雪もちらつく極寒@署名活動

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

この前の土日(1月26、27日)に佐世保市と長崎市で街頭署名活動を行いました。
ちょっと自信なくて「参加します!」とは言っていませんでしたが、
ほずみも佐世保での署名活動に参加してきました。



こちらはfacebookの「いしきをかえよう」の投稿から。

















佐世保。昨日は雪❄️がちらつき手がかじかむ寒さのなか、アーケードは人の行き交いも少な目でしたが、強力な助っ人の皆さんの活躍で、多くの方々が足をとめてくださいましたよ。

お隣でヒロシマナガサキ核兵器廃絶の署名活動がありましたので、署名したよーと通り過ぎらるところ、こちらは別ので~、とどちらの皆さんも頑張っていました。

194筆。ありがとうございます!
😊😊😊



1月27日(日)も頑張りましたよ。



二日目の成果はまだ確認していませんが、一筆一筆確実に積み上げていっております。

この署名は、
石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈



それにしても、
佐世保での署名活動はめちゃくちゃ寒かったです…
どんどん体が冷えていって、カチコチになってしまいました。。
私が撮った写真はこの2枚だけ。。





あまりにも寒そうにしているほずみを見るに見かねて署名してくださる方がいるほどでした😅

JAPAN FILM PROJECT



こんにちは。

長崎県石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

皆さんに是非ご協力いただきたいクラウドファンディングが始まりました!



↑これです!
クリックしてみてください!
このプロジェクトの詳しい内容が説明されています。
そして、よかったら応援してください!

つまり、
韓国で「ほたるの川のまもりびと」が上映できることになるかもしれません!

韓国で日本のドキュメンタリー映画を上映するためには乗り越えないといけない幾つもの壁があるようです。
だってまず何と言っても韓国語の字幕をつけないといけないでしょ?
上映するために色々と許可も取らないといけないようです。
当然お金も労力も必要になりますよね〜
JAPAN FILM PROJECT は皆さんのご支援を必要としています!

他にも、

小さき声のカノン ~ 選択する人々 (鎌仲ひとみ監督作品)
おだやかな革命  (渡辺智史監督作品)
メトロレディーブルース   (松原明・佐々木有美監督)

まずはこちらのドキュメンタリー映画を応援されている方、是非クラウドファンディングに参加をお願いします。

もちろん、私も参加しますよ〜
3,000円から参加できます。
リターンとして、素敵なハンカチが用意されているみたいです。
絵葉書セットも気になりますが…

このプロジェクトが日韓のドキュメンタリー映画上映の架け橋になるかもしれません。
日本のドキュメンタリー映画を韓国に広げることへご理解ご賛同いただける方もどうぞご協力よろしくお願いします。

ちなみに、
このプロジェクトの主催者、田中さんは2年前の夏にこうばる地区に韓国の若者たちを連れてきてくれました。



ものすごく暑かったのを覚えています。
私より若い世代の方ではありますが暑い中長く歩かせてしまい、本当に申し訳なかったです、反省しています。。
しかも、
この交流がきっかけで?
この年の9月にはラムサール(湿地保全)関係で韓国に行ってみたりしたのですが、全然報告しそびれています。。
すみません。。

JAPAN FILM PROJECT ぜひクラウドファンディングで資金調達に成功していただきたいです!

情報拡散へのご協力もお願いします🙂




1月26,27日「#いしきをかえよう」署名アクション

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

1/12,13に「#いしきをかえよう」署名アクションを佐世保市と長崎市の中心部で行いましたところ、めでたく4万筆を達成することができました!

皆さん、本当にありがとうございます。

この勢いでもう一度、一月に街頭署名活動を行います。
当事者である長崎県民の皆さんに、少しでも石木ダム問題を考えていただけるきっかけづくりができたらと思います。

今後とも、署名アクションへの温かいご支援をよろしくお願いします。




1月26日(土)
いしきをかえよう署名アクションin佐世保

11:00~15:00
アーケード街親和銀行前で行います🍀



1月27日(日)
いしきをかえよう署名アクションin長崎

11:00~15:00
アーケードハマクロス前で行います🍀











私たちと一緒にアクションして下さる方、
署名に来て下さる方、
どちらも大募集です🌱

石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈

映画「ほたるの川のまもりびと」上映情報

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

1/20日曜日に愛知の方で「ほたるの川のまもりびと」の上映会が開かれるということで、日にちが迫っている上映会をご案内します。

「ほたるの川のまもりびと」上映情報

みなさん、設楽ダムってご存知ですか?
「したら」と読みます、ほずみは漢字に弱いので最初読めませんでした!
その設楽ダムに反対している愛知の市民団体のみなさんが企画してくださっています。





(勝手にチラシ画像使わせていただいてます、すみません。)

日時:1月20日(日)会場:新城文化会館大会議室

第1部:13:30~14:30

・市野和夫さんによる講演:テーマ「設楽ダムは豊川の水害対策にとってどんな意味があるの?」

第2部:14:45~16:30

・「ほたるの川のまもりびと」上映会

入場料は1,000円、中学生以下無料。

facebookのイベントページから申し込み可能とのことです。

詳しくはこちらのページでもご確認ください。



あと、
2/2土曜日には千葉の成田でも上映会が開催されます。
こちら、ゲストにアーサー・ビナードさんが来てくれます!



  2019年2月2日 《 第4回 成田平和映画祭 》  

『ほたるの川のまもりびと』上映とアーサー・ビナード講演

【プログラム】

■午前の部■

   9:15   開場

   9:30 上映開始

  11:00  講演 アーサー・ビナード

■午後の部■

  12:30  開場

  13:00  上映開始

  14:30   講演 アーサー・ビナード

【 会 場 】 もりんぴあこうづ もりもりホール

     千葉県成田市公津の杜 4-8

【入場料】 1000円 高校生以下無料

詳しくはこちらのページでご確認ください。

愛知県、千葉県周辺のみなさん、どうぞよろしくお願いします。



また、三月には大阪の劇場で一般公開が決まっているそうです。

第七芸術劇場で3/16土曜日~25金曜日。

今年も引き続き、「ほたるの川のまもりびと」をよろしくお願いします。

水道局長の尋問、なぜ拒む?

今年はじめての裁判が、1月15日、長崎地裁佐世保支部で開かれました。
石木ダム工事差止訴訟の第9回口頭弁論です。



一般傍聴席25席(全席50のうち、報道席12と特別傍聴席13を除く)に対し、56名が抽選の列に並びました。

定刻に席に着いた裁判長は大きなマスクをしていましたので、いつもよりやや聞き取りにくい場面はありましたが、おおよそは理解できました。



(法廷スケッチ:中島三代治さん)

この日も、原告側が求めている証人尋問を実施するかどうかについてのやりとりが行われましたが、結論はまた出ませんでした。

裁判長:こちらの都合で申し訳ありませんが、7月8月は3人(裁判長・左陪席裁判官・右陪席裁判官)が揃わないので、証人尋問を行うとすればそれ以前かそれ以後になります。
谷本さん(現佐世保市水道局長:谷本薫治氏)は6月は議会があるでしょうから、5月はどうでしょう?

被告(佐世保市)代理人弁護士:議会の予定はこちらではわからない。そもそも、なぜ証人尋問が必要なのか?谷本さんから何を聴きたいのか?数字等が必要なら書面でいいではないか?

原告側代理人(高橋弁護士):谷本さんは現在の水道局長として現在の佐世保の水事情を一番よく把握しておられる方である。我々は平成24年度予測が間違っていると主張したが、今回知りたいのは現状である。現状に照らして24年度の予測はどうだったと思うか?間違っていないと言えるのか?おそらく谷本さんは間違っていなかったとお考えだろう。そして、だから、石木ダムは今でも必要だとおっしゃるだろう。その根拠を我々は確認したいし、それに対して反論したいと思っている。

それに対する佐世保市代理人からの反論はありませんでしたが、その表情は苦虫を噛み潰したよう・・

その後、裁判長は嶋津さん(治水に関する証人:水源連代表の嶋津暉之氏)が佐世保まで来られるのかどうかの可能性を確認したり、原告本人尋問については、人数や時間を制限するかもしれないと告げ、特にこの人の話を聞きたいという要望があるか被告側に確認しましたが、県も佐世保市も「特にない」でした。

また、途中で10分ほどの暫時休憩があり、裁判官と被告側は別室へ。



再開されてからは、次回期日の日程調整があり、3月12日(火)16:00~と決まりました。
ギョ、ギョ!です。

前日の3月11日(月)は、福岡高裁で事業認定取消訴訟控訴審の第2回目の日。
連日の裁判となり、弁護団の先生方はもちろん、地権者の方々も大変だと思います。
また、傍聴に来てくださる皆さんもご苦労様ですが、できる範囲で、よろしくお願いいたします。

4時過ぎに始まった報告集会では、いつものように、


平山弁護士から今日の弁論内容についての説明と、
高橋弁護士からの補足説明があり、


高橋弁護士:谷本さんへの尋問は極めて重要。谷本尋問を抜きにして判決を書くことは許されない。

と、谷本尋問の重要性を強調されました。
その後質疑応答も短時間で終わりましたので、他の弁護士の皆さんからもお一人ずつコメントをいただきました。

緒方弁護士:私は嶋津先生の意見書を担当しています。費用対効果の面で、新たな主張を展開したいと思っています。

毛利弁護士:取消訴訟の一審でも複数の証人を申請しました。利水では、水道局の関係者3人と学者が2人。最終的には治水1人と利水1人だった。今回はそれを踏まえての申請なのでよりハードルが高いが、頑張っていきます。

鍋島弁護士:私は権利関係を担当しています。原告尋問の前に意見書の提出などでまたお世話になると思いますが、よろしくお願いします。

田篭弁護士:私は治水の担当で特に費用便益について取り組んでいます。今日の裁判長の話を聞いて証人尋問はおそらくあると思いました。長崎地裁のときと同じように、多くの方がそれを聴きに来て、応援をしてくださることが重要だと思っているので、その時はよろしくお願いします。

八木弁護士:利水班で生活用水を担当しています。控訴審の方では再評価について注目しています。佐世保市は29年度の再評価を避けてきましたが、34年度には必ずしなければならない。その時どんな結果になるのか、何というのか、学者はどう評価するのか。目の前の裁判については原告尋問の際に、また石木にお邪魔しますのでよろしくお願いします。

魚住弁護士:皆さん、こんばんは。いえ、こんにちは。年末年始ヒマラヤに行っていたので、まだ社会復帰ができていないようで…(会場、爆笑)私は難しいことはできないので、長崎市で情宣活動をやっています。県庁で、少しずつ広がっているようです。よろしくお願いします。

そして、お知らせもありました。

会場から:先日波佐見町で「ほたるの川のまもりびと」の上映会があり、100人もの方々が観に来られました。主催者の坂本さんに拍手をお願いします。(大きな拍手)

事務局から:先月の福岡高裁での1回目の裁判の後、福岡市在住の方からカンパをいただいたり、上映会の企画がもちあがっています。また、3月の2回目の時は、川棚からだけでなく、長崎からもバスを出す予定です。ぜひ多くの方の傍聴をお願いします。

最後に原告団代表の岩下さんからご挨拶。

今日もたくさんの方、お集まりいただき本当にありがとうございました。毎回裁判のたびに出かけてこられるのは大変だと思います。
また、弁護団の皆さんは裁判の時だけでなく、毎日ご苦労されておられます。本当に頭が下がりますが、今後とも石木ダム中止に向けて、よろしくお願いいたします。

今年最初の裁判は、初春に相応しい、なんとなく希望を感じる明るい船出となりました~(‘◇’)ゞ

署名活動@佐世保報告

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

1/12(土)に佐世保市,13(日)には長崎市で#いしきをかえようの署名活動が行われました。
今集めている署名は、長崎県に石木ダムの公開討論会を求める署名です。

あと少しで4万筆を超える!ということで、私も佐世保での活動に参加してきました。



私はちょっと遅れて、12:30くらいから二時間半程度参加しました。

佐世保は長崎市内と比較すると街頭署名活動はそんなに行っていません。
長崎市のハマクロスと比べると人通りが緩やかで足を止めてじっくり話をしてくれる人の割合が多く感じられます。

私も二時間程度で40筆くらい集めました。









この日、佐世保での署名活動では合計338筆の署名が集まったそうです!

目標は200筆ということだったようで、上出来だと思います。



そういえば、

署名活動中、通りを佐世保市議会議員らしき人や川棚町長山口さんもお見かけしました。
本当は、署名したいんだろうな…
ありがとう、その気持ち、受け取っておくよ!

ほずみの感触としては、
足を止めてくださる方は、石木ダム問題に関心がある、何かしら疑問に思っている、考えている人で間違いなかったと思います。

中には石木ダム建設に賛成の方も署名に参加してくださったそうです。

ほずみは自分自身は多分とても純粋なタイプの人間=スレていないので(病気で複雑な社会にほとんど参加していないからね)、石木ダムに賛成の方だって普通に署名して何も問題ないと思っています。

署名にサインしてくださった市民の皆さん、署名を一緒に集めてくれた皆さん、本当にありがとうございました。



13日には長崎市のハマクロスで署名活動。



以下、当日Facebookで発信されていた投稿です。

🎊四万筆まであと44筆🎊
🎍石木ダム建設について話し合いを求める署名を集めています🎍
昨日は、佐世保で338筆頂きました😊
本日は、長崎市ハマクロス前にて
11~15時までやってます✨
本日もよろしくお願いします💫

四万筆までこの時点であと44筆だったんですね!

ウヒョヒョ!

ひょっとして、もう達成してる!?

長崎市での活動に参加してくださった皆さんにもお礼申し上げます。



さて、明日1/15(火)は石木ダム裁判@佐世保です。



もう一回告知しますよー

第9回口頭弁論(石木ダム工事差止訴訟)

場所:長崎地裁佐世保支部(佐世保市光月町9-4)

日時:1月15日(火)15:00~
(14:30からの傍聴券抽選に遅れたら入廷できませんので、ご注意ください)

門前集会:傍聴券抽選が終わり次第おこないます

報告集会:中部地区公民館研修室(佐世保市光月町6-17)

ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。🤗
よろしくお願いいたします。

第9回口頭弁論(石木ダム工事差止訴訟)

工事差止訴訟の第9回口頭弁論のお知らせです。



場所:長崎地裁佐世保支部(佐世保市光月町9-4)

日時:1月15日(火)15:00~
(14:30からの傍聴券抽選に遅れたら入廷できませんので、ご注意ください)

門前集会:傍聴券抽選が終わり次第おこないます

報告集会:中部地区公民館研修室(佐世保市光月町6-17)

前回(2018年11月6日)は1時間に及ぶ進行協議がおこなわれましたが、原告側が要望した証人尋問は、被告側(県と佐世保市)の反論により、確定しませんでした。
その後、原告側より新たな意見書や準備書面も提出され、それに対する被告側の書面も提出されているはずで、それらを踏まえて、裁判所がどのような結論(進行予定)を言い渡すかが注目されます。

ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
よろしくお願いいたします。

#いしきをかえよう署名アクション@長崎市

こんにちは。

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。
前回のブログでは、1/12土曜日の署名活動@佐世保を紹介したところですが、
なんと次の日には長崎市の浜の町アーケード、ハマクロス前でも引き続き街頭署名活動を行いますよ!

もうすぐ4万筆を突破します!
みんなで一緒にこの壁を突破しましょう😆



めざせ!4万筆☆#いしきをかえよう署名アクション@長崎

【🏃めざせ!4万筆🏃
   #いしきをかえよう 署名アクション】

   🌈🌈🌈@長崎🌈🌈🌈

1月13日(日)
いしきをかえよう署名アクションin長崎

11:00~15:00
アーケードハマクロス前で行います🍀

私たちと一緒にアクションして下さる方、
署名に来て下さる方、
どちらも大募集です🌱

石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈

#いしきをかえよう署名アクション@佐世保

皆さん、あけましておめでとうございます!

石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

無職のなんちゃってイラストレーターのほーちゃんですが、今日から仕事始めということにしています。

今年も石木の問題と水没予定地こうばる地区をどうぞよろしくお願いします。



さて、2019年一発目の石木のイベントのご紹介です!
現在私たちが集めている署名(長崎県に公開討論会を求める署名)はまもなく4万筆を突破します。



皆さんのさらなるご支援とご協力が必要です、イベントの情報拡散に是非ご協力お願いします。
まだ署名されていない方は、是非ご参加ください。
この石木川まもり隊のサイトにも電子署名サイトのリンクが貼ってありますのでよろしくお願いします。



めざせ!4万筆☆#いしきをかえよう*署名アクション

主催者:いしきをかえよう実行委員会

1月12日(土)
いしきをかえよう署名アクションin佐世保

11:00~15:00
アーケード街親和銀行前で行います🍀

私たちと一緒にアクションして下さる方、
署名に来て下さる方、
どちらも大募集です🌱

石木ダム建設のこと。
知らない人も多いから、
説明が不十分だ、という人も多いから、
公開討論の場をつくりましょう!
という署名です🍃

話し合いは、まちづくりのための第一歩👣

子どもたちに自信を持って手渡せる街と環境を自分たちの手でつくりたいから。

ぜひ、ご一緒に🌈

芹谷(せりたに)ダム水没予定地の写真集

こんにちは。

長崎県石木ダム水没予定地住民の石丸穂澄です。

12/19の石木ダムの事業認定取消訴訟控訴審第一回口頭弁論に集まってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
昨日はクリスマス、私は初めてクリスマスケーキを買いませんでした。
大人になったのでしょうか?
実は家に食べ物があふれており、賞味期限の切れたお菓子に囲まれています。

今日は他のダムのことを書きます。

11/28にFacebookで前滋賀県知事の嘉田由紀子さんがこんな投稿をされました。



滋賀県の県営、芹谷(せりたに)ダム。

水没予定地の場所は、滋賀県犬上郡多賀町水谷(すいだに)地区。
滋賀県の一級河川、芹川の支流水谷川に建設が予定されていた治水専用の穴あきダム。
山腹に導水トンネルを建設して芹川の洪水を流し込む計画だったそうです。

総事業費は約398億円ですって。
ちなみに、我が石木ダムは関連事業費を入れると総事業費(今の所)538億円です。
(でも実際に作っちゃうと倍以上になりますよ!)
芹谷ダムの場合も最初は小さく見積もってたはずですですから、作っていたらどうなっていたか…

結果的に、芹谷ダムは中止になりました。
嘉田さんが知事の時に止めてくれました。
実のところ、よかったですよ、中止になって。
結局のところ、私たちの税金で作るんだから!
県営ダムでも国からの補助金が出ますから!(石木ダムも同じですよ!)
私の払った税金=芹谷ダムにならなくてよかった。

中止が決定した直後、ダム問題に振り回されてきた地元の人たちはいろいろと複雑な心境であったと思います。

2007年には「風の記憶」というタイトルで、水没する前提での写真集が発行されていました。
この大変貴重な写真集を嘉田さんより送っていただき、今、私の手元にあります。

私は、芹谷ダムの現地に入ったことがありません。
ですので、あくまでも写真集を眺めながら感じたことを同じくダム問題に日々悩まされている石木ダム水没予定地住民の立場として書かせていただきます。



そこには、ここ長崎県石木ダム水没予定地と同じように故郷での慎ましい暮らしの記録がありました。
ダムは中止になったので、今も暮らしは続いています。

芹谷の水没予定地の方が、石木よりもうちょっと奥深い里山のようです。
石木よりも古い歴史を感じる建物や文化が残っているようですね。





住民の皆さんの家族写真が…

24戸、住民の数は47人とあります。

ちなみに石木は、13世帯約60人。

集落の規模は双方そんなに大きく違いはないのかなと。

ただ、写真集を見ているとやはり石木より高齢化が進んでいるなと感じました。
石木はまだ若い世代もいますので、そこが違うところと思います。

1月10日付け朝日新聞電子版を転載していた市民運動ネットワーク滋賀の滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト
(芹谷ダム)ダムにほんろう半世紀:予定地の多賀町水谷地区
を読むと、ダムは止まったものの、高齢化が進んだ地元には大変厳しい現実が突きつけられていることもわかります。

八ッ場あしたの会の2010年08月26日朝日新聞滋賀版より転載記事ーこじれる補償金問題/建設中止の芹谷ダムーからもそれは感じ取れます。

そうなんです、地元は時が止まっているどころか置いてけぼりにされています。
50年全くと言っていいほど、公共投資はなされていませんしね。
石木もそうですよ。
個人の人生プランもめちゃくちゃになったし、現地の人がそれなりの補償を要求することは本当は全くおかしくないんですよ、みなさん。

土地を去っても(条件賛成の人)補償金目当てと陰口を叩かれ、残っていても(こうばるの13世帯の人)後々で迷惑料などを含む補償金を狙っているんだろ!と陰口を叩かれ…

水没予定地住民のほーちゃんから言わせれば、

「お金もらえるんでしょ?たくさん、いいなぁ〜」っていう感覚はまさに「他人事」の証で、

人の幸せ=お金さえあればいい、じゃないんですよ。

地域の人たちには本当に失礼な話です。
皆さんも、胸に手を当てて考えてみてほしい。
「補償金をたくさんもらえるんだからいいんじゃないか」と一瞬でも頭をよぎったそこのあなた…!

あなた!

多分、あなたは

筋斗雲(きんとうん)には乗れません!



筋斗雲(きんとうん)には、汚れた心を持つ人間は乗ることができないそうです。
私も乗れないと思いますが…
「ドラゴンボール」のお話の中では、そもそも「人間」(チチ意外)は乗れないんですよね。

この問いは人の心の透明度を図る目安になると思います。
みなさんの心の透明度はいかほどでしょうか。



写真集を見ながら…

水谷地区には寺や神社があるのですね。
羨ましいです。
(石木にも歴史ある岩屋権現=神社がありますが、無人です)





実は、この写真集をいただいてからすぐに石木ダムの付替道路工事の抗議行動現場に持って行ってもらいました。
みなさんにも座り込みの最中に見て頂きたかったので。

写真に写っているお寺の名前は、浄願寺(上水谷)というそうで、おばちゃんたちはすかさずネット検索で宗派などを調べたようです。
ただ、滋賀県には同じ名前のお寺が3つあるみたいで、お寺の名前についてはよくある名前みたいですね。
石木の住民も多くは仏教徒で、というか、水没予定地にかかわらず川棚町の東部地区にはお寺さんにお世話になっている家が多いのです。
町の中心部にお住いの町民と比較しても真面目にお寺参りしたり、仏壇を守っている人が多いように思います。
そういうこともあって、石木の住民が写真集で一番気になったのが「浄願寺」の存在だったのでしょう。
石木の住民がお世話になっている福浄寺の本堂も大変立派ですが、水谷の浄願寺は歴史が古くて納められている御本尊にしても掛け軸にしても…骨董品を通り越して立派な文化財、史跡?
井伊直孝の娘がお輿入れの時に使ったとされる駕籠が…寺にあるんです、すごくないですか!?

ダムに沈む場所って、だいたいどこも本当にいいところですよね。



寺もあるし、神社もある。
気になったのは八幡神社(上水谷)のこの「のぼり」の写った写真。
昭和7年って書いてあります。
古いのにこの布がよく残っているなぁと。
上水谷と下水谷とどちらにも古くから八幡神社があったようですが、明治時代に上水谷八幡神社一つになったようです。
明治時代ですよ?神社の歴史はさらに遡って相当に古いんでしょうね。

神社の祭りの写真もあり、今でも続いているでしょうか、
石木の岩屋権現でも私が生まれる前は祭りをやっていたそうで、今は途絶えてしまっているということもあり、
寺も神社もよく守ってきたなと、きっと住民には当たり前のことなんだろうけど…



こちらのページは、水没予定地の秋から初冬にかけての写真が並んでいるのですが。



これが気になった、



畑のイノシシよけに熊の皮を切り株に巻き付けてあるとか、お隣の写真もきっとその類でしょう、獣の皮を鳥獣被害対策に使うんですね!
熊を捕れる人がいる、さばける人がいる、いいなぁ…



元鍛冶屋さんの仕事再現の様子も。



すごいね、
「作業場はいつでも使える状態にあり」と書いてあって、

ただ、都会の人は簡単にこれを維持できると思うかもしれないが(寺にしても神社にしても)…後を継ぐとかこれで生計を立てるとか、そう簡単なことではないのです。

私も、自分の田んぼと畑をどうやって維持するのか…考えると大変です。
都会の人が、農業に関して言えば無農薬や天日干しについてどうも簡単に思っている節があるので、言うのは簡単だけど、あんまり作る側に寄り添う気持ちがない(現実を知らなさすぎる)とみんな離れていっちゃうから都会の人もそこのところは注意したほうがいいよ。。

実は、たまに「周りの人(支援者)に文句を言ったらダメだよ」と忠告する人(大抵は深く関わりのない通りすがりの支援者の人)もいるのですが、現実の厳しさ、難しさは当事者にしかわからない。
ダムは止まったものの、水谷の人々の苦労や模索は当然ながら今も続いているだろうし、水谷の苦労が石木の私たちの苦労と全て同じということもないし…

あと、水谷の人たちもそうだろうけど、公共事業に振り回されている私たち地元の人たちの中に、無関心層が想像しているような「活動家」を目指してる人はいないんじゃないのかな?
この「風の記憶」に収められている写真からも、そんな雰囲気は一切ないです。
水谷も、昔は石木ダムと同じようにみんな反対していて頑張っていたんだろうし。
自分たちの生活を維持しているとそれがなぜか「国家との闘い」になってしまうんです。
ダムを作ることで莫大な富を得る一部の人たちを筆頭にして、現地に住む人たちを疎ましく思っている取り巻きの人たちがそれを利用しない手はない。
あの人たちは社会主義者だとか反体制派だと宣伝したりして、わざと市民の分断を煽ります。
日本人の過半数が多分無関心層と思いますので、その過半数がその風の噂を聞いてなんとな〜く問題から距離を置くようになる。

ひょっとして、これを読んでいるあなたもこれらの難しい問題からなんとな〜く距離を置いていませんか?
でも、その姿勢がひょっとしたら延々と問題が解決しない「問題の一部」になっているのかもしれないよ?

ダムに限らず原発とか基地もそうですが、地味ですけど解決するには想像をはるかに超える苦労があります。
問題の複雑さを全部知ったら本当に具合が悪くなりますよ。









それでも、何はともあれ芹谷ダムは止まった。

とりあえずは白黒がはっきりしたわけだし、嘉田さんによれば地元の人たちもダムが中止になったことを結果的には「よかった」と受け止めてくれているようだし。

沈みさえしなければ、なんとかなる部分も多いのです。



ああ、

いいなぁ〜…

水谷の人たち…

石木ダムもさっさと中止してほしい。