「実績は単なる数字、見直しの必要性はない」石特委員会

「国が事業の必要性を認め補助金継続を判断した」「第三者機関がこれでよしと評価した」

だから水需要の実績値が予測値と乖離していても、予測が間違っていたとは言えない。

「議会は石木ダム建設促進決議をあげている」「本委員会は石木ダム促進のための委員会だ」

だから需要予測の見直しに賛同すれば矛盾が生じる、整合性がない。

そのような理由で、私たちの請願(水需要予測の見直しを議会から当局に求めてほしい)は、

石木ダム建設促進特別委員会において不採択となりました。

 

本当に情けない気持ちでいっぱいです。

国が認めたものは間違っていない、第三者機関の判断は常に正しい、議会がそれをとやかく言う必要はない、

と本気でお思いなら、市議会議員なんてお辞めになれば?

議会の決議は絶対で、それが間違いであったと気づいても永遠に見直しできないというのなら、

佐世保市議になれるのは神様しかいませんね。

市議は市民の代弁者であり、市議会は行政のチェック機関であるはずなのに、

行政のチェックを求める市民の声には耳を貸さず、市当局の代弁者になってしまってる。

そんな議員など、はっきり言って要りません。

みなさん、来月の市議選には、市民の声に耳を傾け、それを議会に反映させてくれる人を選びましょう〜

 

準備した資料も、化石のような頭の石特委員には役に立たなかったけれど、

せっかくなので、ここにアップして、少しでも多くの皆さんに見ていただくことにします。

関心のある方、よかったら、お付き合いくださいませ〜 

 

まず、このグラフをごらんください。

青い線が一日最大給水量の実績値で、赤い線がその予測値。

平成24年度の石木ダム事業の再評価の時に出された予測です。

2年後の平成26年度の予測と実績を比べてみると、その開きはこんなにも大きいのです。

予測では前年度より大幅に増加して91,717㎥になるとのことでしたが、

実際には77,210㎥と、前年より減っています。

その差、約14,500㎥!

まだ26年度は終わっていませんので、77,210という数値は確定ではありませんが、ほぼ確定です。

かつて3月に一日最大給水量を記録した年はありませんから。

それにしても、この乖離は今後ますます大きくなるでしょう。

石木ダム完成予定年度の29年度には約10万3千㎥に達するとの予測です・・

 

どこから、こんな数字がでてくるのでしょうね〜

日本中どこでも水需要は減っているのに。

これが、そのグラフです。

日本中の上水道と簡易水道の一日最大給水量の実績値をグラフ化したもの。

1994年以降、ずーっと右肩下がりです。

それもそのはず。人口が減っているのですから。

使う人が減れば、水使用量が減るのは当たり前。

人口がいまだに増加し続けている東京都でも水需要は減っているのだから、

人口減少が激しい佐世保市の水需要が増えるわけはない!

これは転入者に比べて転出者が多い、つまり人口流出傾向の高い市町村のランク。

なんと、1718市町村の中で、長崎市が第5位、佐世保市が第6位という県内2大都市がトップ10入り!

そこで、長崎市はこの人口減少の厳しい現実を2年前にきっちり受け止めました。

平成24年度の再評価のとき、水需要予測を次のように見直したのです。

 

〇〇〇と続く線をご覧ください。

予測も実績値のように右肩下がりに修正しました。

その結果、前回まで必要としていた新たな水源7,500㎥の必要量はゼロと判断し、本明川ダムから撤退。

諫早市も必要量を半減、長与町・時津町も賛同し、今年3月末に県南部水道企業団は解散されます。

それが決まったときの同企業団長の諌早市長の弁はこうでした。

「見通しが甘かったと言われるだろうが、今の時点で中止する方が将来の負担が軽くなると判断した」

 

一方こちらは、決断できなかった札幌市。

どこかと同じように、予測が過大だと何度も批判されたのですが、将来は20万㎥も増えると言い張って…。

とうとう2012年10月に当別ダム完成。

すると、2014年3月には新たな需要予測を発表し、なんと予測値を25万トンも下方修正!

以前の予測は当別ダムを造るためのデッチアゲだったことがミエミエ・・・

2013年度以降、小樽市、石狩市、当別町の3市町は当別ダムから給水していますが、札幌市はしてません。

それでも、すでに当別ダム建設のために札幌市は106億円を出資していますし、

さらに給水を始めたら毎年約20億円を支払わねばならないそうです。

 

こんなことにならないよう、造る前に、その必要性をしっかり吟味しなければならない。

行政の示す根拠をしっかりチェックするのが議会の役目ですよね?

そこで、先ほどの一日最大給水量の急激な増加の根拠の1つ、工場用水の需要予測をみてみましょう〜

これまた、急に激増するという予測です。

わずか4年で直近の実績値の3.5倍にも工場用水が増えるなんて・・・

佐世保市は急に工業都市に変貌するとでもいうのでしょうか?

よほど水を使う業種の大企業がやってくるのでしょうか?

いえいえ、その理由は、SSK(佐世保重工業)にありました。

工場用水の大口需要者であるSSK。

その経営方針の転換により、2015年度(平成27年度)から同社の水需要が急増するというのです。

その方針とは、以下の記事の赤い線のところ、

造船部門を縮小して、修繕船部門を拡大するというもの。

修繕船部門では船を洗うための水を大量に使うので、

修繕船の売上が伸びる=修繕船の受注が増える=水需要が伸びるという論理で、

その売上高を全体の13%から25%に拡大と聞いて、売上も2倍になると水道局は考えました。

しかし「全体の」です。

割合が2倍になっても、全体の売上高が落ちていれば、売上そのものが2倍になるわけではありません。

当時SSK自身の予測では、2014年度の売上高は2011年度の60%との見込みでしたので、

修繕船の売上高は2倍ではなく、1.2倍にも満たないと考えねばならなかったのですが・・・

なんと水道局は、2倍どころか、修繕船部門での水需要は13倍にもなり

その結果、SSK全体では5倍になるという。

水増しどころではない、デッチ上げの予測。

こんな予測、見直すべきですよね?

現に、つい一週間前の企業経済委員会で、

水道局自身が示した27年度予算のための工場用水の需要見込みは、1,848㎥でした。

2年前のデッチ上げ予測では、6,604㎥でしたので、自ら3分の1以下に縮小しています。

この予測の誤りは一日平均給水量や一日最大給水量の予測を押し上げ、

その結果、4万㎥の水源不足、それを解決するためには石木ダムしかないとの結論に導き、

そのための大きな財源確保を市民に押し付けるのですから、

それでいいのか、いまこそ見直しを議会から水道局へ求めてください、とお願いしたのですが…

 

私たち2団体から30分ほど説明した後、委員長が「これより質疑に入ります」と言ったものの、

委員からは誰ひとり質問無し!

請願者のSさんが「私たちの請願に賛同していただけるのならいいのですが、採択の前に反対意見を言われても、その場ではもう私たちに発言の機会は与えられませんので反論ができません。私たちの説明に納得して頂けないなら、今ここで質問してください」とお願いしましたが、それでも皆さん、ダンマリです。

傍聴者からも、議会は何をするところですか?沈黙をするところですか?何か言わんですか!と促す発言がありましたが、

それでも質問はなく、休憩に入り、30分後に再開となりました。

再開後は、それぞれの会派の意見をまとめたものを発表しましたが、 

内容は、冒頭お伝えしたように、

国が認めた予測だから間違いはない、

我々は石木ダム推進の立場だから、水は必要と思っている、見直すなんて自己矛盾でできない、

そういう理由で賛同できない。

よって、全会一致で不採択。

 

この結果にも落胆ですが、それだけではありません。

石木ダムの特別委員会委員でありながら、石木ダムについて何もわかってない委員がほとんど。

「今は水は足りていても、想定外の渇水対策のために石木ダムが必要

「この予測は第三者委員会がおこなったもので水道局がおこなったものではない

なんて、誤解も甚だしい。

 

挙句の果てには、こんな発言まで。

「請願者は実績に重きを置きすぎている

「実績は単なる数字

「実績主義では発展が生まれない

「水が豊かであれば企業誘致もできたかもしれない

などなど。

 

委員の皆さんはバラ色の夢を描くのがお好きなよう。

実績に基づかない、希望だけで組み立てられた予測でもって、佐世保市を発展させようとお考えみたい。

夢を持つのはいいことですけどね〜

根拠のない夢は失敗の可能性が大。

失敗した時の責任は誰がとるの〜?

石特委員の皆さんがとってくださいます〜?

今後235億円ほど負担する予定ですよ〜

 

    「平成25年度までに約115億円の支出をしているので、

     あと残り235億円の財政支出をする形になろうかと思う」

    (平成26年9月5日 企業経済委員会 水道事業課主幹・川野氏の答弁より)

 

 

『予測』が外れても関係ない?!責任感ゼロの水道局

大切なのは予測の合理性であり、結果と一致しなくても、それは別問題である。

はあ!?

全く理解に苦しむ水道局長の発言に私たちは唖然としました。

昨日の佐世保市議会企業経済委員会で審議された水道局の予算審議の中の一コマです。

 

来年度(平成27年度)予算案の中で水道局は料金収入の見込みを示すために配水量の予測を出します。

当局が出したデータは佐世保市全体のものでしたので、山下委員は、石木ダムに関わる佐世保地区(旧佐世保市)のデータを求めました。

その結果わかった今回の予測値と過去2回の石木ダム事業再評価時の予測値を比べてみますと、

平成27年度の一日平均配水量の予測値はこんなにも大きく乖離していました。

        平成19年度再評価の場合=87,699㎥

       平成24年度再評価の場合=79,208㎥

        平成27年度予算の場合=70,231㎥

8年前の予測からは17,000㎥も減少し、わずか2年前に示した予測からも9,000㎥も減少です!

そこで山下委員は厳しく水道局を追及しました。

 

山下:これほど貴方たちの予測は誤っている。どう説明するのか?

   その誤った予測に基づいて石木ダムが必要と言ってきた。

水道局長:同じ一日平均配水量といっても予算時のものと再評価の時のものは意味合いが違う

   施設の規模を決定する際の予測値は10年先を見据え、リスクも加味したものでなければならず、

   予算時は直近の実績を見極めて料金収入を算出するためのものでシビアな数量になるのは当然。

   両者がピッタリ合えばそれが一番わかりやすいかもしれないが、違ってもしかたない。

   我々が説明すべきことは再評価での予測の合理性であり、その結果についてではない

 

つまり、5年ごとの再評価では、石木ダムの補助金をもらうために、様々な理由付けをして、

過大な水需要予測をたてる、その合理性が説明できればそれで良い。

その予測が当たっていようが間違っていようが、結果は関知しない。

と言っているように聞こえます。

私はあまりにも無責任な言い逃れに吹き出しそうになりましたが、

他の傍聴者からは怒りのヤジが飛び、質問者の山下委員の憤りも頂点に達しました。

努めて平静に質問を続けておられましたが、委員会の途中で退席、病院で点滴を受けることに…。

 

当たっても当たらなくてもいい予測なら誰でもできる!

素人でもできる!

私でもできる!

そんな信ぴょう性のない予測に基づいてだされたのが「あと4万トンの水源不足」で、

その4万トン確保のためには「石木ダムしかない」と言ってきたってわけです。

いかに石木ダムの必要性がいい加減なものであったかが判明した瞬間でした。

 

その言葉を信じて石木ダムを造っても恐らくダムの水は必要ないでしょう。

そのとき彼らは言うでしょう。

「結果的には予測が外れましたが、それは……が原因で、当時としては妥当な予測でした」

 

民と官の違いは散々言われてきましたが、公務員や公営企業の感覚がこれほどとは… 

私は初めて実感しました。 

 

裁決申請撤回を求める請願 特別委員会で審議 不採択

9月24日、午前、石木ダム建設促進特別委員会で私たちが提出した請願(県に裁決申請の撤回を求める)について、1時間を超える審議がおこなわれました。

異例のことです。

やはりそれは地権者の生の声、率直な訴えがあったからだと思います。

 

はじめに請願者の私から請願の趣旨説明。そして、

 同様の趣旨の請願を過去2回提出したが、今は任意の解決を目指しており、

 強制収用という仮定の話を前提とした意見書を提出するのは不適当である

 として不採択とされた。

 しかし、もう仮定の話ではない。収用委員会に裁決申請され、それが受理された。

 ここにきてもまだ任意解決の道が残されていると考えるなら、

 それは現実を無視した希望でしかない。

 そのような可能性が残されているのかどうか、

 地権者の方々の真実の声に耳を傾けてほしい。

と訴え、地権者のお二人にバトンタッチ。

 

地権者のI・Sさん:ダム建設予定地こうばるは、緑とたくさんの種類の生き物に囲まれた素晴らしい所。

それらはお金では買えない。

このすばらしい環境を奪わないでほしい。

このかけがえのない自然を100年先のこどもたちに残したい。

それが私たちの願いだ。

 

もう一人の地権者のI・Hさん:土地収用法という権力を振りかざし、

行政代執行を行えば大きな衝突がおきるだろう。

13軒もの家を壊しての強行など聞いたことがなく、全国から大きな批判を受けるだろう。

もしそうなったら、私は家の柱に体を鎖でくくりつけて抵抗したい。

家を壊されたら、戻って来て、そこに小屋を建てて住みつく。

その小屋を壊されたら、また新たな小屋を建てて住む。その繰り返しになるだろう。

 

請願者のM・Yさん(石木川まもり隊):これほどの人権侵害は許されない。

委員の中にも強制収用には反対の方がいるはず。

かつて最悪の事態になったら断固反対すると言った方がここにもいる。

川棚町長も促進町民の会の会長も、強制収用は避けてほしいと発言している

 

請願者S・Mさん(水問題を考える市民の会):石木ダムは県の事業だがしかし、

出発点は佐世保市議会の決議だった。

40年前母が市議だった時に石木ダム建設の決議がなされた。

いま母はテレビなどで石木ダムの状況を見るにつけ、

あの時賛成したのは間違いだったと後悔している。

もしも代執行に至ったら、今ここにいる委員の皆さんも後悔することになるだろう。

 

その後、委員からの質問や意見が出されました。

 

田中委員:皆さんのお気持ちはわかるが、立ち退かれた方も苦渋の決断をしており、

その方々の思いも大事にしなければならない。

佐世保は大渇水を経験しており、あの被害は2度と繰り返してはならない。

100年に1回の大渇水がいつやってくるか、来年来るかもしれない。

あの時もっとお願いしておけばよかったと後悔しないよう、やはりお願いするしかない。

 

片渕委員:戦後どれだけのダムや道路などの公共工事がなされただろう。

それらが整備されたおかげで今の恵まれた暮らしがある。

その陰で多くの方がその工事を受け入れ家や土地を離れていかれた。

石木ダムもやはりご協力をお願いするしかない。

なぜなら、確かに今は貯水率95%だが、

ひとたび大渇水になったときには暮らしも経済も大変なことになる。

 

請願者:100年に1回とかの大渇水のために石木ダムが造られるならば、

国からの補助金はもらえない。

そのようなことを理由にすれば日本中に造らなければならなくなり

お金はいくらあっても足りない。

また、県や市の財政も逼迫している。佐世保の水道施設は老朽化している。

これからはそれらの補修などに多額の費用がかかる。

 

片渕委員:大渇水が石木ダム建設の理由にならないことは私も知っている。

ただ、端的な例として市民の皆さんに理解されるよう申し上げている。

実際には民主国家としていろんな手続きを踏んで事業認定されたと理解している。

 

請願者:しかし、市長も市議も石木ダムの必要性の話を市民にする時、

二言目には平成6年の渇水を持ち出している。

市民の多くは石木ダムはあの渇水の苦労を避けるために造られるのかと誤解していると思う。

そのような誤解を招かないよう発言に注意してほしい。

 

地権者:利水のためなら、採石場跡地に貯水池を造る方法もある。

それならダムよりももっと簡単に安く造れるのに、県はまともに検討しようとしない。

 

湊委員:石木ダムは治水の面でも大事だと思う。

川棚町の方を洪水から守るためにも必要なんじゃないか?

 

地権者:河川改修工事が完了すれば過去の洪水被害は防ぐことができる。

100年に1回降るか降らないかの雨に備えてと言っているが、

それも降る場所によっては石木ダムでは防げないと思う。

 

湊委員:広島でも大きな被害がおきたが、最近は100年に一度、200年に一度の被害が各地でおきている。

それに備えて対策を講じる必要はある。その被害がいつ起きるかわからないのだから。

 

地権者:雨は何処に降るのかわからない。

県内どこでも100年に一度に備えてダムを造らなければならなくなる。

 

市岡委員:地権者の皆さんに聞きたいが、話し合いの扉は開けておられるのか?

裁決申請されたが、今後も知事と話し合う気はあるのか?

 

地権者:ダムの必要性についての話し合いには門を開いている。

補償とかの話し合いに応じる気はない。

 

さて、最後に山下委員はこのような発言をされました。

地権者の方の故郷への思いがダイレクトに伝わってきた。

しかし、いま私は会派の代表としてここにいる。

私自身の1票は議場で行使したい。

これからもいろんな声に耳を傾けていきたい。ありがとうございました。

 

午前中の委員会はここで終了。昼食を挟んで午後1時再開。

各会派の結論が述べられ、その後裁決。予想通り全会一致で不採択となりました。

 

しかし、山下委員は、会派として反対するが、私の気持ちは午前中と変わってはいないと発言され、その勇気に心の中で拍手。

 

他にもいるはずなんだけどな〜

山下委員と同じ思いの方が。

でも、自分に正直になる勇気が出ないのでしょうか?

それとも、あの時おっしゃったことは嘘?話を合わせただけ?

いえいえ、そんなはずはない!

と、信じています。 

 

 

インフラマネジメントの観点から 石木ダムは必要か? 

今日は佐世保市議会一般質問を傍聴。

目的は、山下市議の石木ダムのための収用裁決申請を撤回せよとの議論を聴くためでした。

昨日の家庭訪問で得た川原の人々の思いとその言葉が、しっかり、切々と伝えられ、

議場はしんとして、議員も行政側も傍聴席も誰もが聴き入っているように感じました。

それでも市長の答えは相変わらず「二度と市民に渇水の苦しみを与えたくない」から、

水道局長は「水の安定供給が我々の使命」だから、石木ダムは必要であり、

「最後まで話し合いによる解決を望む」と答えていましたが、

その空疎な答弁に満足した人はおそらく誰もいないでしょう。

 

山下議員の持ち時間が終わり帰るつもりでしたが、予定表を見ると、次の質問者は永田議員でインフラマネジメントについて質問するらしい、これは、もしや石木ダムにも関係するかも…と思い、そのまま傍聴。

やや聞き取りづらいところもありましたが、とても重要なやりとりが展開されましたので、要点をメモしておきます。

 

まず初めに、8月17日付の朝日新聞記事の紹介。

上水道ピンチ かさむ施設の改修、料金アップ次々

http://digital.asahi.com/articles/ASG8C3FZTG8CUTNB007.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG8C3FZTG8CUTNB007

インフラマネジメントは今後の財政に大きく影響するものであり、しっかりとした調査分析が必要なことを述べ、取り組みの現状をまず質しました。

まず、財務部長より、全庁的な取り組み状況が説明され、続いて水道局長が答弁。

水道局長:本市の場合、他都市と比べて老朽化が進んでいる。計画的な維持管理は重要課題である。今年度中に施設台帳の整備を完了し、来年度は施設再構築基本計画に着手し29年度までに完了、30年度からの運用を目指している。

永田議員:既存のインフラの維持費用のめどがたっていない段階で、新たなインフラ整備をおこなうことについては、慎重にすべきではないか。

財務部長:人口減少、財源減少の中での新規インフラは、真に必要なものに集中しておこなうべきと考えている。

永田議員:石木ダムについてはどうか?3月議会で水道料金への影響について質問したら、石木ダム関連で1世帯当たり4000円増との説明があった。老朽化対策などただでさえ負担増の要因がある中で、さらに負担を増やすダム建設が本当に適切なのか、今後の負担額を市民にきちんと示した上で議論すべきではないか。

水道局長:安定供給確保が最大の課題であり、老朽化対策など必要な事業は確実に行っていくが、その中でコスト削減に努めるのでご理解頂きたい。

永田議員:安定供給確保が必要ということは共有されている、そのための方策としてダムを造ると決めた、しかし今インフラの維持経費が大きく膨らむことがわかってきた。この新たな要素を精査して市民に提示し、今のままの方針でいいのかと問うべきではないか。

 

最初の山下議員の心に訴える質問の後、永田議員の頭に訴えるシビアな質問を受け、

水道局長はかなり苦しい答弁に終始していました。

今日のやりとりを多くの佐世保市民が見ていてくれたらな〜 

なんかおかしくないですか?佐世保市議会

今日、「石木川まもり隊」と「水問題を考える市民の会」の代表3人は、

佐世保市議会議長と面会し、先月の申し入れのお返事をいただきました。

 

申し入れの内容とは、

石木ダム計画について議員の皆さんと意見交換をしたいという要請でした。

 

実は昨年12月24日、私たちは、まず石木ダム建設促進特別委員会の議員さんたちと意見交換をしたいと要望書を提出しました。

そのお返事は1ヵ月後の1月24日、同委員会委員長より口頭で告げられました。

私たちは石木ダム建設促進という冠を頂いた委員会であり、推進の立場を変えるわけにはいかない。皆さんと意見交換しても意味がないので要望には応じられない」というものでした。

しかし同時に委員長は提案してくれました。
議会全体の中には反対議員もいるし、推進の立場であっても皆さんの話を聞こうと思う議員もいるかもしれない。議長に申し出てみられては…

なるほど、確かに、そちらなら可能性は高いはず。で、私たちは、議長あてに同様の申入書を2月17日に提出し、そのお答えを今日やっともらえたというわけです。

 

本題に入ると、議長さんはメモを読み上げながら回答されました。

議会開催中に各会派の代表に集まってもらって検討をした結果、

中立的立場の事業認定庁が賛成反対双方の意見を聴いて、

石木ダムの公益性必要性を認めている、

よって、石木ダムの必要性を論じる段階はすでに過ぎている、

議会全体として、このことについて意見交換の場を持つことはしない。

ただ、皆さんが個別に議員にあたってやるのはかまわない。

 

こんな内容のお答えでした。

私たちは結論的なことを話し合うのではなく、資料をもとにお互いの認識について意見交換したいと思っているのです。

事業認定庁の判断を下したといっても、その元となった佐世保市の利水計画について疑問を持つ市民の意見も聞いてみてもいいのではありませんか?

と言うと、

副議長が横から、「国の判断が間違っていると思うなら、国に申し立てればいいでしょう?」と言う。

もちろん、そのつもりです。

しかし、国の判断は横に置いておいて、佐世保市の水問題を、市民と議員さんが意見交換するのは悪いことではないと思うのですが・・・

と言っても、各会派の代表が集まって決まったことだから…の一点張り。

そして、「今世紀は水戦争が起きると言われている。これから起こり得る異常気象に備えるためにもダムは必要なんです」と件の副議長がおっしゃるので、

「世界的な水戦争については同感です。そのような地球規模の水問題を考えることも大切だし、そういう共通認識の中から互いに理解し合えることがあると思うんですよね。ぜひ意見交換させていただけないでしょうか」と食い下がると、

「いや、いくらMさんと共通認識があっても、議論するのは無駄ですよ。結論が違うんだからと切って捨てる言い方。

「私も市民の意見は聞いてますよ。私の周りの人たちはみんなダムが必要だと言ってますよ」

「M議員の周りの方はそうでしょうが、違う市民もいるわけですから、その違う声を聴くことも必要なことではないでしょうか?」

「いや、私の周りだけじゃなく、ほとんどの市民がそうなんだから…」

「ところが、私たちが市民アンケートを行うと、結果はそうではないんですよ」

「いや、それは、そういう場合もあるかもしれないがムニャムニャ…」

 

その後も結論は変えられないとの主張だったので、

私たちは、それぞれの会に持ち帰って報告し、その結果をまた文書で報告することを伝えて退室しました。

が、その前に、「水問題を考える会」のSさんがこんなことをおっしゃいました。

 

実は私も数年前までは、ダムは必要だろうと思っていました。

ただ、石木ダムを造るとなると、そこに住んでいる人を追い出すことになる、

それだけがひっかかっていました。

ところが、2008年に現地で開かれた学習会に誘われて、恐る恐る行ってみました。

そこで聞いた大学の先生たちの話がさっぱりわからなかったので、

勉強する必要があると思って、「水問題を考える市民の会」を作って皆で勉強していくうちに、ダムが必要ではないことがわかってきたんです。

だから私は、議員さんにもそういう話をしたいし、そういうことを考えてほしいんです。

 

Sさんの話が、その場にいた議員さん、職員さんの心に、少しでも響いていることを願いつつ、市役所を後にしました。

 

そして、夜には、同じ佐世保市議の速見篤議員のお通夜に出席しました。

石木ダムをなんとか止めようとなさっていた、数少ない議員のお一人でした。

残念です。

合掌。

 

貯水率93.4%

今日は佐世保市議会「企業経済委員会」を傍聴してきました。

水道事業会計 平成26年度予算審議が目的です。

丸1日かけて、膨大な資料と数字とにらめっこ。頭の中は飽和状態〜

 

ここでは、石木ダムに関する資料の、ごく一部を転載します。

 

*第九期拡張事業とは石木ダム関連事業のこと。

 

この表でわかるように、26年度、佐世保市は石木ダム事業に約9億円を負担します。

その中には国庫補助金もあるけれど、

水道会計から負担するのは約5億円!

 

つまり、私たちが納めた水道料金から5億円近いお金が石木ダム関連に使われるということ。

 

一方、こちらをご覧ください。

これは、平成20年度〜24年度まで5年間の佐世保市内のダム貯水率の平均値です。

 
 
平成20年度=91.1%
  21年度=95.3%
  22年度=92.0%
  23年度=93.2%
  24年度=95.2%
 
 
なんと!毎年90%以上。
 
5年間の平均値を計算してみると、93.4%にもなるではありませんか!
 
私の計算間違いかな?と3回も電卓を叩きました。
 
 
これで、慢性的な水不足?
 
説得力ありませんよね〜
 
これはもう、やっぱり水道局の説明をじっくり聴かねば・・・
 
 
昨日少しお伝えしましたが、
 
明日、6団体が提出した公開質問状について水道局が答えます。
 
地権者の皆さんだけでなく、私たち市民県民もOKとのことです。
 
お時間と関心のある方は、どなたでも是非どうぞ〜
 
 
3月14日(金)15:00〜17:00
 
佐世保市水道局4階会議室です。
 

 

 

佐世保市議会に注目

昨日から始まった佐世保市議会、3月定例議会。

今議会では7会派中4つの会派が、石木ダムに関して質問をおこなう予定です。

その内容を市議会HPから見てみると

http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/gikai/index.html

 

3月4日

田中稔 議員(緑政クラブ)

○ 石木ダム建設事業の事業認定後の確実な進捗に向けた取り組みについて

 

3月5日

片渕雅夫 議員(民主市民クラブ)

○ 公平・公正な第三者機関である事業認定庁の厳正な審査により、「佐世保市の安定水源不足の実態、及び川棚町の河川洪水の危険性」が認められ、その解決策として「石木ダム建設の必要性と公益性」が認定・告示されました。この審査結果を重く受けとめます。 

○ 既に家屋を移転され御協力いただいている、全体の80%53家屋世帯等の皆様に改めて深謝いたします。私たち佐世保25万人の市民は安全に安心して暮らすために、市民が安定的に安心して働ける職場を守っていけるよう、いまだ反対の13家屋世帯等、地権者皆様へ石木ダム建設をお願いする以外に選択の道はありません。地権者皆様の住み慣れたお家・土地への想いはよくわかりますが、何とぞ市民の窮状を御理解いただき石木ダム建設に御協力を心からお願いします。

○ 石木ダム建設実現に向けた長崎県・川棚町との連携、今後の取り組み

 

永田秀人 議員(社会民主党)

○ 石木ダム建設は水道料金の値上げにもつながることが想定されるが、具体的な見通しも示されないまま進められている。料金への影響について具体的な提示を求める。 

○ 現状は法的には強制収用も可能な状態となっているが、様々な疑問点が払拭されない中で強制収用を行うことは、将来にわたって禍根を残す。強制収用は行わない、行わせない意思を表明していただきたい。

 

山下千秋 議員(日本共産党)

○ 慢性的な水源不足どころか、十分に足りている。必要性は皆無。 

○ 実現性についても、①平成28年度完成予定の8カ年工程表も完全に破綻。
           ②用地取得の見通しも皆無であり、行き詰まっている。 

○ 前代未聞の強制収用までやって、建設を進めるのか。

 

賛成反対双方の立場からの質問に、市長や水道局長がどのように答えるのか、

注目したいと思います。

インターネット中継はこちらです。

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またしても不採択「石木ダム建設予定地の強制収用はしないで…」

12月17日午後3時、石木ダム建設促進特別委員会が始まりました。

請願第46号 「石木ダム建設予定地の強制収用はしないことを求める意見書についての請願」

を是非採択してほしいと、30人を超える傍聴人が集まりました。

 

はじめに、12月2日に佐世保市内の2団体が提出した請願文書をS・Mさんが読み上げ、

続いてM・Yさんが趣旨説明をおこないました。

 

その後、私も補足説明をさせていただきました。 

まず、4年前に採択された「石木ダム建設促進に関する意見書」には、

昭和57年の強制測量により、住民の方々に深い心の傷を負わせたことを真摯に反省し」

という文言がありますが、

昭和57年、1982年、県が地権者にどのようなことをやったのか、

思い出してもらうために写真を数枚用意しました。

 

機動隊がやってきました。

静かな里山に大勢の人々。

黒づくめの機動隊に守られて、白いヘルメットの測量隊が入ってきます。

それを阻止しようと住民が人間バリケードを築いています。

男性も女性もお年寄りも子どもたちもみんな一緒です。

女性は皆、手に数珠を握りしめ、般若心経を唱えています。

こんな小さな子どもたちも腕を組んで必死に抵抗しています。

この子どもたちが、今は親となって、我が子にふる里を残すために闘っています。

 

でも、どんなに祈っても抵抗しても権力者には勝てません。

住民のバリケードは突破され、測量が強行されてしまいました。

 

ただ当時は、測量が終われば職員も機動隊も引き上げて行き、

一見穏やかな日常が戻ってきたことでしょう。

 

しかし、これから直面するのは土地の強制収用。

これが裁決され、それによって行政代執行がなされたら、もう日常生活は「決して」もどってこない…

川原に住んでいる約60人の方々の家も田畑も水の底に沈められ、暮らしは破壊されてしまう。

そんな蛮行が、かつてこの日本で行われたことがあったでしょうか?

 

県河川課の企画監は新聞のインタビューに答えて、

「強制収用も選択肢の一つとは言ったが、すぐにとは考えていない。

これまで以上に誠心誠意お願いしていく。

他のダムでは事業認定後に任意の解決が得られているので、

石木ダムもそうなることを望んでいる」

という趣旨の発言をしましたが、

地権者の方々の思いは今も全く変わりません。微動だにしません。

ふる里を守りぬくという意思はますます強く固くなっています。

 

県が強権発動すれば、強制測量のときとは比較にならない深刻な闘いが繰り広げられるでしょう。

川原の地権者にとっては、まさに後の無い、命がけの闘いです。

流血の事態になってから後悔しても遅いのです。

82年当時よりもはるかに深い傷を地権者にも、また佐世保市民にも残します。

それを止められるのは、議会であり、ここにおいでの委員の皆様です。

委員であると同時に、皆さまは私たち市民の代表であり、市民のお一人です。

賢明なるご判断を切にお願いします。

 

などと、ありったけの思いを込めて、市議さんたちの良心に訴えたのですが…

残念ながら、今回も不採択。

その理由は…

① 現在、県は話し合いで解決を図ろうと努力しているところであり、

  「任意での解決ができない場合に」という仮定のことを採択はできない。

② 事業認定は土地収用法に則ってなされたが、土地収用法には収用権が認められている。

  収用権をはじめから外すということは、法そのものを否定することになる。

  整合性の問題からも認められない。

ということだそうです。

 

またもや仮定の話は門前払いですか?

今現在水は十分足りているのに、「また平成6年の時のような大渇水がおきたら…」という

仮定の話でさんざん市民を脅して、不安にさせて、ダムを造ろうとしてきたのは、

どこのどなたでしたっけ?

 

仮定とおっしゃいますが、知事自身が選択肢の一つと言ったんですよ。

つまり、強制収用するかもしれないし、しないかもしれない。

「強制収用しない」というのも仮定の一つじゃないですか。

 

そして②の理由をおっしゃったのが、公明党さんとは驚きです。

強きを挫き、弱きを助けるのがモットーのようなことを普段おっしゃっているわりには

すごく残酷な発言ですね〜

法律で認められているから収用権を否定すべきではないって?

それを、なぜ最初からおっしゃらなかったのでしょうか?

「事業認定は話し合いの場を得るためにおこなうのであって、

強制収用は考えていない」と、

知事も市長も議会も、さんざん言ってきました。

その時なぜ、「それは土地収用法を否定することになる」と

発言されなかったのでしょう?

今になっておっしゃるのはフェアでないと思うのは私だけでしょうか?

 

いずれにしても、佐世保市議の皆さんにはがっかりです。

行政をチェックしようという気はサラサラないらしい。

県や市のやることをただ見守るだけ。

 

思い出してほしい。

平成6年の大渇水の時、市民の苦労を目の当たりにして、皆さんは反省したはず。

県の言いなりになって石木ダムに依存するあまり、独自の水源対策を取ってこなかった。

そのことを市民に批判され、皆さんは市長を責めたてたじゃないですか。

議会がもっと早く、代替案を考えろ、対策を立てろと市に物申していたら、

そして、それを市水道局が実行していたら、

あれほどの苦労はしなくて済んだはず。

 

考えてほしい。

県の言いなり、市長の言いなりになって石木ダムを造ったら、

市の財政負担がどれほど増えるか。

年月が経つほどに人口は減り、水需要は減り、

1世帯あたりの負担は増え続けるはず。

 

その責任を取る覚悟がお有りですか?

 

石木ダム事業費 市民への負担は 今後204億円!

今日は佐世保市議会本会議を傍聴してきました。

一般質問で、山下市議は、こんな質問をしました。

多額の石木ダム建設費は借金に依存している

長期にわたる利子・利息の支払いと、一方では水需要減少に伴う水道料金の減少。

安易な市民への経済負担転嫁は許されない。

どんな起債条件で借金するのか。元金・利息はどうなるのか。

 

それに対して水道局長は、こう答えました。

企業債につきましては、現在、地方公共団体金融機構から借入を行っており、

償還期間は30年、現在の利率は1.4%となっています。

石木ダム建設事業で今後発生する水道事業会計負担分は約164億円となりますが、

企業債の支払い利息を含めた場合、約204億円になると試算しております。

一度に負担していただくわけではありませんが、

仮に1世帯あたりに置き換えますと約17万円になり…

 

何と水道局の負担は今後204億円にもなり、

それは当然水道料金に跳ね返り、

その金額は1世帯あたり約17万円になるそうです。 

 

今年6月議会では約19万円と答えていたのに、

わずか半年で2万円も減っているのは不思議ですが…

いずれにしても、私たち佐世保市民は、石木ダムのために、

1世帯あたり17〜19万円払ってね

と言われてるわけです。 

 

佐世保市民の皆さんはそれでいいの?

市民の世論も二分し、今さらダムなんて必要無し!という人も多いのに、

あなたは、そんな大金払う気あります   

 

 

地縁血縁を通じての交渉は法令違反!

21日午後、長崎県議会本会議において、石木ダムについての質疑がありました。

 

いつも切れ味のいい堀江ひとみ県議ですが、

昨日は一段と鋭く知事や土木部長を追いつめ、核心を突いた討論となりました。

(質疑応答を簡単にご紹介するとこんな感じ)

 

まず知事に「強制収用」についての見解を質すと、 

知事:強制収用には新たな手続きが必要。現時点では直ちにその手続きを取ることは考えていない

    今は対話の機会が得られるよう誠心誠意取り組む

堀江:知事は選挙公約で「強制収用はしない」と言っている

    「現時点では考えていない」ということは、しかるべき時点では決断するということか?

知事は前述同様の見解を繰り返したので、質問の表現を変えて、

堀江:収用裁決申請の手続きをしないと明言できるか?

知事:「将来にわたって収用裁決申請の手続きはやらない」という答えはできかねる

堀江:それは強制収用の可能性があるということで、それは決して許されない。 

とバッサリ!

 

続いて土木部長に、

地権者の「地縁血縁を通じて交渉を進める」と語った河川課企画監の言葉の真意を質すと、 

部長:いろんな機会を通して話し合うための努力をしていきたいということ

堀江:地縁血縁を通しての交渉は、不適切であり違法。

    県民の人格と基本的人権を踏みにじるもの。公権力を乱用して、

       人民の意思決定に圧力をかけてはいけない。

    さらに、長崎県個人情報保護条例「職員は職務上知り得た情報を他人に知らせ、

       不当な目的に使用してはならない」に違反するのでは?

部長:まだ交渉の段階には至っていない。いろんなチャンネルを使って話し合いを呼びかけているところ。

堀江:交渉したら遅いから言っている。

    地縁血縁を通じた交渉は憲法違反で条例にも違反するが、

       あなたはそういう見解は持っていないのか?

部長:いろんな方々とお話することは条例に違反するとは思っていないが、

       違反するようなことは避けたいと思っている。

堀江:話し合うのは当然。地縁血縁を通じての交渉は、少なくとも条例違反。

    また、国家賠償法上の賠償責任を負う。これは弁護士の見解。

部長:条例に違反するようなことはやらない。

堀江:「条例に違反するような行為はしない」つまり「地縁血縁を通じての交渉はしない」と理解します!

 

 

久しぶりに胸のすく質疑応答を聴くことができました。

いつも煙に巻く官僚言葉で逃げるのが上手な行政をしっかり捕まえて離さず質し続けた県議に拍手!

県議会が私たち県民を代表して議論する場であることを、思い出させてもらいました。  

 

 

追伸:昨日の議会の録画がアップされました。次のURLをクリックして、是非ご覧になってください。

http://www.nagasaki-pref.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=37112&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB