早く呪縛からの解放を

今日掲載する記事は、読者のフッチーさんから頂いたコメントです。

あまりにも的を射た内容で、説得力があり、多くの人に読んでいただきたいと思ったので、

ご本人にお願いし、快諾いただきました。

フッチーさん、ありがとうございます。

 

本来水需要の予測は人口予測などと一緒で、見解のわかれるものでは無いはずです。

科学的、客観的に検討していけば一つの方向が出てくるものだと思います。

真理を追究する科学者が予断無く検討していけば、

佐世保市の今回の予測はあまりにも不自然ということです。

 

それにしてもいったい何回めでしょうか、過大予測を繰り返すのは・・。

いい加減目を覚ませ!と言いたいです。

 

3.11には市長を初め水道局の職員、推進派の議員さん達も黙祷をしたはずです。

津波で、原発事故で、ふる里を奪われて今なお苦しんでいる方々に思いを寄せ、

一日も早い被災地の復興を願ったのではないですか?

しかし一方であなた達は、川原(こうばる)住む人達のふる里を奪おうとしているのですよ。

震災に遭われた方々は可愛そうだが、川原はどうでもいいのですか?

恥ずかしくありませんか?良心の呵責は感じませんか?

天変地異は人間の力ではどうにもなりませんが、公共事業は止めることが出来ます。

幸い石木ダムは本体工事は手がつけられていないので、止めるのは簡単です。

 

止める理由も簡単です。

地権者の同意が得られる可能性が100%ないからです。

市長が「や〜めた」と言えばいいのです。

止めることでいろいろ言う人には

「ではあなたが行って地権者を説得してきてくれ」と言えばすむことです。

説得できる人は誰もいません。

 

強制収容は、川原に、津波や、原発事故と同じようなことを人の手でするということです。

推進派の人達はこのようなことがやれますか?

やろうとしても失敗して非難囂々、笑いものになりますよ。

結局石木ダムは止めるしかないのです。

冷静に考えればわかるはずです。

 

もう40年もダム建設の圧力をかけ続けているのですよ。

人権侵害もいいところです。もうやめにしましょう。

勇気を持って石木ダム建設の呪縛から自らを解き放して下さい。

佐世保市と佐世保市民のためにも。

九州地方整備局へ申し入れ

今日、3月12日、地権者の皆さんは、福岡にある九州地方整備局へ申し入れに行きました。

私たち「石木川まもり隊」からも4人、川棚・波佐見町・長崎市から5人、計9人の支援者も同行しました。

申し入れの趣旨は、以下の通りです。

 

                     申 入 れ 書

 自民党政権の返り咲きで事業認定手続きが動きだし、公聴会が三月二十二、二十三日

に開催されます。私たちは「今までと同じようにここに住み続けたいだけなんです」「私たち

は死んでもこの地を出て行きません」と、半世紀に亘ってふるさとを守り続けている純粋な

意志貫徹の気持ちを皆なで訴えようと公聴会に参加することを決めました。だが公述でき

るのは、反対同盟十七人の応募に対しわずか三人でした。

 余りにも少な過ぎます。私たちは非常に不満です。人前でドキドキしながら不慣れな公述

をすることに誰もが戸惑いながら、それでも「自分たちの土地が、生活が奪われることに繋

がる事態はどうしても許せない」「真実を訴えればきっと判ってもらえる」と、意を決しての

応募だったからです。

 公募時点で、電話やメール等で二十組枠を外すことや地権者の公述は全員認めるべきだ

との要望を各方面から出しましたが、選考は方針通り行われました。先に行われた「今後の

治水対策のあり方に関する有識者会議」の石木ダム事業再検証結果に「石木ダムに関して

は、事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力する

ことを希望する」という付帯意見が付けられたことを重く受け止めれば、九州地方整備局は

地権者からの公述応募に対しては全組行わせるのが筋です。

 計画から既に半世紀を過ぎた事業です。様々な意見があり、過ぎ去った歳月にそれぞれの

人間模様があります。公益性の判断だけで済む問題ではありません。土地収用法は公聴会

の開催の回数を制限していません。公聴会の日程を変更するなどして、少なくとも起業者とは

反対の意見を持つ地権者(応募した十七人全員)の公述を認めるべきです。

   二〇一三年三月十二日

                 石木ダム建設絶対反対同盟 第三十四回団結大会参加者一同

 

国土交通省九州地方整備局長 吉 崎  収 様

 

               

対応してくださったのは、建政部総務課の4人の皆さんでした。

事業認定の担当者は、皆さん全員、出張とのこと。

担当課である計画建設産業課の課長さんや、

その上司である県政部長さんも、すべて出張だそうで、

「私どもがお聴かせいただき、担当者にしっかり伝えます」と繰り返すばかり。

 
地権者の一人が言いました。
 
出張は間違いないですか?
出勤簿は確認したんですね?
情報公開請求したら、わかるんですよ。
間違いなら、早く訂正したほうがいいですよ。
責任問題になりますよ。
嘘はあとからバレますよ。
 
職員の歯切れが悪くなりました。
 
地権者の皆さんは、「話のわかる人を出してほしい、伝えますだけでは帰れない」
と言いました。
 
そのとき、職員の一人が言いました。
 
個人的な意見になってしまうんですが、
地権者の立場になれば、私も皆さんと同じような気持ちになると思います。
あくまでも一個人としてですが。
 
一瞬しんとして、雰囲気が変わりました。
 
地権者も、私たちも、この方なら信用してもいいのかも、
 
ここで訴えたことを、きちんと伝えてくれるかもしれない、
 
そんな気がしてきて、とにかく、時間まで、
 
公聴会でもっと地権者に公述の機会を与えて欲しい、
 
できれば全員、無理なら、あと数組、女性や老人の公述も入れて欲しい、
 
あるいは、公聴会の場ではなくてもいいから、担当者が現地を訪れ、
 
そこで暮らしている人々の意見を聞き取りしてほしい。
 
など、それぞれが訴え、時間通りに終了しました。
 
 
 
私たちの話に耳を傾けてくださった4人の職員の皆さんが、
 
約束通り、しっかり伝えていただいて、お返事くださることを信じたいと思います。
 

『科学者の会』 佐世保市の再評価に喝!

3月11日午前9:30、佐世保市副市長応接室にて、意見書が提出されました。 

タイトルは、「佐世保市水道の新水需給計画についての意見書」

提出したのは、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」 

提出者、今本先生は京都大学名誉教授で、

ここにあるように、同会の共同代表を務めておられます。

会員125人を代表して、はるばる京都から、駆けつけてくださいました。

 

はじめに同会が発足した経緯を簡単に説明され、さらにこう付け加えられました。

「この会はダムを否定するものではありません。公共事業を否定するものでもありません」

「私たちは、科学的な検証が行われることを求めています」

 

そして、応対した副市長に、市長さんに伝えて欲しいとおっしゃったことは、

「今回の佐世保市の水需要予測には看過できない疑義があります」

「私たちが行った予測では、佐世保の水は足りています」

「佐世保市は、5年前と同じ間違いを再び犯そうしている」

「ダムを造れば地元が犠牲になるだけでなく、佐世保市民の負担も増えます」

「是非、見直して欲しい。市長さんの英断を求めます」

 

それに対して副市長は、必ず伝えると約束し、

「しかし、水が不足しているのは事実です」

「ローカルテレビでは毎日最後に、今日の貯水率を伝えています。

 過去2回も大渇水を経験した市民は、それほど水にビクビクして暮らしています」

「合併地区の雇用を守るために、いま小佐々に17haの工業団地を計画しています。

 同様の団地が武雄市に造られていますが、ここでは3,000トンを確保しています。

 地域の発展のためには水が要るんです」

 

それまで黙っていた地権者の I さんが、声を上げました。

佐世保市の地域の発展のためなら、私たちはどうなってもいいんですか?」

佐世保市が豊かになるために、私たちは犠牲にならなければいけないんですか?」

「40年前、佐世保市が川棚町議会に出した水源量は、今よりも3万トンも多かったんですよ。

 その3万トンはどこにいったんですか?

 佐世保市は、有る水を捨てて、ダムを造ろうとしているんじゃないんですか?

 答えてください」

 

「すみません、時間なので…」と言って、終わりにした副市長。

確かに約束の時間が来ていましたが、

答えられなかったから…というのがホントのところでしょうね。

副市長さん、水道局長に言って、きちんと回答してくださいますよね?

 

このあと、記者室で、1時間ほど記者会見をして、

その後、水道局へ行き、同じ意見書を、水道局長と、

今回の再評価で意見を述べてきた、佐世保市上下水道事業評価監視委員会宛て、

計9部を、今本先生が提出されました。

 

受け取ってくださった事業部副理事さんに、私はくれぐれもお願いしました。

14日は最終の委員会ですよね?その前に必ず委員の皆さんにお渡しくださいね

副理事さんは、

はい、時間もありませんが、まずは委員長に渡したいと思いますので…」

それはそうでしょうが、それを理由に各委員には間に合わなかった…とならないようお願いしますね。

もしも、委員会当日までに委員さんたちの手元に届かなかったら、

委員会の最終回を、延期していただきたいですね。

それほどの価値あるものなのですから。

 

内容については、たくさんの表やグラフを使って、本当にわかりやすく客観的に分析されています。

 

などなど。

そして、最後に、このようにまとめられています。

石木ダム建設推進という呪縛・・・本当にそうです。

県も市も市民の何割かも、この呪縛にがんじがらめになっています。

だから、本当のことが見えない、見ようとしない…のだと思います。

 

今本先生は、記者会見のとき、おっしゃいました。 

ここに限らず、どこでもダムを造りたいところは、水需要を右肩上がりにするんです。

でも、今回のこれはひどい。

こんな予測を出したら、佐世保市水道局は日本中の笑い者になりますよ。

これを承認した学者の方と、私は是非、意見交換をしたい。

同じ学者として、真剣に議論したいです、と。

 

私たち市民もそれを切に望んでいます。 

 

団結大会と菜の花

今日は、石木ダム建設絶対反対同盟の年に一度の団結大会の日。

大会は午後からで、その前に石木川の大掃除。

♪ ここは川原 ホタルの里  自然を守る 人が住む ♪

歌通りの風景でしょ?

 
水辺には、ネコヤナギがこんなに生き生きと・・・
 
ふわっふわっ!

石木川は大部分はこんなに細い川で・・

この時季、流域のあちこちに、菜の花が咲いています。

そして、菜の花のそばには、ダム反対の看板が・・・

あ、この看板は、初めて見ました。

「どう思う? あなたの故郷 消えるなら!」

考えてみてほしい。あなたが私たちの立場だったら、どう思う?

あなたの故郷が、水の底に沈められ、消えてなくなることを。

 

いざ、団結大会会場へ。

おお!

おんぼろな川原公民館も、今日は幟や横断幕で華やかですね〜

 

いつものように、「石木ダム絶対反対の唄」の大合唱から始まって、

いつものように I さんの挨拶があり・・・

でも、なんとなく、いつもと違うぞ・・・

そう!

今日の司会役は、いつものY君に代わって、妻のMちゃん。

若くて可愛いMちゃんの、初々しい司会進行にみんな釘付け!

そして、決意表明も今年は女性だった!

しかも、二人も!

最初にマイクを持ったのは、われらがほーちゃん。

あの紙芝居やダムのツボを、パワーポイントで上映し、解説。

大好評でした!

これを、佐世保でも川棚でも、集会などで活用したいと、早くもオファーが。

ほーちゃん、よかったね!

つづいての決意表明は、川原の肝っ玉母さんのSさん。

いつものように、明るく、楽しく、パワフルなメッセージに、会場は大盛り上り。

 

ホントに、川原の女性はすごい!

こんなにたくさんのご馳走も、み〜んな川原の女性たちの手作りです。

見た目だけじゃなく味も一流!

 

似てるな・・・と、ふと思いました。

まるで、さっきの菜の花みたい。

どこにでもある花なのに、川原の菜の花は、特別に鮮やかで、生き生きとしている。

川原の女性たちも同じ・・

 

やっぱり、これは、石木川の水のせい?

 

強風のため飛行機が遅れて、大会終了後に駆けつけてくださった今本先生。

京都からわざわざ来てくださいました。

明日は佐世保市役所です。

「ダム検証のあり方を問う科学者の会」からの意見書を提出するために・・・ 

 

第三者委として最適?!

6日の市議会本会議一般質問において、

朝長則男佐世保市長は、山下千秋議員の質問に答えて、

市上下水道事業経営検討委員会は、石木ダム事業の再評価に際して、

意見を聞くための第三者委員会として「最適」と言いました。

 

最適!

市長さんともあろう方が、第三者委員会の意味をご存知ないのだろうか?

 

「はてなキーワード」によると、

第三者委員会とは、利害をもつ当事者とは関係の無い第三者による委員会

と書かれています。

「石木ダム建設促進佐世保市民の会」は利害関係が無いと、

市長さんは本気でお思いなのでしょうか?

同会は、石木ダムを早く造って欲しいと願う人たち(団体)の集まりです。

佐世保市からの助成金ですべて運営している団体です。

石木ダムを造ろうとしている佐世保市が作ったヤラセ市民団体と言えるでしょう。

その促進市民の会がどうして第三者と言えるでしょう?

 

また、佐世保市水道水源整備事業再評価監視委員会設置要綱には、

委員は公平な立場にある有識者の中から」と書かれています。

促進市民の会の方はどう見ても公平な立場とは言えません。

しかも、同会のメンバーが3人も入っている!委員会がどうして中立だなどと言えるでしょう?

 

 

最適という言葉が出てくるとは・・・

開き直りとしか思えません。       

 

石木ダム推進 根拠明確に

こんな見出しの記事が出てたのは、今日の長崎新聞、コラム『記者の目』。

 

佐世保支社のN記者が最初に伝えたのは、先日の市議会「石木ダム建設促進特別委員会」の様子。

水道局から再評価の経過報告を受け、

意見を述べたのは、9委員中たった1人。しかも基本的な質問だった。

 

続いてN記者は、2日前に傍聴した市民グループによる再評価の報告会の様子も紹介。

もちろん、2月27日の市民報告集会のことです。

https://ishikigawa.jp/blog/cat09/658/

 

詳細なデータを基に、市の水需要予測を「石木ダム有りきの数合わせ」と批判していた。

参加者からは、議員はちゃんと理解しているのか?市民と議員の公開討論会を開こう!

との声も上がっていた

などと伝え、記者自身もそれに賛成だと書かれていました。

なぜなら、推進議員にとって、石木ダムの必要性を市民に語る絶好の機会だから

十分な根拠もなく「右へならえ」で推進しているわけではないだろう

と。

 

全く同感です。

その根拠、私たちも知りたいです。

ぜひ、意見交換しませんか?

                                 

 

盛り上がる署名活動

長崎市の繁華街で、今年2度目の署名活動がおこなわれました。

実施したのは、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の皆さんです。

 

 

 女性も

 

 男性も、どんどん署名してくれました。

 

通行人に、メガホンを通して訴えたり、

チラシを手渡し、丁寧な説明をしたり、

 

Kさんもハチマキ締めて頑張りました。

 

12名で1時間20分やって、238筆集まったそうです!

すごい!

 

長崎の皆さん、お疲れ様でした〜  

 

河川ムラってこんなところ〜知る権利を奪った「有識者会議」

昨夜、「八ツ場あしたの会」のKさんから久しぶりのメール。

なんと、昨年の、あの有識者会議のドキュメント映像がやっと完成したとのお知らせ!

 

2月22日と4月26日、2回にわたって、国交省で繰り広げられた実録。

国民の知る権利を踏みにじり、

国民の訴えに耳を貸そうともせず、

国民をシャットアウトして、陰でこそこそと御用学者が話し合う・・

それが「有識者会議」ってヤツか・・というのがよくわかる録画です。

 

その河川ムラの住人による人間バリケードに向かって訴える川原の人たちの言葉が

心に沁みます。

時には怒りをぶつけ、時には語りかけるように・・・

どうか、最後まで、しっかりとご覧になってください。

 

 

水源連の皆様、八ツ場ダム関係の皆様、ありがとうございました

 

すり替えられた意見

今日は、雨の中、石特(石木ダム建設促進特別委員会)の傍聴に行きました。

2月21日におこなわれた再評価について水道局からの報告説明がおこなわれるとのことで、

副委員長の最後の提案を水道局はどう伝えるのか?

石特委員の皆さんは、それにどう反応されるのか?

それを確認するために。

 

水道局は意見の本質をすり替えて伝えました。

副委員長は、

「石木ダムについて、これ以上、市としてどうするかということについては、この委員会を超える」

「観光や都市計画、環境、基地などの各部署を横断する、それこそ第三者委員会のようなところに、

この結果を投げかけて、そこで決めていただきたい」

と提案したのに、水道局のまとめたものは、

「水源確保は水道局だけでなく観光や都市計画、環境、基地など市の各部署に広く関わる問題である。

当委員会は水道局に付属する第三者機関として再評価の検討を行ったが、

市の各部署で横断的に議論し、共通の概念として認識できるような体制を作っていってほしい」

と変化していました。

 

つまり、副委員長の発言の趣旨、

    石木ダムについて市としてどうするかという判断は当委員会の役目ではない、

    別の第三者委員会でやってほしい

を正確に伝えていません。

水特委員の議員さんたちも、数人は傍聴してたはずなのに、

それについて、誰も口にしませんでした。

 

みんな、なかったことにしたいのでしょう。

でも、私たちは聞きました。

何人もの耳で聞きました。

いずれ議事録も出されるでしょう。

この問題、水道局はどう対処するのでしょう。

 

ダムを造ることが目的化してしまった人たちには、

再評価も、手続きでしかない。

実施要領に則って、形を整えるだけ。。。

 

あなたがたが選んだ委員でしょう?

その委員の意見を無視するのですか? 

 

市民報告集会〜再評価の実態と問題点〜

今回は、集会の告知記事がどこにも掲載されなくて、

人が集まってくれるかな〜とやや心配でしたが、

開会予定時刻になる頃にはほぼ満席となり、Y子さんの司会で始まりました。

 

まずはじめに、山下市議から、

今おこなわれている再評価の概要と、石木ダムの進捗状況、石木ダム反対の意義などについて

パワーポイントを使って、わかりやすく解説していただきました。

 

その後バトンタッチして、私からは、

佐世保市が今おこなっている再評価のどこがどう問題なのかについて、

具体的な話をさせていただきました。

 

主なポイントとしては、

1.過去3回の再評価においては、再評価のための第三者委員会を設置して審議してきたのに、

  今回は再評価委員会を設置せず、常設の「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」

  に諮問した。  安直な間に合わせの委員会である)

2.しかも、同委員会の委員8人中4人は明らかな石木ダム推進派で、第三者委員会とは言えない

  3人は「石木ダム建設促進佐世保市民の会」構成団体の役員で、

  1人は「石木ダム建設促進川棚町民の会」で、町の活性化には石木ダムが必要と講演した人

3.平成16年度の委員会においては、再評価のやり方に対する大きな問題意識が示された。

  「説明を受ける資料はすべて事業者側が出して、それで判断するとなっており、

   委員が反対や中止などの意見を言うためには、

   事業者の出した資料を否定する資料を自分で作らないといけないから、

   (それは現実的には無理で)事業者が出した資料に沿った結論にしかならない。

   こういう再評価委員会のあり方は、考えてもらわないといけない。

   いろいろなデータ(事業者側とは別のデータも含め)は公開して、ちゃんと伝えて欲しい」

   貴重なご意見と受け止め、「市民の手による石木ダム検証」の資料を提出したが、

   今回の委員の方々は一顧だにしなかった(完全無視!)

4.前回(19年度)の再評価においては、実現の可能性について疑問が投げかけられた。

  「当該事業に着手以来すでに30年が経過し、今後、進捗のないまま年を重ねるにも限度がある、

   どこかの時点で実現の可能性を判断し、場合によっては、別の道を探る必要があるとの意見も

   一部委員にあるので、重要な意見として特に付記する」

   この意見を無視したまま5年間が過ぎ去ったので、

   今こそ実現性をしっかり判断しなければならなかったのに、今回もその検証はされなかった。

 
5.第1回委員会(1月22日)の問題点

  ・非現実的な水需要予測(26〜27年度に2万トン近く急増している)

   信ぴょう性のある根拠は何もなく、ただ4万トン不足するというための数合わせにすぎない

 

    

   
   

 この点をよくわかっていただくために次の3つのグラフを掲げました。
 

    

このグラフでわかるように、佐世保地区の給水人口はどんどん減っていきます。

人口が減るってことは、水の使用量も減るはずなのに・・

    

あれれ?生活用水は今より少し増えて、以後は横ばいです。

業務・営業用水は平成30年度まではぐんぐん増えて、以後は横ばいですね。

どうしてでしょう?

平成29年度が石木ダム完成予定年度だからかな〜

それまでに、水需要を増やさなければならないからかな〜

そして、問題はこれ!
 

    

この異常な急増。

工場用水が1年間で3倍も!?

これについての詳しい話は、時間の関係で省略し、

6.第2回委員会(2月21日)の問題点

  ・14の代替案を抽出したが、うち13はことごとく可能性を否定

  ・海水淡水化だけを代替案として検討したが、漁業への影響やコストの問題等で、

   石木ダム案よりも劣ると結論づけた

  ・ため池の活用や水利権の転用など可能性はいろいろあるのに、すべて無視

  ・費用対効果も渇水になった場合の被害額を大きく見積もることにより、利益を過大に算出

   既存水源能力を77,000トンに設定したことが原因で、今有る水源の切り捨ては大問題

  ・だから石木ダムしかないという再評価案を今回もあっさり承認

 

などをかいつまんで話して、私からの話を終了しました。

 

その後、質疑と意見交換の場では、これまでになく活発な質問や意見が出され、

司会のY子さんは、交通整理がたいへんでした。

 

一番関心が高かったのは、やはり工場用水についてで、

「今回の工場用水の急増の原因はSSKにあると聞いたのだが・・」との質問があり、

こちらのグラフを提示しました。

    

 

SSKの経営方針転換により、修繕船の売上を2倍に伸ばす予定だということ、

修繕船は船体の洗浄に水をたくさん必要とするそうで、

でもなぜか給水量は2倍ではなく5倍近く膨らんでますね〜と言うと、

「そんなことは有り得ない。今、修繕船の受注も大変で2倍などとんでもない」

「2倍どころか、株価も低迷、潰れるんじゃないかとの噂も・・・」

「水は節水に心がけているし、そんなに何倍もの水道代は払えないはず」

等々、SSKのOBさんたちが口々に証言してくださいました。

 

そこで、私は、その日入手したばかりの、三菱重工長崎造船所の水事情について紹介。

同造船所では、水道用水の使用は飲料用のみ。

あとはすべて工業用水と再生水でまかなっている。

井戸水を、工業用水、風呂、トイレなどに使用し、

使用した水を回収し、3次分解して再生水として使っている。

 

みんなたいへん感心して聞いていましたが、

「船の洗浄は再生水ではできない、塩分を嫌うので、真水でないと・・」

と、またもやSSKの方。

 

しかし、今日、電話で聞いた三菱関係者の情報では、

「船を洗浄した汚水が港の水質を悪化させるというので、

最近では沖合に停泊させ、海水で洗うようにしてるそうですよ」とのことでした。

 

う〜ん、素人にはなかなか判断が難しいですね〜

同じ造船所なのに、どうしてこうも違うんだろう?

SSKは米軍や自衛隊艦船の修繕をするので、うるさいのだろうか?

あくまでもかってな推測ですが・・・

 

その他の意見としては、

・こんないい加減な再評価をされて、市民としては、訴えるべきではないか。

・石木ダムができたら、水道料金はどれだけ値上げされるのか。

・もっと多くの市民にこのような情報を伝えなければ…。討論会など企画して欲しい。

・石木ダムについて何もわかってない議員が多い。議員との意見交換会などもやるべき。

等々、背中を押されるような助言もたくさんいただきました。

 

たいへん有意義な集会となりました。

ご参加の皆さん、本当にありがとうございました。