再評価の報告を撤回するよう申し入れ

18日、佐世保市が石木ダムの「事業継続」という再評価報告書を国へ提出したことを受け、

私たち「石木川まもり隊」は「水問題を考える市民の会」と共に、申し入れを行いました。

 

                                   2013年3月19日

 

佐世保市水道局長 

川久保 昭 様

                                     石木川まもり隊   

                               水問題を考える市民の会

 

  石木ダム建設事業の経営検討委員会による「再評価」についての申し入れ

 

3月14日、水道施設整備事業再評価(第3回目)として開催された経営検討委員会は、石木ダム建設事業の継続を妥当とする委員会の判断を示し、報道によると、同日その旨の答申を行いました。

この間、私たちは、経営検討委員会は組織としても、委員の構成からみても再評価を行う資格の無いことを指摘し、同委員会に諮問して行う再評価を直ちに中止すること、そして厚生労働省の求める第三者委員会を立ち上げて再評価を行うことを数次にわたって貴局に要請してきました。

しかし貴局は、経営検討委員会による再評価を強行しました。市民の声に耳を貸そうともしない強権的な貴局の態度に対し強く抗議します。

経営検討委員会による「再評価」の実態はどうだったでしょうか。

第3回の会合の最後に、後藤委員長が「もっと時間が欲しかった。反対、賛成双方の声を聞くことができたかも知れない」(15日付け長崎新聞)と発言しています。これは、事業者が設定したスケジュールに追従するしかなかったことを吐露した発言で、自らが関与した再評価に正当性を欠くことを告白したものです。私たちは、委員長に対し、経営検討委員会への再評価に係る「諮問」を返上すべきことを申し入れていましたが、その通りの結果となりました。

遠田副委員長が、「治水と利水の違いについて説明してください」と発言しました。これは、ダム問題や利水問題に専門的知識を有しないままに再評価をしたことを告白 する発言であり、同委員会が「再評価」を行う資格がなかったことを示しています。

細田副委員長は、結論を出す第3回目の会合を欠席しました。他の5人の委員も、ダム問題や利水問題について専門的意見は述べませんでした。

 

「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は、貴局の新水需要予測が科学的根拠のないことを明白に指摘した意見書を、同委員会にも提出しましたが、これに応える審議は 行いませんでした。

経営検討委員会は、窮屈なスケジュールの中、3回の会合で石木ダム建設事業の継続を妥当とする答申を行いましたが、その審議は専門的な内容もなく、「再評価」の名に値しません。また3回の会合を通して、経営検討委員会が単なる追認機関に過ぎない ことも明らかになってしまいました。

同委員会は第三者委員会とは似て非なるものです。同委の答申は、厚労省の求める再評価としては“無効”であると言わざるを得ません。

貴局は、経営検討委員会の答申を踏まえ、対応方針をとりまとめ「石木ダムによる利水事業の継続」を厚生労働省へ報告するとしていました。

そして、報道によると、佐世保市は、長崎県を経由して、「事業の継続」を同省に報告したとのことですが、私たちは、前述の理由により、この報告は撤回することを  求めます。

併せて、専門性と中立性が担保された第三者委員会を立ち上げて、「再評価」を行うことを求めます。

                                          (以上)

 

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

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