「アースデイさせぼ2011」に参加しました

 雨のち曇り・・

で、なんとかアースデイ開催できました〜 

ほっ 

佐世保公園には、市内外からたくさんの若者や子どもたちが集まりました。

70ものブースが出され・・

「石木川まもり隊」も、この大きなテントの中にたくさんのパネル展示をしました。

石木ダム建設予定地「川原」に住んでいるほーちゃんは、

川原(こうばる)のことを紙芝居にして伝えてくれました。

石木川に生息する、魚、周辺を飛ぶ鳥、

川原地区に住む動物や人間のことも、素敵な絵で紹介です。

 

テントの中では、写真展と、

佐世保市の水事情の実態を示す資料を少々展示。

他にも展示できなかった資料をテーブルの上に置いておきました。

この資料は、この春長崎大学を卒業したばかりのA子さんが、

情報公開で資料を取り寄せたり、漁協に取材に行ったりして、一生懸命調べ、まとめてくれました。

さすが!です。

 

このブースを訪れた方に、石木ダムに賛成?反対?のシール投票をお願いしました。

うーん、予想以上の結果です。

 

でもね〜、これがそのまま佐世保市民の声とは言えないし・・

ま、いつか、こうなることを夢見て、ぼちぼちやりましょうか、ね〜  

 

アースデイの様子はこちらにもあります。 http://blog.goo.ne.jp/michie39/d/20110424

 

アースデイさせぼ2011

例によって、直前のお知らせで・・すみません!!

 

明日24日(日)、佐世保公園で、10:00〜17:00

アースデイさせぼ2011が開催されます。

自然や平和を守り、アース(地球)のアス(明日)を見つめようという意義深〜いイベントです。

70くらいのブースが設置されます。

無農薬食材による食堂やお花屋さん、フェアトレードのお店、

ヨガや楽器、木工などのワークショップ、

玄海原発やミツバチのことが学べるブースもあります。

そして、「石木川まもり隊」もブース出します!

1982年の強制測量の時の写真や記事、現在の川原の写真、佐世保の水事情の資料等々の展示、

ほーちゃんの紙芝居や、あきこさんの研究発表(石木ダムが大村湾に与える影響)などなど

盛り沢山です。

素敵な川原の絵葉書のプレゼントもあります。

「川原のうた」も聴けます。


ちょっとお天気が心配ですが、御用とお急ぎでない方は、遊びに来てね〜

おっと、その前に、投票に行くの忘れないでくださいよ。

 

実は今日、嬉しいコメントを頂きました。

ブログ「佐世保便り」の2年前の記事(「石木ダム」)を読んだ「一市民」さんから、

こんな感想が寄せられました。

 

古い記事にすいません。 (一市民)
2011-04-23 16:41:12

今まで渇水を人生で2度体験しました。
その時の大変さが、「佐世保は慢性的な水不足」「石木ダムを建設しないと」と漫然と思い描いていました。
しかし、それは違うとわかってきました。
佐世保市民は私と同じように何となく洗脳されてきたと思います。
今の市長は長崎県知事と結託し、推進一本やりで、現実を隠して、後戻りできない、と諫早干拓と同じように思っていると思います。
私は明日の市長選、批判票として候補者に投票します。

とても嬉しかったです。

本当のことを知る大切さ、それを伝える大切さ、

忘れてはいけないと、あらためて感じました。

小さな声でも、微力でも、無力ではない…と。

 

明日、「石木川まもり隊」のブースを覗いて下さった方の中のお一人でも、

「一市民」さんのように気付いて下さる方がいたら・・・

それだけで、私たちは満足です。

 

だから、あした、天気にな〜れ!

 

ほーちゃんの手作り新聞

「こうばる通信」

石木ダム建設予定地に生まれ育ったほーちゃんが、

家族のこと、地域のことを感じたままに書いている手作り新聞。

 

それを始めるきっかけは、やはりダム問題でした。

昨年の今ごろ、付替え道路建設を強引に始めた県と住民との対決、

激しい抗議、毎日の座り込み。

親世代、祖父母世代の必死の抵抗を見つめながら、

ほーちゃんは、自分にできることは何か?と考え、始めたのが「こうばる通信」でした。

 

この新聞がNBC記者の目に止まり、昨日、夕方のニュース番組の中で特集されました。

「石木川まもり隊」の仲間でもあるほーちゃんの雄姿?を、是非ご覧ください!

 http://www.youtube.com/watch?v=c-IB3at5vN4

 

最低レベル!長崎県の水道施設の耐震化

2011/03/25付 西日本新聞朝刊の記事です。

今回規模大地震なら県内9割断水も 配水池の耐震化 全国最低

 災害の際、命を支える水。東日本大震災では、水道管の破損などで14県150万世帯以上で断水した。長崎県の水道施設の耐震化は全国でも最低レベルで、同規模の地震が起きると県内9割以上の世帯で断水の可能性が強く、早急な対策が求められている。

 標高約200メートルに位置する佐世保市の赤崎第2配水池。直径20メートルのコンクリート製水槽に浄水施設から送られてくる水道水1700トンを蓄える。ここから高低差の圧力を利用して10基の配水池を経由し、約3500世帯に供給する。だが、38年前に作られた壁の厚さは25センチと薄く、震度4以上の地震でひびが入るとみられている。

 長崎の水道施設で最大の問題はこの配水池だ。震度6強の地震を基準に厚生労働省が2009年度に行った全国調査によると、配水池の耐震化率は全国平均34・5%に対し、長崎は9・3%と47都道府県で最下位だった。

 県水環境対策課によると、コンクリートやステンレス製の配水池は近年建造されたもの以外は耐震調査すらできていない。特にコンクリート製配水池の強度不足が懸念されるが、補強工事や新たに建造するにしても最低でも数千万円かかるため、県内で千基以上とされる配水池の耐震化はほとんど進んでいないのが実情だ。

 悩ましいのが斜面地が多い長崎市や佐世保市。水圧を落とすため複数の配水池を経由する必要があるからだ。長崎市で約250基、佐世保市で約200基の配水池を抱えている。「限られた予算を耐震化中心には組めない」と、佐世保市水道局の川久保昭水道局長はため息をつく。

 一方、ダムと浄水施設をつなぐ管など主要水道管の耐震化率も、長崎県は18番目に悪い26・3%と全国平均を4ポイント下回る。水道管は揺れがきても継ぎ目が外れにくい特殊な「耐震管」に取り換える必要があるが、耐震管は非耐震管の2、3倍と値段が高い。旧合併町を含む県内33地域のうち雲仙市など15地域がまったく取り入れておらず、52・3%の長崎市など3地域以外は全国平均の17・2%を下回る。

 断水時の給水対応も問題だ。県内21市町のうち給水車を持つのは長崎市や佐世保市など5市のみで、緊急時のマニュアルがない自治体も目立つ。県は近く各自治体にマニュアル整備を指導し、他県との相互協定なども再点検する方針だ。

 

     限られた予算の中で、耐震化対策に力を入れるためにも、

             石木ダムはもう止めましょう!

津軽ダム建設工事中止!

この非常事態にダムなんか造ってる場合じゃないでしょう?!

そんなお金があったら、すべて災害復興にまわすべき!と仲間内で吠えていたら、

ほんとに、ダム建設休止の情報が入ってきました。

青森県です。

青森県は西目屋村に建設中の津軽ダムの建設を休止したそうです。(中止ではなく休止)

建設資材や燃料の調達が困難なため、休止せざるを得なくなったというのが実情ですが。。


東奥日報 2011年3月19日(土)

建設工事が休止に/津軽ダム

東日本大震災の影響を受け、国が西目屋村に建設中の津軽ダムの工事が休止に追い込まれ、2016年度を目指している完成時期もずれ込む見通しであることが18日、分かった。

同ダム工事事務所が本紙取材に明らかにした。建設資材や燃料の調達が困難なためだという。

同事務所によると、3月までの年度内は休止の方向で業者と調整し、11年度からの工事は当面着手しない。

休止期間は未定。

ダム工事を請け負う建設業者は「物流が滞り、アスファルトや鉄鋼が入ってこない」と内情を語る。

別の業者は「重機を動かす軽油の調達が難しい。

いつ震災前の供給状態に戻るかも分からないので、工程の計画が立てられない」と話した。

同村の関和典村長は本紙取材に「(国の新年度予算で)被災地の復興が優先され、国直轄の公共事業である津軽ダム建設工事も影響を受ける」と工事休止長期化に伴う地域経済の先行きに懸念を示した。

津軽ダムは本体工事着工が08年。

工事が順調に進めば工事進捗(しんちょく)率は3月末で46%(事業費ベース)になる予定だった

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110319105937.asp

 

被災地だけでなく、すべての自治体で、ダム建設の中止、

少なくとも休止を決めてほしい。


ダム決壊! 犠牲者4人!

ずいぶん遅い報告で申し訳ありません。

3月11日の東北地方太平洋沖地震と大津波は、未曾有の被害をもたらしました。

その爪痕の大きさに、誰もが言葉もなくTV画面を見つめるばかり・・・

その衝撃も冷めやらぬうちに、福島原子力発電所に異常事態発生!

爆発、火災、放射能漏れ・・・

日本だけでなく、世界中がその成り行きを固唾を飲んで見つめています。

 

ということで、こちらに入る情報もほとんど原発に関することばかりで、

3月11日に発生したダム決壊のニュースが埋もれてしまっていました。

 



ダム決壊 5棟流出 福島・須賀川


 福島県須賀川市にある農業かんがい用の藤沼ダムが11日、決壊した。流域の家屋5棟が流され、8人が行方不明に。12日午後3時までに4人の遺体が見つかった。

 決壊は地震直後だったという。泥流が流域の家屋や田畑を襲った。流されなかった住宅も流木に壁を打ち抜かれたり、泥流で家具が押し流されたりする被害に遭った。

 ダムの約1キロ下流に住む農業小川祐治さん(68)は「ガラガラガラと変な音がして自宅を出た。大木が一気に流れてきた。恐ろしかった」と振り返った。

 自宅の床上が泥水で浸水した無職男性(48)は「鉄砲水が来たので110番した。いくら巨大地震といってもダムが弱かったのでは」と話した。

 藤沼ダムは1949年完成した。えん堤は高さ18.5メートル、長さ110メートルで貯水量は150万立方メートル。土の堤の一部をコンクリートで補強していたという。

                                                   (河北新報3月13日)

 

あのダムは古いから…石木ダムは違います。

と、県は言うでしょう。

決壊しても仕方ないとでも?

4人亡くなっても経年を言い訳にするのでしょうか?

確か、県は、事業認定の説明会で、ダムは100年もちますと言ってましたよね?

まだ62年じゃないですか。

 

いや、今回のは世界でもまれにみる想定外の大地震で…

と、県は言うでしょう。 

そんな大地震はここ長崎には起こり得ないと断言できますか?

できるはずはありませんね。

 

ならば、もう止めましょうよ。

川棚町民の命を脅かすダムを造るのは。

 

石木ダムを今すぐ中止して、

石木ダムに使うはずだった予算を、被災地の復興のために使ってもらいましょうー! 

 

 

3・14団結集会

今年の3・14団結大会は、3月13日でした。

この地にダム計画が持ち上がって49年。

地元住民は1974年「石木ダム建設反対同盟」を結成し、県や町に抗議してきましたが、

県によるあの手この手の切り崩しにあい、同盟の結束は崩れ…

1980年3月14日、「石木ダム建設絶対反対同盟」を新たに結成。

この日記念して毎年、団結集会が開催されています。

今年で32年目です。

長い長い年月です。

同盟の皆さんの思いの深さ、団結の強さが、今年もまたしっかりと伝わってきました。

 

支援者から、次々に応援メッセージが語られます。

参加できなかった人からは、心のこもった手紙が届き、読み上げられました。

上の写真は、佐世保市議の山下さん。

まるで委員会の時の説明のように、フリップを用意しての熱弁です。

 

最近は若者の活躍も目立ってきました。

団結を守ることに必死だった親の世代と異なって、

若者たちは、自ら外に向かって発信し、アンテナを張って仲間を求めています。

今日は、上関原発に反対し、祝島の島民と一緒に運動している「虹のカヤック隊」のらんぼう君も参加です。

 

決議文が朗読され、大きな拍手。

そして「ガンバロー」の元気な声が、狭くて古い川原公民館に響き渡りました。

 

最後は「We Love こうばる」合唱団による『川原のうた』

いつも小さな体で精一杯歌うHちゃんとK君が、とても頼もしく見えました。

 

お待ちかねの親睦会。

川原の主婦たちの、腕によりをかけた美味しい美味しいお料理がテーブルいっぱいに並びます。

おにぎり、唐揚げ、サラダ、煮物、和えもの、汁もの、お萩に団子…

どれもこれもとても美味しいのですが、やはり、山菜料理とシシ肉の旨煮が絶品でした。

 

この心からのもてなしは、川原の自然が生んだ食の幸と、

その自然を愛する人々の団結の中で伝えられてきた技の宝によるものです。

 

この幸と宝が、どうか永遠に続きますよう・・・ 

 

 

石木ダム建設事業の検証に係る関係住民説明会

3月11日夜7時から関係住民説明会が開かれました。

6日の討論会と同じ会場です。

 

でも、席はがらがら…。

大地震の発生で、町民はテレビの前に釘付けかな?

それとも、6日の6時間にも及ぶ討論会でもう十分!と思ったのかな?

 

県は「説明会」と名付けていますが、

県側の説明は短めに切り上げ、ダム推進・反対、双方の意見を聴いてくれました。

が、それは、やはり聞き置くだけ。

質問への簡単な答えは返すけど、決して議論しようとしない。

逃げていると思いました。

 

推進派の人はもっと露骨です。

「こんな説明会はもう止めてもらいたい、不愉快だ」

「説明なら新聞にちゃんと書いてある。それを読めばわかるはず」

 

この方たちを荒瀬ダムにお誘いしたい。

雪浦ダムにご案内したい。

そこの住民の方々のお話を聴いてもらいたい。

そう思いました。。

 

いま日本中の目が注がれている福島原子力発電所。

半径20km以内からの避難勧告が出ている。

原発を誘致する時は、県も町も住民に言ったはず。

原発がどんなに安全か。原発で雇用は生まれ、観光客は増え、補助金は付き、町は栄えると。

 

でも、現実は・・?

常に命に関わる危険と隣り合わせで暮らしていかなければならない。

今回のようなことが起こって初めてそれに気付いても、もう遅い。

いま、非難の途中で被爆した人も出てきている。

原発作業員に死者も出ている。

 

ダムも原発も同じ。

造るときには美味しい話しか言わない。

造った後で被害が起きても責任は取らないし、取れない。

 

私たちの暮らしは、私たち自身で考え、選択しましょうよ。

何が本当のことなのか、

一緒に考えていきましょうよ。

まだ、今なら引き返せます!

 

 


この時の様子は、ちかさんが徹夜でアップロードして、翌日さっそくユーチューブに投稿してくれました。

http://www.youtube.com/watch?v=k07PJfglMCQ


石木タ?ム建設事業の検証に係る関係住民説明会.mov

 

大成功! 石木ダム公開討論会

3月6日あいにくの雨の一日。

それでも、約160人の傍聴人が集まりました。

関係自治体から約30人、

地元住民と5人の専門家(治水・利水・環境)で約40人との新聞報道でした。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/230230

ということは、合計230人!

私たちが用意した資料は200部でしたから足りないはずです。

あわてて住民席から回収し、傍聴者に渡したりしましたが、それは嬉しい誤算でした。

 

 

初めに県から、石木ダム建設事業の検証について、
これまでの検討の場で「検討」してきた内容についての説明が30分弱ありました。

 

続いて、この日の最大の目的である地権者の意見発表です。

初めに口火を切ったのは、やはりI・Kさん。

1972年の予備調査の時から、県や町に騙され続け、裏切られ続けた歴史を披露しました。

また、アメとムチを使って地域の融和を破壊し、親族を分断された悔しさを語り、

なぜ自分たちが佐世保の水の犠牲にならなければいけないのか。

いま現に生活できている水があるのに、それ以上余分に欲しいというのなら、

自分たちのところに造ればいいではないか!と、声を震わせました。

 

次にマイクを持ったのは、I・Sさん。

彼女はお嫁に来て間もなくの頃の、強制測量のときの恐怖を語りました。

鉄人28号のような機動隊が大勢来て、男も女も子どもも年寄りも闘った、

まさに戦場のようだった…と。

      (前列の有識者の皆さんも涙・・・)


 

終わりのないダム計画に私たちはいつまで苦しまなければならないのか!

あなたたち職員は2〜3年で代わるけど、私たちは代われないのです!

私たちは川原から絶対出て行きません!

と、訴え、大きな拍手がわきました。

  

次は、I・Iさん。

彼は、国や県の借金の話から始めました。

私たち国民・県民がどれほど莫大な借金を抱えているか。

破たん寸前の借金を抱えながら、なぜダムを造り続けようとするのか?

2009年末、長崎新聞の県民アンケートによると、石木ダムが必要と答えた人は、約14%。

2割にも満たない人しか希望していない事業に、公益性があると言えるのか。

しかも、県は540万ものお金を「石木ダム建設対策費補助金」という名目で、
既に移転した人々へ支払い続けている。

いわゆる見返り、飲ませ、喰わせ、タクシーチケット、土産付き視察旅行などなど。

傍聴者の皆さん、あなたの税金ですよ、納得いきますか?しかたなかですか?

  

すごい説得力でした。I・Iさんを再発見した感じでした。

  

次に手を挙げたI・Kさんは、ダムが自然に及ぼす影響について語りました。

県内の雪浦ダムや熊本の荒瀬ダムの事例を具体的に紹介してくれました。

ダムができると洪水はなくなる、観光客が増える、電気代は安くなるetcと言われたけれど、

現実は逆だった。

洪水被害は酷くなり、観光客が増えるどころか、アユ漁が衰退して人口は4分の1に減ってしまった。

昨年ダムの撤去が決まって、ゲートを全開してからは、清流が戻り始め、貝やウナギ漁も復活。

ダムは百害あって一利無し!と言いきっておられるとのこと。

傍聴者も真面目に聴きいってました。

 

続くIさんは、代替案のコストへの疑問(採石場跡地利用の場合の残土処分費が高く見積もられている)を提示し、最後のSさんは、こんなでたらめな検証検討案を誰が書いたのか?

自分たちがこれまで訴えてきたことは何も検討されてないではないかと追及しました。

 

この6人の皆さんの話はどれも信頼に値する深い説得力を持って、傍聴者の心に届きました。

ヤジ・拍手は禁止との注意書きを配布しているにもかかわらず、司会者も制止できず、

度々拍手の嵐が起こりました。

 

つづいて、ようやく専門家による石木ダムの検証が始まったのは、すでに開始から半分以上の予定時間が過ぎてからでした。 

京都大学名誉教授の今本先生は河川工学と防災工学がご専門で、

素人には難しい言葉やグラフを提示しながらも、要所要所では噛み砕くように話して下さいました。

長年ダムに関わってきて、その経験から自信を持ってこのように話されました。

日本中のあらゆる川にダムを造り続けて、もう造るべき適地は残っていない。

今造ろうとしているダムは適当でない場所にあり、石木ダムも然りだということです。

最後に今本先生が伝えたいとおっしゃった言葉がこれでした。

 


治水に関して、水源連の嶋津氏からもパワーポイントを使って具体的な意見が出され、

その後、県側と今本先生・嶋津氏・遠藤氏の激しい議論が展開されました。

 

続いて、利水に関する話。佐世保市民としては興味津々で聴きました。

 

このように、実績値と予測値の大幅なかい離を示され、佐世保市水道局はどう説明するのでしょう?

 

こちらは、平成19年度の渇水時期(減圧給水実施)に、不安定水源から、

20,000〜30,000トン近い水が取水されていたことを示すグラフです。

 

 このまとめに対して佐世保市水道局の答えは、

水需要予測が実績と大きく離れていることは感じているが、それは今経済が落ち込んでいるから、

今は普通ではないのだ。景気が回復したら必ず水需要も伸びる。

これから工業団地や外国航路やハウステンボスや様々な需要拡大の計画があり…

などの説明に会場からも「絵にかいた餅だね〜」と失笑が漏れました。

 

また、佐世保市議の山下氏は、利水の転用など検討したのか?

佐々川の流量を何故調べなかったのかなどと迫りました。

しかし県は、佐々川にも新たな水利権を確保できる余裕は全くないと突っぱねました。

最後に環境カウンセラーで、川棚川水系整備計画検討委員会の副委員長でもあった川内野さんは、

今回の環境影響評価は、石木ダム建設事業を進めるための「アワスメント」でしかないと結論付けました。

環境「アセスメント」ではなく「アワスメント」

つまり、自分たちに都合のいいように合わせるという意味なんだそうです。

な〜るほど。ぴったりですね。

環境だけでなく、治水も利水もアワスメントそのもの・・そのように感じた人は多かったと思います。

 

新聞・TV等の報道では、「平行線」という見出しばかりでしたが、

傍聴席の反応はそうでもなかったですよ。

今まで、気持ち的に反対してたけど、現実的にも造る必要はないらしいということがわかったので、

自信を持って反対と言えるので嬉しいという感想などいただきました。

 

ユーチューブへのアップができましたら、またお知らせいたします。

 

 

 

 

石木ダム 〜公開討論会〜

        

 

いよいよ間近に迫ってきました。公開討論会。

昨日完成したばかりのチラシです。

 

是非、皆さま、お誘い合わせの上、ご参加ください。

ダムは必要!と思っている方も、

ダムなんか要らないと思っている方も、

なんだかよくわからないと思っている方も、

どうでもいいよ、関係ないからと思っている方も、

騙されたと思って足を運んでみませんか?

 

ダムが必要と思っている方は、不必要と考える人の理論に耳を傾けてみませんか?

そして、自分の必要と信じる根拠と比較してみませんか?

ダムが不要と思っている方も、本当にそうなのか、確かめる意味で聞いてみませんか?

よくわからない方は、少しでもわかるように聴きに来てみませんか?

関係ないと思っている方も、納税者なら、すべて関係有るんですよ。

貴方の貴重な税金がより有効に使われるために、

そして、貴方の子どもや未来のために、少しだけ耳を傾けてみませんか?

 

3月6日午後2時〜

川棚JA会館=川棚町下組郷385−1

傍聴無料

 

ダム建設予定地で半世紀に亘って、そのかけがえのない自然を守り続けている住民、

川原地区の皆さんが、心から、その思いを訴えます。

 

八ッ場ダムをはじめ全国のダム問題に精通したダムのエキスパートのお二人が東京から駆けつけ、

石木ダム事業の問題点を客観的に指摘します。

河川工学、水理、防災など流域の科学を知り尽くした専門家が、わかりやすく語ります。

 

ダムや河川に関する一流の方々が、この西の果てに集合することは最初で最後かもしれません。

お近くの方、是非いらしてください。

もちろん、遠くてもOKですよ。

 

一緒に見て、聴いて、考えましょう!