダム計画!

7月19日、県議会本会議において、石木ダム建設推進に関する決議が採択された時、

堀江ひとみ県議の反対討論がTVニュースで流れました。

 

とてもわかりやすい、説得力のある発言だったのでマスコミも注目したのだと思いますが、

それを見た佐世保市民の中にも、「えーっ!そうだったの?知らなかった〜」

との反響があがっています。

 

一番市民の関心を集めたのは、次のポイント。

 

佐世保には、現在供給可能な水資源が9万2千トンはある。

それに加えて、新たに4万トンの水がなぜ必要なのか。

合わせると、13万2千トンということになるが、

それは、長崎市が毎日使用している水の量と同じ。

佐世保市の人口は長崎市の半分しかないのに、使う水の量は長崎市と同じだけ必要?

それはあまりにも過大な需要設定で、とうてい認められない。

 

というご意見。

誰でもそれはおかしい!と思いますよね。

佐世保市民はなんと強欲なんだろう・・・と。

 

ところが、当局の言い分は違うのです。

佐世保市水道局は、13万トンも必要だとは言ってないのです。

11万7千トンが必要な水量だと言っています。

 

というのも、当局は、

毎日同じように取水している水を「安定水源」だの「不安定水源」だのと名付けて差別し、

安定水源の77,000トンしか水源として認めようとしません。

 

「いま取水している不安定水源は、石木ダムができたら取水を止めます」と言うのです。

 

それこそおかしな話ではありませんか!

 

いまそこにある水資源を捨て去って、隣町の川にダムを造って、その水で暮らす?

わざわざ遠くからコストをかけて水を引っ張ってくる?

隣町の自然を壊し、隣町に住む人の暮らしを奪って、自分たちの水源を無くすの?

 

こんな不合理な計画、佐世保市民が歓迎するはずはありません!

 

 

石木ダム「継続」

7月26日、中村法道長崎県知事は、記者会見で、

「石木ダム建設事業継続」という方針決定をしたと発表。

今週中に国へ報告するそうです。

予想通りの結果とタイミングでした。

 

地元の理解は得られていないと思うが?との質問には、

「理解が得られるよう、誠心誠意努力する」

 

検証内容について市民から疑問の声が上がっているが?との質問には、

「需要予測が過大だとの声は私も聞いているが、

リーマンショック以来の一時的な減少で判断するのはいかがなものか…」

(いつまでリーマンショックを言い続けるのだろうか???)

 

また、中断している付替え道路工事については、

しかるべき時期に再会の判断をしたいとしながらも、

それも、国の動向を見ながら…との慎重姿勢を示しました。

 

この決定に対して、堀江県議は、

事業ありきで進められた再検証であり、到底認められないと建設中止を訴えました。

また、市民団体「自主・平和・民主のための広範な国民連合・長崎」の藤澤代表は、

その再検証に関する資料の中で川棚川流域の雨量計算がおかしい、意図的な誤魔化しがあると指摘。

 

県がどんな決定を下そうと、おかしいものはおかしい、

要らないものは要らない、

止めるべきものは止めろと、

言い続けたい。

私たちの税金が使われるのですから。

壊した自然は元に戻せないのですから。