水需要予測難航

今朝の長崎新聞の記事です。

昨日の市議会一般質問で、石木ダム事業の再評価の準備が遅れている理由について、

水道局長の答弁が書かれています。

 

近年の水需要の実績は予測より大幅に減少。

それは「異常な状態」であって、そのデータを新たな予測にどう反映させたらいいのか

「判断に時間がかかっている」というのです。

 

「異常な状態」の意味を問われ、

経済情勢の悪化で企業への給水が急激に落ち込むなど予想外の事態があったと強調し、

異常なデータだけを基に将来の需要予測はできないと記者に答えたようです。

 

経済情勢の悪化とは、いわゆるリーマンショック以降のことを意味していると思われますが、

その前からすでに需要は減り続けていたのに、予測はずっと右肩上がりでした。

 

悩む必要はありません。

データをそのまま開示すればいいのです。

そのデータを無視した予測を示すのもいいでしょう。

が、そのデータを踏まえた予測も提示すべきです。

そのような予測ならいつでもご用意しますよ。

そして、それらを判断し、再評価するのが委員の皆さんです。

 

はじめから結果を用意しようとするから、結果に誘導できるような資料を作らなければならない、

でも現実のデータではそれが難しい・・・それで、水道局は悩んでいるのでしょう。

 

予測に合わない実績は、「異常」と決めつけるのですか?

 

予兆があってもそれを無視して、その結果被った災害を想定外として片付けようとする、

どこかの体質と似通っていませんか?

 

 

 

水道事業決算を斬る反対討論

9月13日市議会本会議において、23年度佐世保市水道事業決算に関する議案はすべて承認されました。

採決の前におこなわれた山下市議の反対討論は、たいへん素晴らしい内容でした。

結果は賛成多数で承認されましたが、その内容を多くの市民にも知ってもらいたいと思い、

ご本人の許可を頂き、ここに、その討論原稿を転載致します。

 

 

反対理由を申しあげます。

 

第一に、平成23年度決算は、約20%の水道料金値上げが年間通して市民に圧迫をもたらし続けました。また、この値上げにともない、一般会計から2億の財政投入、1億の借り入れがおこなわれ、水道事業会計を支えなければいけないというものでした。

 

第二に、これほど厳しい水道事業経営なのに、必要性もなく実現性もない、石木ダム建設事業推進に財政投入した決算になっています。

 

第三に、これほど値上げで市民負担、一般会計から年間3億の支援を受けなければならないのに、100億を超える北部浄水場統合事業に着手し、23年度本格的施設建設に踏み切った決算になっています。大手巨大企業に儲け口を提供するためではなかったのか、その疑惑の声が広がっているのも当然です。

 

9月議会冒頭議案質疑を行いました。明らかになったことはほんとうにひどいものでした。

石木ダムを必要とする水需要予測値は、一日平均配水量は、日量8万4901トンとされていました。決算値(実績値)はどうだったのか。日量7万1153トン、その差1万3748トン、約2割の見込み違いです。

では一日最大配水量はどうか。予測値は、日量10万5730トンでした。その予測に対し、決算値8万240トンにすぎませんでした。その差日量2万5490トンにまで拡大。25%の見込み違い。

有収水量は予測値は7万2336トンに対し、決算値6万2345トンにしかなっていません。その差9991トン、14%の見込み違い。給水収益額に換算すると、8億3千万円もの損失です。正しい予測値であれば、59億6400万円の給水収益があがっているはずなのに、決算における給水収益は51億3000万円にとどまっています。8億3000万円の大きな違いです。

この事実の前に、たまらず水道局長は「単年度、単年度の予測値が正しいとはいっていない」ととうとう石木ダム必要性の土台になる水需要論の誤りを部分的ではあっても認めることになりました。それでも水道局長は「将来的には必ず予測値は正しいものと確信している」となお、土俵際で踏ん張る見解を表明しました。将来的な予測値、それは平成29年度が最後の予測値です。その数値が正しいと言い切ったのですが、それが検証される時は、刻一刻と迫ってきます。

 

もうひとつ、決算が明らかにしたもの、渇水対策がきわめて意図的に行われ、「いかに佐世保の水不足が慢性的構造的なものかと世論誘導行ってきたものか、明らかになりました。

昨年8月10日、少雨により、川棚川からの安定水利権1万5000トン取水できない日が何日もあるということで、渇水危機の記者会見を行いました。

① 川棚川からの取水実績を聞くと、平均日量1万2000トン、1万3000トンもあること。

② 8月10日の下の原ダムの貯水率87%、貯水量191万トンあったこと。

③ 南部水系で市民の使用する水量は、日量2万7000トンであること。

これらの事実を確認しました。それでは川棚川からの取水を一滴も行わない、雨も全くふらなかったとしても下の原ダム貯水量でもって、71日間、2カ月以上も持ちこたえることができる。

現実には、少なくとも川棚川から1万2000トンは取水できているわけだから、これも考慮すれば、何と120日を超えて余裕がある、4カ月も余裕があるのに、なぜ渇水危機をあおらなくてはならないのか。

 

電力が足りないといって、原発再稼働を迫ってきた構図と同じように、水が不足してたいへんとあおって石木ダム建設促進をはかる行政のゆがみは極限に達したといっても過言ではありません。

 

誤った情報発信が多くの人に重大な影響を与えています。

たとえば、9月6日「水の日」パレードが行われました。その時の出発式で、議会代表は次のようなあいさつをされました。

① 確保できている水源は日量77,000トンであるが、その中の15,000トンは河川から取水しなければならないという不安定水源である。

② したがって、安定的な水源という観点に立ったときに、本市の水の実力は77,000トンをはるかに下回る状況にある。

③ 市民が使っている水量は、今の時期、一日約8,000トンである。

④ したがって、日々、水不足という状況で推移していると言わざるを得ない。

 

なぜこんなでたらめ発言が堂々とまかり通るのか不思議でなりません。

第一に安定水源7万7000トン以外に、水道局が不安定水源とネイミングしている水源日量2万8500トンもあり、どんなに渇水のときだって、日量1万5000トンは実際に取水している、したがって、佐世保市の実力は、控えめにみても最低でも日量9万2000トンはあるという事実を、水道局が公表しないからです。公表したら、石木ダム建設必要論の根拠が失われるからです。

 

第二に、決算が示したように市民が毎日使っている水の量は7万1150トンでしかありません。議会代表の発言8万トンという数字は、水道局が予測値であげている8万4000トンという数字、しかも「この予測値は正しい、正しい」と水道局が言い続けているから「7万トンしか使っていないのに、8万も使っている」という錯覚につながっていると、思われます。ここでも真実を隠さないと石木ダム建設の根拠を失うからです。

 

「石木ダムは市民総意だ」とか、いってのけるために、促進市民の会をつくりあげたり、通常業務をやめさせてまで、市職員を組織動員しての市民総決起集会を行うなど、常軌を逸したことを行ってきました。

 

問題の根源は、何が何でも石木ダム建設ありきという市長の態度です。任命権者の市長に追随する水道局長の責任も重大です。あなたがたが事実を発信しないから、惑わされた市民がまた不名誉な態度をとってしまうという罪つくりになっていることを、明らかにしたのが第93号、94号議案です。9月11日付長崎新聞コラム欄は「水道局が試算する将来の水需要は、近年の水使用量と比べて大きい。『水を大切にする日』ぐらい派手なパレードでなく、佐世保の現状を冷静に見つめなおしてもいい」と論評を行いました。全く市民目線の率直な指摘であることを申し添え、反対討論を終わります。

 

 

市民の暮らしを守るのが市長の務め

15日の佐世保市議会、一般質問を傍聴しました。

その中で山下千秋議員が、

石木ダムについて国交省の判断が出た今、今後の進め方をどのように考えているのか質したのに対し、

市長は「国に事業認定手続きを急ぐよう求める」と答えました。

 

山下:しかし国は、地域の理解を得るよう努力することを希望すると言ってるではないか。

市長:あらゆる機会をとらえて地権者と話し合う努力を続けていく。

    事業認定手続きで話し合いが促進される側面もある。その意味でも手続きを進めたい。

山下:事業認定手続きは地権者の土地を取り上げるための法的手続きであり、

    「地域の方々の理解を得る」こととは相容れない。

    福島の方々は原発事故でふる里を奪われた。帰りたくても帰れない。

    ふる里を追われた人の苦しみは福島を見ていればよくわかる。

    あなたは石木ダムの地権者からふる里を奪おうとするのか。

市長:地元の方々のふる里を思うお気持ちはよくわかる。

    しかし私は26万の佐世保市民の暮らしを守るという務めがある。

    その立場に立って考えていかざるを得ない。

(言葉は発言通りではありません。メモを基に再現したものです)

 

つまり市長は、

佐世保市民が水不足で困らないよう水源を確保する義務が私にはある、

そのためには大変申し訳ないが土地を下さいとお願いするしかない、

と言いたいのでしょう。

公共の福祉のためには個人の権利を剥奪してもいいとお考えなのでしょう。

 

でもね、市長さん、

私たち、そんなに困ってないのですが…

毎日顔を洗って、洗濯をして、トイレで流して、お茶もたっぷり飲んで、お風呂に入って…

たまに日照りが続くと、水道局員の皆さんは心配なさって節水を呼び掛けますが、

たいていは、その2〜3日後には雨がザーザー降ってきてダムの水位も回復したりして…

少なくとも、アフリカや中東や中央アジアのように、命にかかわるような水不足はありません。

私たち、今のままで十分満足してます。

市長さんは「佐世保市は慢性的な水不足で…」が十八番ですが、

平成6〜7年の大渇水の後、時間給水したことありましたっけ?

ありませんよね。減圧給水が2回だけ。

つまり、17年間一度も水が止まったことはないんです、ありがたいことに。

その上これから人口はどんどん減っていきますから、どんどん余ってきます。

そんな状況にいる私たち佐世保市民が、

どうして他の町に住んでいらっしゃる人の土地を奪ってまで水が欲しいだなんて思うでしょう?

誰もそんなこと考えてもいないので、安心して下さい。

市長さんは、父親のような大きな愛で市民のことを心配して下さっているのでしょうが、

過保護はよくありませんよ。

我が子に贅沢させるために他人に迷惑をかけるようなお父さんは、

子どもからも尊敬はされません。

 

だから、市長さん、事業認定の手続きを早く進めるよう国に求めるなんてことは止めてください。

知事さんにも、「あれは取り下げましょう」と言ってください。

そして、申請が取り下げられたら、地権者の皆さんは、お二人を信用して、

心を開いて話し合いに応じて下さるでしょう。

 

そんな市長を私たち市民は誇りに思うでしょう。

 

そうそう、ついでに言っておきますが

4年半前(2007年10〜11月)に野村総合研究所がまとめた「2040年の日本の水問題」

というレポート、読まれましたか?

要旨は次のようなものです。


人口減少による水需要減で、水道事業の収益悪化が懸念されています。

水の値上がりを防ぐための手だてが必要になります。

水をとりまく環境について世界に目を向けると、世界的な人口増加や、中国、インド等の

新興国の経済発展で、水需要はますます増えていくことが予想されています。

また近年、地球規模の気候変動の影響により世界各地で干ばつが相次ぐなど、

異常気象が与える影響も見逃せません。

水不足はテロやエネルギー資源問題と並び、深刻な問題になってきています。

一方、日本も異常気象による干ばつなどの影響はあるものの、

基本的には本格的な人口減少社会の到来に伴い、水需要は減少します。

そして、2040年には上水道の需要は現在の約半分から4分の3に減少し、

40〜80億m3/年の余剰水が発生する可能性があります。

 

やっぱり・・・

水需要が減るのは佐世保だけじゃなく、日本中ごく当然の現象なのですね。

そして、水需要が減れば、水道料金収入が減る、つまり水道局ピンチ!

水道局がピンチになると、市は一般会計から補てんしますから、市の財政もピンチ!

市の財政が苦しくなると、税金の値上げや福祉へのシワ寄せなど、市民の生活がピンチ!


 だから、

「市民の生活を守るのが市長の務め」なら、石木ダムから手を引くのが一番なのでは…?

 

2012年長崎県予算案への反対討論

本日、長崎県議会では2月定例会の最終日でした。

その本会議で、共産党の堀江ひとみ議員は予算案に対する反対討論を論じました。

その第一の理由が石木ダム予算です。

10億円を超える予算計上、その不当性、非実現性をきっぱり示しています。

 

 

石木ダム建設促進市民の会

この時期、国も地方も、どこでも来年度予算の審議がなされていますね。

佐世保市でも同じく。

その中で、「石木ダム建設促進市民の会」に100万円の助成金を支出することについて、

昨日、総務委員会で審議されました。

この団体に市は毎年150万円ずつ助成してきましたが、2010年度から130万円に減額、

さらに2012年度からは100万円にしようというのです。

減らすのは大いに結構ですが、でも、この助成金そのものに問題があるのではないでしょうか。

この資料をご覧ください。

今年度予算の資料です。

収入の部をご覧ください。

繰越金以外はすべて市の助成金です。

「市民の会」と言いながら、市民である会員は1円も会費を出していないのです。

すべて市から出たお金、つまり税金で賄われています

私たち、石木ダムは要らないと思っている市民の税金も入っているわけです。

それっておかしくないですか?

 

そのお金が何に使われているか見てみると、

「石木ダムは市民の願い」などと書かれた幟や横断幕、チラシなどの作成費。

一番大きな支出はバス車体の広告費72万円ですね。

他県の人から大いに顰蹙を買っているあのバスに書かれた「お願いしよう石木ダム」の文字です。

次に多いのが、バス・タクシーの賃借料30万円です。

市民ならマイカーで行きなさい!

バスやタクシーで行くなら、自分で出しなさい!

と、声を大にして言いたいですね。

 

私たち「石木川まもり隊」も、れっきとした市民の会です。

チラシも幟も自分たちのお金を出し合って作ります。

県庁に申し入れに行く時も、会議や調査で遠方に行く時も、全て自分で出します。

当たり前のことです。

どこからも助成金など出ませんから。

 

なぜ、ダム促進派には、助成というより、その活動費の全てを市が面倒みるのでしょう?

それは、市がダムを造りたいからでしょう?

佐世保市長はじめ市のお役人が造りたい(なぜだか知らないけど)、

でも、それをあたかも佐世保市民が願っているように見せかけたい、

それには石木ダム建設を促進する市民の会が必要・・・

だけど、市民の中からそんなものは自発的に生まれてこなかった、

それで、すべて市がお膳立てをして、お金も全額出しますから、名前だけ連ねて下さい!

それが実態なのではないでしょうか?

佐世保市民の皆さんはどう思われますか?

 

ダム検証の本質を突いた赤嶺議員

昨夜の衆議院予算委員会第八分科会[国土交通省)。

赤嶺政賢議員による石木ダム問題の追及に、多くの共感の声やメールが届いています。

なんと、「八ッ場ダムをストップさせる埼玉の会」のブログ管理人の方は、

半日もかけて!文字起こしして下さいました。

 
 
ぜひ覗いてみてください。
 
一部始終が書かれています。「えー」とか「あー」とかも。臨場感たっぷりです。
 
聴いただけではわからなかったことも見えてきます。
 
 
 
私が感じたことは・・・
 
1.官僚の得意技〜はぐらかし答弁や責任転嫁
 
2.民主党の弱点〜記憶力減退や信念欠如
 
 
おや?と思ったのは、津川政務官の発言
 
元々出来るだけダムによらない治水というものを希求する中で…
 
まさにこれまで建設を進めて来たかどうかと言った予断を持たずに、
 
一切の予断を持たずに検証していただくというのが大原則であります。
 
有識者会議の中でチェックをしていただく予定になっておりますが、
 
これはまさに共通的な考え方に基づいて検証がされたがどうかということであります。
その中には多くの幅広い方々のご意見を聞かなければならない…
 
聞いたけれどそれでお終いでは、そもそもこの検証の考え方に則っていない…
まさに次回改めて今後の治水利水のあり方に関する有識者会議を開いていただく中で、
 
そういった検証がなされたかどうか見ていただくことになります
 
 
 
そして、質疑の最期に赤嶺議員はこう結んでいます。
 
この有識者委員会のあり方という中で、結局国の整備計画に基づいて検証していくことになったら、
 
ダム建設に辿り着かざるを得ない、ということになっていると思うんですよ。
本当に県からの報告書もまともな内容ではない。ダム建設の事業がそもそも地権者の住民を
 
だまし討ちにするような形で始められた計画、50年反対して来ています。
そして県が主体となって検証するといいながら、実はその県の検討主体の中には国交省からの
 
出向者によって占められている、こういうあり方を根本から見直さない限り、
 
「ダムによらない治水計画」という民主党の公約、これは本当に国民に嘘をついた、国民を騙した、
 
と言われかねない。

そういうことを強く指摘して質問を終わりたいと思います。
 
 
 
 

あっちでもこっちでも「有識者会議、公開せよ!」の声

3月2日 佐世保市議会本会議

Q:(速見市議)有識者会議が非公開であっために、地権者などが抗議して流会となった。
          私は公開にすべきと思うが市長の見解は?

A:(市長)その件は、できるだけ忌憚の無い会議にするために第2回有識者会議の中で決められた。
      第12回以降の会議は報道関係者には公開していると聞いている。

<全く答になっていませんね〜>

Q:(山下市議)「私たちは50年反対してきた。わずか2時間で私たちの土地や人生が左右される。
          その会議の成り行きを見たい聴きたい」という地権者の声をどう思うか?
          傍聴の権利があると思わないか?」

A:(市長)この件は有識者会議で決められたこと。私が答える立場にはない。
       本市の場合は、なるべく公開にしているが、有識者会議については何とも言えない。  

<うまい答え方ですね〜>  

 

3月5日 長崎県議会予算特別委員会

Q:(堀江県議)長崎新聞の記者が書いたコラムには「会議を透明にせよ」とある。
          『科学者の会』は、「地権者は会議の行方を見守る権利がある」と述べている。
          私もそれは当たり前だと思うが、知事はどう思うか?

A:(土木部長)流会になったのは残念。公開するかどうかは有識者会議で決められている。
         これまではそれが問題になったことはない。

<こちらも質問に答えていない。第一土木部長には訊いていないし〜>

A:(知事)私ども当事者も出席できる状況には至っていない。
      有識者会議の中に直接的な利害関係者が入るのはどうなのか?との思いがあって、
      有識者の皆さんが判断されたのではないか。

 

3月5日 衆議院予算委員会第八分科会[国土交通省)

Q:(赤嶺議員)情報公開の推進というのは民主党の基本政策ではないのか?
          また、公共事業の見直しという公約に関わる会議を非公開にするのか?

A:(国交大臣)前原大臣の時に創られた会議で、公開というのも念頭に会ったと思う。
          マスコミに関してはフリーであろうと、登録した方はすべて入ってもらっている。
          ジャーナリストが入っていることによって、何かあったときは広く国民に伝えてもらう。
          その上で、委員会の運営に関しては自立的、自主的にやってもらうことにしている。
          会議自体は静穏な環境でやるべきで委員会にお任せしている。

Q:(赤嶺議員)会議を公開にしたら静謐な環境が失われるという考えはおかしい。
          マスコミを通して聴くのではなく、地権者が直接聴きたいと思うのは当然ではないか。
          

<そうだ!そうだ!有識者の皆さんは傍聴者をヤクザ集団とでも思っているのか??>

しかし、時間の関係からか、この件はそれまで。
続いて、石木ダム検証の中身についての追及が始まった。

赤嶺議員:石木ダム建設事業の歴史、県による騙し打ちや強権発動の強制測量など、
       住民がいかに苦難を強いられてきたか。
       それは沖縄における基地建設のための土地強奪と同じだ!

大臣:これまでのできごとは知っていたが、今の話を聴いて、ダム事業の長い経緯の中で
    ずいぶんいろんなことがあり、地権者に辛い思いをさせてきたのかなということを改めて
    認識した次第です。
    しかし、地権者の苦悩はわかるが、事業についての判断は流域全体の合意が必要。

<このとき、下流域の受益者は「大村市民ですか?」と言ってた。やはり全然わかってない>

赤嶺議員:平成18年の整備計画策定以降、大きな洪水は発生していないので再検討の必要はない
       と、県は資料の中で書いているんですよ。
       ダムの検証をすると言いながら、現在の整備計画は変えない?
       おかしいんじゃないですか?

       なぜこんなことがおきるのか、考えたんですよ。
      
       石木ダムの直接の検証を行った検討主体の県土木部長は
       国交省からの出向ではありませんか?

       2001年以降の状況を調べてみたら、
       土木部長は2004年と2005年を除いて、副知事は例外なくすべて、
       国交省のからの出向者で占められている。指定枠のようなもの。

       検討主体である県に検証させて、それが妥当であるかどうか国交省が判断する?
       その主体者は国交省から出ているのであれば、結論はダムに辿り着くのは明白。

       「ダムに寄らない治水を」と言ってきた民主党政権は、国民に嘘をついたことになる!

 

おお!正直、予想以上、期待以上の追及でした。

現地に足を運んで下さったとき、地権者の皆さんが訴えられたこと、

今回の有識者会議の成り行き、

膨大な資料の数々をしっかり把握して頂いたうえでの質問と意見でした。

 

今日のこの会議を見られなかった皆さま、

是非、衆議院のビデオライブラリーで視聴なさってみてはいかがでしょうか?

 
ここを開き、左側のカレンダーで3月5日をクリック→ 予算委員会第八分科会をクリック。
 
赤嶺議員の質疑は11時間46分ごろから始まります。
休憩後なら6時間35分ごろからです。
 
 
明日の佐世保市議会では、再び山下議員が石木ダム建設の予算について質問します。
 
午前10時ごろからです。
 
インターネットでも、テレビ佐世保でも見られますよ〜
 
 
 

新理論展開

昨日佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」を傍聴しました。

大きなテーマは2つ。

①工程表の変更

②佐世保市の水事情

 

まず、工程表について。 

青い点線がこれまでの工程表で、赤の実線が新たな工程表です。

佐世保市としては、取水開始時期が変わっていないので影響はないとのこと。

 

いろいろ反論したいことはありますが、

それより何より、第2のテーマの話にビックリしてしまいましたので、こちらを詳しく紹介します。

 

「佐世保市の水源の実情について〜佐世保市の水は足りているのか?〜」

これが実は昨日のメーンテーマでした。

水道局長自ら、パワーポイントを使って、張り切って、

まるで新商品のプレゼンテーションでもするかのように弁舌爽やか?でした。

 

まず、水利権についておさらいです。

三本木四条橋の取水は、慣行水利権であり、許可された水利権ではなく届け出たもの。

川棚川からの取水5000トン分は、許可水利権だが暫定放水水利権であり、

あくまでも石木ダムが完成するまでの暫定的なものです、と水道局長は強調しました。

 

そして、安定水利権+不安定水利権=水源能力とはならない

不安定水源を水源能力とみなすには、この赤色の部分を無くして安定化させねばならない。

そのためにダムが必要なのです。

と言い、だから、不安定水源の日量は取水能力ではなく施設能力と書かれているのだとのこと。

そんな説明は初耳です。

 

今まで、安定水源+不安定水源=105,500m3が佐世保の水源量として説明してきたはず。

県のHPにもその解説図は今もありますし、
http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~ishiki/questions/pdf/q21.pdf

もし今の説明がホントなら、なぜ検証検討の場でそれを主張しなかったのか?

公共事業評価委員会で委員の先生方が何度も追及なさったときに、

なぜそう説明しなかったのか。

それは、つい最近思いついた言い訳だから…?

としか思えません。

 

さて、その言い訳が実にもっともらしく、水道事業ガイドラインなるものを持ち出し、

素人には反論の余地を与えないようりっぱな数式と結果が示されました。

その名も「水源利用率」

今有る水源がどの程度利用されているか。

割合が高ければ目いっぱい利用されている、つまり必要量ぎりぎりでゆとりがないということ

で、佐世保市の数字は…なんと104.6%

他都市や全国平均と比較して、いかに佐世保市の数字が高いか、イコール水不足!

ということを見せつけています。

次に出てきたのは「水源余裕率」

水を多く使う時に今有る水源でどのくらい余裕があるか、ですから、

こちらは数値が大きいほど余裕があり、数値が少ないほど余裕がない=渇水の危険性が高い!

で、佐世保はマイナス14.6%です。

こちらもずば抜けて、渇水都市であることを示しています。

 

さて、これらの資料を見て、水道局長の説明を聞いて、

石木ダム推進派の議員さんたちには大好評。

「たいへん危惧すべき状況」「これでは佐世保に未来は無い」

「市民はこういう事情がわかっていない、もっと発信しなければ」

「多少お金はかかってもいいから、わかりやすいパンフレットを作るとか…」

とまで言いだす議員も。

話を聴いていると、市民の中にダム不要論が広がっているのがわかる。

「市民の中にはもう水は足りてるとかいう人たちもおり、あの人までそんなことを言うのか…と驚いている

たぶん、ダム推進派の議員さんの支持者かなにか…信頼してらした方の言葉にショックを受けたような、

そんな実感のこもった発言でした。

傍聴していた私たちは    という気分でしたが。

 

それにしても、この数字、104.6%とかー14.6%とか、あまりにも不自然だと思いませんか?

水源利用率が100%を上回っているということは、水源量より配水量の方が多いということで…

佐世保市民は架空の水を使っているってこと?

あり得ませんよね。

ちゃんと水はあるんです。

有るから使えているんです。

その有る水を、慣行水利権で取水している水だからと加算しないで、

あくまでも77,000トンを基に計算するからこういうバカバカしい数字が出てくるのです。

 

余裕率がマイナスってことも、

じゃあ、ここ数年、一日最大配水量を記録した日に水不足になって大騒ぎしたでしょうか?

そんなことはありませんよね。

有るから、今保有している水源で賄えたのです。

石木ダムがなくても普通に暮らしているのです。

 

ほんとに、頭のいい方たちは、数字で素晴らしいドラマを披露して下さいますが、

頭の悪い私たち庶民には、なんの説得力もないと思いますけど・・・ 

 

言い訳は得意だけど・・・

今日、佐世保市議会本会議で、山下千秋議員が石木ダムに関して質問をし、

それに対して水道局長が以下のような答弁をしました。

 

 1.県が国へ事業継続報告を行って4か月過ぎたが、まだ有識者会議にかけられない。
   この遅れの理由は何だと考えているか?

 答:遅れる理由は特別見当たらない。
   県も我々も早く結論を出して欲しいと期待している。

 
 2. 県は「事業費も工期も当初計画からの変更はない」と国へ報告した。
   しかし実際は、本体工事着手時期も工事期間も変更、付替道路工事期間も変更。
   試験湛水期間も変更しているではないか。
   しかも、県民にはその変更を知らせていない。
   県のホームページは当初計画のままで発信し続けている。
   国や県民を欺くものではないか?

 答: 国へ提出した報告書を見ると、「工期についても近年の工事個所を参考に点検を行った。
   その結果、完成年度は、平成28年度となり、当初計画からの変更はない」と書かれており、
   完成時期について変更がないという意味で報告がなされたと思っている。
   また、ホームページに書かれていることも当時は正しい情報であったが、
   県が工程表を見直してから更新されてないのは好ましくないので、問い合わせたら、
   しかるべき時期に更新するとのことであった。

 3. 変更された工程表では、25年度から本体工事を始めるとしているが、あと1年数カ月しかない。
   半世紀も反対地権者の理解が得られなかったのに、どうして短期間で用地が取得できるのか。
   それは強制収用しかないではないか。  あなた方は強制収用するつもりなのか?

 答: 地権者の理解を得てやるのが本来のやり方。
   そのために最大限の努力をすると知事も言っている。
   他都市の例を見ても、事業認定の手続きが進む中で話し合いの機会を持つことができ、
   ご理解が得られている。

 4. あなた方が予測した今年度の一日平均配水量はいくらで、直近(先月)はいくらだったか?

 答: 予測は84,901m3。
   先月分のデータは今手元にないので昨年度実績を申すと、72,397m3だった。

 5. 先月の実績値は、69,599m3だ。どんなに予測が過大であったか明白ではないか。
    この乖離についてどう思うのか?

 答: 経済状況がリーマンショック以来依然として低迷しているためと考えている。
   しかし、この状況はいつまでも続かない。この予測値は将来必ず必要になると思っている。

 

大意は以上です。

今回も、旧態依然とした回答でした。

 

水道局長さん、それはあなたの本心ですか?

私は思うのです。

 

1.遅れている理由はわかっているはず。考えたくないのではありませんか?

  地権者が強硬に反対していることが国交省にも有識者会議委員にもばれてしまった。

  通常、有識者会議にかけられると、ほぼ県の判断が追認される。

  しかし、そうなると石木ダムの場合、事業認定もOKとなる可能性が高く、

  それは13世帯を追い出すことにつながるので、国は躊躇している。

  そのように感じているのでは?

2.官僚というか行政マンの偉い方々は、本当に言い訳がお上手ですね。

  いえ、あとで言い訳できるように作文するのが上手いのかな?

  あ、両方ですね。

  もう反論する気もおきません・・

3.この回答を聴いて、山下市議は「今、強制収用はしないという回答を頂きましたが・・・」

  と言いましたが、はたしてそう受け取っていいのか…私は疑問が残りました。

  「地権者の理解を得てやるのが本来のやり方。そのために最大限の努力をする」

  「本来のやり方」と言いました。

  本来のやり方を目指して我々は最大限努力しました。
  だが、その努力の甲斐もなく…だったので、やむを得ず不本意ながら…

  なんてことを言いだす可能性もあるのでは?

5.もうリーマンショックは耳タコです。

  水道局長さん、リーマンショックの前は増え続けていたのですか?

  リーマンショックは平成20年でしたから、その前年の19年度はいくらだったか?

  10年前の平成9年度はいくらだったか?一日平均配水量で比較してみて下さい。

  10年度=82,756m3   19年度=79,369m3

  いかがですか?10年間で3,387m3減っています。

  リーマンショックがあろうとなかろうと減っているのです。

  その減少度合いがより大きくなったとは言えるでしょうが、

  リーマンショックから回復すれば、大きく増加に転じると予測するのはあまりにも楽天的。

  平成29年度には89,462m3になると予測していますが、19年度より1万m3も増加ですよ!

  現実は10年間で約3,400減っているのに、

  その後の10年間で約10,000も増える?

  誰が考えても非常識、非現実的ではないでしょうか。。  

 

  行政マンって、言い訳は得意だけど、数学は苦手?  

 

石木ダム建設促進意見書

7月8日、佐世保市議会では委員会において、

「石木ダム建設促進に関する意見書案」が審議されました。

K議員の加筆修正意見(平成6年〜7年の例の渇水を強調するもの)が出されただけで、

他の議員からの意見は何もなく、わずか15分で委員会は終了。

この意見書案は12日の本会議で可決される予定です。

 

この委員会とは、『石木ダム建設促進特別委員会』、

名前の通り、石木ダム建設を促進するために作られた委員会なので、

促進に関する意見書に反対する議員がいるはずもなく、

予定通りしゃんしゃんと済んだということでしょう。

何の不思議もありませんが・・・

 

前回(3月定例会)までは、委員会の名称が違ったのです。

『水資源確保対策特別委員会』

略して『水特』(みずとく)、と私たちは呼んでいました。

 

佐世保市民の水資源を確保するための対策について議論する委員会で、

その存在意義は大きいものがありました。

長崎県や佐世保市は、「佐世保の水不足を解消するには石木ダムしかない」

と繰り返すばかりでしたが、

昨今の社会的状況の変化から、水不足はほぼ解消されていること、

より多くの水源確保がしたいなら、他にも方法はあることなどを指摘する議員がいて、

いつも真剣な議論が展開されていました。

説明に来る水道局も緊張した雰囲気でした。

 

しかし、その意義ある委員会を佐世保市議会は自ら放棄したのです。

佐世保の水問題を真剣に考えようとする意志は捨てたのです。

石木ダムさえできればそれでいい…と。

水不足解消が目的ではなかった、

ダム建設が目的だった、

と認めたようなものですね。

 

佐世保市民として、とても情けなく恥ずかしいです。