県からの回答〜お答えを差し控えさせていただきます

1月31日に提出した2回目の公開質問状に対する回答が2月21日付で届きました。

全文はこちらです。

今回も事実上の回答拒否です。

理由は、「県としては、事業認定の告示がなされたことで、石木ダム事業の必要性・公益性を前提とする事業認定を受けとめる立場にありますので、事業認定自体の是非を問う、ご質問にはお答えを差し控えさせていただきます」だそうです。

平たく言えば、

すでに国は石木ダムの事業認定しちゃったんだよ〜

つまり、石木ダムは必要で公益性が高い事業だと国が判断したんだよ〜

なのに、石木ダムの必要性に関する質問に答えるなんてことは、

国の判断を疑っている君たちと一緒になって、国の判断を評価するようなもので、

そんなことできるわけないだろ?お上は正しいんだから。

というようなこと。

 

一見筋が通っているようですが、そうではありません。

現実は、国の判断の素となったものは、すべて長崎県が提出した資料に依存しているのですから。

県が誤った情報を提供すれば、国の判断も誤って当然です。

だから、県が提出した資料について私たちは疑問を持ち質問しているのに、

上記のような言い訳をして逃げるばかり。

 

県は逃げるしかないのでしょう。

質問にまともに答えようとすれば、自分たちの非を認めざるを得ない、

が、それはできない。

なんと非難されようと、ここは逃げろ!とどなたかに指示されているのでしょう。

 

こういうケースは今までもたくさんありました。

私たちは驚き、呆れ、空しさを感じるばかりでした。

しかし、いま、私たちの傍には最強の弁護団がついています。

裁判に詳しいある方(岐阜県在住)によると、

「九州の(福岡高裁管内の)『闘う弁護団』のあり方はつとに有名です」とのこと。

県の河川課職員の方は、最後まで逃げ切れるおつもりでしょうか?

 

2月28日、弁護団と私たちは、再び説明を求めて県に向かいます。

 

中身は空っぽ 県からの回答  

昨年12月27日に提出した公開質問状への回答がやっと届きました。

1月24日(金)付の回答が弁護団事務局に届いたのは27日(月)。

ちょうど1ヵ月です。

こちらが希望した1月6日からは大幅に遅延していますが、

私たちの具体的な質問の1つ1つに正確に答えるために、

慎重に言葉を選び、念入りにチェックし、

それでこんなに遅くなったのだろうな〜と思いきや…

開けてビックリ!ですよ。

 

自分たち(県自身)が答えることは一切せず、

九州地方整備局が告示した文書「告示第157号」と

そのとき添付された資料で、「意見書及び公聴会における主な反対意見の要旨と

当該意見に対する事業認定庁の見解とを併記した意見対象表」を添付しただけ。

(回答書の実物はこちら

 

長崎県は、県民の疑問に答える気はさらさらないらしい。

答が知りたければ、この資料の中から探し出しなさいってこと?

ふざけるな! 

と、皆怒っています。

 

でも…と、私は思います。

もしかしたら、県は自分たちの見解の酷さにもう気づいていて、

自分たちの口からそれを語りたくない。

語ればのちのちまずいことになるかも…例えば裁判などで…。

だから、国がこう言ってますよと国の見解として示せば、

後にその誤りが問題視されても、

あれは国の見解で、国がそのように認めたので我々も従った…

などと言い訳できる。

逃げ道を残すための手法なのでは?

そんなふうに感じてしまうのは私だけ…?

 

いずれにしても、私たちは1月31日再び県庁へ向かいます。

どんな展開になるか…怖いですね〜

関心のある方はどなたでもどうぞご参加ください。

話し合いは午後3時からです。

                    

知事選候補者は 石木ダムについて こう考えています

15日にお届けした公開質問状に、知事候補のお二人から早くも回答が届きました。

まずは新人の原口敏彦さんのお答えをご紹介します。

 

 

 原口候補は、石木ダム計画は中止すると明言されました。

であれば、当然強制収用などありえませんね。

 

次は中村候補の回答です。 

 

なるほど・・

石木ダム建設を続けるという意思だけは明確で、

強制収用「する」とも「しない」とも明確には答えず、

(つまり「する可能性はある」ということ)

白紙の状態での話し合いについても、

するかしないかの明確なお答は得られませんでした。

 

中村法道さんは、

これまでの知事と違って、人の話をよく聞く方だと評価されていますが、

聞くだけで答えるのは苦手な方なのでしょうかね〜

 

私たちは次期知事候補としての中村さんに質問したのに、

3の問いに対しては、「県といたしましては・・・」だなんて、

知事の議会答弁そのままのお答えです。

質問状をお読みになったのでしょうか?

 

あ、もしかして、ご本人はお読みになってない?

選挙事務所の方にお任せ?

そうそう、前回の知事選のときの回答書と見比べると、

字が全く違いますので、同一人物が書かれたものではないようです。

前回が代筆か、今回が代筆か、あるいは両方ともか。

いずれにしても、今回この回答を書かれた方は、

議会答弁や記者会見での発言を丸写しするのではなく、

中村候補の意思をあらためて確認して、書いて頂きたかったですね。

 

こういう無責任な態度をこの間ずっと重ねておられるんですよね〜

それでも回答書にはいつも「誠心誠意取り組んで参ります」の言葉。

ほんとに…私たちは聞き飽きたんですけど! 

言葉だけの「誠心誠意」は要りませんから、行動で示して頂きたいものです。

 

長崎県知事選挙告示 候補者にお尋ねします

明日は長崎県知事選挙の告示日です。

現職と新人の一騎打ちと言われています。

まずは、現職中村法道さんの事務所を訪ねました。

別に応援にうかがったわけではありません。

 

お忙しいところ真に恐縮ですが、立候補者の皆様に、

次期県知事になったら石木ダム問題にどう対応するおつもりなのか、

お考えをお示しいただきたいと思いまして、公開質問状をお持ちしました。

 

 

 

 

と来意を告げると、対応して下さった後援会幹事長のKさんは、

質問状に目を通した後、回答をお約束してくださいました。

 

 

 

こちらの回答用紙に記入の上、できれば1月20日までに送付頂きたいとお願いして

返信用封筒もお渡ししました。

 

続いて訪ねたのは、もう一人の候補者、共産党の原口敏彦さんの事務所です。

こちらは党の常任委員のIさんが応対して頂き、

同様の説明をして、公開質問状を受け取って頂きました。

こちらも回答をご快諾。

20日までに着くように送りますとおっしゃって下さいました。

 

お二人とも石木ダムに関しては、これまで様々な場で発言されていますが、

あらためて、今その意思を明らかにして頂きたいと思います。

有権者にとって、わかりやすいご説明を、よろしくお願い致します。

                    

 

公開質問状に回答無し〜知事は何故逃げる?

今日は公開質問状に対する回答についての説明日。

しかし、すでに回答書提出期限(6日)は過ぎ、約束は破られました。

また、文書とは別に、知事の口から直接説明を聴きたいと指定した今日の夜、

「知事は行かない」との告知も受けていました。

だからこうして、私たちが県庁にやってきました、知事の説明を求めて。

地権者13世帯全員がやってきました。

弁護団もはるばる他県からやってきました。

支援者や一般市民もやってきました。

しかし、知事は会おうとせず、代わりにいつもの河川課の川内企画監が対応しました。

企画監の答えは、

①公開質問状への回答文書は現在作成中である。

②いつ渡せるかは今はわからない。17日までに、その返事をする。

③回答書は出すが、それについての説明会はおこなわない。知事は来ません。

でした。

 

①②についても、皆あきれましたが、

(なぜなら自分たちが作成した石木ダム計画について問われていることに対して

すぐに説明できないなんて、よほど自信がないのでしょうか?)

 

私たちが一番驚いたのは、③です。

企画監曰く、「知事は川原にお住いの地権者の皆さんとだけなら会う

馬奈木弁護士「代理人とも会わないのか?弁護人制度を否定するつもりか?」

企画監「いや、まずは13世帯の地権者と会いたいということ

馬奈木「それなら、地権者と会った次には他の県民とも会うのか、知事に聞いてきなさい」

企画監「いや、そうではなくて、まず13世帯と会って理解を得たいと…」

 

その理解ができないから、地権者はこうやって質問状を提出している。

その質問に知事はきちんと出て来てこたえるべきだろう。

細かい実務的な問いには河川課の担当者が答えても当然良い。

しかし、事業の責任者として、地権者や代理人や、

そして、この事業費を負担する県民に対して説明責任があるはず

それは知事自身十分わかっているはずなのに、なぜ出てこない?

なぜ逃げる?

それとも…知事は出てきたいけど、河川官僚がブロックしているのか?

とさえ思いたくなるような状況でした。

 

そして時間がきたら「もう20分ですので」と立ち上がり、

勝手に話し合いを打ち切り、部屋を出ていこうとしましたが…

地権者が駆け寄り、食い下がりました。

なんで知事に話してこんとか!

あんたたちは(私たちが)納得するように説明するべきやろ!

なんで逃げるとか!

待ってくださいよ

待ってくださいはこっちだろうが。13世帯全部来とっとぞ!

知事が出てくるか来んか、一番大事な話ばしとっとやろが!

だから知事は出てきませんて

なんであんたがそれば決めっとか!

 

地権者の本気の怒りが企画監を押し戻しました。

そして、「ご意向があったということは伝えます」と言いましたが、

参加者から、

知事が地権者以外の県民には会わない、説明会も開かないと言われたら、

何故なのか、その理由も合わせて私たちに回答してください」との発言があり、

それに対して「何度も言いますが、基本的に地権者の皆さんとのお話ですので…」

と企画監は答え、参加者の怒りりは爆発。

 

冗談じゃないよ!

誰の金を使って造るのか!

誰の金だ!

誰がダムの水を飲むのか!

 

官僚ってこういうものなんですね〜

企画監と知事が同じ思いなら、こんな知事は要りません。

納税者の声も聞かずに自分の思うままに税金を使おうとするなら、

県民の質問になど答えなくてもいいと説明責任を果たそうとしないなら、

そんな人が知事であったら、県民は不幸です。

 

集会後、県庁の玄関前で「知事、出てこーい!」「石木ダムはんたーい!」

などとシュプレヒコールしました。

 

中村知事、いましたか?

私たちの声が聞こえましたか?

聞こえていたら、次回は出て来て、正々堂々と地権者を含む県民に、

貴方の思いをしっかり説明してください。

私たちは貴方の「誠意」を知りたいのです。

 

この抗議に関する報道はこちらのほうにまとめています。

よかったらご覧ください。

https://ishikigawa.jp/blog/cat17/779/

 

 

 

 

県へ公開質問状提出

今日12月27日、6団体そろって公開質問状を提出するために県庁を訪れました。

案内されたのは、いつものオンボロの狭い部屋。

地権者の岩下さんを中心に、両横には馬奈木弁護団長と板井副団長が並び、

他にも大勢の弁護士さん、地権者の皆さん、石木ダム反対の市民等々でいっぱい!

身動きも取れず、立ったまま待たされました。 

 

弁護士の先生方も、初めて参加した市民の方も唖然…

私たちにとってはいつものことで慣れっこですが、

これが「話し合いに応じて頂けるよう誠心誠意努力します」と繰り返す県の実態です。

誠意のかけらがどこにある?

誠意と言う言葉の意味を知らないのでは?

 

約束の時間ギリギリにやってきた河川課川内企画監は公開質問書を受け取り、

「知事に渡します」「知事に伝えます」という官僚答弁を繰り返すばかり。

唯一、1月6日までの回答は難しいと言ったとき、弁護団長はすかさず、

「あなた方が利水や治水について説明している内容についての質問です。

すぐに答えられるはずです。答えられなければ、あなた方の説明には根拠がないという

ことだと私たちは考えます」とにっこり。

言い訳上手の企画監も納得させられてしまいました。

さすが弁護士さん!

そして、単に文書での回答を求めるだけでなく、

来年1月9日に知事が川原公民館に来て、直接説明するように!

おいでにならなければ、こちらからここへ参ります。

ときっぱり。

一部始終はこちらで見れますよ〜

http://www.youtube.com/watch?v=qihsEL0Yy1Q&feature=youtu.be

 

公開質問状を手渡す儀式の後は、報告集会。

公開質問状の中身についての説明と、先ほど河川課の職員に伝えていたことの補足説明など。

 

イサカンの場合、知事は、開門したら農業に被害が起きるという住民の不安に答えていない、

だから体を張って抵抗していいんだという姿勢でやってきた。

しかし、県と国のやりとりは5回もあった。

県が質問し、国が答え、その回答では納得がいかないとまた県が質問し、再び国が回答し…

そんな知事が、石木ダムの場合は住民の疑問に答えないというのはおかしいでしょ?

答えるべきですね。

 

な〜るほど。ほんとにわかりやすい説明でした! 

詳細はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=VMd93al1o8Q&feature=youtu.be

 

その後、県庁の記者室で、記者会見。

いつもと違って、記者さんからの質問も出るわ出るわ…。

明日の新聞が楽しみです〜 

 

そうそう、肝心の公開質問書はこちらです。

弁護団長いわく、

私たちが短期間で一から勉強して、若手弁護士がわかりやすくまとめました。

自画自賛できる内容になっています、と。

ほーんと、そうなんですよ。 

ぜひ目を通してみてくださいね〜

 

12・5 石木ダム反対弁護団結成・決起集会

ついに弁護団が結成されることになりました。

昨日12月5日、いつもの川原公民館に大勢の地権者と支援者が集まり、

TVカメラも4台ほど?

みんなの眼差しの先には…

馬奈木弁護団長をはじめとする6人の侍じゃなくて弁護士の先生方。

 

馬奈木昭雄弁護士は、長崎ではイサカンの弁護団長としてあまりにも有名ですが、

他にも水俣病訴訟や産廃問題でもご活躍。

勝つまで闘う(馬奈木イズム)をモットーとなさっている、頼もしーい弁護士さんです。

こんなことを語ってくださいました。

 

石木ダムの被害者は誰か?

建設予定地に住む皆さんはもちろんだが、それだけではない。

石木ダムができなかったら、そのお金を他のことに使える。

(こどもの保育所を増やすとか、医療費の助成とか)

県民が必要とするお金が無駄な事業に使われていると考えれば、

被害者は県民全部

そのような視点に立って費用対効果を考えなければならない。

 

イサカンでは調整池の水を浄化するために、毎年30億円のお金が使われている。

あの排水門が造られなかったら、そのような無駄な予算はたてなくていいし、

そのお金は他の必要なところに使える。

 

な〜るほど!ですね。

 

副団長は、馬奈木弁護士と同じ久留米市の高橋謙一先生。

ずーっと長い間、馬奈木弁護士と組んで仕事をしてきたツーカーの間柄のよう…

公害、原発、産廃などに取り組んできた25年のベテラン弁護士さん。

 

事務局を担ってくださるのは、北九州市の平山博久弁護士。

全国集会の時も登壇して、力強く、しかも温かいメッセージを発信してくださいましたが、

あの時の約束通り、弁護団結成が実現しました。

若くて頼もしい弁護士さんです。

 

同じく北九州市の緒方剛弁護士は、

消費者問題や交通事故など一般的な事案に対応しておられるようですが、

いつのまにか失われていく自然への思いも語って下さいました。

 

福岡市から来られた毛利倫(とも)弁護士は、

薬害訴訟、労働事件、原発問題などをてがけている弁護士さん。

「ダム問題は初めてなので、皆さんと一緒に学びながらとりくんでいきたい」

と真摯なお人柄を感じるご挨拶でした。

 

そして、長崎市の魚住昭三弁護士。

「僕の事務所は一人なので、離婚でも借金でも何でも受け付けています」と言って、

みんなを笑わせていらっしゃいましたが、本当は笑いごとではありません。

ダムや原発、薬害など社会的な重要問題で、

行政と闘っている弱い立場の市民に寄り添ってくださる弁護士さんが、

長崎県内にはほとんどいないらしい。。

だから、イサカンや原発などの集会でお目にかかるのも、いつも魚住弁護士さん。

福岡や熊本にはこんなにいらっしゃるのに…

 

ところで、昨日はお忙しくて欠席でしたが、その熊本からは板井優弁護士もメンバーのお一人。

あの川辺川ダム訴訟で弁護団長を務められ、農水相も上告を断念したすごい方らしい。

板井弁護士の座右の銘は、「最も困難なところに最も良い仕事がある」と、ネットで見ました。

水俣病、じん肺、原爆症認定などなど、「住民こそが主人公」をモットーに行政と闘ってきた、

しかも負け知らずの弁護士さんだとか・・・これは弁護士仲間の方の評価です。

 

他にも、昨日来られなかった弁護士さんとしては、あと3人いらっしゃいます。

北九州の田篭亮博(たごもり あきひろ)弁護士、

福岡の堀良一弁護士と

同じく福岡の八木大和(ひろかず)弁護士です。

堀先生もイサカンでご活躍の先生で、集会などでよくお見かけします。

 

こんなすごい先生方を集めて下さった平山弁護士には、本当に感謝!です。

 

でも、馬奈木団長はおっしゃっていました。

私たちがやる気になったのは、イサカンの集会で岩下さんの訴えを聴いたから。

その場にいた弁護士たちは感動して、その気になった。

こんなに頑張っておられる、我々も一緒になって闘おう…と。

 

岩下さんのすごさを私たちもあらためて感じましたが、

それは物心ついた時から、このダム問題に関わり続けた人生そのものが、

彼の言葉を紡ぎだし、その眼差しにも声にも宿っているからだと思います。

そして、それは彼だけではなく、

13世帯皆さんに共通するものです。

 

これからも闘いはまだまだ続きますが、

昨夜は新たな船出といった印象を私は感じました。

今までは、小さな小舟で、やみくもに力いっぱい漕ぎながら、

目指す港は見えないし、羅針盤も壊れているし…そんな心細さを感じていましたが、

突如あらわれたベテラン航海士たちが乗り込んできてくれた!

これからは嵐がきても、目的地を見失わず、希望をもって漕ぎ続けることができる!

そんな嬉しさでいっぱいでした。   

                       

 

「科学者の会」の公開討論会申し入れを門前払いし、覚書もかってに無効とする長崎県

全国集会から3日目、最終日。

全国から集まった支援者を中心に、長崎県へ申し入れに行きました。

案内されたのは、この建物。

長崎県の石木ダム問題を真剣に考え心配している科学者や専門家、市民研究家の皆さんを、

この古くてシミだらけの建物に案内するなんて…。

 

これまでも、推進派の市民団体は知事室などに通すけど、

私たち反対派市民団体は、申し入れのたびに本庁舎から離れた古い建物に案内されました。

(議員を通してセッティングして頂いた前回だけは、議員応接室でしたが)

だからある程度予測はしていたものの、

しかしそれにしても、今回は、過去最悪のオモテナシでした。

 

しかもこの狭さ。

テーブルを横に2つ並べるといっぱいの部屋で、申し入れ参加者の半分以上は立ったまま見守ることに。

ま、そのくらいどうってことはありません。

何しろたった30分しか時間を与えられていないので。

 

まず初めに、「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」実行委員長より、

「やめさせよう石木ダム建設!全国集会」宣言書 を手渡し、

続いて、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」の今本博健共同代表から、

「石木ダムの再考を求める要請書」が手渡されました。

 

今本共同代表は、

佐世保市は人口減少などで水需要は減っている。

 本当に石木ダムが必要か、科学者として、公開の場で議論したい」と、

公開討論会の開催を真摯に訴えられましたが、

対応した川内企画監は、きっぱり、そのつもりはないと撥ね付けました。

http://www2.nbc-nagasaki.co.jp/houdou/index.php?itemid=16712

 

また、水源連のメンバーは、昭和47年、県が川原郷、岩屋郷、木場郷の住民と取り交わした

石木川の河川開発調査に関する覚書 を提示して、

県はこれに違反しているではないか

と見解を求めました

 

川内企画監は、

「それは当時の知事の心情的なものであって、法的な拘束力はない

「当時は岩屋郷、木場郷と共に交わした覚書で、

その後2つの郷の住民は理解を示したので、覚書の効力は失われている」

などと答えました。

 

(実際には、「この覚書を誠意履行するための合意の証として、

本書5通を作成し各々その1通を保有するものとする」と書かれており、

県知事、3つの郷の総代、立会人として川棚町長のそれぞれが持っているわけです。

たとえ、他の2つの郷の住民が皆県の計画を受け入れて、その覚書を破棄しても、

川原郷と県の約束は生きており、立会人の川棚町も、その役目は終わっていないはず)

 

企画監の答えに、皆、唖然!

長崎県って、そんなにいい加減な県なの?

覚書が、知事の心情?

知事が変われば、効力は無くなる?

そんなんじゃ、長崎とは何の約束もできない、信用できない県だって思われるよ!

いいの?

それは貴方個人の見解でしょ?

など騒然としましたが、

彼は、冷静に、

「いいえ、これは県としての見解です」と言いました。

 

県民として本当に恥ずかしいことですが、これが長崎県の実態です。。

 

 

第20回 水源連総会

昨日に引き続き、朝8:30〜水源連の仲間が集い、第20回の総会が開催されました。

豊富な知識と経験を溜め込んだツワモノぞろい…

風邪でぼーっとした私の脳味噌にはインプットされることなく、右から左へ流れていったものも数有り…

後日、動画にしてユーチューブにアップされるはずなので、

それを是非ご覧ください。

アップされたらお知らせします。

 

そんな中で私の記憶に残っているのは、

☆将来の人口減少は誰もが解っているのに、水需要の減少に結びついていない。どう伝えるか。

☆ダムができてしまったらどうなるか、ビフォーアフターを知らせることが大事。

 例えば、ダムができた後、海苔の色落ちで漁民が困っているとか。

☆とにかく世論を作り広げることが大事。

 

今本先生のお話は、ボーっとした頭にもしっかり響いてきました。

☆皆さん方はしぶとい。

 折れずに頑張っておられる。

☆これまでの反対運動は自己満足的なところがあった。

 それではだめだ。

☆石木ダムを止められなかったら、何のためにやってきたのか。

☆論理的にはダム反対論は圧倒的に優っている。

 が、その論理が通らない。

と、科学者としての忸怩たる思いを率直に語られ、ジーンとくるものがありました。

 

しかし、地権者 I さんの言葉は皆に元気を与えました。

4世帯の田んぼが1年以内に収用されようとしている。

私たちは1人でも脱落者は出すわけにはいかない。

しかし、私たちはあまり深刻にならず、笑いながら闘っていく。

楽しく運動を進めていく。

 

そうだ。

私たちも楽しくやろう。

笑いながらやろう。

こーんなに大勢の仲間と共に、笑って笑って、

長崎県と佐世保市の最悪ななダム計画を笑い飛ばしてやりましょう〜

 

さすが!公務員

7月17日午前7:30。

市役所バス停前に集合したのは9人。

すでに真夏の太陽がジリジリ照りつけておりました・・

で、何をしたかっていうと・・

 

 

この号外を、出勤してくる職員の皆さんに配ったのです。

先日『ダム検証のあり方を問う科学者の会』が佐世保市に訴えたこと、

佐世保市水道局が出した水受給計画のどこがおかしいのか、何故ダメだと言っているのか、

私たち市民が市水道局にどんな質問を突きつけたのか、

残念ながら、ほとんどの市民には伝わっていないと思います。

せめて市の職員である皆さんには知っていただきたくて、こんな号外を作りました。

これは表紙だけで、あと3ページあります。

 

市役所と水道局の表口・裏口計6ヶ所で、約1時間。

720部ほど受け取ってもらいました。

 

商店街などで配るときは、拒否・無視・かわす人が多いのに、

ここでは断然受け取ってくださる方が多いんです。

さすが公務員!

公共事業への関心が高いのか・・?

市民の税金で給与をもらっているんだから、市民の声を無視しちゃいけないって?

そうだ、そうだ。     

 

そして、早めに出勤された方は、受け取ったものを読みながらゆっくり歩いて行かれました。

ありがとうございます!

賛成でも反対でもいいんです。

お互いに情報交換したいのです。

意見交換したいのです。

同じ佐世保市民として、佐世保市の明日のために。

 

質問、ご意見何でもお寄せください。

お待ちしています。

 

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